Side Steps' Today

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玉肌日記

2008年09月30日 | 玉肌日記
【二股ラヂウム温泉(北海道長万部)】
”おしゃまんべ”なるギャグがあまりに先行し過ぎている長万部の山奥にある温泉。この温泉、山手線の車内広告等にある”三和ファイナンス”なる消費者金融会社の広告と一緒に広告されていることから見知ってはいたものの、その広告にある、一定期間以上湯治をして治癒傾向なき方には”料金を全額お返し致します”なる表示と、消費者金融と温泉というマッチングがとても印象的なのだが、実力でもなかなかと聞いて早速訪問。この温泉のためだけにあるといっても過言ではない山道を爆走して到着するも、旅館は非常に奇麗かつ近代的。早速入浴しようと料金を払うも、自販機であって、その横には”従業員は一切お金を触ることができません”との張り紙。いろいろな想像を巡らすが、本来の温泉は濃厚なる赤褐色の温泉。鉄分を含んだやや塩分味で表面に白い浮遊物があり、これまでの中では奈良県の”入之波温泉”と酷似。それと同様に、湯の華や析出物が堆積して出来たと思われる巨大なる溶岩ドームが露天風呂から望めて圧巻。プール、温度別の浴槽、立ち湯とバラエティも豊富で、温度別の浴槽もあり、旅館内にも湯治用と思しき様々なる施設があることから、長期滞在用にいろいろな工夫。ラヂウム泉ということで入浴以上に吸気でその効能あり。かつてはゾウの花子も湯治に来たとのこと(!)。消費者金融というイメージが当方のあるからなのか、他温泉旅館対比で金銭に関することが異様に目につくが、まずは「保証金100万円で1週間無料宿泊か6500円/泊になる」という特典。100万円の数日の運用で1週間の宿泊料が無料となるブレークイーブンたる運用金利水準(=第三者への貸付金利?)はどの程度のものなのか、とか、現金(Cash)でなく、現物(Physical)決済可能、つまり、農作物や海産物等を買い取ってもらうことによる支払いも可能とのことで、かなりなる特色のある宿だが、温泉は本当に効きそう。露天に入りながら文庫本を呼んでいるオジさんを発見したが、それで1ヶ月も過ごせたらこれまた素晴らしいだろうと思料。

玉肌日記

2008年09月29日 | 玉肌日記
【まっかり温泉(北海道真狩村)】
細川たかしの故郷、真狩(まっかり)村にある温泉。ちなみに真狩村自体は、ニセコと洞爺湖の間に位置する。細川たかしが故郷の真狩村を自虐的に公言していたとは知らなかったが、確かに目星しいものはあまりなく、あるのが1)この温泉と、2)レストラン”マッカリーナ”(これが訪問の主意)、そして3)細川たかしの銅像。3)が観光名所となるあたりが、かなりの閉塞感ながらも、当地では”村の誇り”(銅像脇に記された村長コメント)である模様で、羊蹄山をバックに立派に建立されており、手をかざすと爆音で演歌(4種類)が流れるシステムも付いており、豪勢なる仕様。で、本来の温泉だが、羊蹄山を望む丘の上に立っており、展望はバッチリのだが、言い換えれば羊蹄山しかない。周囲は洞爺湖サミットの影響もあって、急遽開発が進んでいる状態。湯は緑っぽい色をしているが、ジェット(ジャグジー)風呂等もあるところを見るに循環かも知れず。やや温泉特有の甘い匂いをしているような気がしたが微妙。清潔であり、温度管理もバッチリで、地元の人が非常に多く、観光客は殆どいないか。管理は非常によろしい模様で、非常なる安定感があり、このような温泉(地元にとっては銭湯)があれば、素晴らしく、毎日通うだろうと想像。営業時間は朝10時からだが、湯が張るのが11時程度とのことで、実質は11時開業なのだが、なぜ営業時間を”朝10時から”としているか不明。細川たかしの村だからか、温泉脱衣場で流れる音楽もなかなかオシャレでボッサノバの名曲”おいしい水”のインストバージョンで、あまりのギャップにシビれる。

