Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

玉肌日記

2011年10月28日 | 玉肌日記
有福温泉(島根県江津市有福温泉町)
レトロな雰囲気の残る共同湯の御前湯を訪問。この御前湯、651年に起源があるというので相当なる古湯。有福温泉といえば、温泉街で最近火事があり、旅館が消失したとは(仕事中にBloombergニュースを見て)知っていたが、その消失した旅館はこの御前湯の斜め上の旅館だったようで、訪問時もその付近が通行止めとなっており、焼け焦げた柱等あり、まさにこの御前湯も危機一髪という位置。レトロなのは外観だけにとどまらず、浴室もまたレトロそのもの。まず、アーチ型の窓が非常に良い雰囲気を醸し出しているが、浴槽も同様であって、四角形の浴槽の中央に湯注ぎ口があり、そこから四方に向けて温泉が湧き出ているという仕組み。お湯は無色透明でアルカリ単純泉なのだが、青くタイルが張られており、お湯が綺麗な透明であることから、深度が分からずに足を突っ込むも、意外に深い!湯温は源泉温度で47℃程度でなかなかに熱く、湯船でも42~3℃程度で長湯できない温度。この御前湯の建物、2階は休憩室になっており、椅子や座敷があって浴後に無料にて休憩できるようになっていて、なかなかにモダン。温泉街自体も道が細く、大型車が入って来れないこともあり、なかなかに小ぶりなる旅館が多く、昔の温泉街の良い雰囲気を残している。

玉肌日記

2011年10月24日 | 玉肌日記
木部谷温泉(島根県鹿足郡吉賀町柿木村)
津和野から六日町へ抜ける187号国道沿いにある温泉。中国地方には成分濃厚系温泉が少ないとの印象であって、これまでに歴訪してきた温泉も無色透明なるアル単(アルカリ単純温泉)が多かったことから、こののようなタイプの温泉を渇望していたが、ここはこれまで経験した中でもかなり濃厚温泉。湯も赤褐色の透明度の低い湯ながら、これはこの旅館の上にある間欠泉から引いており、間欠泉も25分間停止、5分間吹き上げという一定ペースで稼動しており、湯量は非常に豊富。こちらも鉄泉系であり、しばらく静かに放置すると水面に白いカルシウムの膜ができるという析出物濃厚系温泉ながら、これまで訪問した中では、奈良県の入之波温泉にタイプとしてはもっとも近いが、塩成分はかなり少なめ。なにはともあれ、ここで素晴らしいのは源泉をセルフで加水でき、さらに加温もできるというシステム。こんなシステムの温泉はこれまで何百湯と回った中でも唯一。源泉は20℃程度と温度が低いことから、湯量が少ないときには源泉を湯船に投入するのだが、そのレバーが左についており、このレバーを倒すと冷たい源泉が出てくるという仕組み。そのままでは湯が冷めてしまうので、そのようなときは右にあるバブルを回すと蒸気が水中に噴出され、それにより加温されるという仕組み。この2つのツールを操作すれば、源泉湯量も温度も思いのままという、素晴らしくセルフオーダーメイドなるシステム。

