NYに住むGさんによれば、ジョンスコは典型的な良心的アメリカ人ということで、非常に気さくなようです。顔見知りで新作CDを持って行くと必ずニコニコしながらサインをしてくれると言っておりました。ジョンスコのパーソナリティについて、僕が象徴的とみるのはそのエフェクターであります。以前雑誌で見たセットでは、BOSSの組み込み型のエフェクトボード(BCB-60の旧型)にコンパクトエフェクトを入れて使用しており、まるでアマチュアのような、全くこだわりがなく、力の入っていないものであったのです。唯一のこだわりらしきものは当時出たてで注目されていた(古いですね~かれこれ15年前の話)ディストーション”RAT”を組み込んでいたことぐらいで、あのジョンスコお得意のウネウネコーラスもBOSSのコーラスかなにかで作っていたと思います。高校生でも持っているようなセットなのですが、僕はジョンスコを素晴らしいと思うのは、この飾り気のなさ、加えて、機材に固執せず、あくまでプレイを中心に据えている点です(エフェクタだけでなく楽器も一本を使用し続けているようです)。長年楽器を演奏していると、その上達カーブは嫌が上にも平坦化してきますし、加えてスランプや思い悩むことも多くなりますが、その時、本来の演奏ではなく、楽器等の改良に走ってしまうということが多々あるものです。僕などがその典型なのですが、勉強でいうところの「参考書を買って勉強した気になってしまう」というやつであります。ジョンスコのスタイルをみていると、そのようなことが微塵も感じられず、全く対照的な僕からみれば、邪念にとらわれず演奏に集中しているようで非常に素晴らしく、「かくありたい」と思うのであります。
その意味で先ほど「伝達ロスを最小限にする」と書いたのですが、必ずしも音が改善されるとは限らないこの行為を何故するか、それは「精神衛生上のもの」であるからです。練習やリハーサルの時はまあどうでも良い(そんなこというと怒られそうではありますが)のですが、本番であれば極力演奏に集中したい。最悪なのはライブハウスでの本番前のリハ中に起きるトラブルです。変なノイズが乗っていたり、接触不良なのか音がたまに出なくなるというようなケースであって原因が完全に究明されなかったものは、本番演奏中にもこれが再発しないか非常に気になるものです。本番中のトラブルにはある程度これまで場数を踏んでおり、カバーできると勝手に信じていることもあるのですが、無いに越したことはないのであります。その意味では世の中にある「保険」なる商品とまったく同様であります。次回は必ず本論に回帰するようにします(笑)。
Steps Ahead "Live in Tokyo 1986"
我がSideStepsと同じ"Steps"を冠するバンドといっては本当におこがましいですが、そのポップさでは随一なのがSteps Ahead、そのライブ盤がこれです。当時にパイオニアかなにかがスポンサーをしていた深夜の音楽番組でこのライブとおぼしき映像を見た記憶があるのですが、その音源がこれでありましょう。当時のブレッカーはスタイナホーン→EWIの過渡期であったと思われますが、まずそのテクニックに驚愕。時期的にMIDIが相当浸透してきたころと重なることもあり、マイク=マイニエリもMIDI-VIBES、スティーブ=スミスもトリガーでシモンズを鳴らすという、当時にしては画期的、今となっては古き良き時代を感じさせる音ですが、Steps Aheadはその曲が非常に良いものばかりであります。1)Beirutではダリルジョーンズのミスやエンディングの3つ取りフレーズが走り気味でコワいながらも、3つ取りの次は5つ取りの2)Oopsが来るという構成も楽しめます。以前六Pかなにかのライブの前に府川さんと車中で、その時偶々かかっていた「Steps Aheadとそのダイナミクスについて」という議論をした記憶がありますが、ダイナミクスレンジの広さこそ、このバンドの特徴であると思います。加えて、1コード系のメカニカルなAメロで緊張感を持たせた後にポップなコード進行のBメロを配して弛緩を狙うという曲調が多いのも特徴かと思われます。お約束の展開ながらも、いつ聴いてもツボにハマって良く感じられるのは、さすがというべきでありましょう。