玉肌日記

2008年09月25日 | 玉肌日記
【ニセコ薬師温泉(北海道ニセコ)】
ニセコの西方、主要幹線道路から入って細い通りを森林中激走した果てに行き着く温泉。丁度、大雨が降っており、気のせいか北海道の大雨は東京のそれとは違ってかなり迫力のある力強い”降り”と思うも、そのような、うら寂しい中に忽然と赤い屋根の温泉が出現。屋根に薬師温泉と白字で記されていることから、それに間違いないと思うが、半分デフォルトしているかのようなかなり怪しげなる雰囲気(しかも大雨で暗天)。しかし車を降りて向かうに、旅館前になにやらちょっと近代的なる入浴券自販機があることから安心、それにて券を購入して入館するも、雨にて周囲は暗いのに館内は照明なしながら、番台にはオバさんが。ややビビりながら一旦は安心して風呂へ向かうも、ここには2種類の温泉があって、まさに有馬の金泉銀泉のようであり、金泉が混浴、銀泉が男女別であることから、まずは銀泉へ。こちらも節電なのか(自家発電なのかもしれない、とあくまでポジティブ思考)かなり暗い中、大きな浴槽を男女別に区切ったような長方形ながらも、暗くて確認困難ながら(おそらく)透明と思われる温泉が足下湧出している。入るにかなり浴槽の深さがあり、1.2m程度か(浴槽一部に腰掛けあり)。透明度は高く、深度にも関わらず足下の浴槽底がよく見える状態ながら、味はやや鉄分を含んだ炭酸水味。そのため結構温く、36~38℃程度かと思われる(最近は水温が体感で分かるという熟練なる兆しあり)が、これは炭酸泉によるものであって、体の毛穴にはかなりの気泡が付着。足下からはあまり感じられないが、かなりの湯量があるようで、ポコポコと気泡があがってくることに加え、掛け流しの源泉がザーザーと排出されており、かなり贅沢。温度が低いことから、かなりの長居をしてしまい、結果、有り勝ちなる金泉には行くことがなかったが、とても素晴らしい温泉でこれまで訪問した北海道の温泉の中では第一か二位を争う。そのため、宿とのギャップ大(言い方は悪いが、この温泉のためにこの宿は成立しているとも言えるか)で、脱衣所の衛生状態等はあまりよろしくないのが残念。かなり満足して宿を出るに、宿の正面玄関には「住み込み従業員求む、車の運転できる方」という張り紙。この張り紙の意図を考えるに、通常であれば雑誌や新聞等に掲載するものだが、正面玄関に敢えて張ってあるその姿勢としては、「お客として温泉に入りに来て、(とある事情等もあり)そのまま住み込み従業員となってもイイ」と考える人をゲットしようとしているのか。ここで住み込み従業員をしている自らの姿を漠然と想像し、それもトレーディングな日々より良い人生かもしれないと思料。

