Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2005年03月31日 | フォアグラ日記
醍醐味(炉端焼き/ふぐ料理)
オーストラリアからの客人と3人でランチミーティング。初入店なるも、ランチメニューを見ると、うな玉丼以外は全て2000円以上と、この付近のランチとしては高額の域に入る価格設定。禁煙か喫煙かを問われ、皆吸わない人だったので、禁煙を所望すると、禁煙席は満席で喫煙なら、との返事。まだ開店間もない11時にそんなに盛況なのか、周囲をみてもお客はすくなく、また前述のランチの価格帯を考えても満席感はとても無いなか、ちぐはぐな案内でお座敷に通される。2500円程度の地鶏・つくね焼き御膳なるものをオーダーするが、時間を置いて出てきたのは温(ぬる)い地鶏焼き。客人オーダーの塩鯖も温そうで、冴えず。完成後にしばらく運ぶのを忘れてそのまま放置されていたかのような温さは、そこまで想像を働かせてしまうほどのもので、炉端焼きを標榜しながら温い食べ物を供するのはアイロニーでもあるが、この程度の料理で「醍醐味」(醍醐には諸説あるも、乳を精製してつくった濃密な食べ物の意が転じて”すばらしく美味しい”の意)をも標榜する意識には感服。昼休みという時間的感覚もなく、金曜ということで気分がくつろいでいたからか、予定を大幅に上回る2時間以上滞在。途中、何度もお茶を入れてくれたのは良いが、それのみ。印象に残らないと、従って文章も短くなろうことは当然也

散財日記

2005年03月30日 | CD批評
前回、「散財しなかった日記」を書いて、舌の根も乾かないうちに散財。久々に訪れた北浦和DU。ここでスパニッシュ・プログレを3枚購入。シリーズで8枚出ていて4枚買えばプレゼントがある模様ながら、そんなものには興味なく、必要そうな3枚を厳選して購入。加えて、Soulコーナーで1枚の計4枚。
●ゴティック「夢の光景(Escenes)」
「哀愁のユーロピアン・ロック スペインの旅シリーズ1」という意味不明なシリーズで、オビにあった”ユーロロック史に残る傑作アルバムとして名高い超名盤”という文言にひかれて購入。この文言を分析するに、1)残る、2)傑作、3)名高い、4)超名盤というクドいほどの4重形容になっており、ここまで褒めちぎっている内容であれば問題はないであろうと判断(と騙される)。
●アルフレド・カリオン「錬金術師(Los Andares Del Alquimista)」
「クラシカル・ロック奇跡の名作!」とのこと。しかし、封を開けてみるとこのシリーズ、輸入版の紙ジャケに日本語オビ+解説書が巻いてあるだけ、という構造で、開けたら最後、保存しにくいことこの上ない。もちろん、紙ジャケはすべてスペイン語と思しき言語で記されており、このオビ+解説を紛失したら何のCDか分からなくなってしまうこと必定。
●トリアーナ「ファースト(El Patio)」
「スパニッシュ・プログレの最高峰バンド」とのこと。しかし、スパニッシュ・プログレといえば、思い出すのはタランチュラ。このバンドの「タランチュラ2」は本当に最高で、このトリアーナとやらも「最高峰」なら、このレベルに匹敵しているであろうと想像して購入。
●The Band AKA「Men of the Music」
Soulコーナーで購入。説明書きを読んで有名そうなので購入。それ以上の知識一切なし。
※写真はタランチュラ「タランチュラ2」(韓国盤!)

