Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

散財日記

2006年09月28日 | CD批評
YOSHIDA MINAKO & THE BAND 2Days LIVE "Door"
六本木スイートベイジル(以下STB)にて吉田美奈子のライブ。吉田美奈子については、よくゲスト的起用でCD等で耳にはしていたものの、そのソロについてはあまりにも疎く、それほど聴いていないという事情はありながらも、サポートするバック、特にギターの土方隆行とベースの岡沢章をナマで見たかったこともあり、参上。当日はお盆の週でもあり、空いているかと思いきや満席。しかも、ちょっと年齢層は高め。当の吉田美奈子については、まさに想像通りであり、ボソボソとしゃべる、PAを通してもほとんど聞き取れないMCに加え、その独特の歌唱が全てを象徴しているものの、注目のバックについては、まずはドラム(成田昭彦)が冴えず、その加入には何かのウラがあるのではないかと邪推をしたくなるほどのレベルであるのに加え、初日の演奏だったせいか、ギターの土方隆行とベースの岡沢章についても、やや生彩を欠いた内容。ベースに関しては、PAの好みか、異様にローが出ていることに加え、その輪郭もクリアでないことから音像がボヤけており、とにかく明瞭でない(総じて、STBのPA能力レベルは低いと前例をみても感ずるところあり)。土方隆行は、あんなにロック系だっけと思われるほど(ロック少年がそのまま大きくなったという感じで、使用していたクレイマー?がなによりも象徴的であった)で、もうちょっと気の利いた(失礼!)バッキングを期待していたのだが、ちょっと当初の想定レベルが高すぎたか?とも。ただ、サービス精神は旺盛なる模様で、19時半から演奏を開始し、途中に休憩はあったものの、終了するともう23時近いという内容で、うちに聴いたことのある曲は数曲あり。そこまで長丁場ともなってくると演奏に集中しなくては、とも思うのだが、気になるのは前方のバカ=カップル。さして吉田美奈子に感心があるとは思えない♂は”雰囲気がよい”(=そうか?)の一点でココに来た模様であり、当然♀も全く感心がない模様で演奏中も携帯を見ているといった具合なのだが、前半にあったちょっと静かな、或る意味、ムーディーな曲で♂がトイレにいくと見せかけて花束を持って来て、サプライズ的に♀に手渡したのには仰天。そんな粋な計らい、当方には思いつかないことに加え、演奏中に因って、当方の読唇術ではどうやら「キミの誕生日だから...」と言っており、卒倒。♀も”恥ずかしい”といった素振りもみせずに受け取っていたが、この緊張のサプライズ作戦で気が弛緩したのか、♂はその後ワイン等をオーダーし続け、かなり飲んで泥酔状態。音楽どころではなく、狭い客席で後方の客に迷惑をかけつつ、椅子の背もたれにグッタリ。さすがに「長い!」と発狂したのか、アンコール前にサッサと退場したものの、この小事件を全く知る由もない吉田美奈子がMCで「ブルーノートにいる、若い女の子をクドくためだけに来た、音楽には全く関心のないオヤジ」の話(=しかし、ここSTBにそんなのはいない)を奇しくもしていたが、この同類が当方前方に生息していた...。

玉肌日記

2006年09月27日 | 玉肌日記
【五色の湯温泉(長野)】
濃厚なる源泉、そして肌に染み入る温泉成分。これまで入った中で最も濃厚なる温泉。外湯(露天)と内湯があるも、ともに”源泉掛け流し”ながら、まず入浴を試みた外湯はあまりの熱さ。太陽の出た日中という状況もありながらも、先客2人おり、脱衣場で会した方曰く「とても熱いですよ」とみれば、真っ赤。ビビりながらも入浴を試みていると、川辺で座りながらも、人間生まれたままのとても開放的な姿になっている人曰く「こりゃ、熱くて入ったら動けないよ」。確かに掛け湯の段階で相当に熱いが、入るとまさに微動だにできず。純粋なる掛け流しであることから、温度調整をしておらず、源泉をそのまま入れている模様。色は白濁系ながら湯の華(はな)成分多く、天候等により色が5色に変化することからこのような名称とのことだが、同旅館、外観がこれまたスキー倉庫(失礼!)のようで、車で見過ごしてつい通過してしまった程。ちなみに館内もかなりの昭和レトロ調で風情あり。深夜に内湯にいくが、ここも日中の好天候の余波もあってか、非常に熱く、加水して温度を下げようと決意。しかしそれなりの湯船に湯が溢れていることから、これを桶で掻き出しつつ、水を注ぐという作業を10分程度行い、まさに注水で沈没しようとしている船からその水を必死に掻き出しているような滑稽なる我が姿(深夜にザー、ザーという水を流す音が風呂場に響き渡る...)ながら、入浴後は極楽。入浴当時は全く気にならないものの、帰途より、体から発する異様に強烈な温泉臭(硫黄臭)に気づくも、これは衣服だけでなく、体にも染み付いており、その後1.5週間ほどは毎日お風呂に入っても、その匂いが持続。毛穴や皮膚に相当程度染み込んでいる模様にて、温泉効果持続を再確認するとともに、周囲の目(鼻?)も気になるところ。是非再訪希望。
※写真は内湯、ちょっと写真では不明ながらも当日の色は白っぽいエメラルド=グリーン。