フォアグラ日記

2011年10月20日 | フォアグラ日記
栄児(担々麺/本郷)
本郷の商店街に鰹節を購入するついでに訪問。本場の担々麺は「汁無し」であると聞くが、ここも日本で一般的な「汁有り担々麺」に加えて、「汁無し担々麺」もあることからこちらをオーダー。ここでは素晴らしいことに水餃子が食べ放題であって、客席中央部に設けられた水餃子コーナーには気がつくと大盛りの水餃子が常に補充。食べ放題と思って舐めてかかると、本格的な厚い皮の中にニラ成分の多い具が入っており、はっきり言って美味。これを食しながら担々麺を待つに、出てきたのがコレ。確かに汁無しだが、濃厚なる汁は麺の下に潜んでおり、これを十分に撹拌するとなかなかに辛そうな濃茶色へと麺が変化。早速食するに、強烈なるビリビリ感。花椒独特のビリビリ感が中心であまり辛さは感じないものの、ビリビリ感は凄まじく、これまでの人生経験の中ではMax。思わず水を飲むが、痺れて感覚のない口内に水があってそれが浮遊しているような感覚はなんとも新鮮。同席していたツレは、そのあまりのビリビリ感に「歯が浮く」感覚を得たとのこと。確かにシビレまくって味は何だか判らず。眼鏡はしているものの、間違っても飛沫が目に入らないように慎重に食しながらも、辛さよりこのビリビリ感により発汗しまくるが、意外なのはその「引きの早さ」。ビリビリ感を得るのは5分程度であり、それが心地よいほどに引いた後はほぼ後遺症たるダメージは残らず、残るのは征服感には非ず、爽快感。この手の感覚がリピーターたる”やみつき”に繋がるものと想像。担々麺、そして食べ放題の水餃子(+サラダ)で1000円というのはあまりにアンダーバリューであり、ここ最近の中では明らかなるアウト-パフォーマー。

玉肌日記

2011年10月15日 | 玉肌日記
柚木慈生温泉(山口県山口市)
山陰国道9号線を山口から津和野方面に行き、途中、南の山中に入ったところにある温泉。柚木(ゆずき)は地名だが、それに慈生(じしょう)とつけて、「ゆずきじしょう」その湯も柚子色であって、この付近には珍しい泉質重視系の温泉。土産物屋の横にある建物が温泉施設であり、宿泊も可能な模様ながら、一見すれば普通の家。しかし絶対に見過ごすことはないおおきな看板が目印で迷うことなく訪問するも、平日朝というのに結構な賑わい。宿泊も可能なようではあるが、基本的には日帰り入浴客。完全なる山中にあり、交通の便が悪い環境でもこの集客は恐るべし。決して浴室は大きくはなく、源泉の湧出量を考慮しての結果か、浴槽も5人程度で満杯になってしまう規模だが、源泉温度17℃の鉱泉を沸かしており、さらに炭酸泉のためにあまり温度を上げることもできず、基本的には温い状態で給湯されることから長時間の入浴が可能。しかも炭酸泉効果を十分に得るにはゆっくり長時間入っていることが合理的であることから、長湯が多く回転も悪いことで常に混雑している様子。早速入浴するに、湯の透明度は低く、温度の温いが、鉄臭強く、さらに体には無数の泡が付着するという典型的な炭酸泉な状態。湯は基本的に無味ながら炭酸泉味。

フォアグラ日記

2011年10月11日 | フォアグラ日記
小島屋(うなぎ/さいたま市)
当方の生育地である「さいたま市」(旧:浦和市)は鰻が名物であることを知ったのはここ最近。30年程度住んでいたこともあり、完全に盲点、そんなの小学生時代の社会科で習わなかったが、ご当地キャラクターのトレンドを得たのか、突如「うな子ちゃん」なる石像が駅前に鎮座して改めて認識するようになるも、浦和では一番有名という当店を訪問。当方、初訪問と思いきや、愚弟の七五三の時に親戚郎党にて徒党を組んで団体で来たことがあるとのこと。今回は、この店とは長い付き合いで、この辺りの地形や開発の歴史等に加え、この店のビジネスモデルについての蘊蓄を語りだせば止まらない当方父母とともに訪問(店内にある開かずの襖を勝手に開けては”ここには仏壇があるんだよ~”と案内してはご満悦)。立派なる日本家屋の前に駐車をすると早くも鰻を焼く匂いがするが、焼いているのは店右側のオープンキッチンであり、ここで鰻を焼きまくっていることから当然匂いもするはず(食事後見学したが、暑い中職人が鰻を焼きまくり)。座敷に通され、鯉のアライ(これも泥臭さ一切なく美味)など食して待つに、なかなかに焼けている鰻重が登場。焦げがつくほどに強めに焼いているが、適度にタレは甘く、適度に柔らかいそれはなかなかに美味で、東京で食べる江戸前の鰻対比ではややマイルドな印象。エッジが立っていない味には、これだけの客をさばいてきた歴史を実感。どこかで食した際もそうだったが、肝吸いの中に肝に焼きが入っているのが香ばしくて良し。仲居さんの客アシライもなかなか老舗感あり、店構え等含めて雰囲気を楽しむのもまた良し。