玉肌日記

2008年09月24日 | 玉肌日記
【黄金温泉(北海道ニセコ)】
ニセコ付近で昼食を、と思いながら、雪質が素晴らしいとのことで最近は外人の手も入りつつあるというオシャレなスキー場という(勝手なる美化の)イメージでランチ場所を探すも、あまり目星しいお店が少なく、困った末に、以前に雑誌で見た手打ち蕎麦を食べさせる温泉があるとの記憶をたよりに地図をみると、その温泉が記載されていることから早速ニセコ中を爆走して訪問。入ると温泉棟とプレハブのような蕎麦棟とに分かれており、その温泉棟に黄色地に黒で大書きで記された「露天、内風呂、黄金温泉」の文字と、さらに蕎麦棟の「十割蕎麦」の文字センスに一瞬厭な予感がするも、空腹のため駐車をして蕎麦棟へ。”田中眞紀子”似なおばさんに迎えられるが、恐いもの見たさに蕎麦と入浴がセットとなった料金を支払おうとするも、入浴時間を聞かれ、空腹のせいもあり”5~10分”と答えると、”は?”(田中眞紀子風)とばかりに笑われ、”短くて30分、長い方は2時間入っている方もいます”とのこと。蕎麦を粉から打ち始めるので20分はかかるということなので、”では20分で”として早速温泉へ。温泉に入っている間に蕎麦が出来あがるとはこれまた画期的なるシステムながら、一方の温泉にはあまり期待をしていなかったのだが、これもなかなか。内湯と露天があるのだが、露天にいくと羊蹄山やニセコの山々を眺めながら入ることのできる庭園風呂になっており、源泉温度が低いこともあってか、温めで長湯が可能。非常に奇麗にしているのだが、湯温が低いため、”みずすまし”が2匹程度泳いでいるというもので、それと共にのどかに入浴。脱衣所と内湯は男女別ながら、露天では大きな岩を越えれば半混浴になっているという状態。横には五右衛門風呂等のアトラクション系の風呂が多く、なんだかアイデア先行な様式だが、後で聞くに、ここのオヤジさん(過去に重機屋を営んでおり、重機の操作はお手の物とのこと)のすべて独力で造成したとのこと。泉質は鉄分を含んだような淡い赤褐色で透明度はあまりなく無臭。内湯は加温されており、41℃と適温でここで温まってから、蕎麦。蕎麦は田舎蕎麦で当然十割蕎麦であり、造園造成をしたオヤジさんの手によるもので美味。訪問者と話すのが趣味とのご夫婦と30分程度話し込む。

玉肌日記

2008年09月22日 | 玉肌日記
【ニセコ昆布温泉(北海道ニセコ)】
「ニセコ昆布温泉」なる温泉があることを聞いたときに、その昆布ダシのようなイメージから、いかにも効きそうな温泉と思ったのだが、実際に行ってみるとニセコには”昆布岳”とか”昆布町”とか、昆布と名のつくモノは意外に多いのだが、昆布温泉に行ってみると、その当初のイメージ通りであって、それがそのまま温泉となったのがコレ。名湯と聞く、鯉川温泉旅館を訪問するも、客は一人もおらず、前回の五色温泉の賑わいようと対比すると非常にうら寂しい感じながら、なかなかの鄙び感で、とてもボロいという感じではなし。脱衣所でも電気をつけずに着替え、そのまま内風呂へ。内風呂から露天へと抜けることができるが、内風呂はかなりの年代ものでタイル張りながらも、なかなかレトロ感タッブリ。内湯は換気の問題か、湯気で充満しており、すぐに眼鏡が曇る。湯の色はまさに赤褐色のよう、かつ昆布のイメージである緑っぽい感じながら、透明度は比較的低く、油断して片足を入浴してその後の第二歩をとろうとすると、浴槽の意外なる深さに、一瞬溺れそうになる。人は30センチもあれば充分に溺れることができると聞くが、油断が原因と一瞬脳裏をかすめる。その後に露天へと向かうが、外を全裸のまま10メートルほど行くと、円形の大きな浴槽を男女別となるように中間で仕切ったような風呂が出現。ここも奇麗な色の湯をたたえており、当然のことながら掛け流し。湯量はなかなか豊富なる模様で、かなりが排水されており、贅沢なる仕様。そこから間近に小規模で落差が1メートル程度の滝を見ることができ(よって滝見の湯と言われている模様)、それを見ながらの入浴。露天とは言え、とても熱いというほどではないが、結構な温泉温度の高さ。昆布のだし汁をイメージして温泉を舐めてみるに、弱い炭酸水(炭酸湯?)のような味でやや鉄分(サビ味)と塩分を含む印象。泉質は正確にはナトリウム・カルシウム(マグネシウム)-塩化物・炭酸水素塩泉(含土類食塩泉)。こちらもこの”含土類”というのが効くのか、析出物は赤茶けており、これが鄙び感+効能感を一層演出。土類を浴びて毛穴にしみ込ませるのが温泉!