ニューヨーク楽器屋事情(3)

2006年09月26日 | 機材マニアック
ちなみに、平日にお目当てのベース専門店に行くが、入るなり、如何にもベースが上手そうな黒人さん店員(思い切りメルビン=デイビス[リー=リトナー・バンド]似)に笑顔で、「御用があれば遠慮なく仰って下さい」(勿論英語)と予想外なる丁寧なる対応をされ、非常にビビるが、楽器で意外に多いのはペン=サーとトバイアス。特に前者はあまり日本では見ないが、当地ではかなり多く”吊るし”のジャズベースが見られた。さらには、Jerzy Drozd等のかなり仏壇系楽器等もあったりして、スペースは狭いながらも品揃えは充実な模様。しかし、サドウスキはどこにも一本もなく、また、ケン=スミスも無し(15年以上前からケン=スミスのストラップを愛用しており、もう一本購入しようかと思っていたが、どこにも見当たらなかった...)。スタインバーガーも”お土産には丁度いいか”(笑)と思って物色していたが、これも見当たらず。まあ、アメリカといっても国土が広いので、楽器屋というよりは(webを含めた)通信販売形態が発展しており、在庫というのはあまり持たないのかも知れない。アンプに関してはSWRとハートキーが圧倒的シェアで、しかも日本より安い(キャビネットで7割程度)というのは、日本のようなウサギ小屋ではアンプでの練習もままならないものの、当地では...という事情もある一方で、エフェクト等の電子機器は異様に貧弱であり、ここでも日本製がかなりブイブイ幅を効かせており、あまり新味なく、目立ったものはなかった...。というわけでなにも収穫なし(泣)。(完)

玉肌日記

2006年09月25日 | 玉肌日記
【公開に際して】
お風呂に関しては、決して”長風呂派”ではなく、完全なる”烏(カラス)の行水”派なのであります(一応は清潔にしておるつもりです、オヤジ臭が気になる今日この頃...)が、最近は温泉にハマっており、ドライブ、そして食事(グルメなどという陳腐な言葉は使いません)を兼ねて実に様々なところへ出向いております。その結果として、車の走行距離もこの最初の一年にて3万キロへと達さんとしております(このガソリン価格高騰の折に...)が、今回はその中で厳選(源泉?)した温泉をご紹介するべくのコーナーであります。日記名に特段の意味はありませんが、かなり昔のSSライブのアンケートにて、お客様から「お肌がとても奇麗ですがどのように手入れをしているのですか?」とのご質問を頂戴し、まったく(”ご質問”に加え、”手入れ”という両面でも)ケアしていなかっただけにそのご質問への返答に窮しただけでなく、お客様は実にいろいろなところを見ている、という驚愕の事実を認識したことに加え、「で、当の演奏の方はいかがでした?」とちょっと複雑な気分にもなってしまったのでありました。で、数年を経てのそのご質問への回答について、ですが、最近、本屋で佐伯チヅ著『頼るな 化粧品!顔を洗うのをおやめなさい』なる本を発見し、我が意を得たり!ともなりましたが(為念ですが、1)購入はしておりません、2)手にも取っておりません、3)実際、毎日顔は洗っています)、これに加えて温泉効果もあるのではないでしょうか。というわけで第7のコーナー新設であります。
※写真はとある温泉(第一号案件として次回ご紹介の予定)ですが、お分かりの方、居ますでしょうか?その方は相当なるマニアとお見受け致しました...。

ニューヨーク楽器屋事情(2)