なぜ愚かにもCDを買い続けてしまうのか(5)

2005年03月29日 | CD批評
中古で売ることについては、中古市場(セカンダリ=マーケット)での著しい価格下落を目の当たりにすると、売る気も萎えようというものです。現在はamazon等で個人ベースで中古として売ることが出来るので、その価値を分かる人に比較的高く購入してもらえる機会が増えてきたようですが、依然としてCDショップに中古で卸すと一枚100~500円というのが相場です。CDショップも専門知識のない店員が購入して在庫リスクを抱えるわけですから、やむを得ないとしても、専門ショップとしてプロの目利きがリスクテイクをして中古CDを買う(そして高く売る)という店が稀少であるのは何とも残念なことであります。そんな店に売るのであれば、「廃盤化による価格騰貴の可能性」を考えて、場所が許す限り買い込んで放出しないのが現時点で一番妥当な判断だろうと思われます。

睡眠練習

2005年03月28日 | 機材マニアック
昔、覚えたい内容をテープに入れ、それを寝ながら聞くと翌朝には暗記しているという「キオークマン」なる機器が存在していたのですが、この通りとは言わないまでも、睡眠が楽器の練習に役立つというのがこれまでに経験的には理解していたのですが、今回、理論的な確証が得られましたので、ここにご報告します("キオークマン"については本体を購入するまでもなく、自分のテレコに録音して聞くという実験で十分に事足りましたが、録音している段階で記憶してしまう、という、それはそれで記憶効果があったのでした...)。何かで読んだのですが、睡眠は「手続き記憶の固定化」に貢献する、とのこと。手続き記憶とは”実際の動作を伴う記憶”ということですが、例えば運動フォーム等を意味するようです。学生時代「暗記は書いた方が覚える」ということもあり、また「寝ても忘れない」という経験もありますが、楽器の練習、フィンガリングもこの範疇に入るでしょう。練習をして、やはり難しいフレーズが練習しても弾けなかった、という時は、諦めて寝るのが肝要です。するとどうでしょう、明日には今日以上に巧く弾けるものです!これは「手続き記憶の固定化」のためであり、昨日までの練習は決して無駄ではなく、キチンと固定化されているということであります。良かったですね、今日の練習が無駄にならなくて。というか、今日の練習は無駄かも、と思っていたら、練習なんかとても出来ないですけれど(笑)。ちなみに当方の睡眠サイクルはピッタリ1.5時間。このレム、ノンレム催眠サイクルが非常に一定しており、1.5時間の倍数だけ睡眠時間を取ると必ず起きることができますし、(相場を見ていなければ)快適であります。

九州/中国紀行(15)

2005年03月25日 | 時事批評
阿蘇への道も順調、交通標識もしっかりしており、カーナビなし/地図と交通標識だけが頼りの当車には良好な環境。途中のコンビニで昼食を調達すると、車で阿蘇への山登り。まずは阿蘇中岳の火口を目指す。景色は”広大”の一言に尽き、カルデラ様の構造がはっきりと理解できるもの。火口へはロープウェイでも行けるが、車で登る方が安い。ヘリから見るというサービスもあるようだが、そのヘリもオモチャのような代物でちょっと乗りたくない。火口では火山ガスが発生していることに加えて、噴火時の噴石弾や火山弾からの待避所(トーチカ)があり、物々しい雰囲気。一方で何に使うのか、硫黄の塊を売る屋台が多く出ており、リスキーな観光地という妙な感じ。先ほどのオモチャ・ヘリが上空を遊覧飛行している。火口付近を一周すると、その後は昼食を採りつつ、下山。別の角度から見るため、大観峰へ。阿蘇の五岳を一望できる場所で、徳富蘇峰が命名したとのこと。下山し、盆地を一頻り走ると再び登山。大観峰ではやや雲が掛かっており、クリアな視界ではなかったものの、その名に恥じない光景。串刺しの焼肉を売る売店に気分が萎えたものの、その後は”やまなみハイウェイ”経由で黒川温泉・湯布院温泉へ。