玉肌日記

2008年09月20日 | 玉肌日記
【ニセコ五色温泉(北海道ニセコ)】
ニセコ北部の山中、道道58号線にある温泉。ニセコというとスキー場のイメージがあり、かなり開発されているという印象にあったが、このニセコ五色温泉の付近にはあまりスキー場がなく、結果としてその開発が及んでいない。倶知安(くっちゃん)からウニウニと58号線を爆走していくと、峠を越えたところに突如出現するが、当地域にはいくつか温泉宿があるも、その中でそのままの名前を冠したニセコ五色温泉旅館を訪問。早速、風呂場に向かうが、やや珍しく2つある浴場は完全なる男女別であり、まずは露天風呂もある”からまつの湯”へ。脱衣所から内湯、そこから露天に出ることができるが、北海道にきて乳白色の硫黄泉はここで二回目(初回は知床の”熊の湯”)。当方幼少の折、ツムラが出していた入浴剤で”登別カルルスの湯”という白濁の入浴剤があり、好んで使用していたと記憶するも、まさに当方の”北海道の温泉”はこのイメージが踏襲されていたのだが、場所は登別ではなく違うとは言え、まさにそのイメージ通り。粒子の細かい乳白色で硫黄の匂いもそれほどキツくない(が、しっかりと毛穴に吸収され、その後もしっかりと体臭は硫黄フラグランスでしばらく取れない...)。温度も露天は温め、内湯は熱めで、特に露天は外気に左右されるようながら、景色を見ながらの長湯ができるほどに心地よい。泉質は酸性なる模様で、味はやや酸っぱ目ながらそれは後を引かない(Ph3.2)。こちらは平日というのにかなりなる集客にて、人が絶えず、中高齢者中心に付近の散策後に入浴、というパターンなのか、その後に訪問した他のニセコの温泉と対比すると、非常に”万人受け”する温泉と思料。次はなかなか近代的なる温泉棟の内湯に入るも、こちらも泉質は同様。一応、露天はあるも、清掃中後の湯だめの時間なのか、湯は半分程度しかなく、使用不可の状態。しかし、内湯奥はガラス張りになっており、向こうの禿げ山がよく見える。施設も奇麗かつ、温泉に入っている気充分なる白濁の湯、これで客が来ないワケなし。

玉肌日記

2008年09月17日 | 玉肌日記
【丸駒温泉(北海道支笏湖畔)】
札幌や千歳からも程近い支笏(しこつ)湖畔にある温泉。湖畔には他にも支笏湖温泉等があるようだが、この丸駒温泉は湖の北側に他と群れずにある一軒宿(近くには伊藤温泉というのがある)であり、当然のことながら支笏湖の展望は素晴らしい。その素晴らしい展望に温泉がついているというのが人気の理由なのだろうが、週中央の平日というのに団体客等も含めて結構なる集客。一応”日本秘湯を守る会会員”な宿ではあるものの、内湯を中心にかなり整備されており、一応清潔。完全に男女別に分かれており、それぞれに大浴場があってそこから湖を見下ろして入ることのできる展望露天風呂が併設されている。さらには、別途脱衣場から徒歩で天然露天風呂にも行けるのだが、ここの最大のウリはコレ。湖畔に足下湧出する温泉を岩で囲って、15人程度は同時に入ることのできる大きな温泉を作っている。最大深度は1.5mにもなるというが、訪問時は公称80cm(体感ではもっと低く感じたが)。一部に水門があり、支笏湖の水で温度調整をしているが、その調整手段が湯槽下に敷き詰められた砂利であり、これを積んで調整することで温度調整をしているとのこと。入るとやや温めではあるが、適温。ワイルド感はあるものの、残念なのは浴槽の岩の壁が高く(そりゃ深度1.5mにもなるのだから決壊させないように岩を高く積む必要はあろう)、湖を見ながら...という入浴は不能であるということ。湖を見ながら、というのであれば人工的ではあるものの、展望風呂がよろしい。泉質は内風呂対比でやや劣化しているかもしれないが、結構間近に支笏湖を観望できるし、そのためか湯温は温めとなっている。内湯も泉質は良いが、この展望風呂の風景には敵わず、結果として展望風呂に長湯することとなるが、泉質はやや鉄分を含んだような味で色は時間によって違うが、劣化前は透明。時間経過でやや黄土褐色、そして無臭。旧泉質名で言えば、含土類/石膏ー食塩泉であって、味はややダシ風味ながら微かなる鉄サビ味。付近には、この温泉へと繋がる道路しかないことに加え、湖を走る船も比較的少なく、非常なる静寂がよろしい。