2006年09月21日 | 機材マニアック
しかし、規模の小ささに落胆しているわけにも行かず、鼓舞して入店するも、中はなかなかの活況。特に、ギターコーナーでは「コイツは上手いのではないか?」という黒人さんが楽器のセットアップ中で、いきなりスゴいプレイを聞かせてくれるのではないかと商品を物色しながらも耳は”ダンボ”状態で、完全にそちら方向に釘付けなるも、聞こえて来たのはマズい位ヘタな演奏、というか”トリル”....。ひらすらドレドレドレドレ...と弾いており、当方はてっきり”フレットの高さ”とか”ネック上のデッドポイント調査”等でもしているのか、とまだ希望の灯火を吹き消してはいなかったものの、そのリズムがヘロヘロであることを確認すると、最後の”希望の灯火”は完全に吹き消される。確かに、黒人さんだからといって誰もが上手いわけではないしなぁ、とも思うが、”さすがアメリカ”とも感心するのは、(当方であれば)このレベルで店頭/衆目の前にて試奏するのは躊躇しそうなものであるが、それでも堂々と演奏(?というかトリル)している”その姿”。彼もいつかは楽器屋のショーウインドウで金色に輝くトランペットを飽く事無く見つめていたあの少年(マイルスだっけ?、それともサッチモ?)のように偉大なプレイヤーとなるのかも知れない...と思わせるだけのポテンシャルを感じさせるものがあったのである(超好意的解釈)。
※写真は気になる「ベース専門店」Rudy's bass shopの入り口。上記のように堂々と試奏する気質とは正反対の奥ゆかしい主張をみせる看板。

秋葉原巡礼ケーブル編その5

2006年09月20日 | 機材マニアック
製作方法その2です。これも前回(2004年7月13日)記事を写真入りにて再掲。
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プラグですが、これは前回と同様、スイッチクラフトを使用するのが「上手そう君」的にも合格です。前回とは違うのはホットを接続するピンをそのままでは使用せず、組んだ線と直結できるように曲げることです。こうすることで、線材に全く負荷のかかること無く、組上げることができます。これはケーブルの今後の寿命向上、断線等トラブルの回避といった観点から非常に重要です。つまり、ハンダで止めることなくてもそのままで音が出る程に安定している状態を作ることが重要です。このように組上げることでハンダも少量で済み、その処理も非常に容易になります。ハンダ前の組上げがこのように上手く行けば、もうそのケーブルは完成したも同様といってよいでしょう。

ニューヨーク楽器屋事情(1)

2006年09月19日 | 機材マニアック
NYKといえば、(当方にとっては)JAZZ。そして楽器。当方のサドウスキを筆頭として、有名なビルダーもNYKにあることが多く、フェンダーUSAのヴィンテージ等の存在も考えると「さぞかし楽器の宝庫」だろうと思い、今後また世界を席巻するであろう”ジャパン=マネー”を握りしめ、めぼしいモノがあれば買う気マンマン、欲望ギラギラでNYKへ。当日はNYKでも”かなり稀”という大雨、さらに日曜に訪れて閉店していた店(しかもベース専門店でここだけは外せないと思っていたお店であった...)もあったことから、平日の昼のランチ時間に都合付けて再訪。ちなみに、東京でいう”お茶の水”のような楽器街がNYKにはある。それはミッドタウン48st(Bet.6th&7th)に集中しており、当方オフィス/ホテルがミッドタウンであったこともあり、非常にfavor(徒歩5分)でもあったのだが、”集中”といってもあるのは4~5店舗のみ、しかも、お茶の水と比較すると規模が小さい店が殆どでやや落胆する。また、店内に入っても陳列密度が日本とは違う。個人的には行ったことはないのだが、ドンキホーテのような圧縮陳列までとは言わないまでも、日本の楽器屋は品揃え充分であるのに対して、NYKのそれは密度が低く、好意的解釈では「陳列スペースを贅沢に使っている」とも言えるし、そうでない解釈をすれば「単なる品薄」。ここで早いながらも、結論。「楽器屋は日本が一番」。理由は次回以降。
※写真は気になる「ベース専門店」Rudy's bass shop 日曜は定休ではないと思うのだが、雨なので閉店?

