Side Steps' Today

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北海道全線阿房列車(37)

2022年03月26日 | 畸観綺譚
北海道全線阿房列車(37)
これに乗ってしまえばもう全行程終了したようなもので一気に気が抜ける。計画策定時には「全部スケジュール通り乗り継げるのか」とそもそも大変疑問だった行程はあっけないほどに難なく完了。JR北海道の献身的な路線・ダイヤ維持には全くもって感服。なお、この直後、函館線では法面(のり面)が崩れている箇所が発見。復旧に2週間程度必要となり、バスによる代行運転となった。それ以前にもこの函館線では運転士がコロナ感染。同じ休憩・宿泊所を使う運転士のPCR検査結果判明まで乗務から外した結果、運転士が足りなくなって運休となっている…。途中、1542銀山、1553然別では相当な積雪量が印象的ながら、そのまま1603余市。全くの都会にてニッカウイスキーの紙袋を持った方が対面に着席する。1628小樽着。小樽ではホーム上に佇む石原裕次郎の写真を眺めた後は気分はもう札幌。各停で行く気力もなくなり、1633快速エアポート172にて1707札幌着。従来札幌での宿泊は2回のみだが土地勘あり。投宿後に粉雪舞う中、すすきのへ。あらかじめ目星をつけた寿司屋へ行き、カウンターで寿司。他に客は2名、座敷に数名のみ。12貫のコースとウニの土瓶蒸し、さらに追加で貝類をお好みでオーダー、ノンアルコールビールも飲んで7千円ほど。土瓶蒸しが特に印象的だったが、やはり東京対比で格安。三越で朝食を調達して帰投。結果、六日目は286km、6時間34分の乗車。明日は夕刻帰京するが、それまではモエレ沼公園へ行き、札幌で書籍等を物色予定。

【写真】裕ちゃん1978年。ベルボ(トム)かつサイケな文様のパンツがイケてるが、全身はちょっと妙なバランス。

北海道全線阿房列車(36)

2022年03月19日 | 畸観綺譚
北海道全線阿房列車(36)
1318発の長万部行きだが、主要路線たる函館本線は国道5号に沿って走っており、鉄道の大動脈かと思っていたが、こちらは急勾配・急曲線が続く「山線」と言われ、ローカル線化している。札幌ー函館という大動脈は「海線」(札幌ー千歳ー室蘭ー長万部)経由になっているため、これから乗る「山線」は極端に本数少なく一日4便…。しかし乗ってみれば超新型H100 というモダンな車両一両でこれまたギャップが激しい。定刻に出発した倶知安(くっちゃん)行きは二股に停車するが、この付近に前回訪問の二股ラジウム温泉がある。ふと物置小屋然とした駅舎をみると、中に人影あり。それはこれまで函館ー長万部で左側に座ってイカめしを食していた青年。この列車にも乗らず、そのまま物置小屋内にとどまって窓から外を見ていたが、彼はどのようにここに到達し、なぜそこにいるのか非常に不可思議で暫く頭から離れず。沿線風景は雪景色が続くだけであまり緩急ない展開。視線を上方に移せば、コールタール塗りと思しき木製電柱の頂上に「発砲禁止」と書かれた看板。思わず、被弾しないかと異様に気になる。そのまま昆布(ここも温泉)ニセコ(ここも温泉)に停車し、1458倶知安へ。この付近では地図上では羊蹄山が綺麗に見えるはずだが、厚い雲に覆われて裾野しか見えず。倶知安では次の1518普通(小樽行き)まで20分あるため改札を出て駅前へ。タクシーしか見当たらず、小樽行き二両編成(またH100)に乗車して小樽へ。

