Silje Nergaard 「Live In Cologne」
Silje Nergaardはノルウェー語と思われ「セリア・ネルゴール」と読むようだが、ノルウェーの女性ボーカル。都内の大きいレコードショップでは女性ジャズボのCD棚に専用スペースが大抵あって数作並んでいるのが通常だが、スペーサーにはカタカナで「セリア」とあってなんだか毎回興醒め。この不必要な興醒めはどこからくるのかと思っていたが、それは100円ショップのセリア(2782)の連想によるものと想像(殆ど利用経験がありませんが…失礼)。10数年前に初めて知った時から継続的に聞き続けている数少ないボーカリストだが、この度そのライブ盤に遭遇! ちなみに「Live In Cologne」のCologneも普通「ケルン」(独の都市)って読めない…。ワタクシの場合、20数年前にいきなりロイターDDで欧州系銀行のCologneからコールされて「コレどこ?」となって以来、読めるようになりました…。ボーカルに限らず、ライブ盤は演奏に勢いがあって良い反面、技術もそれなりに露呈してしまう印象ながら、ボーカルでさえPC上で余裕でピッチ修正等できる現代(しかも今は演算速度が良くなっており、ライブでリアルタイム修正=マイクで集音したのをすぐピッチ修正してPAから出力できるというから驚き!)となっては、ヒドいライブ盤というのもアマチュア作品でさえ滅多に御目にかからないのだが、これは少なくともデジタル的な修正感は全くなく相当に歌が巧い。経験則的にも、若い頃にこのような技術がなく、実力で歌わなければならない時代(40代以上?)の歌手は歌が抜群に巧いと感じる今日この頃。バックの演奏も熟れてのびのびとしており、歌物とも思えないアグレッシブな演奏も良い。ミックスも音質も決して悪くない。ライブスケジュールを見るだに結構な頻度で欧州大陸ではライブを行っているようで、いつかは実際の歌唱を見てみたいもの。