前出「Latin’07」や「Another Encounter」と同じ、2007年3月17日吉祥寺シルバーエレファントでのライブ映像。アレンジによってアルバム収録時とは大きく変化していますが、原曲は91年発表の自主制作盤「SIDE STEPS2」に収録されており、田村の作曲。活動初期は皆バンド活動に相当の時間を費やしており、当初から練習はほぼ毎週。練習場所も早稲田→立川と変わり、立川で10年以上と相当長らく練習していました。早稲田でも立川でもあまりに頻繁かつ長く練習していたため、スタジオのスタッフとも顔見知りで完全に常連状態。その後、立川スタジオの閉鎖に伴って南武線沿線のスタジオをいくつか放浪しましたが、直近では下北沢に定着しています。練習時間も毎回最低でも4時間以上。キーボードをはじめに機材が多く、搬入・セッティングと撤収だけで合計1時間かかっていた事情はあるにせよ、この練習密度のため「家族よりも一緒にいる時間が長い」(田村夫人)と言われていたことも…。このためバンドや音楽以外でのイベントや遊びは決して多くはありませんが、適度な頻度で仙台や水戸、京都遠征といったライブを伴った演奏旅行がありました。これも演奏の前後には温泉や観光を組み入れ、しっかりちゃっかり十分に楽しみましたが…。音楽が全く関係しないイベントでおそらく唯一かつ記憶に残るのは、レコーディングの打ち上げで海に行ったこと。車にバーベキュー機材を積みこみ深夜に伊豆に向かい、翌朝には白浜で海水浴。レコーディングやミックス、そして録音準備の練習のストレスや鬱屈が大変溜まっていたのでしょう…皆、はたからみて異様なほど子供のようにはしゃいで波と戯れていました。白浜の海水浴で一通り思い切りはしゃいだ後は熱川の海岸でバーベキュー、そして温泉。その印象がみな鮮烈だったためか「SIDE STEPS2」の次作のアルバムタイトルは「Against the Wave」(自主制作)となっています。ある意味、非常に潔いほど明快です(笑。
Broken Wave