【写真】右横書きにてレトロ感十分な「んゃちっく(安知倶)」。英字表記のみ左横書き、それ以外は右横書きにて、瞬時の判読は無理。

ちょっぴり浮気してしまいました(第5弾) その2

2022年03月12日 | 機材マニアック
今回は前回の楽器店ISとは違う楽器店IKへ。当方が学生の時分、イケてる楽器屋と言えばISだったのだが、いまではISは完全に落ちぶれIKが急速に台頭してきたのには栄枯盛衰を感ずるが、その勢いを物語るビル一棟が楽器屋という新築店舗を訪問。そこのベースブースに行くと目指していた6弦(EHB1506MS)が…。Ultimate Ergonomic Headless Bassとの売り文句だが、一番の特徴はマルチスケール(ファンフレットとも)で、1弦から6弦まで全てスケールが異なっており、6弦にいくほどスケールが長くなっている。見た目からしてフレット間隔が等分でないので非常に違和感があるが、各弦に最適なスケールを与えることでサステインが大きく改善する(プレイヤーサイドでは各弦で適度なテンションが保たれる)と言われる。早速6弦の実機を持って試奏するが、コントロールは手前から①ボリューム②バランサー③トーン(ハイ/ロー)④ミッド(ブーストカット/フリケンシー)⑤トグル(アクティブ/パッシブ)という具合。試奏環境は悪くないが、まず弦高がデフォルトで高い…。こんな楽器弾ける人いるのかという弦高だが、見た目ではブリッジで各弦2mmは落とせそうな余裕はある。さらにマルチスケールを初めて弾いたが、ローポジションには違和感がないものの、ハイフレットは目の錯覚を起こしそうな角度になっており、早くもクラクラしてくる(瞑目して弾け!ということだ)。体が覚えているフレット感覚が全く違うため従来のように目を瞑って弾くことは当面できず、相当の慣れが必要そう。また、剛性を持たせるためかネックが意外と分厚く、ネック裏のRがキツい。いろいろコントロールをイジってみるも、②バランサー③トーンの効きに対して、④ミッドのフリケンシーの効き具合が絶大すぎて演奏中に変わってしまいそうで逆に怖いほど。木材や木目はあまり気にしない性質なのだが、ネック裏はオイルフィニッシュながら、ザラとした木目であって好みでない。購入していろいろ時間を掛けて調整してみれば使える水準と思ったが、量産品であって今後は中古も出てくる筈。もともとの新品価格も破格で25万円弱の定価のところ19万円弱と25%オフで売られており(執筆時点)、しばらくは価格動向や同様の他製品の出現を待ちながら様子見姿勢か。(完)

ちょっぴり浮気してしまいました(第5弾) その1

2022年03月05日 | 機材マニアック
従来の浮気な楽器は全て舶来モノだったが、ついに国産にもロックオンな一品が…。しかも量産メーカーたるアイバニース(Ibanez)!アイバニーズは中三当時から眼中になかった(失礼)が、ここに来てアイバニーズ…。しかし昔はイバニーズといっていたが、いつから公式にアイバニーズになったのだろうか。中三当時から量産品かつロックプレイヤーがよく使っているアイバニーズなんか眼中になく、敢えて気に留めたのはアランホールズワースがアイバニーズ(AH-10)を使っているという程度だったが、今回は楽器のスタイルを見て「おゝ」と思い、文字にてメーカーを確認するとさらに「おゝ!!」となったのだが、アイバニーズで嬉しいのは量産品であること。量産品のメリットとしては①どの楽器屋でも売っており、一品として買い逃す可能性がないことに加え、②そのために中古品が将来出回る可能性が非常に高いこと、であり、このあたりは月並みなのだが、これ以上に有用なのは③量産品としてパーツ、特に6弦の特殊性からピックアップ、ブリッジ等のハードパーツが相応に量産されて出回ること。このハードパーツを利用して、センスの良いビルダーがさらに良い楽器を生み出してくれる可能性が高まるわけで、さらにヘッドレス6弦の素晴らしい機種が将来登場してくるポテンシャルを感ずる。ということで、早速試奏に出向くも、最初に訪問した楽器店ISでは、生憎多数のベース試奏者あり。試奏したいな~と思いながら試奏者を見ていると、試奏者は自分のプレイに見知らぬオヤジ(←私)が見惚れていると思ったのか、ンペンぺとチョッパー(死語、今はスラップというが、文字通り「ン」のところはヒット悪く音が出ていない…)をかましてきており、なかなか終了しない様子なので敢えなく断念。さらには店頭には4弦と5弦はあるものの、6限がなかったことから店員に6弦はないかと尋ねるに、ないとの返答。5限でネックや弦高の調整余地、さらにはコントロールだけでも確認しようと思うも、引き続きンペンぺ止まらないことから断念して改めて出直すこととする。(続)