Side Steps' Today

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玉肌日記

2019年01月26日 | 玉肌日記
【日光湯元温泉(栃木県日光市)】
日光市街からいろは坂を上り、中禅寺湖を1/4周程度した後に竜頭の滝から戦場ケ原を抜ければ、そこは奥日光と言われる湯ノ湖エリア。湯ノ湖からは湯滝なるなかなか壮観な滝が流れ出ているが、この付近から車内には硫黄の温泉臭が漂い始める。この付近からも硫黄泉が湧出しており、源泉の一つは湖畔にあるのだが、複数の源泉を共同管理してこのエリアにある温泉に供給している模様で源泉名は共同源泉の名称。典型的な硫黄泉で湯はキレイな乳白色。湯中の析出物もなかなかで、浴槽緑の析出物なんかはまるで藤田嗣治(レオナール・フジタ)の「乳白色の肌」そのもの(さすがに和光堂のシッカロールがその成分ではないが)。この手の硫黄泉は硫化水素発生のリスクがあるので浴室の低い位置に換気扇がついているが、そのためかあまり硫黄臭はしない。その代りに浴後の硫黄臭は強く、浴後に真湯を流したくらいでは臭いは落とせず、毛穴にしっかりと残る(ので、落としきるには発汗とシャワーを数回繰り返す必要がある)。訪問は盛夏の頃だったが、標高1400メートルのこちらでは下界との気温差は日中で10°Cもあり、下界が酷暑でもクーラー要らず。湯ノ湖にはフライフィッシングを楽しむ中高年多く、周囲には手頃な高度の山もあり、なかなか避暑地として好環境だが、残念なのは食方面の充実。付近には中禅寺金谷ホテル・ユーコン位しか目ぼしい食堂なし。

”怪我”牀六尺(26)

2019年01月19日 | 畸観綺譚
(26)
近親者で付添をしてくれたのは妻と実父です。妻にとっては思わず1週間の強制休暇取得になってしまった一方、悠々自適な生活を送る実父にとっては、その生活に確実に刺激や彩りを与える格好のイベントだったのだろうと思います。寝泊りしてくれたのは有難いことですが、食事毎に介助した後に付近を散策するのが日課。ちょうど病室の窓からはるか遠くに桜が咲くのが見えますが、聞けばそこまで散策してきたとのこと。もともと那須連山には良く登山にきていたこともあり、病室から見えるあの山のほとんどに当方も登ったことがあるのですが、このあたりに土地勘があるのでなおさら興味が沸くのでしょう。さらには他の入院患者と会話することもあり、その患者とはトイレ付近の溜まり場でひねもす所在なさげに座っている方々でありました。あとで聞くに一人はスキー場で横から他のスキーヤーに突っ込まれ、身体の左側が腕→肋骨→左足と左半身を一面骨折した方、もう一人は山にキノコ狩りに行ってクマに遭遇、クマと死闘を繰り広げた末に骨折した方(!)とのこと。クマと闘って骨折で済む(つまり肉は無事で中の骨だけアウト)なんていうことはあるのでしょうか…。災難にも人それぞれ、いろいろあります。

”怪我”牀六尺(25)

2019年01月12日 | 畸観綺譚
(25)
さて、散策のための外出も不可となれば、日中(ひねもす)のたりのたりと暮らすには音楽と本です。以前より「将来入院する機会を得たらそれは音楽と読書のための絶好の機会」と考えていたのですが、実際に入院してみれば現実は違います。まず、腕が痛い時期にはそのような気は全く起きず出来れば寝ていたいと思うのですが、痛みが引いてきても音楽を聰く気にはなかなかなれません。常に数十GB分を音楽を持ち歩いているので、入院時も持ち合わせはありましたが、なんとなくいつも聴いている変態系のハードな音楽を聰く気分ではありません。できれば音を聴かずに 静かにしていたい。一方の読書ですがこちらはする気満々ではありますが、紙媒体ではまずページをめくること自体が難儀なためにあまり気が進みません。電子図書については雑誌類のみ購読できる環境にあったことから、まずはこちらを熟読です。しかし十数冊分はあったこれも1日も経たずに読破してしまい「もっと早く電子図書に参入しておけばよかった」と後悔しきりです。いろいろなサービスを端末上で購入することも普段であれば可能でしょうが、両手骨折では常に難儀でカード番号等を入力するのは至難の業です。そもそも電話をかけるときにiPhoneの電話帳で目指す名前を指でタッチするのもなかなか難しく、何回も誤タッチしてしまうほどなのですから…。

本年もよろしくお願いします

2019年01月04日 | 時事批評
今年はカレンダーの並びもよろしく、毎年30日まで営業、4日から営業開始の当方としては嬉しい限り。正月はほとんど出歩かず、初詣も行かず、街にも行かず、何をしていたかわからないくらいに無為に過ごしました。本年こそ良い年でありますよう(笑
※写真は航空機上から富士山頂を撮影したものです。