ライブのお知らせ

2006年09月14日 | SideSteps
皆様、めっきり涼しい今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか...。
仙台での2daysが終了したあとで一息つく暇もなく、本年最後(?)のライブが丁度1ヶ月後に迫りました。
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2006年10月14日(土) 
吉祥寺SILVER ELEPHANT(Solo Live)
17:30開場, 18:00開演 前売 2,000円  当日 2,400円 (直接SILVER ELEPHANTにご予約ください)
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皆様のご来場をメンバー一同、心よりお待ちしております。

私の履歴書(7)

2006年09月13日 | SideSteps
7
この愛機でSQUAREを練習していたのである。また、当時はあまり有名でなかった鳴瀬の教則TAPEをよく練習したものだ。
------------<以下(注)について、今日付記>---------------
当時の練習といえば、TAB譜(懐かしい~)によるコピーが最初であって、本物と同じように弾ければ嬉しいというこれまた単純な動機が原動力。ただ、体育会系ブラバン出身ということもあってか、基礎的な練習というのは非常に好きで、メカニカル・トレーニング的なものは当時から好んで行っていた。フィンガリング力をつけるのは非常に重要であり、これは若いうちにやっておいて良かったと今更ながら思える唯一の成功体験。当時はあまり有名では無かった鳴瀬喜博(今でいうナルチョ)氏だが、当時はNHKでベストサウンドなる番組で講師をしており、これをキッカケとして同氏の教則テープを購入。これはテープに簡単な譜面がついているというものだが、これは本当によく練習した教本の一つ。プレイ的にはあまり影響を受けなかったが、当時はその後、鳴瀬喜博がカシオペアに加入するなど夢想だにしなかった。ただ、彼のパキパキしたエッジのたったサウンドはかなり好みとなり、雑誌等を調べると、Aphexの「オーラルエキサイター」を使用しているということが判明したことから、これのハーフラック版を購入したことがある。若気の至りでエキサイターなんていうものを買ってしまうことは誰にでもあると想像するが、あまり望んだ効果を得ることができず、ほどなく使用しなくなってしまった(今から考えるとオーラルエキサイターとはチューブアンプのシミュレートかと想像)。
(写真)Aphexのオーラルエキサイター1U版。ハーフ版は廃版になったのか....。

黒人になる!(2)

2006年09月12日 | 文芸批評
図らずも、当方が大学4年の時に組んでいたジョン=スコフィールドのコピーバンドのバンド名について、「ハト派とタカ派」(dovish&hawkish)と命名したものがあったが、この命名についてはキーボードのA君(そういえば彼は直木賞作家を目指していたと記憶するが、どうなったのだろう...?)の日常的動作が「鳩」に似ていたから、という単純明快なる理由なものの、今から思えば、独自(というのも本書は1999年刊であり、当バンドは1992年に結成されていた)に”鳩のポーズ”を編み出していたというのか!当時、彼はあまりリズムは良くなかったと記憶するが(失礼)、黒人リズムの秘密を徐々に体得している最中であったのだろう(結果、今では”黒人”に違いない!)。恐るべし!。
一方、当方に翻って見るに、先日、非常に久々にSSのVideo-CDR「Bootleg2(Video)」を観る機会があったものの、それに収録されている91年の六本木ピットインでの演奏で激しく鳩運動をしており、「ああ!(当時から黒人だった?)」と思うも、それは単に首がクニクニしているだけであって、お客様のアンケートにも「首の動きが激しすぎ!」とご指摘?を受けたのでもあったが、その後15年後にやっと正規の鳩運動を体得せんとしているのであった(なお、現在は”体得中”であり、練習に余念がない。独りの車内が最適な練習場所であるものの、信カーステにあわせて練習中に右折レーン車のドライバーに目撃され、何度恥ずかしい思いをしたことか...黒人への道は遠い)。(完)
※写真は鎌倉名物、豊島屋の鳩(はと)サブレー。黒人リズムのソウルフード。美味。食べて鳩運動すれば効率的。

ありがとうございました!

2006年09月11日 | SideSteps
SIDE STEPS in 仙台2days(仙台FusionNight/定禅寺ストリートジャズフェスティバル)は盛況のうちに終了いたしました。ご来場くださいました大変多くのお客様、誠にありがとうございました。また来年も是非行きたいと思います。
また、次回ライブは2006年10月14日(土)吉祥寺SILVER ELEPHANTです。こちらもよろしければ是非お越し下さい。

明日から!