我がSideStepsと同じ"Steps"を冠するバンドといっては本当におこがましいですが、そのポップさでは随一なのがSteps Ahead、そのライブ盤がこれです。当時にパイオニアかなにかがスポンサーをしていた深夜の音楽番組でこのライブとおぼしき映像を見た記憶があるのですが、その音源がこれでありましょう。当時のブレッカーはスタイナホーン→EWIの過渡期であったと思われますが、まずそのテクニックに驚愕。時期的にMIDIが相当浸透してきたころと重なることもあり、マイク=マイニエリもMIDI-VIBES、スティーブ=スミスもトリガーでシモンズを鳴らすという、当時にしては画期的、今となっては古き良き時代を感じさせる音ですが、Steps Aheadはその曲が非常に良いものばかりであります。1)Beirutではダリルジョーンズのミスやエンディングの3つ取りフレーズが走り気味でコワいながらも、3つ取りの次は5つ取りの2)Oopsが来るという構成も楽しめます。以前六Pかなにかのライブの前に府川さんと車中で、その時偶々かかっていた「Steps Aheadとそのダイナミクスについて」という議論をした記憶がありますが、ダイナミクスレンジの広さこそ、このバンドの特徴であると思います。加えて、1コード系のメカニカルなAメロで緊張感を持たせた後にポップなコード進行のBメロを配して弛緩を狙うという曲調が多いのも特徴かと思われます。お約束の展開ながらも、いつ聴いてもツボにハマって良く感じられるのは、さすがというべきでありましょう。
トレーダー7人で金曜の夜、熱海へ。新幹線で飲み、温泉。宴会場で飲み、温泉。部屋で飲み、温泉と完全なるオヤジ旅行。帰宅は土曜午前。朝起きて温泉に入ろうと部屋を出ると武闘派T君がホテルの廊下で死んだように寝ていて、”行き倒れ死か?”と焦る(笑)。デフレ継続中の日本経済の恩恵面なのか、料金が非常に安く、皆ご満悦でした。
話が四方八方に飛んでしまって本当に恐縮なのですが、「配線の最短化によってどの程度の効果が現れるかについて」ですが、これは「あまり変わらない」と結論つけてもよい(おいおい)。世の中では「音が良くなるケーブル」等が販売されていますが、それは「本来の音が出るケーブル」なのであって、逆にその劣化具合が非常に好ましいものであるなら、そういうケーブルの方が楽器には合っているともいえましょう。そもそも楽器自体がハイファイ(死語?)ではありませんし、楽器のハイファイ志向はピュア・オーディオとは比較にもなり得ません。ブラインドテスト(昔コカコーラとペプシでやっていたアレです)でも、高価な良いケーブルと普通のケーブルをヘッドフォンを使用して聞き比べても(僕の聴覚能力では)ほとんど差異はないものと思われます。
そもそも、音などはその時の気分によって変わるものであります。リゾート等の特別なシチュエーションでの食事が殊の外、美味と感じるのと同様であります。しかし、良いケーブルを使う→良い音が出ている気になる→(少なくとも)ケーブルに対する心配はなくなるという効果の方がより重要であると僕は考えます。勿論、この対価として大金を払う必要はありません。楽器用の「高級ケーブル」でも5000円程度でしょうし、自作すれば1500円程度で製作可能です。一度自作すれば、それ即ち断線した時の修理方法をも習得していることになりますから、今後のランニングコストを考慮すれば非常に安価なものとなるでしょう。よいケーブルは長持ちしますので、一生モノであります。高校時代に購入したWhilewindのケーブルを15年以上経った今でも使用しています。
そもそも、音などはその時の気分によって変わるものであります。リゾート等の特別なシチュエーションでの食事が殊の外、美味と感じるのと同様であります。しかし、良いケーブルを使う→良い音が出ている気になる→(少なくとも)ケーブルに対する心配はなくなるという効果の方がより重要であると僕は考えます。勿論、この対価として大金を払う必要はありません。楽器用の「高級ケーブル」でも5000円程度でしょうし、自作すれば1500円程度で製作可能です。一度自作すれば、それ即ち断線した時の修理方法をも習得していることになりますから、今後のランニングコストを考慮すれば非常に安価なものとなるでしょう。よいケーブルは長持ちしますので、一生モノであります。高校時代に購入したWhilewindのケーブルを15年以上経った今でも使用しています。
