Side Steps' Today

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映画「ボヘミアン・ラプソディー」

2018年11月23日 | CD批評
映画「ボヘミアン・ラプソディー」
英国ロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ=マーキュリーの一生を追った映画。小僧を連れて家族での映画鑑賞は初めてだが教育上の配慮など微塵もなく土曜日の渋谷の映画館、夜19時半開始を予約して夕食後に出かけるも豈図らんや満席。しかもこの回は応援上映という拍手喝采、一緒の歌唱等、要は騒いでイイという内容。個人的には映画鑑賞なんぞ何年ぶりかだが、小僧はポケモン等観によく連れてきてもらっている模様で、ポップコーンの仕入れだけでなく座高をあげるための腰敷きマットも仕入れてくる等やけに小慣れているが、周囲を観ても子供など皆無。映画は音楽たっぷりでそれだけで十分価値はあるが、音声は明らかに本人のもの。デモ作成シーンの音声等どのように採取して編集したのかテクニカルな面でも興味津々。俳優陣も良くここまで集めたと驚嘆するほど恐ろしく本物に酷似。しかし、フレディなだけに通底としてのホモ=シーンも多く、男同士のキスシーンでは教育的配慮からもおもわず小僧の反応が気になったが、ふと横を見遣ると画面に集中しながらポップコーンをバリバリと頬張っている…。字幕かつ漢字もわからない状態に飽きたのか、後半は鼾の爆睡。ストーリー自体はバンド不和への流れが予定調和的だった(史実なので脚本に責任はない)が、最大の見処たるライブ=エイドの20分間の出演シーンは素晴らし。「We are the Champions」は昔の為替トレーディングチームにて皆よくカラオケで歌った記憶も蘇る。

”怪我”牀六尺(22)

2018年11月17日 | 畸観綺譚
(22)
なにごとも「知らない」というのは強いというか怖いというもので、こちとら入院したことがないものですから入院患者にどのような制約があるのかさえ分かりません。なにも知らない状況でまずしようと思ったのは病院周辺の散策。救急搬送された病院の周囲になにがあるのか気になっていたことに加え、ちょっとはコーヒーでも飲みたくなるものですから外出して外の空気を吸いながら、近くの商店をひやかしながら喫茶店でコーヒーでも、あわよくば書店で本でも、と思って着替えて外出しようとしましたが、ナースステーションで捕まります。「許可がないと外出できない」と聞かされ、「そりゃそうだよな」と妙に納得。通常であれば「なんで出れね~んだよ!(怒」ともなろうものですが、そもそも術後の痛みを乗り越えたことから軽い躁状態にでもなっているのでしょう、怒りや不満の感情は全くわかず、やむを得ず大人しく院内を散策に転換です。散策といっても非常に限定的なエリアながら、ココは救急搬送された入口、ここはレントゲン室、さらに手術室は…とスモールワールドをくまなく散策します。時間は充分あるので、普段は目に留めないであろう院内の掲示物も熟読です。

”怪我”牀六尺(21)

2018年11月10日 | 畸観綺譚
(21)
家人が付添いである時は良いのですが、そうでないときはやむを得ず配膳の方に食べさせていただきます。両腕骨折ということでいたく同情してくれますが、なかなかなレアケースのようで会話も弾まず、なかなか気まずい時間。こちとら、少しでも先方の時間的負荷をも減らすべく急いで食べますが、只でさえ食べるのが早いので5分も掛らずに 完食です。一般的に病院食は塩分控え目の味気のないマズイものという先入観でしたが、こちらでは思いのほか普通。塩分摂取制限等は内科系であればそうなのでしょうが、整形外科にはまるで関係がないようで、全く普通の味付けです。また、食事にはネームプレートが付いており、そこには参考情報的に「ブロッコリーとトマト不可」と記入もあり、苦手な食べ物にも配慮してくれます(ちょっと恥ずかしいですが)。苦手な食べ物情報は病院がどのように入手したのかは謎でしたが(おそらく家人が言ったか、無自覚に自分で答えていたのでしょう)。その後、手の腫れが引くのに合わせて、3日後からは先割れスプーンを使って自力で食べられるようになりましたが、箸はその後も1か月位程度は困難な状況でありました。手術が終わると日々の治療はなく、傷口の状況観察と消毒がメインとなり、日中はめっきり暇になりました。

玉肌日記

2018年11月04日 | 玉肌日記
【浅間温泉(群馬県嬬恋村)】
浅間の読みは「あさま」なのか「せんげん」なのかは不明ながら、北軽井沢にある温泉。軽井沢といえば長野県だが、北軽井沢は群馬県吾妻郡長野原町にある地名(大字)、一方の浅間温泉は群馬県嬬恋村にあるという具合で、この長野原町や嬬恋村付近一帯を北軽井沢と漠然と呼んでいるようだが、知名度が圧倒的に高い「軽井沢」を是非地名に取り入れたいとの商売っ気がムンムン。最近の「奥渋」なんていう言葉、つまり神山町や富ヶ谷、しかもオーチャード通りに面している限定的エリアというのもこれに類しており、つけたモン勝ち!な世界。 金融業界であれば誤認勧誘とも言われそうなノリだが、こちらの北軽井沢は軽井沢の一般的なイメージとはやや遠く、失礼ながらあまりオシャレでない。バブル狂騒時の残骸なのだろうか付近にはメンテから随分と手の離れた放置別荘も見られる中、大規模施設の中にある浅間温泉にはあまり期待しないで訪問したものの、この茶褐色の湯はなかなかに本格的であり、意表を突かれる展開。この手の茶褐色系温泉は析出物を多く含むことが多く、温泉配管の目詰まり等濃い温泉であればあるほどメンテの手間がかかるものと思われるが、一部循環ではあるものの、源泉に近い形で供給していると思われる。浴後は保温感あるが、鉄泉のような臭気もなく、至ってプレーン。