散財日記

2005年03月23日 | CD批評
新宿に買い物へ出たついでにDUプログレ館。店外には鞄がいくつか散乱していて、異様な雰囲気を感じて不安に思うも、それが的中(ちなみに余談ながら当店の横は、”Virgin”という冴えないキャバレーで、ここのとの絶妙な対比がなんとも言えない雰囲気を醸し出している)。セール期間のようで、ただでさえ狭い店内はかなりの人。皆、真剣に物色しているが、当方はいつもニューリリースのコーナーしか見ないので、そこを見るに、有望そうなCDを3つ発見。1)バンコの75年のライブ、2)PFMの02年ライブCD+DVD、他1CDを購入しようと、レジに向かうも、レジではレコードを大量に買う人あり。後ろで見ていると、この方、店員にジャケットのカバービニール等について瑣末なことをいろいろ言っており、店員も四苦八苦な模様。ただ、プレミアムがついているレコードなのであろう、数枚なのに10万円程度となっており、上には上がいると驚嘆。ただ、同人なのであろう他人から「○○さん、いくら使いました?」と聞かれ、「10万円」と上気な答えをしているところが、違和感を覚える。中には10万円毎にオビ巻きをした札がいくつか入っている財布を周囲に見えるようにしており、マニア感もアピール。当方も服装等は冴えないが、彼の人はより冴えず(笑)、さらに後ろに並ぶ数人のお客さんも全く気にならないようで、さらに店員になにか包ませており、完全に周囲が見えなくなっているところを見るに、ちょっと違う人種、つまり、プログレ界にも立派なるオタクというものが存在するということを発見し、愕然とす。自分も症状が悪化するとああなるのかとも思い、これは神の啓示に違いないと確信すると、手にしていたCD3枚を棚に戻して、なにも買わずに帰宅する。今回は散財日記ならぬ、「散財しなかった日記」。

フォアグラ日記

2005年03月22日 | フォアグラ日記
鳥よし(焼き鳥)
と聞けば、手羽先で有名な鳥良(とりよし)を想像する方も多いが、こちらは銀座コリドー街の普通の焼き鳥屋。会社でのワーキンググループ、「北朝鮮問題について考える会(笑)」の会合にて4人で。後輩が言うには安くて、満腹になるということで、オーダー方法も「一人3000円で」という方法。これで先方が適当に見繕ってくれるのだが、この方法では「他人に財布の中身を見られているようで、ちょっと嫌だね、せめて4000円ぐらいに」と議論するも、3000円で十分ですから、という後輩の言に3000円でオーダー。この金額を言うと、他の客がこっちを一斉に見たらどうしようと皆で心配するも、全くの杞憂。ここの名物は「ちょうちん」といい、事前には「グロ(テスク)だが、一度経験の余地ありで美味しい」ということで、これもオーダー。出てくる焼き鳥はどれも一定レベルをいっており、不満なし。焼き鳥といえば、前回、神田鳥ふくを書いたが、この鳥ふくのサイズを半分にした上品なサイズながら、3000円でも十分に満腹になり、当初、「3000円じゃ足りないのではないか」と言っていた先輩も、十分満腹な模様。で、問題の「ちょうちん」だが、外見がそもそも異様。普通の焼き鳥の先に卵の黄身のみがぶら下がっている格好で、これから「ちょうちん(提灯)」と呼ばれる由来が容易に想像されるが、どのようにしてこのような焼き鳥ができるのか、をT大学理学部で遺伝子工学を習得された先輩が説明。つまりは、卵の殻が出来る前の状態を取ってきたもので、黄身とつながっているのは胎盤だ、という。レバーに似ている胎盤の先には丸いツブツブがついているが、これが将来卵になる部分、とのこと。食べる前に、そんな解剖学的な見地からの解説を聞きたくはなかったが、思い切って食べるに、普通。黄身部分はまさに黄身で、口の中では黄身を覆っている薄皮が破れて流動的な黄身が流れる。その後、胎盤と思しき部分を食べるが、これも違和感はなく、普通であった。見た目はグロテスクなものの、味は黄身+焼き鳥で何と言うこともないが、貴重でよく売り切れてしまうとのこと(それはそうか、一羽で1個、しかも雌のみだから)。その後、満腹なのに鳥そぼろ飯等を食べ、お酒も飲んで会計をすると一人7000円也。料理で一人6000円程度であり、あの3000円というのは一体何だったのか、というのを後に考える。