2006年09月08日 | SideSteps
いよいよ明日となりました!仙台でお会いしましょう。

9月9日(土) 仙台Fusion Night at フライングスタジオ 地図
  開場17:30  開演 18:00   チケット料金 当日 1,500円  チケット取り置きの方には特典がございます→詳しくはコチラへ
  出演バンド:M4  Project-I  Side Steps 他

9月10日(日) 定禅寺StreetJazzFestival (会場;錦町公園噴水前 地図)
  スタート 16:00  終演予定 16:40  無料

フォアグラ日記

2006年09月07日 | フォアグラ日記
こいけ(蕎麦/秩父)
埼玉における蕎麦密集地域、秩父で蕎麦。前回、爆走して向かったのにもかかわらず「お休み」という憂き目を見た「そば福」に出向くも、一本気な蕎麦屋にありがちな「昼しか営業しません」スタイルにより、その営業時間にはちょっと到達できないであろうと判断し、街道沿いにある蕎麦「いんなみ」。元銀行員の店主が営むというそのお店は新築で非常に奇麗なせいか、結構なる混雑。美味しいというのなら並ぶには一向に苦にならないながらも、店内を見るに、揚げたての天婦羅がカウンターに放置されて、冷めるがままになっていることを見るに、かなりな不安。蕎麦湯で揚げの時間と天婦羅の揚げ時間とを上手く同時コントロールできない様は如何にも(自省を込めて)銀行員っぽい冴えなさで、これを見て、その店のレベルの低さを見た気がして並ぶのを止めて途中で退店。途中、車で走行中にあったお店で、街道際の蕎麦打ちルームで蕎麦を打つ店主と、たまたまその前で信号待ちのため停車中の車内の当方と眼があったお店”こいけ”に方向転換。”いんなみ”で待ち時間に読んだ付近の蕎麦特集にも同店の素晴らしさが触れられており、さっそくUターンして出向くも、同店はなぜか空き空き。すぐ着席して3種盛りをオーダー。田舎/二八/変わり(当日は芥子=ケシ)が盛られた内容ながら、とても美味。空腹という調味料分を差し引いても優良な内容に、”いんなみ”の店装に眼を奪われ、その審美眼が曇っていたことを反省。ちなみに”こいけ”はかなりボロいも、真実はここに有り。秩父の名店、秩父へ出向く際は是非。

黒人になる!(1)

2006年09月06日 | 文芸批評
『黒人リズム感の秘密』(七類誠一郎[しちるいせいいちろう]/著)

著者は広島のディスコで踊りまくるうちに黒人リズムの秘密に触れ、「オレは黒人になった」と直感(当方も一度でいいからそのような直感を得てみたい...)。これを検証するために渡米し、ダンス界の頂点付近に上り詰める。これまで黒人のリズムについては検証がなされてこなかったのは、黒人のリズム感は先天的なもので、検証・研究したところで、体得不可能=よって検証・研究の意味がない、と考えられていたことが大きいというし、研究者=ダンサーというケースは著者以外に無い。しかし、著者はその研究から、黒人のリズム感=黒人フィーリング(先天的因子)+ノリのリズム(後天的因子)であるとし、ノリのリズム感は後天的に体得可能とし、その神髄を本書にて著わしている。踊りの下手な黒人は「ノリのリズム感」を培う環境がなかったと結論する。ではその「ノリのリズム感」の神髄はどこにあるか。勿論、正確なリズムを刻めた結果としての「タメ」や「ずらし」というテクはあるものの、基本は「体幹でビートを刻む」=インターロック、が重要とする。様々な動物に模したリズムの基本動作があるものの、本書ではダンスを基本においていることから、(特にギターやベースといった)楽器を携えた状態で出来る動きというのは限定的であるものの、その中で採用可能なのは、鳩のポーズ。リズムの起点は首であり、「鳩の首運動」と言われるものだが、鳩が歩く時に首を突き出すあの動きがそれ。動物というのは意識的にリズムを取っているということなんて勿論あり得ず、これらは本能的で自然な動きであることから、体幹での動きと言える。

秋葉原巡礼ケーブル編その4

2006年09月05日 | 機材マニアック
製作方法は前述内容を再掲(2004年7月10日分)。前回は写真が掲載されておりませんでしたので、今回は写真入りの図説です。
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ベルデンのこの線材について、非常に魅力的なのはそれが「ケーブルを製作するのに最適な形状」をしていることであります。文章で説明するのは難しいのですが、その構造は外側から、ゴム外皮、シールドの網線、布、芯線のカバー(ウレタン質)、芯線となります。この線の第一の特徴はまずその「シールドの網線」にあります。通常シールドの網線はまさに網状にクロスしているのですが、これは一方向にのみ巻かれた形になっています。クロスしているシールド線は慣れないとハンダ付するのに上手くまとまらないものですが、ベルデンのそれは簡単にまとめることができます。第二の特徴は芯線カバーのウレタンを切る時に処理しやすいことです。