玉肌日記

2011年10月06日 | 玉肌日記
湯田温泉(山口県山口市)
湯田温泉という名は全国にいくつもあるが、こちらは山口県山口市のまさに中心部にある温泉で、周囲は山口の県庁所在地ということもあってなかなかに発展しているが、その街中に温泉街があるも、とても旅館の浴衣を着て外を出歩くという風情でなし。そのような比較的都会な場にあっても古い湯であって、狐が発見したという狐伝説があるが、このところ話題なのが「維新の湯」なる坂本竜馬、西郷隆盛、木戸孝允、大久保利通、三条実美らが倒幕の密談後に入った風呂とのことで、当時の石組みがそのまま残っているというもの。湯自体は源泉名が湯田温泉ミックス泉となっており、この付近の温泉を集中配給しているようであまり興が湧かないものの、無色透明無臭のアル単でなかなかに快適。毎日よく清掃をしているのであろう、維新当時の石も黒ずんだりすることなく、かなり綺麗な状態。さらに話題といえば、付近の旅館でやっている「女将劇場」。夜20時45分から1時間程度、この旅館の女将が熱演するのだが、当該旅館の宿泊者でなくとも観覧可ということで早速出かけるも、脈絡のない素人芸のオンパレードである意味”爆笑”なのだが、ここでディストーションをかました「ロック琴」を始めて聴いて衝撃(笑。女将いわく「お客様で琴の師匠が居ると怒って帰ってしまう」という内容だが、まさにその内容。女将に付き合って演技する従業員にも同情を禁じえないが、決して女将の自己陶酔ショーに陥ることなく、あくまでもお客を笑わせようという姿勢は素晴らしい(しかも毎日!)。が、非常に冗長。当初一時間と聞いていたが、実際は一時間半以上であって、出ずっぱりの女将の気力体力も素晴らしいが、あまりに冗長にて途中退散。

フォアグラ日記

2011年10月02日 | フォアグラ日記
チャイナルーム(中華料理/六本木)
バリウム等の定期検診をした後に食べ放題の同店に。同店は六本木ヒルズ横のグランドハイアット=ホテル内にあり、10年前程度に一度来たことがあったが、オープン後の物珍しさからかなり凋落してなんだか悲哀さえあるヒルズの集客と同様、かなり落ち着いてきていて好感。3900円で食べ放題ということでメニューを片端からオーダーしていくが、30種類程度あるメニューの全制覇はとても...と思うも、数人でシェアすれば一種類で一人点心1個であれば、それも夢で無し。こちらはバリウム検査で前日夜から絶食フラフラであるので下剤の便意(下品で失礼)に負けず、食するも、なかなか美味。飢餓感要因もあるが、とびきり美味しくもないが、普通以上の水準。前回初回訪問時もそうだったが、ここで記憶に残っているのがビールのツマミとして供された小魚白魚のフライ様なものだったが、今回もデフォルトでテーブルに置かれているツマミが一番美味で、これのみが突出してハイセンス。プリ=フィクス的な前菜に加え、点心、スープ、他料理、さらには麺、ライス、最後のデザートとめぼしいメニューは一通り食し、結果としては23品目制覇(前菜除く)。しかし、後半程度から、あまりの食いっぷりが影響したのか、同店のサービスが急速に悪化し、最後のデザートをお替りする際には、食事後の空デザード容器が”見せしめ”のようにテーブルに放置されたままでお替りが来るという仕打ちあり。上品なお客様でなくて、どうもスミマセン。