あまりこういうことを書くと怒られそうな気がするのですが、最近は全く「日本のフュージョン」たるものを聴く気がしなくなっておりました。これまでそのジャンルを支えてきたSやCというバンドの瓦解にも象徴されるように、固定メンバーによるバンド形態から、スタジオミュージシャンをも取り混ぜたセッション的なバンド形態への変化に、情報的にも付いて行けなくなっていた部分があるのですが、後者の形態ではメンツを見ることで、ある程度その「音」が予想し得るものだったことが、CDを購入した結果として多かったからかも知れません。これを購入した動機も、1)それまで今剛をあまり聴いたことがなかったこと、2)ベースが高水健司だったこと、という2点でダメもとで購入したものです。それまでの松原正樹については、その外見もあり(失礼!)、あまりシャープなギターを弾くイメージがなかったので、ちょっと敬遠していました。結果としてはここで紹介するくらいですから、非常によい内容であります。ただ、曲について作曲段階での出来・不出来のバラつき(といっても完全に僕の好みの問題)が大きく、よい曲はすごく良い一方で駄曲もあるといった具合です。キーボードの佐藤準は言うまでもなく、もう一人の南部昌江という人(寡聞にして今まで聴いたことがありませんでした)もプレイでなかなか良い味を出していますが、何と言っても良いのは今剛。ちょっとテロテロのボーダー系シャツにレゲエ風髪の毛で「ちょっとどうかな~」と思わせる風貌も、今となっては完全なるお気に入りで、この前井上陽水のバックで弾いているのをTVで目撃した時は、我を忘れて注目してしまいました。家族は井上陽水を食い入るように見ていたように思ったことだろう(泣)。今剛のフレーズ的なタイム感は最もエレクトリックギターの良いところを引出していると思うのですが、こう思うのはこの人がスタジオミュージシャンであり、我々が普段耳にする商業音楽にて多くプレイしていることで無意識に「ギターのあるべき姿」として、我々の耳に(良い意味において)焼き付けられているからなのかも知れません。
発火で思い出したのですが、シルエレでのライブ前のリハでのお話。セットを組んで音出ししている最中に「何か焦げ臭くないか」との指摘がドラマーF氏からありました。恐らく僕のアンプのパワー部がホコリかなにかを熱してちょっと臭っているのではないかとおもい、冗談にも「僕のアンプが発火するかも知れませんね」なんて言いながら、念のためアンプ裏等を見て、異常のないことを確認いたしました。F氏の脳裏にはこの時の発言が強いバイアスを持って刻み込まれたのだと想像します。その後リハの進行に伴い、F氏から見て僕のアンプ部付近から白い煙が!! F氏「燃えてる!燃えてる!(と完全にパニック)」。勘の良い読者諸兄はお気付きでしょうが、これはシルエレのスタッフが焚いた演出のための「スモーク」なのでした。それまで、シルエレではスモークがあまり使用されなかったと記憶していますが、F氏はこれをアンプからの発煙と誤認。それもバイアスの支配する思考のなせる技でありました。分析するに、加えてこのスモークはステージ上の僕側にセットされており、煙の流れてくる方向がベースアンプ方向であったこと、「アンプが発火するかも知れない」という冗談発言後10分程度と時間があまり経っていない状況で起きたこと、等々、後から顧みるに誤認もやむを得なかったものと思われます。シルエレのスタッフの方も、これを聞いてスモークを意図的に焚いたのであれば、それはそれで意地悪だと大変感心しますが、個人的には「F氏のパニック時の素顔」を垣間みることが出来、大変有意義であったことも付け加えておきたいと思います(笑)。なお、ドラマーF氏についてはご本人の名誉のため、本名を仮名・伏せ字とさせていただきました。悪しからずご了承ください。
Anna Maria Pojek & Friends with Pat Metheny