玉肌日記

2008年09月10日 | 玉肌日記
【かんの温泉(北海道然別峡)】
然別峡方面にある温泉で、鹿追から北に15キロ程度北上した道の最終地点にある温泉。電気は自家発電であり、テレビもあるが実質1チャンネルしか映らず、当然携帯電話なども一切使用不可能という環境(当然Blackberryからも解放される)。「かんのの湯で治らぬ病はない」と言われるほどの名湯で、その名は全国に知られているも、温泉宿としてはかなり年季が入っており、ハッキリいえば、かなりボロい。特に宿泊部分には投資をしているも、肝心の風呂部分に関しては、投資をしていないというべきか、それともレトロさ、ノスタルジックさを維持しているというべきか。大浴場で着替えて浴室のドアを開けた瞬間、ドア下段の板がスッポリ抜けてしまい、そのまま浴室に転がっていったのには唖然(その後、全裸にて大工仕事をして現状復帰を果たしたが...)。それでもなお、多くの客が来るところを見ると、泉質が優れていることの証左。旅館内の新旧館内には温泉が点在しており、それらには七福神にちなんだ名前がふられているも、実際には8つの温泉(源泉)があり、まさに温泉のデパート状態であって、旅館のパンフにも「一軒の宿で八軒分の温泉が味わえます」とのこと。源泉温度も違えば、当然泉質も違うのだが、源泉の近くに浴場を設置しているという理想的な配置ながらも、一つの浴場に複数の湯を引いている場所もあり、8つすべてを入るのはそう困難なことでは無し(結果として5カ所8つの浴槽となる)。しかし、女性専用の時間はもうけられているものの、そのほとんどが混浴であり、かなり面を食らうが、確かに宿泊でもしないとすべてを網羅しきれないほどのバラエティ。当然のことながら気合いですべての浴槽に入ったものの、泉質の面で気に入るは、岩風呂(寿老の湯/旧クロレラの湯)と大浴場(毘沙門の湯/旧鉄(サビ)の湯)。前者は足下湧出系で浴槽底の岩の間から熱い湯が出てくるが、ヘタに湧出部にお尻があると熱く、逆”モグラ叩き”状態で、尻位置をいろいろ探ることに。後者も極薄い鉄サビ色の温泉ながら、ともに湯温度は適温。特に前者は半露天という構造のせいもあって温度は温めであって長湯が可能。たしかに素晴らしい温泉、全国に泉質の実力で名が知れるのも容易に理解。

玉肌日記

2008年09月09日 | 玉肌日記
【鹿の湯温泉(北海道然別峡)】
かんの温泉の近く、キャンプ場奥のユーコンベツ川沿いに湧く野湯。このユーコンベツ川沿いには多くの野湯が点在しているのだが、最もアクセスしやすいのがココ。他の野湯を訪問しようとするも、地元の方から「クマが出たので、お薦めしない。特にキャンプ場でも残飯等を目当てにクマが出没する場合が多く、キャンパーがいればまだちょっとは安心だけど...」と言われると完全に腰が引ける。ちなみに他の温泉には川沿いに温泉を探すようにして登って行かなければならないとのこと。全裸でクマに襲われて重傷を負うのも厭だし、全裸で逃げるのも...と瞬間的にいろいろな状況設定が頭を駆け巡る。しかし、「先ほど先客が行った」とも聞いたので、その後に便乗するような格好で訪問。キャンプ場が営業しているときは管理人による清掃が行われているとのことながら、訪問時はまだキャンプ場の営業期間外であり、誰もいない非常に寂しいキャンプ場を温泉を目指して進んでいくが、周りを警戒的に眺めるになんだか遠くの木々の合間に見える黒い茂みがクマに見えるような気(キャンプ場にはその残飯を目当てにして熊が良くやってくるとのこと、熊を恐れる人間が逆に招いているというワケ)もして、ビビりながら行くと案内表示が出ており、非常に容易に発見。まさに川沿いに岩で組んで温泉が設営されているが、温泉表面には藻が張っており、湯の温度を調べるべく、手を突っ込むに非常に温い。これでは入れる温度でないことに加え、さらにこの藻では...とせっかくワイルドなる野湯もこれでは単なる”温かいドブ”であり、当然入浴せずに退散。しかし、入浴を想像すると、この川を目前にして川音しか聴こえない環境での湯浴みはこれまだ素晴らしそう。

