Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(23)

2010年08月30日 | SideSteps
最後にtake4まで録り、ここまでの中からベストのtakeを選択し、それを元に詰めていくこととし、コントロールルームで試聴。この中でベーシックなtakeを決定してから、そのトラックにオーバーダブするパートを乗せていくが、これは同時に弾くことのできないパートがあるギターとキーボードがメインの作業。さらにはアレンジ変更部分のドラム差し替えに加え、ベーシックtakeにおける不本意なる演奏の部分を弾きなおしたりするも、これに予想以上の時間を要して、19時にして一曲終了。正味8時間(!)で明らかなる遅いペースで卷きが必要とされる(しかし録音を急がされるということはなし)。結局、ベースについては、2箇所ほど1~2拍分のパンチインを行なうのみで、それ以外はすべて通して演奏したものを使用。
【写真】SSLの卓におけるベースの録音時のトラック-セッティング。2chあるのはラインとアンプ音を収録したマイクのチャンネル。

Side Stepsライブのお知らせ

2010年08月27日 | SideSteps
以前にも書きましたが、再度ご案内させていただきます。ちょっと恥ずかしいタイトルではありますが...

= Side Steps 結成20周年記念ライブ =
日時:2010年10月02日(土) 18:00開場・18:30開演
場所:吉祥寺SILVER ELEPHANT

毎度毎度ではありますが、あと一ヶ月程度となり、日々焦りだけが募る毎日です...。
20周年記念ですので、あまりやらないことをやりたいと考えておりますので、皆様お誘い合わせの上、お越し下さい。
メンバー一同、お待ちしております。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(22)

2010年08月25日 | SideSteps
途中、ドラムのトップマイクのセッティングがうまくない模様で、マイク交換やマイキング変更。その後にコントロールルームにてTake3のプレイバック。この段階で井上氏からアレンジの提案あり、中間部に1小節を挿入。その後も、ドラムソロ前、ギターソロ前に数小節挿入するということとなるが、これまで慣れた形で演奏している尺に対して数小節挿入するというのは演奏のバランスが崩れる可能性もあり、後者のアレンジについては、ProTools上で当該部分をコピペし、必要に応じてドラム等オーバーダブするという次第。ソロ部分の頭からどうしても「待ってました」とばかりにソロを弾き始めてしまい勝ちながら、ジラして数拍程度待ったほうが良いというのが井上氏のアドバイス。リーリトナー「キャプテンフィンガース」(ダイレクトカッティング盤)の世代としては”ツギハギの修正しまくりなぞ許さん!”という気もするが、最終的に出来上がってくるものが良いものであれば、あとは考え方次第か。
【写真】井上氏によるシンセのサウンドチェックを受ける伊東氏。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(21)

2010年08月23日 | SideSteps
14時前からTake2開始となるが、 井上氏からは「”ソロバックの盛り上がりをあまりしない冷静なスタジオ盤”というものがあっても良いので、ソロは弾かないようにしてみたらどうか」というアドバイスあり。レコーディング時でもソロ楽器が入っているのと入っていないのとでは盛り上がり方がずいぶん違う(ソロ無しの方がどうしても静かに淡々と演奏する傾向にある)ことから、敢えてソロを別録りとし、 バックはソリストがいないカラオケを演奏することで、ソリストに引きずられない比較的冷静な演奏ができるのではないか、という具合。ソロが入っていないと小節数を間違えてしまうリスクもある(実際にはノーミスだった...)が、ソロなしでのTake2に突入。その後、プレイバックをすることになく、Take3へ。
【写真】優秀なる”ProTools使い”なるスタジオ所属と思しきエンジニアの方2名に加え、井上氏の御付の方1名。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(20)