以前にSilje Nergaard "Nightwatch"を紹介しましたが、その際に「本来買うはずのCD」だったのがコレ。基本的にインストを歌モノでカバーしようとすると、どうしてもダサくなってしまうというイメージが強く、本作品もあまり期待はしていなかったのですが(じゃあ買うなって)、聴くほどに予想を裏切る「良さ」。ポーランド語(と思われるが自信なし)も、その意味を解し得ないせいもあり、ボーカルが器楽的に聴こえ、前出の「ダサさ」をかなり緩和しているものの、通常は男性(とは言え、かなり中性的だが)ボーカルであるPMGについての「女声バージョン」(”女性"ではない)ともいうべき出来です。勿論本物のメセニーがそのまま(ソロ中心ながら)ギターを弾いているので、当然ではあるのですが、メセニーファンであれば必聴の一枚であります。サウンド的には、もちろん生演奏主体のPGMに比較すれば、打ち込みやエフェクトも多用しているのですが、それも「こういう解釈・アレンジもありか」と思わせるものです。周囲ではあまり評判の良くないPMGの作品「Imaginary Day」を僕は非常に評価しているのですが、この中の曲も多く取り上げられています。「Imaginary Day」中のオリジナルとを聴き比べても、”Mania Mienia”なにかは原曲を超越していると思われます。ちなみに、ですが「Imaginary Day」はSideStepsの”Out-and-Out”を録音している時によく聴いていた記憶があり、その意味でも懐かしさをもってその編曲を楽しむことができました。
以前にSilje Nergaard "Nightwatch"を紹介しましたが、その際に「本来買うはずのCD」だったのがコレ。基本的にインストを歌モノでカバーしようとすると、どうしてもダサくなってしまうというイメージが強く、本作品もあまり期待はしていなかったのですが(じゃあ買うなって)、聴くほどに予想を裏切る「良さ」。ポーランド語(と思われるが自信なし)も、その意味を解し得ないせいもあり、ボーカルが器楽的に聴こえ、前出の「ダサさ」をかなり緩和しているものの、通常は男性(とは言え、かなり中性的だが)ボーカルであるPMGについての「女声バージョン」(”女性"ではない)ともいうべき出来です。勿論本物のメセニーがそのまま(ソロ中心ながら)ギターを弾いているので、当然ではあるのですが、メセニーファンであれば必聴の一枚であります。サウンド的には、もちろん生演奏主体のPGMに比較すれば、打ち込みやエフェクトも多用しているのですが、それも「こういう解釈・アレンジもありか」と思わせるものです。周囲ではあまり評判の良くないPMGの作品「Imaginary Day」を僕は非常に評価しているのですが、この中の曲も多く取り上げられています。「Imaginary Day」中のオリジナルとを聴き比べても、”Mania Mienia”なにかは原曲を超越していると思われます。ちなみに、ですが「Imaginary Day」はSideStepsの”Out-and-Out”を録音している時によく聴いていた記憶があり、その意味でも懐かしさをもってその編曲を楽しむことができました。
以前のSS_Todayでアースとコールドとを別にした「おたくなケーブル」を作成した顛末には触れたことがありますが、今回のケーブル類のシンプル化については、「シグナルケーブル」に加えて「電源ケーブル」についても”聖域なき構造改革”(死語?)に着手したことが今回の最大の特色と言えましょう。電源ケーブルについてですがこれはシグナルケーブル以上に、作成上慎重な操作が求められます。なにしろ100vの電流が流れているものなので、まちがって作成し、配線がショートしていようものなら、接続した機材(この場合はエフェクタ)が破損することは勿論、最悪は発火・火事・爆発(ちょっと大袈裟)ともなる、かなり危険な行為なのであります。この点を十分認識して製作に取り組まねばなりません。ここでいう電源ケーブルのシンプル化とは、まさに、「ケーブルを最短にする」ということであります。