九州/中国紀行(14)

2005年03月21日 | 時事批評
市内観光が終了すると宿へ帰ってお昼寝、車内で寝ただけなので疲労は取れず、その意味では東京以来でのまともな睡眠。夜には起き出してもう一度付近を散策するも、当然ながら真新しい変化はなく、日曜夜ということもあって店は早仕舞いの模様。夕食を採る気もなく、本屋(ジュンク堂があった)を物色して帰還。早めながら明日も強行軍なので早めに就寝する。

第三日目(11月8日月曜日)
翌日はいつものように早朝に起床、出発の準備を整えると付近で朝食を採ろうと散策するも、東京でも御馴染みの一軒のファストフード店しか開いておらず、やむなくここで食してホテルをチェックアウト。車に乗って鹿児島を後にする。朝の通勤時間帯のようで市内は車と路面電車が行き交うが、それには順応したのか、問題なく再び鹿児島ICから九州道。本日の予定は熊本から阿蘇へと向かい、湯布院へ抜けて、可能であれば長崎まで行くというスケジュール。鹿児島ICから熊本ICまでは景観を楽しむ。前回は夜間走行だったため、全く景色は不明であったが、山間地を抜ける道とは言え、昼の方が断然走りやすい。鹿児島~熊本は170キロ程度、通常であれば2時間で到着の距離、混雑もなく、熊本ICで降りて阿蘇へ向かう(4150円)。

散財日記

2005年03月17日 | CD批評
再び北戸田タワー。ここのジャズコーナー発展のために相当資金を投入しているが、全く成長せず、泣けてくる。興隆なJ-POPとやらには竹槍攻撃でしかないか。
●ミシェル=ンデゲオセロ「The Sprit Music Jamia: Dance of the Infidel」
誤植ではない”ンデゲオセロ”、女性ベーシストながらセンスはなかなかと言う。これまで数作騙されたが、今回は初のジャズ作とのこと、加えてケニー=ギャレットも吹いているとのフレコミで購入したが、購入後、吹いているのは1曲だけと判明、また騙されたか。
●マーカス=ミラー「シルヴァー・レイン」
日中、仕事中に画面を見つめていると目の前にCDジャケットを差し出す人(いつもの役員殿)あり、見るとマーカス新譜。下(山野楽器)で買ってきたのだ、という。その時は忙しかったので無感動に「ああ、出たんですね~」と反応していたが、その後、出たことにスッカリ失念。CD屋にいって思い出す。外国盤が出ておらず、已むなく邦盤を購入。しかし、マーカスのソロ、そんなに面白くないのが、最近続いたので、今回はスマッシュヒットを期待。そもそもベースをあまり弾きまくるのは好きでなく楽曲重視、つまり以前のジャマイカボーイズのようなバランスが良かったのだが。
●HIPNOSIS「Carrousel」
2ホーンのクインテット(合計5人)のジャズバンドな模様。イチオシならぬニオシのようなポジションに置かれていたので、内容は全く知らずに購入。ストレートアヘッドなジャズを期待しているが、解説に「クラブとジャズの両シーンで話題」とあり、ちょっと嫌な予感も。

なぜ愚かにもCDを買い続けてしまうのか(4)

2005年03月16日 | CD批評
4)サウンド(音質)面
Webからのダウンロードという購入形態等、世の中非常に便利になってきているようではありますが、その際に気になるのは音質であります。エンコーダーの質にも依るのかも知れませんが、圧縮形式の音楽ファイルには今イチ不満があるというのが実情です。CDが発売された当初は20k以上のハイを一切カットしていることから”アナログより音質が悪い”とも言われましたが、それをさらに間引きした圧縮ファイルを聴くのはちょっとシンドいというのが現実です。というのも、これらの圧縮形態は圧縮しながらも音質/クオリテリーを殺さないようにという二律背反となっているわけですが、そこで聴感上音質よく聞こえる安易な解決策は高域を持ち上げることです。圧縮すると音の厚みがなくなり、高域がヒステリックになることもあり、長時間聴いていると疲れます。よって、短時間聴く、もしくはふと聴きたくなった時等には検索や持ち運びに便利でもある圧縮ファイルによるもの(個人的にはi-Podに代表されるHDオーディオではなく、シリコンオーディオ)を、長時間聴く、もしくはその音質を含めて精緻に聴きたい時等にはCDを、と使い分けております