散財日記

2008年09月04日 | CD批評
Allan Holdsworth & Alan Pasqua 「Live at Yoshi's」
ワース(学生時代のサークルFMではAllan Holdsworthをこう呼んでいた...)の新作DVD。マーキーが出しているので、希少価値もあるかと思って即購入したが、メンツがワース(g)、アラン-パスクァ(key)、ジミー-ハスリップ(b)、チャド-ワッカーマン(dr)となれば、誰か一人は当たりがあるだろうという判断だったが、今回の”当たり”は当然、ワースとチャドワッコ(共にサークルFM名称)。2006年の演奏なので最近のものだが、以前にあった海賊盤のようなDVDに比べて映像は素晴らしく、一番の失禁はチャドワッコの後ろからのショット。ワースのライブは東京にて何度も見たことがあったが、当然ながら前面客席からであって、ドラムの手元が見える筈もないのだが、今回のDVDではそれが鮮明であって、変態的な手順がよく見えて興奮。週中の激務によって金曜の疲労困憊した深夜に見たが、完全に興奮して覚醒してしまうほど。演奏内容としては、これまでにキーボードレスのトリオを聞き慣れているせいか、ワースが配慮してパッキングでの音数が少なめであり、キーボードもやや五月蝿めかつ、モジュレーション系多用し過ぎという感はあるが、演奏はグー。あの超変態的なセットのベース:ジミー-ハスリップはいつ映像を見ても左右逆転なんだか上下逆転なんだか、見ていて非常に気持ち悪い(失礼)が、どうしてもソロを5~6弦ハイフレットでやられると、低い音が出る筈の弦から高い音が出ていて、見ているこっちが大混乱。ワースは相変わらずのハイストレッチかつセーブモードな運指でグリグリ弾いており、当方運指の最終目標系ではあるものの、チャドワッコには失禁。これまた軽めのタッチ、かつタムを中心にドラムのチューニングもドライなサウンドなのだが、軽めに叩いているように見えて、手元ではさらに倍以上叩いているような印象。やはり速く弾く(叩く)にはこのようなタッチに行き着くのか、と勉強材料。

玉肌日記

2008年09月03日 | 玉肌日記
【糠平温泉(北海道上士幌)】
糠平と書いて”ぬかびら”と読むが、糠平国道沿いにある温泉。ちょっとした温泉街を形成しており、ざっと10軒程度の温泉宿が軒を連ねる。温泉宿の中には比較的規模の大きいホテル形式のものもあるが、雰囲気はなんとなく熱海に似ており、老朽した設備/建物をそのまま使用しているようで、やや寂れ感あり。元湯を訪問するも、平日昼間ということで客が来ないことを想定してか、”温泉の清掃中”という看板を出して鍵を閉め切って、買い物にでも出かけてしまったようで、結果として付近のレストランご主人のイチオシであった「中村屋」なる、これまたやや寂れ感満点な老舗ホテルを訪問することに。露天の清掃が終わった後、ということで鮮度を求めてまずは露天に行くも、湯を入れ替えた後、しかも源泉掛け流しということでメチャクチャに熱い!「これぞ源泉掛け流し!」と文句を言う気も失せ、短時間のみ我慢して入浴。本当に熱い温泉に入ると、まずは膨張率の差からか、足の爪が痛くなるという事実が判明。その後に気を取り直して、内湯へ。とすると、その内湯が大当たりで、とても素晴らしい内容。湯は適温であり、無色透明無臭の湯がこんこんと湧き出ている。温泉成分を見ると、かなり中性に近い単純温泉。後にいろいろな評判を聞くに、この糠平温泉はどこも源泉掛け流しにしている模様で、どこも鮮度の高い湯を売り物にしている様子。ちなみにこの宿、なかなか設備投資が追いついていない様子ながら、マインドやモチベーションは高く、評価。