2010年08月20日 | SideSteps
その後、構成について譜にして確認、井上氏自ら構成譜を作成さる。取材(ヤマハ会員誌“音遊人”)関係を受け、さらに簡単にランチを摂る。コントロールルーム後方のテーブルにはギャラリーの方からの差し入れのお菓子が大量にある(翌日はバレンタインデーということもあって特に甘いものが多い)ことに加え、横にはコーヒーサーバーもあり、食べ物・飲み物がフリーな環境に田村氏は嬉嬉として食しているも、当方は風邪で絶不調にて、まったくそれどころでなく、お茶にて水分補給するのみ。ベースの弦交換に関しては、プレイバックを聞いて、あまり時交換の必要性を感じなかったことから、結局は前回ライブのときに張り替えたままの弦を使用するという無精、これも風邪のローテンションなせいか(これは次曲の4弦でも同様に張替えず)。
【写真】ひたすらに食事をするメンバーを完全なるローテンションかつ体調激悪で食事もノドを通らない当方が撮影...。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(19)

2010年08月17日 | SideSteps
ランチ前にサウンドチェックし、本番テイクを前にしてランチへ、ということで、まずはTake1。現在13時。ロールペーパーで鼻をかみ、龍角散を飲用し終えてから演奏するというパターンで、そうでなくては演奏中に発作のような咳き込み(特に静かな部分等ではドラムマイクが咳を拾ってしまう可能性あり)もあり、要注意。その後、コントロールルームでプレイバックがあり、聞くも(当然ながら)なかなかのサウンド。熱のため、実は感覚が麻痺しているのかも知れないが、1回目にしてはなかなかの演奏で、最悪、このテイクを使ってもよいか、と思えばかなり気楽に(デリバティブでいうところの“フロア”的発想)。井上氏からも「あとはこれ以上になるだけだから」的なご発言。ちなみに巨大なるミキサー卓はSSLの6000G+。
【写真】その巨大卓SSL6000G+。正確に確認していないが、入力は60ch?。録音時に置かれていたスピーカーはヤマハのNS10Mだが...。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(18)

2010年08月14日 | SideSteps
井上氏からは事前のメールで、クリックを使った編集のしやすさ、パーツ毎の作り込みのしやすさを活かしつつ、一緒に演奏しているというグルーブ感も出したいという望みの高いことをしたい旨の話あり。田村氏もアンプ小ブース内にて音作りをした後、定位置で練習。ちなみに、ブースとの間のケーブル接続については、壁についたコネクター経由で行われるのかと思いきや、単にケーブルを分厚いドア挟み込むのみ。ベースはキャビのみブース内なのでスピーカーケーブルを咬ませれば良いが、ギターは通常のケーブルを咬まさねばならず、田村氏が躊躇していると、それを察してアシスタントの方がケーブルを貸してくれる等、配慮も十分。まずは大賞受賞曲たるMicrocosmosから録音を開始。
【写真】ギターのアンプブースにてアンプ(ローランドJC)の音作りをする田村氏。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(17)

2010年08月11日 | SideSteps
ベースを換えてのチェック等を行うも、特段の問題はなく、卓側でゲイン調整をした模様。 アンプのサウンドも確認するが、3khz程度を4bpほどアンプヘッドでカット。今回のレコーディングはその後の編集の便等も考慮するとクリックに合わせて演奏する方針だったが、クリックは井上氏が準備するとのことであり、メンバーは戦々恐々としていたが、そのクリックとは8分音符でカウベルが鳴り、 その裏の16分にハイハットが鳴っているというもの。そのハイハットが意外に強烈で混乱してしまう(府川氏曰く「ハイハットは聞かないようにしている」)ようにも見えるが、馴染んでくるとかなり音楽的であってクリックとの一体感を感じる。それまでのSSでは、電子的なクリック音で練習してきたが、井上氏曰く、楽器音によるクリックのほうが経験則上、グルーブ感がでるとのこと。
【写真】各自手元にあるキューボックス。左から2mix、Dr、Ba、Gt、Click、Syn、Masterという具合にアサイン。小音量派の当方はどれも控えめな音量ながら、タッチとの調整でベースは大きめに。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(16)