ケーブルを最短にすることで何が変わるか、という点については、シグナルケーブルと同様であり、「伝達ロスを最小限にする」という点が第一義でしょう。加えて、二義的にはラックの背面をすっきりさせること、この結果として、トラブルを回避すること、が挙げられます。伝達ロスについてはオーディオマニアの世界と思いきや、プロも気を使うところです。電源ケーブルについて、そっちの世界では、「エネルギーの基(もと)」である電源周りを固めることで音が大きく変わると言われています。マニアになると電源ケーブル交換にとどまらず、コンセント交換、配電盤からの配線変更、配電盤の改良、果てはオーディオ用の電源を電気会社から別途引いてきて、家電と独立させるということをする人もいるのですから、スゴいものです。このまま電源供給の川上にさかのぼって行けば、「オーディオ用の発電所」まで行き着く、果ては、オーディオ用発電の石油や原子力燃料の「質」(良質の燃料=安定した電源供給?)にもこだわれば、至極立派なのですが、さすがにそこまでの人はいないようです(笑)。
注:オーディオマニアを揶揄しているわけではありません、念のため。
注:オーディオマニアを揶揄しているわけではありません、念のため。
本体が軽いというのも美点です。これまでのセットは、たかが4Uと侮ることなかれ、総重量は30kg以上はあろうかというヘビーさで、油断して持つと本当に腰にきます。これを持って、シルエレの階段を降りた日には「腰砕け」必至です(六pはエレベータがあるのでその点は便利ですよね~)。ただ、現在までで判明している不満点を2つほど(万が一とは思いますが、これを読んで感化され、購入に走ってしまう諸兄がいないとも限りませんので...笑)挙げます。1)これにはチューナがついており、使えれば便利だろうなと容易に想像されるのですが、これがベースには全く使えません。一応ベースモードなんてものが存在するのですが、これにしても反応が非常に鈍く、これでチューニングしていたらあまりに合わずにそのまま夜が明けてしまう感じであります。2)ピッチシフトの性能が悪い。単音であるならまだ許容ですが、和音時には(ベースの音域であるからでしょうか)ピッチが不安定になり、和声を濁らす覚悟でないと音楽的には使えません(濁る和音というのは”和”をなしていないわけですから、形容矛盾でありますね)。ところで、これを導入後、悩ましいアダプターからも解放され、それまで混迷を極めていたラックの背面が一段とシンプルにクリアとなると、さらにもう一段踏み込んでみようか、という気にもなるものです。それが「ケーブル類のシンプル化」というもので、さらなるマニアックな道へと突入することになります。
Silje Nergaard "Nightwatch"
ここ半年程度で購入したCDで最も”当たり”だったものです。しかも、その購入が「間違って買っちゃった」結果であっただけに尚更であります。「本来買うはずだったCD」も結果としては良かったのですが、それ以上に良かったのが本作です。そもそもなぜ間違えたかというと、買う時にあった情報が1)女性ボーカル、2)パットメセニー関連ということだったのです。「本来買うはずのCD」は女性ボーカルで全曲メセニーのカバー、さらにはメセニー本人も参加しているというものなのですが、本作は女性ボーカルながら(さすがにこれは間違えないです)、メセニーのカバーは1曲だけ、さらにはメセニー本人は参加していないというものでありました。失敗感のなか、聴いてみるとコレが非常によい。ボーカルの上手さは言うまでもなく、"jazzテイストの入ったポピュラー"という感じの曲が非常に良く出来ています。全般的に静かな曲調で、買った当時の"冬"にはマッチしておりました(とセンチメンタルな気分.....笑)。ちなみにメセニーの曲は"This is not America"。これをキッカケにこの人のCDを買い集めましたが、同じテイストの前作”At First Light”も本作に劣らぬほど良い出来です。この2枚は買って損のしないCDですが、これまでちょっと敬遠気味だった”女性ボーカル”には完全に開眼しました。