玉肌日記

2008年09月02日 | 玉肌日記
【幌加温泉(北海道上士幌)】
糠平国道273号線を1キロ程度入ったところにある温泉。地図には”2軒の温泉宿、どちらもノスタルジックな雰囲気”とあるが、訪問した「鹿の谷温泉旅館」もかなりノスタルジックというか、はっきり言えば年季の入ったボロい宿だが、宿泊客はいるのかいないのか不明な閑散状態(なんと住所は「上士幌町幌加番外地」!!)。しかし、平日日中というのに続々と日帰りの入浴客が来ることから、かなりの人気温泉と想像。ちなみに他のもう1軒(あるという温泉)はデフォルトしているのか営業しているのかよく分からない状態。鹿の谷温泉旅館は道の終点にあり、坂道を登る格好となるが、メインとなるのは、大きな内湯。大きいので女性風呂は?と思うが北海道では男女混浴というのが結構あるパターンのようで、ここも同様。脱衣場のみが男女別となっている。内湯には3種類の湯船があり、それぞれナトリューム泉、カルシューム泉、鉄鉱泉となっている。また打たせ湯があり、露天温泉は硫黄泉と、かなりバラエティのある内容。それぞれ湯舟の壁に泉質が表示されているのだが、ナトリウムではなく”ナトリューム泉”、カルシウムではなく”カルシューム泉”という表示がノスタルジックというか、「これまた良く効きそう」というか非常に良い雰囲気を醸し出している。さらに、もともとはタイル張りで出来ていた浴槽が、温泉の析出物で覆われ、まさに鍾乳洞状態となっているのが、その温泉成分の濃さを誇示している。無色の温泉にそこまで析出物が溶け込んでいるというのがスゴいが、それが空中に露出している部分(浴槽淵)等で析出しているのであればまだ理解もできるが、浴槽底もそうであるのが驚異であって、一部に析出物の下のタイルが露出していて浴槽製作当時を忍ばせる。内湯はどれも無色透明で、無臭。ナトリューム泉、カルシューム泉はやや最初に酸味を感ずる程度ながら、特に鉄鉱泉は温く、38℃程度で長湯が出来る。内湯とは言え、完全には緑に覆われた山肌が見えるように大きくカラス張りとなっており、新緑を見ながらの入浴は内湯の泉質と露天の開放感を併存させた内容で、素晴らしい。北海道のポテンシャルはスゴい。シブすぎて失禁+KO。

Side Stepsライブ 3月1日ドキュメント(29)

2008年09月01日 | SideSteps
21時半程度から始めるも、23時程度にもなると、電車の関係で帰られる方もいて、ここら辺でお開きに。会計を済ませて外に出ると、猛烈なる寒さ。ステージ着の上にコートを羽織っただけとは言え、あまりの寒さでシルエレ駐車場までの道程が遠く感じられるが、府川氏は鼻をかみ過ぎて声が出なくなったと主張。冷えきった車に乗って早速都心方面へ。五日市街道を渋谷方面に走るが、深夜ということもあって順調。府川氏を降ろした後はそのまま首都高の4号線から山の手トンネルを爆走し、5号線へと抜け、埼玉方面へ。ここに来て疲労のピークとなるも、帰宅は0時半程度。機材関連を降ろす事もなく、風呂へも入らず、そのまま就寝。皆様、お疲れさまでした。また、当日お越し下さったお客様、誠にありがとうございました。今回都合が付かずに来る事のできなかったお客様、また次回にお待ちしております。次回の予定は決定しましたら本webでお知らせしたいと思います。ありがとうございました。(完)