Side Steps' Today

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飛行機受難劇(9)

2024年09月01日 | 畸観綺譚
期待値コントロールというのは非常に重要と痛感するが、この日は朝からバーを上げに行く「お願いメール」が殺到。航空会社から「混雑しているからいつもより早く空港に来い」、「手荷物の持ち込みは一個だけ、キャリーバックを上の棚に入れる人が多いと混雑・遅延するからカウンターで預けよ」といったメールが朝からパラパラと送られてくるので、こちらも身構えて空港へ。いつもより緊迫感のあるアナウンスで「出発の20分前に保安検査場を通過しないと乗れないかも」的なプレッシャーがかかる中、慌てて保安検査場を通過すると「使用機材の到着遅れのため遅延」との放送が…。その数分前に手荷物カウンターで職員に「遅れていますか?」と聞いた際に「定刻です」と断言していたのたが、相変わらず「他人に厳しく、自分に優しく」がモットーの航空会社。それほどキャリーバックの機内持ち込みが困るなら、持ち込まないためのインセンティブ付け(例えば、預ければよりマイレージがつく)や究極には「上の棚全廃」すればよいのであって、性善説として「預けよ」というのは限界的に無理がある。持ち込む人は、荷物を預ける・引き取る時間を買っているわけで、それに伴う対価を付与すべき。その後は整備・清掃職員の努力で10分遅延で出発、すると機上では「定刻に到着する」(機長)コメントもあってホッとするも、羽田が近づいてもなかなか高度が下がらない。果ては大きく都内を周遊、おそらく遅延したことで15時から運用開始の都心コースに誘導されてしまい、さらに遅延するという負のスパイラルとなり、結局25分遅延。余裕をみていた定刻40分後のバス乗り継ぎにも間に合わず発狂する。機長も「定刻に着陸する」といったものの、その後に風向きが悪くなってくるとアナウンスは一切なく(恐らく「集中力の要する着陸体勢に入っていた」との弁明するのだろう)、その後の予定に間に合うかハラハラする乗客(ワタクシ)がきっと変質者なのだろう。期待値コントロールとして「悪い情報は早めに報告する」というのはサラリーマンとして鉄則なのだが…。