ちなみに私事ですが、睡眠について、「寝付き」は非常に良く、ベッドでCDを聴けば1分で眠ることが出来ます。よってCDを最後まで聴き通すことは全くありません。その一方、レム/ノンレムの睡眠サイクルと言われる一時間半で必ず目が覚め、bloombergでレートをチェックするという、よく眠れているのか分からない生活が続いております(泣)。
ここ半年程度で購入したCDで最も”当たり”だったものです。しかも、その購入が「間違って買っちゃった」結果であっただけに尚更であります。「本来買うはずだったCD」も結果としては良かったのですが、それ以上に良かったのが本作です。そもそもなぜ間違えたかというと、買う時にあった情報が1)女性ボーカル、2)パットメセニー関連ということだったのです。「本来買うはずのCD」は女性ボーカルで全曲メセニーのカバー、さらにはメセニー本人も参加しているというものなのですが、本作は女性ボーカルながら(さすがにこれは間違えないです)、メセニーのカバーは1曲だけ、さらにはメセニー本人は参加していないというものでありました。失敗感のなか、聴いてみるとコレが非常によい。ボーカルの上手さは言うまでもなく、"jazzテイストの入ったポピュラー"という感じの曲が非常に良く出来ています。全般的に静かな曲調で、買った当時の"冬"にはマッチしておりました(とセンチメンタルな気分.....笑)。ちなみにメセニーの曲は"This is not America"。これをキッカケにこの人のCDを買い集めましたが、同じテイストの前作”At First Light”も本作に劣らぬほど良い出来です。この2枚は買って損のしないCDですが、これまでちょっと敬遠気味だった”女性ボーカル”には完全に開眼しました。
ちなみに私事ですが、睡眠について、「寝付き」は非常に良く、ベッドでCDを聴けば1分で眠ることが出来ます。よってCDを最後まで聴き通すことは全くありません。その一方、レム/ノンレムの睡眠サイクルと言われる一時間半で必ず目が覚め、bloombergでレートをチェックするという、よく眠れているのか分からない生活が続いております(泣)。
何度も話が逸れて恐縮ですが、世の、いやしくも工業デザイナーと言われる諸兄に訴えたいのは「なぜこの電源(AC)アダプターはこんなにも不親切かつ醜いのか」であります。例に漏れず、SEについているそれも本体なみの大きさ/重さであり、これをラックの中に以下に配置するかがここ数年の悩み、これを買い替える時は絶対に「アダプターなしのもの」とすることに堅く決心したのであります。この選択基準を基に、あとはバジェットとの相談なのですが、結果として浮上したのはT.C.Electronicの「GMajor」でした。SNについてはこんなもんでしょうし、値段も買値で6万円程度でした。SEに比較すると、一発芸系のエフェクトに欠け、大人しいプログラムが多く、優等生っぽい印象です(過激なエフェクトをお求めの諸兄には同じTC社から”FireWorx”というその名からも過激さが伺える製品があります)が、基本的なエフェクトは勿論網羅されており、またコントロールも外国製らしく「万人に分かるように」という感じで、この年齢になると「過程はどうでもよいから結果をまずは欲する」という、クタビレたサラリーマンがハンドルするには適当なものでありました。
Dennis Chambers "Outbreak"
通称デニチェンのソロアルバム2作目、ドラマーのソロアルバムにありがちな異様なまでのドラム・フィーチャー感が全くなく、良い内容であります。参加しているメンツも有名どこばかりで、2曲めの”Otay”なんて、かつてのジョンスコバンドの名曲が素晴らしい感じにアレンジされています。演奏はちょっと適当で、しかも途中で進行が混乱しているようにも聞こえますが、ドラムとベースが絡む冒頭の数小節だけを聴いてもかなりシビれます(ちなみにこの曲はここを最大のピークとしてあとは減衰)。ジョンスコと言えば、先日面白い話を聞いたのですが、これは後日公開、相変わらず進歩し続けている演奏であります。他の曲もかなり秀逸です。デニチェンといえば、お約束の高速タムフィルが速く叩こうとするあまり、(特にライブでは)勢い余ってズレてしまったりする傾向が多分にあって気になっていたのです(これが持ち味でもあります)が、本作はかなり落ちついて演奏をしており、貫禄さえ感じさせます。中学のブラバンの先輩で、バカにされる(そういうキャラだったのです)と後輩をドラムのスティックで叩いて反撃にでる人がおりました(ちなみにこの方の家はお寺でして今は立派な御坊様になられていると想像します)が、デニチェンに叩かれたら痛そうだな、と聴いていて何となく思いました(笑)。