SS近況報告

2005年03月15日 | SideSteps
本来の本ブログの主旨であります「Side Steps」(以下SS)についての近況報告です。ちなみに、現在は新作のレコーディングを控えて、毎週黙々と練習をしているという状況にあります。昨年末にも書きましたが、今年の目標は新作レコーディングということで、現在はこの目標に向かって、比較的順調に進捗していると(僕は)思います。現在の予定では、5月のゴールデンウィークに最初のレコーディングが来ることになっていますので、ゴールデン・ウィークはまさにレコーディング・ウィーク(字づらでは分かりませんが実際に発音すると似ている!...笑)なのであります。しかも、そこが起点となって作業は1ヶ月は最低続くでしょうから、完成は早くとも7月、CD盤となって出回るのは10月くらいでしょうか。というわけで、ココまで書くと些か気の早い話ではありますが、しばしお待ちくださるよう、お願いいたします。もちろん、途中ではレコーディング状況等等の詳細を報告したいと思いますし、レコーディングが終了すれば、CDが出ようが出まいが、次は恐らくライブです。また仙台へも行きたいですね~。

九州/中国紀行(13)

2005年03月14日 | 時事批評
市内は日曜のお昼ということもあり、結構な混雑。ホテルにチェックインしてから市内を見ることにし、ホテルへ。本日の宿は、いわさきホテル・ザビエル450というところだが、以前屋久島で泊った屋久島いわさきホテルの印象が良かったことからここに決めたのだが、内容は冴えず。鹿児島市内を見て回るが、ある意味、東京の縮小版で特に目を引くところはなし。昼食は当地で有名と聞く”くろいわラーメン”。ラーメンをオーダーするとなぜか沢庵がついてくるのが意外なるも、ラーメンの内容はトンコツで味はまあまあ。この手のラーメン店は東京に進出していることも多く、インスタントラーメンかも知れないが、どこかで食べた味という既視感(deja vu)。鹿児島での名物は(ガイドブックに依れば)鹿児島ラーメンと黒豚料理、焼酎というのが大方がが、東京でも黒豚は広く出回っており、あまり興味がない。市内をだいたい見回ると、なぜか頭痛、おそらく無理な運転と本日の強行軍が祟った模様。対処療法ながらバファリンを購入、その後はふと目に止まったレコード屋タワーレコードへ(詳細は前述の”散財日記”ご参照)。ここまで来てレコード屋回りかとも思うが、タワレコが口火を切って、市内のレコード屋を数軒見る。それぞれ、ジャズコーナーはそれなりに充実しており、万が一鹿児島に赴任しても困らないか、と無理な想像。一方で楽器屋はレコード店のオマケ的に併設されている箇所だけで、楽器面ではいろいろと苦労しそう。

