Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

こちらを激しく動揺させる並走車(その2)

2015年10月31日 | 時事批評
首都高速の山手トンネルを激走中、前方から”カンカン....”という甲高いサウンド、しかも、閉塞状態にあるトンネル内で走行音もそれなりに充満している状態での異音。「こんなカウベル入っていたっけ?」とまずはカーオーディオのソースを疑うも、カウベル、しかもまったくリズムに合っていないランダムなカウベルにふと前方を見遣ると火花が!!。このカウベル=サウンドを奏でていたのは前を走る車のマフラー、しかも脱落しそうになっているのだが、なにかによってまだ繋がっており、ぶら下がっている状態。しかしその先端が路面に激しくぶつかってはバウンド、そしてぶつかる際には火花が散るという具合。高速道路であるので、それなりに高速で走行しているのだが、この”ぶら下がった状態”がいつまで続くか判らず、突如脱落する可能性も充分にあることから、早速に追い越し車線に車線変更、そして同乗者に望遠レンズで激写してもらったのがこの画像(左下をよく見ていただきたいが、天才的にも火花の撮影に成功している)。並走しながら、知らせる方法を瞬時に検討するも、ジェスチャーによる「マフラー」の表現方法が咄嗟のことで判らず、同乗者は子供の玩具たるミニカーを持ちだし、マフラー部分を示してはどうか、と同乗者はいうも、暗がりのトンネルの中で見えるか疑問、かつ、ミニカーの只でさえ小さい部品たるマフラーを示しても、それを理解してもらえるかも全く疑問。当方は”首に巻くマフラー”を示してアッピールしようとも思うが、そういう季節でもなく持ち合わせもなく、断念。ただ、並走してなにかを必死に訴えかけようとする当方らを老夫婦たる先方ら(当方の印象ではドライバーは鶴見俊輔似だった...)も「何か?」とばかりにこちらをジッとみており、「これではそのままハンドルが右に切れて接触」というリスク高く、さっさと追い抜いて走り去る。

玉肌日記

2015年10月24日 | 玉肌日記
【清津峡湯元温泉(新潟県十日町市)】
初訪問。位置的にはスキーで有名なるガーラ湯沢を一山を越えた場所にあり、柱状摂理の景色たる清津峡のそばに温泉が湧出している。なお、清津峡はトンネル内からの見学となるも、そのトンネル掘削中にも温泉が湧出しており、トンネル内の湧出地点付近は外気も暖かく感ぜられ、温泉資産は豊富な模様。その清津峡がトンネルからの見学となっているのも、この付近では雪崩や落石が多いからであり、清津峡湯元温泉も雪崩に飲み込まれた経緯あり。当時の記録を見るに昭和59年の豪雪(59豪雪と云われる)により、この清津峡温泉街は大規模な雪崩に見舞われ、丁度、旅館”清津館”の正面玄関方面から雪崩が起き、川を隔てた清津館と(今は無いと思われる)苗場館が全壊、今では日帰り温泉施設となっている古屋旅館は一部破壊ながらも家族5人が亡くなるという災害を経ている。過酷な環境にあってもこの温泉は通年営業しているというが、さすがに温泉は素晴らしく、源泉掛け流し。泉質は単純硫黄泉で無色透明ながら、温泉感を十二分に刺激する適度な硫黄臭ある。pHは9.26で弱アルカリで、ややヌルすべ感があるが総じてプレーンな印象。雪崩に襲われた方向の川縁に露天風呂があり、2源泉から湯が注がれているのだが、小出源泉なる湯はかなり温めな一方、自家源泉たる薬師の湯は充分なる温度で厳冬期のみ加温した湯をミックスする模様。最上なのは内湯で充分に新鮮な湯で、その素晴らしさを堪能。

