Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

玉肌日記

2017年10月28日 | 玉肌日記
【古湯温泉(佐賀県佐賀市)】
古湯再訪。ここまで東京から距離感のある温泉を比較的短期間で再訪することはこれまで殆どなかったのではないかと思われるが、これもそれも佐賀のため。航空機スケジュール・ドリブンな状況では佐賀発午前便しか空席なく、また佐賀空港自体が有明海に面しているものの畑の中を30分走ってやっと佐賀市街に到達するという極めて便の悪い場所にある(当然、5キロ以内にガソリンスタンドさえない)ことから、佐賀空港付近の温泉ということでこちら古湯温泉へ。”付近”とは言っても車で1時間程度となる。詳細は前回と同様ではあるが泉質はアルカリ単純泉や放射能泉となっており、後者はラドン効果を謳うのだが効果を強調するあまりジェットバスとなっているのは全く不味。ともに塩素消毒があるものの、歴史のある温泉街の意識は高い様子で塩素臭はほとんど感じられず。しかし、世の中にはよほどに江戸っ子気質が多いのか「当温泉はぬる湯です」的なディスクレーマー文言の掲示が目立つ。ディスクレーマーとは言わないまでも「ぬる湯はリラックス効果があります」といったソフトな注意書きも数多あり、ぬる湯好きな当方としては「知っとるわい!」となるほどのクドさなのだが、これは一体どうしたことか。ぬる湯だとボイラーが故障していると勘違いした客からクレームが来るのか、はたまたボイラーの燃料費をケチっとる、もっと燃料入れてボンボン燃さんかい!的な感覚なのであろうか…。

フォアグラ日記

2017年10月21日 | フォアグラ日記
喫茶ミクロ(大阪・北新地/カレー)
大阪駅前には旧丸ビル群を想起させるなかなかレトロなビル群があるが、パパイヤカレーなるものを目指してその中にある喫茶ミクロへ。喫茶といってもオープンな作りになっており、オーダーは前金制。大阪の私的イメージが災いして、なんだか食い逃げ防止のための前金制のような感覚となってしまうのだが、迷わずにパパイヤカレーとミックスジュースをオーダー。ともにフルーツ系だが、こちらの喫茶店ではフルーツ系が美味と聞く。まずはパパイヤカレーだが、普通のカレーに恐らく一個ぶんは優にあるパパイヤが、これまた大阪的にザックリとライス部分に乗せられているという非常にシンプルな構成。カレー部のみ食せば、ホテル系レトルトカレー(辛口)にスパイスをやや効かせた風でもあり、具はほとんど存在せず。そしてパパイヤを食してみればこれまた甘く、カレーとミックスすると冷たいパパイヤをその甘さにカレーがマッチしてなかなかに美味。どちらかといえばパパイヤの味が優っており、カレーがパパイヤの味を一層際立てるという主客逆転の印象であり、パパイヤカレーではなく「パパイヤ(カレーライス添え)」というに相応わしい。そして食後にはミックスジュース。ややパイン成分が強いがこちらも美味で、カレーを食しにきたのではあるが「フルーツを味わいにきた」という強い印象が残る。オープンなキッチンで店員さん同士がやや喧嘩口調(東京人には比較的ハードに聞こえる大阪弁のためか)で言いあいしているのもなんだか大阪的。

玉肌日記

2017年10月14日 | 玉肌日記
【唐津 麦飯石湯(佐賀県唐津市)】
前々回は佐賀への待遇不満への吐露で意図せず終わったが、それではなぜまた佐賀に来たのか。結句それは「連休直前でもマイレージで航空券が格安で入手できたから」。人気や需要がないというのも考えものだが「使いよう」はいろいろある。長崎の離島(といっても橋で本土と結ばれている)行きの予定が、台風襲来により”橋閉鎖リスク”(ここまで考えは至らなかった…)のため、超直前で訪問地変更を余儀なくされ、嬉野で翌晩の宿を探す羽目になったのだが、台風ともなればキャンセルが多発するようで、そのキャンセル多発する中を逆行して予約を入れるものだから、先方には兎角不審がられる羽目に。唐津には何度か来たことがあるが定宿は海が見えないため、今回は初めて海の見える宿を手配。台風なので海岸沿いでリスクはあるが、東京もんの知らない本場の台風に遭遇する数少ない機会でもあり、荒れる海を見て過ごす。オフなのか値段も手頃で結果として大正解だったが、唐津の海岸付近は温泉が沸いていない。しかし定宿とともに唐津流なのか、こちらの風呂も麦飯石(ばくはんせき)濾過の湯で、かつ荒れる海を感じながらの入浴。麦飯石とは花崗斑岩あるいは石英斑岩の一種でミネラル溶出するらしいが、その効能を見ているとなんだか怪しい雰囲気も(実際にマルチ商法に利用されたこともあるとのこと)。台風で宿無しになる不安から解消され、台風で荒れる海を見遣りながら入る湯は天然温泉ではなく麦飯石であろうともそれはまた格別。

フォアグラ日記

2017年10月07日 | フォアグラ日記
ナイルレストラン(カレー/東銀座)
偶々銀座に用事があったついでにナイルレストランで遅めのランチ。これまで何回かトライしていたが定休だったりで果たせず、今回が初めて。店に入った瞬間に思い出すもので、そう言えば前々夜がカレーうどん、前日昼はカレー、その夜はハヤシライス、そして本日昼がカレーとインド人に劣らないカレーぶり(さすがに朝カレーは無理)だったのだが、メニューを見る間もなく着席する間もなくインド人店員から「ムルギランチ?」とズバリ見破られ、迷う間も無く諾。周囲を見ると女性ひとり客でカレーという方も多く、またネイティヴなインドの方もありなかなか盛況。やや待って供されるも、骨付き鳥モモから骨を取り除いてくれることは承知していたのでカメラを構えるに「写真撮るの?」と聞かれ、これまたぶっきらぼうな発音だが、なかなかに気が利いている。撮影すると手際よく骨を切り取り、「よくまじぇて(=よく混ぜて)」と仰せの通り、見た目は悪いが全てをかき混ぜて食す(これがポイントであることは強調してもしきれない)。実はこちらのカレーはレトルトになって販売されており数年来何度も食しているのだが、一口目ではそのレトルトでの再現性も”中々のもの”というのが(実物を前にちょっと変ではあるが)第一の印象。ただ、本物はマッシュポテト部があり、これを混ぜ込むことで相応のマッシュ感が出るのだが、レトルトにはそれがとても乏しいという感じか。ワンプレートながら結構ボリュームあり、満服かつ汗だく。