Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

玉肌日記

2013年04月25日 | 玉肌日記
地獄温泉(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)
再訪。前回訪問時には気が付かなかったが、温泉へと登る麓から見遣れば山麓一隅に立ち上る白煙。そこが地獄温泉である模様。付近ともなれば車内にも硫黄臭が入り込んでくるが、ここは写真の如くに白濁なる硫黄泉。正確には白濁というよりも灰濁色。温(ぬる)湯な印象があるも、実際にはなかなかの熱めで出ては風にあたり、また入るという繰り返し。中にはペットボトル持参で水分を補給しながら一日中入っているようなオジさんも。かなり有名なる「すずめ(雀)の湯」は混浴ながらも日中はよほどの根性がないと決して女性は入れないほどの混雑ぶりで、まさに芋を洗うが如し。団体客がツルんで訪問し、入浴しているからだが、それほどに有名ともなるとどうしても荒れてしまい、本来の素朴さは欠如。一方で底に溜まる泥も減ってきているように見え、白濁も鈍く、枯渇方向への印象。ここは足下湧出で泉源の上に浴場があることから、ブクブクと気泡が立ち上っており、まさに地獄。しかしながら、私見ではゆっくり堪能するには内湯たる元湯が最上。再訪するほどにそれへの期待値は高く、記憶も美化されがちだが、それ故に現実に訪問してみるとギャップもあり。ちなみにここの旅館ではランチや夕食にフレンチを供しているが、美味。湯治棟とフレンチが同居するのはなかなかアンマッチなる光景だが、これも良し。

フォアグラ日記

2013年04月19日 | フォアグラ日記
ちゃびん(熊本県人吉市)
太平燕(タイピーエン)なる熊本のご当地麺を出す店があると聞き、麺マニアをしては早速訪問。実際にはそれが何なのか、どのような料理なのかは全く判らずに訪問をし、半ば盲目的に太平燕をオーダーして待つと出てきたのがコレ。一見すると普通のタンメンのようだが、中の麺を探ると出てきたのは春雨(写真参照)。元は春雨スープだったのが麺をメインにした料理に変化した模様。食するに味は元が春雨スープであることから、非常にアッサリ。春雨スープであればスープを全て飲み切ることが出来る筈で、それくらいアッサリとした鶏ガラ塩ベースでオイリーさは無し。揚げ半熟卵もなかなか珍しいが、野菜麺に乗るような多種な野菜を含めて非常に体には優しい組み合わせ。アクセント的に揚げ半熟卵に振ってある黒胡椒も充分に効いており、非常に美味。全国区でも充分に通用するメニューであるものの、なぜか熊本中心にしか流通していないのは不可思議。熊本方面に行った際、熊本ラーメンは東京でも食せることから、是非、太平燕を食すべし。インパクト系料理に一矢報いる内容。

玉肌日記

2013年04月11日 | 玉肌日記
垂玉温泉(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)
阿蘇山系南麓の温泉。前回この付近を物色した時には地獄温泉のみの訪問だったが、その直下にこの垂玉(たるたま)温泉は位置しており、この温泉の前を通っている筈なのだが、その大きい建物には微かな見覚えしか無く、完全なるノーマークであって、自らの不明を恥じる。この温泉、歴史は古く、「五足の靴」一団が明治40年8月13日に宿泊したとの記述。その一団の旅程を見るに、やや行程の外れにあるこの垂玉温泉に敢て寄って宿泊してからまた熊本に戻っており、それだけの足労と時間を費やすに足る温泉ということか。また、訪問している他の方と話すに、ここ(垂玉)は知っているが、地獄は知らない方が多く、インパクト的には明らかに地獄温泉だが、そこをチョイスしないミーハーでない気質はまた素晴らしく(ちなみに宿泊すると無料の地獄温泉への日帰り入浴券を貰えるにも関わらず...)、また己のミーハーさを恥じる。泉質としては付近の地獄温泉と同様の単純硫黄泉。しかし、地獄温泉のそれが灰色濃厚であるのに対して、こちらは薄ら白濁の程度であり、当方好みな”葛湯”タイプ。強烈ではない微かなる硫黄の香りで湯量は豊富でドバドバと掛け流し。湯温はやや熱め。滝の湯なる滝直下の温泉(決して温泉の湯壷で入浴するわけではないが、ココ付近に源泉がある模様)や、かじかの湯なる茅葺きな温泉棟もあるが、シチュエーションやサプライズをあまり重視しない当方にとっては内湯が最上。内湯はその豊富なる湯量にマッチしてかなり大きく(3時間で全量入替)、投入される源泉を見ればあまりにも贅沢至極。

爆弾低気圧

2013年04月07日 | 時事批評
爆弾低気圧なるものの通過後、看板落下直後の現場を通過。看板内に雨水が溜まって重くなったところに強風で落下、となった模様。けが人が居なかったのが幸いながら、渋谷ドンキホーテ前という、普段は非常に人通りの多い場所。オトナ3人で運んでいますが、相当に重く、喰らったら怪我では済まないでしょう。コレ以降、上を見て歩くようになりました...。なお、過去には丁度この付近でカラスの糞落下を喰らったことあり(泣、魔のポイントです。

フォアグラ日記

2013年04月05日 | フォアグラ日記
漱石(日本蕎麦/熊本県南阿蘇)
南麓325号線沿いにある蕎麦店。もともとは東京で営業していて南阿蘇に移住している様子だが、雑誌で見て訪問(当然に初訪問)するも、閉店時間が近かったことから付近で電話をし、売り切れで無い旨を確認してから訪問。なかなかお洒落で落ち着いた店の外見から既にアタリな予感はあったが、店内は清潔感十分かつ小規模。メニューは白ヌキの朝碾(あさびき)24と田舎蕎麦の玄舞(くろまい)。それぞれに、もり(冷)orかけ(温)を選択するという4種類のみ。当然ながら2人で両方をオーダーして食べ比べ。朝碾24はシンプルかつ上品で玄舞は蕎麦の風味十分。後者はやや蕎麦感が強すぎていることもあり、好みは前者。後者は塩がつけられ、塩で蕎麦の風味を感じつつ食する方が圧倒的に美味で蕎麦自体の甘さが引き立つという具合。ともに生粉打ちで十割蕎麦、こんな田舎(失礼)でかなりの高水準。この付近産の醤油は通常やや甘めだが、汁の辛さは中庸。阿蘇山麓の水という条件もありながら、薬味に至るまで洗練。