散財日記

2005年03月12日 | CD批評
最近、超多忙なクレジット・デリバティブ=トレーディングに移ったこともあり、昼はディーリング(というかマーケットメイキング)、夕方からはストラクチャリング関連で残業も多いなか、飛び込みで入った池袋タワー。閉店まで30分という状況で眼を血走らせながら物色。マーカスの新譜が出るはずだったが、発売が延期なようで、脱力感に襲われながらも、手にはシッカリ他のCD。
●ジョン=スコフィールド「Live 3 Ways」(DVD)
"見る暇あんのか"と自問しながらも、店頭から無くなる流動性リスクを考慮して購入。ジョンスコの第3期(ジャズ→ファンク→ジャズ→ファンク)に当るもので、デニ=チェンとかの映像ではないが、動くジョンスコは見た事はないというのが購入理由。デュオ、トリオ、カルテットで演奏していて、それで「Live 3 Ways」。
●Inger Marie Gundersen 「Make this moment」
北欧系女性ボーカル。特に知ったわけではないが、ジャケイメージで購入。癒し系か?
●ドン=グルーシン「The Hang」
ライブ盤。有名なバックの面子、加えてライブ盤ということで、”踏み込んだ演奏”もあるだろうと勝手に想像して購入。ドン=グルーシンって久々に名前聞いたな...という感じ。
●ビル=コナーズ「Return」
すっかり忘れていたギタリスト、ビル=コナーズの新譜。CD紹介には「ジャズとフュージョンの間に位置」と書かれていたが、ちょっと意味を考えてしまい、その場で数十秒動きが止まる。ベースがリンカーン=ゴーイスというのが嫌な感じだが、これも、ビル=コナーズって久々に名前聞いたな...と寄付心から購入に走る。

なぜ愚かにもCDを買い続けてしまうのか(3)

2005年03月10日 | CD批評
3)買い物行為による”ストレス発散効果”
なにしろこれはCDに限ったことではありませんが、確かに認めざるを得ません。ブランド品(死語?)とは違って、他の人に見せびらかすというある種の”他人へのアピール効果”がCDには殆ど無く、その意味では完全な自己満足の域を出ないのでありますが、CDを買うと不思議とストレス発散効果があります。CDの場合、これを購入して”あれもこれも聴かなくてはいけない”と思うこと自体にストレスを感じることもありますが、溜まるCDを見ると、それが自分の(音楽的)成熟具合のようでもあり、”貯蓄効果”を感ずる場合あります。まあ、これも完全なる自己陶酔(ちょっと言い過ぎか)や錯覚でしかないのですがね。ちなみに当方は一般的にストレス耐性を要すると言われる職種であるわけですが、そういう社会認識を自分で肯定してしまうと、ますますCD買いに拍車が掛かるという悪循環となり得ます。

九州/中国紀行(12)

2005年03月09日 | 時事批評
まずはここへ向かうが、開館まではちょっと時間があるため、知覧の街を一周。ここは武家屋敷や庭園等、一部で当時の町並みが保存されている地区(このため”薩摩の小京都”と言われる)があり、ここを見学。朝で観光客は殆どおらず、付近を徒歩で一周する。その後は知覧特攻平和記念館。非常なる重々しい雰囲気、館内周囲には沖縄特攻で散華した1036名の顔写真が並ぶと同時に、展示物の殆どは遺書。すべて読み尽くすには膨大な時間が必要となるその展示物に圧倒、安易に特攻と書かかれた鉢巻等をする者もここにくれば、その愚かな安易さを顧みざるを得ないほどの内容だが、しばらく見ていると館内では展示の特攻機の前で職員なのか一老人が特攻について説明を始め、一同聞き入る。あまりの重々しい内容に聴衆の中には泣いている人も多いが、(本多勝一も書いていたが)「9・11の時に貿易センタービルに突っ込んだテロリストの行為を”特攻”と書く米メディアもあったが、それは”特攻”ではない。”特攻”は宣戦布告後に戦闘員だけを対象にした攻撃であるが、テロリストの行為は単に非戦闘員を無差別に殺傷したものに過ぎない」という話が印象的。加えて、知覧で特攻隊員の世話をした旅館の”特攻おばさん”こと、鳥浜とめさんの話「ホタルになった特攻隊員」(”明日出撃だが、蛍になって還ってくる”と行って出撃した隊員がいたが、翌日夜に一匹の蛍が本当に旅館に飛んできたことから、その場に居た隊員全員が”同期の桜”を歌ったという実話)等を映像で見ると沈鬱な気分になる。全てを見るのに2時間ほど所要したが、その後は鹿児島市内を目指して北上。