トラウマ夢日記
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2020年某月某日。今日も目覚めは悪夢から。SSのF氏とともに呼び出されたのは、かつての高校時代の体育館。光の差し込んだ明るい階段を二階に上がっていくが、会話内容は「明日は急遽ライブ」ということでその打ち合わせで呼び出されたことについて。急遽ライブという事情が全く飲み込めない当方に対してF氏は伝聞ながら事情を知っているようで「30周年だからライブをやった方が良いとレコード会社から言われてライブが企画されたようだ」と語る。ライブの場所は下北沢というが、下北沢という場所への距離感から「微妙だな~、どうやって行く?」と当日の交通手段と機材セットが非常に気になる。また、打ち合わせながら楽器持参でもあるのだが「明日に備えて弦を全て張り替えなきゃいけないな~、渋谷の街の楽器屋に行かなきゃな~」とも。階段を上がって二階となるが、そこは柔道場(ちなみに高校時代の体育館は本来一階が柔道場)。白い柔道着で柔道の練習をする者が多い中、柔道場の真ん中で立ったまま卓球台を机にして書き物をしているI氏を発見。近寄ってみれば紙にサインペンでさらさらと当日のセットリストを書いているではないか。すでに20曲程度書かれており、「まあ30周年だからそれくらい演るよね」と余裕で見ていると中に日本語の曲名を発見!英語の曲名の中に異質な日本語のそれに目が止まったものの、曲名は『速弾きできなきゃ意味ないぜ』。横に「スイングできなきゃ意味ないぜ」に似た英語のサブタイトルも…。見た瞬間「カッチョいい!」となぜか全身に痺れが突き抜けるが、次第に「そんな曲あったか?新曲?」さらには「速弾き…って高校生じゃないんだからタイトルがカッコわる!(今時の若者風に…正しくは、格好悪い!)」と急速に気分が萎え萎む。と同時に「新曲かつ『速弾きできなきゃ…』というタイトルじゃエライ難しい曲では…」と恐怖に駆られるも、なぜか流れてくるのはホールズワース「Proto-Comos」(リンクでYouTubeへ)と同ホールズワースの教則本の映像(写真)。「ああ、Proto-Comosなら明日でも楽勝でイケるな」と急に慢心した瞬間に覚醒。