2010年08月08日 | SideSteps
11時過ぎには大凡組みあがってドラムのマイキングを含めたサウンドチェック。ちなみに今回のエンジニアはあの赤川新一氏。同氏はサンレコ連載、さらには著作でよく存じ上げていたが、そのオーディオマニアライクな指向性はまったく当方の好みであって、個人的にはこれが今回の最大の目玉であった(ちなみに同氏著作を持参し、ミーハーにもサインを頂戴す...熱があるのに)。そうこうしていると11時半程度に井上鑑氏登場。サウンドチェックが継続するが、 ベースに関しては、DI(VLTのチューブDI→Manleyの旧版?)直のライン音と、アンプ(EdenのWorldTour800とキャビ)をEVのRE20で録ったアンプ音をミックスして使用するのだが、ゲインが小さいということでケーブルやDIのチェック。
【写真】今回唯一にベース関連の機材としてサウンドに影響するDI。VLTとは”Vacuum Tube Logic of America”というメーカ。中央にサウンドキャラを設定できるツマミがあるが、これは最上の”Bass Full”。

side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(15)

2010年08月05日 | SideSteps
機材を搬入し、 駐車すると早速スタジオの内部へ。案内されたスタジオはここAzabuOスタジオでは一番大きいというメインのAスタジオ。スタジオ(65平方米)の周囲にはブースが4つあり、ドラムブース(9平方米)にベースアンプのキャビネットのみ。また4平方米のブースにはギターアンプがあり、アイソレーションさせずにアンプのサウンドをマイクで集音。他にもピアノブース(12平方米)と、もうひとつ12平方米のブースがある。ちなみに対するコントロールルームも54平方米あって広くて快適。機材レンタル会社の方がドラムをくみ上げるが、それ以外については基本的にすべてセットアップ済みであって、プレイヤーは楽器をセットアップして座って弾くのみの状況。伊東・田村車は30分程度遅れてから到着するも、早速機材搬入をしてセットアップ。
【写真】マイクのセッティングを行なうエンジニア赤川氏。マイク経由のサウンドをききながら、当初付いていた表のヘッドを外し、さらにミュート具合も毛布で調整。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(14)

2010年08月03日 | SideSteps
レコーディングということながらライブとはまったく機材は変わらないものの、今回は体調改善用品をいろいろ準備しないとならず、四苦八苦。府川邸までは車で数分の距離であり、9時半には出発。外は雪交じりの雨という天候。府川邸前で待つも、待ち合わせの時間9時40分になっても降りて来ず。不安になって玄関のインターフォンから連絡を試みるも、肝心の部屋番号がわからず(そもそも携帯電話による交信は当方が携帯電話を持っていないことから当然不能)、やむを得ず諦めて車に戻るも、逆に当方を探している府川氏を発見し、機材を搭載して出発。集合時間まであと10分程度だったが、小雪混じりの表参道は空いており、2~3分遅れで到着。スタジオの前にはドラムと思しき機材の運搬車が駐車されているとともに、エピキュラス氏も。
【写真】セットアップが完了し、マイキングを行なっている最中。サウンドのポイントはトップマイク、とのことで念入りに”あーでもない、こーでもない的”に試行錯誤。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(13)

2010年08月01日 | SideSteps
そもそも体調がおかしくなったのは11日(建国記念日)であって、人形町につづらを取りに行った後、日本橋の紅花別館でココットカレーを大汗かきながら食し、その後なぜか豊洲方面の大型スーパーまで買い物にいったときからなのだが、その翌日は会社で調子が悪くなり、「仕事が嫌だからか?」とタカをくくるも、昼前には症状が一層悪化。薬を服用するもどうしても熱っぽく、定時退社を決意し、定時過ぎに帰宅。会社からタクシーで帰ってしまおうか、とも思ったが、 ベースの交換用弦を買っておいたほうがよいと、なんとか電車にて楽器屋まで。朦朧としながら弦を購入(朦朧とはしながらもゲージを間違えないように何度も確認)し、ここでもタクシーを呼んで帰ろうと思うも、なんとか歩いて帰宅。そのまま18時過ぎには就寝したという次第。ついてはまったく準備をしていなかったことから機材をまとめて車に積もうとするも、外を見遣るに雪!。
【写真】当日天候。東京渋谷のNHK放送センター前を通過時にそれを撮影。まさに当方の体調を象徴し、かつ、その一層の悪化のメタファー...。