Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

散財日記

2016年02月27日 | 時事批評
NYライブ観戦 後日談
2泊4日の弾丸出張に合わせて、引け後にはライブも最大限ブチ込むという野心的挑戦の結果、2晩で3つのライブ観戦(Saxphone Summit、Fourplay、Richard Bona)となったが、機中泊の2日を合わせて4日間の睡眠時間は合計8時間(1日平均2時間)。おかげでNYでもあまり時差ボケとならず、帰京後もボケず、歳のわりには意外と快適で体調も崩れなかったが、当初は弾丸出張という感覚も皆無で、帰りの航空機内で往路一緒だったCAの方から「往きもご一緒させていただきましたよね、弾丸出張お疲れさまです」と声を掛けられて初めて理解する次第(恐らくその一日は彼女らの休養日と推察)。往きは一心不乱に電子書籍でプロレタリア文学に集中した為、寝ようとしても2時間しか眠れず、NYでの2泊も共に現地時間25時には床に着くも、いずれも27時(午前3時)には目覚めてしまうという具合。さらに悪いことに、帰りはオンデマンドにて以前TV放映のあった『白い巨塔』(山崎豊子:作)第一部のプログラムあり、10話を完全踏破したために帰路所要14時間のうち10時間弱を浪費し、これまた2時間睡眠という具合。出張前にはパリで同時多発テロあり、NYでも地下鉄テロ予告もあり、現地に緊張感あるかと思いきや、入国審査は20分程度でスルーながらも、運悪く到着当日はクリスマス商戦最盛期に加え、ロックフェラーセンターでのクリスマスツリー点火式(オバマ大統領も参加したのをホテルのTVで深夜観る)があったため、交通規制でマンハッタンへは大渋滞。アメリカのハイヤー運転手がパッシング、クラクション多用、急加速、急発進、割り込んできた車に対して(お客がいるのに)大声で罵倒するのを見るに、米国では(原油安というフォローな環境もあって)ピックアップトラック等大型自家用車が売れる理由への理解ともなり、非常に勉強になりました(笑。
※写真はロックフェラーセンターでのクリスマスツリー点火”後”。

玉肌日記

2016年02月20日 | 玉肌日記
【大丸温泉(栃木県那須郡那須町)】
那須温泉郷の最上部にある温泉。再訪、のはずなのだが、なにしろ小学生時代に来た非常に淡い記憶のみあり、しかもその記憶が「内湯から露天(写真のように川を塞き止めて作った温泉)に出るアルミ製のドアのみ」という、記憶する当人でさえ不可解なメモリの仕方で、それを再確認しに訪問。数年前にも訪問機会があったが、東日本大震災発生により急遽キャンセルしたのだが、今回は満を持して訪問。那須は比較的知悉な土地なのだが、旅館付近の光景は全く記憶になく、ほぼ初見状態ながら、温泉での「アルミ製ドア」は今はもっと立派なドアになっているものの、記憶と一致しており、そこから露天を見遣るに露天のサイズこそ違えど、光景や雰囲気、そして川上方向に一段上がった露天湯船(あじさいの湯)の底にある砂地など、次第に記憶が甦ってくるのは不思議な感覚。そして肝心の温泉だが、結果、露天は泉質がイマイチ。有名な露天ながら、男性が入浴できる混浴部分(白樺の湯)は下流にあるためか、上流からの鈍った湯が流入。途中で湯を投入しているものの、新鮮味を欠く内容でそのためかは不明ながら、入浴者は意外に少なめ。そもそも温泉宿自体が狭量地にあるため、露天から見える景色左右が崖と旅館というのも残念な光景。しかし、内湯は違う。露天対比で新鮮度の違う湯が投入されており、無色透明無味の単純温泉。那須は硫黄泉が多い印象にあるが、大丸温泉は那須御用邸付属地から引湯しており、この湯は当然御用邸でも使用されているとのこと。乃木希典の定宿との故、そちら方面との関係が深そうだが、意外に疲れる湯で入浴後には猛烈な倦怠感。

散財日記

2016年02月13日 | CD批評
リチャード=ボナ(Richard Bona) Live at iridium NYC
この日はライブのダブルヘッダーを汲んでおり、NYブルーノートでのフォープレイ終了(@21:00)のあと、タクシーを飛ばしてまたミッドタウンに舞い戻り、ブロードウェイにあるイリジウム(iridium)で@22:30からのリチャード=ボナ、と思っていたが、タクシーが全くつかまらず、地下鉄にてイリジウムへ。NY訪問予定が決まるとまずはアクセスの良いiridiumのスケジュールを見るのが通常となるも、今回は「ボナ!」とやや驚喜。というのも、なぜかNY訪問時に公演がブチ当たるのは決まってベーシストであり、今回も都合で行けなかったがクリスチャン=マクブライドのライブがヴィレッジ=バンガードでもあって身が2つあっても足らない状態。バンドは自身を含めた4ピース+トランペットという編成だが、完全にボナのみで成立。ベースも巧いがそれ以上に驚異的なのはボイスであって、あまりに歌が巧く、特にファルセット。全編ファルセットという曲もあり、ベーシストというよりは完全なるミュージシャンという印象。ボイスを重ねることのできるルーパー(Looper)を使い、ボイス=パーカッション(リップドラムや口[くち]ドラムと同義)からベース、コーラスと重ねたループを作り、そのループに乗せて歌を唄うという”独りバンド”が最大の見せ場だったが、ベースに関しては指板上の音程を完全に唄えるレベルながら、演奏中の動きは(特にサングラスを外さないこともあって)スティービー=ワンダーそのもの。MCも(大抵のこちらのミュージシャンはそうと思われるも)非常に陽気で印象良し。ちなみにボナは$35(+$15のオーダー要)。招聘費用が掛からないためもあろうが、日本公演は円安もあって高すぎると痛感。ダブルヘッダーでライブ鑑賞後、帰宅すると24:30時。

玉肌日記

2016年02月06日 | 玉肌日記
【下諏訪温泉(長野県諏訪郡下諏訪町)】
 再訪。一日で名古屋まで300キロあまり走破し、所用完了後に下諏訪へ投宿、と地図を観れば二等辺三角形を描くように移動。前回訪問時は地獄を見たが、今回は移動距離のわりには難なく到着。経験則的に下諏訪が素晴らしいのは、旅館の規模が大きくないためか、同宿客少なく、悪童連れとしては安心なことに加え、温泉も基本的に貸切状態となることにあり、今回も同様。11月下旬の訪問だったが、寒気厳しい中、無色透明無味の湯が滾々と流るる様は、これぞ温泉という感充分。湯は源泉が投入されているが、冷気で冷めていくこともあり、水道水で埋めなくとも適温を維持。記載をみれば、自家源泉でなく綿の湯とその他源泉の混合泉にて、泉温57.5℃の単純温泉。内湯しかないが、露天を特には好まない当方にとっては、「露天があるとそれにも入っておかないと損」といった貧乏根性がどうしても露見してしまうため、内湯のみの方が集中できて好ましい。今回宿泊したのは中山道の宿場としての脇本陣だったのだが、近くに殿様が宿泊する本陣跡があると聞き、翌朝訪問するも、確かに脇本陣の斜め前。庭園はよろしいが、本陣跡は本家分家と二つに分かれ、分家が旅館経営をしている模様だが、二者の関係は但ならぬ訳もありそうで世の中の複雑さを知る。ちなみに岩波姓を名乗るが、岩波書店創業者たる岩波茂雄は諏訪出身(正確には下諏訪ではなく上諏訪)。付近にも岩波ネームを多く見る機会あり、この付近に多い名字か。