玉肌日記

2015年10月17日 | 玉肌日記
【草津温泉(群馬県吾妻郡草津町)】
久々に東の横綱級の温泉街たる草津を再訪問。草津には源泉がいくつかある模様で、これまであまり意識してこなかったが、今回入浴したのは、観光地として有名な湯畑源泉に加え、草津では一般的な源泉たる万代鉱。ともにかなりキツい酸性で湯畑がpH2.0、万代鉱になるとpH1.5程度というから、日本最高の酸性泉たる玉川温泉(秋田)の1.05に迫る内容。程度の差こそあれ、宿の女将によれば湯畑の方が「まろやか」、それでもpH2.0。源泉温度は97℃という熱湯だが、特に湧出量の多い万代鉱は熱交換により、水道水を60℃の湯にする熱量があるため、草津の街中の道路下には水道水、温泉、そして湯が配管されている様子で、ある意味では給湯器要らず。入浴してみれば、あまり硫黄臭等の臭気は気にならないものの、味はレモン水(湯?)に近く、従来の苦い経験を活かし、まずは慎重に顔を洗う。今回やけに目立つのは温泉入浴時のディスクレイマー的文言であり、特に気を留めないながらも「入浴時にタオル等で肌を擦ると皮が剥けるリスク」や「洗い場で石鹸をつけてタオルで洗うと肌荒れする」、そして特に肌の弱い人は最後に真水に掛け湯をしてから出ること、等の記述が目立ったのだが、確かにpH濃度を知った上での入浴は、肌が酸性でピールされる(語感もpeelがピッタリで、肌から皮がピーと剥ける気がする)印象で、毎回なぜなのかトマトの湯剥きを想像しながら入浴。まだ当然ながら殺菌作用高く、清潔な湯に入っているという安心感も充分で、さすがに東の横綱。

玉肌日記

2015年10月11日 | 玉肌日記
【猿ケ京温泉(群馬県利根郡みなかみ町)】
群馬から三国峠を越え、新潟の越後湯沢へと続く三国街道にある温泉。近くに赤谷湖(正確には相俣ダム)があり、元の温泉街はこの湖底に沈み、その移転を以て現在の場所にあるとの由来。過去に数度、そして後日、この三国街道を峠越えしたことがあるが、沿道には猿が多く出没し、日中でもガードレールのポールに数匹がしがみつきながら行き往く自動車を見遣るという光景がザラなほどだが、地名の本来は「猿が大やけどを負った子供を温泉に入れて助けた」という美談による。街道から見る分には大規模な旅館かデフォルト寸前の宿屋が目につくこと、さらに、付近には法師川古といった名湯があることもあり、これまで何度も前を通過するだけだったが、今回初訪問。現在の住所は、みなかみ(水上)町となっているが、当時は新治村、温泉成分表における源泉名「(新治)村営1号源泉」という表記を見るに自家源泉でなく、集中管理をしている様子で泉質はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物温泉。なぜか成分表にはpH欄に記入がないのだが、弱アルカリな様子で、無色透明で浮遊物もなく、無味無臭でプレーンな湯。集中管理されている温泉はなんだか物足りないのは先入観による部分が大ながら、周囲の名湯対比ではどうしても見劣りする感が否めず。

玉肌日記

2015年10月04日 | 玉肌日記
【川古温泉(群馬県利根郡みなかみ町)】
完全なる盲点。これまで、この付近の温泉は大概は制覇したつもりであったが、己の目の節穴ぶりが不覚。川古温泉とはいいながら完全な一軒宿で川縁にある。湧出も河原にある模様で、ここのウリは混浴露天風呂。ただ、この露天風呂、もともと泉温が低く、温湯な温泉であるだけに、どこかの温泉で見たことのあるデジャブな情景、それは”みずすまし”との入浴風景。”みずすまし”も入浴可なほどに温湯なわけだが、露天の湯の鮮度が落ちているのはその気泡の付き具合の違いをみれば一目瞭然であり、やはり恐るべしはこちらの内湯。内湯も混浴と男女別の計3箇所あるが、マイベストは男性内湯。泉温は40.1度でpHは8.0、泉質はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性温泉)だが、温泉中に気泡を多く含んでいるようで、その気泡が足下の岩に付着し、その後上がってくるという具合にてなんだか不思議な感覚。その感覚を楽しみながら温湯のせいもあり、長時間(といっても30分程度)の入浴を楽しんだが、ここの温泉の本領はその後に発揮されることに。というのも、入浴後には猛烈なる睡魔。熱湯でないので、体力消耗もないだろうと思っていたが、泉質由来なのだろうか、その後には非常に良く眠れる。あまりに良く眠れるために却って恐ろしくなり、運転して帰る前には入浴を止めておいた方がよいと自制してしまうほどの内容。硫黄系等の成分の場合にこの現象に襲われるが、一見プレーンなる無色透明の温泉でこのような消耗が起きたのは初体験。それほど成分濃厚ということか。