通称デニチェンのソロアルバム2作目、ドラマーのソロアルバムにありがちな異様なまでのドラム・フィーチャー感が全くなく、良い内容であります。参加しているメンツも有名どこばかりで、2曲めの”Otay”なんて、かつてのジョンスコバンドの名曲が素晴らしい感じにアレンジされています。演奏はちょっと適当で、しかも途中で進行が混乱しているようにも聞こえますが、ドラムとベースが絡む冒頭の数小節だけを聴いてもかなりシビれます(ちなみにこの曲はここを最大のピークとしてあとは減衰)。ジョンスコと言えば、先日面白い話を聞いたのですが、これは後日公開、相変わらず進歩し続けている演奏であります。他の曲もかなり秀逸です。デニチェンといえば、お約束の高速タムフィルが速く叩こうとするあまり、(特にライブでは)勢い余ってズレてしまったりする傾向が多分にあって気になっていたのです(これが持ち味でもあります)が、本作はかなり落ちついて演奏をしており、貫禄さえ感じさせます。中学のブラバンの先輩で、バカにされる(そういうキャラだったのです)と後輩をドラムのスティックで叩いて反撃にでる人がおりました(ちなみにこの方の家はお寺でして今は立派な御坊様になられていると想像します)が、デニチェンに叩かれたら痛そうだな、と聴いていて何となく思いました(笑)。
空間系エフェクタとはなにか、という点について、本欄を好んでお読みのマニアックな方には敢えて"釈迦に説法"なのかもしれませんが、リバーブやコーラス、ディレイといった音そのものを変化させずに雰囲気(とでもいいましょうか)のみを加えるものです。カラオケでも質の悪い「リバーブ」(巷ではエコーと呼ばれるがこれは正確にはディレイ効果と混乱する可能性があるのでこのように記します)が歌う本人の雰囲気"のみ"を盛り上げますよね、あれと同じです。これまではボスのSE90という、いかにも日本人ライクな「コンパクトな中になんでも詰め込んでしまえ」というマルチ=エフェクタを使用していたのですが、これは1)直結だとSNが悪い(ノイズが多い)のと、2)電源がACアダプターである、という2点について不満があったのです。1)についてはこれを防ぐためCAE(カスタムオーディオエレクトロニクス)のラインミキサーでパラレルにしていたのですが、これを改良することで1台にまとめてしまおうという目論があったのです。ちなみにこのパラレルのセットだとシリアル(直結)にして使いたい原音変化型のエフェクタを併用して使用できなくなるという欠点もあり、よいSNで一台直結で完結したいという意図があったのです。まあこの問題については「SNなんか気にしないよ」なんていう黒人ミュージシャン的発想で乗り切れる問題でもあるのですが、それ以上に不愉快なのが2)電源アダプターです。
音楽関連の調べものをしていて(こう書くとなんて勤勉なのだろうと思います)、たまたまブチ当たった
http://www.drummerworld.com/
このサイトは秀逸です。URLの通り、ドラム奏者いわゆるドラマーの内容なのですが、人気ドラマーが発売している教則VTRや演奏VTRのサンプルをタダで見ることができるのです。サンプルとはいってもちゃんと1フレーズ、1分程度の映像が1プレイヤーについて複数ありますから、僕のように滅多にライブにはいかず、CDでのみいろいろなプレイヤーに接している”想像リスナー”にはかなり興味深いものであります。加えて、今は亡きドラマー(下記にて紹介したバディリッチ等)も動く映像でみることができますから、面白い。しかもカバーしているドラマーは幅広く、一朝一夕に全部をみることのできないくらいの内容なのであります。僕もすべてを見終わってはおりません。勿論ではありますがVTRは音声+映像なので、映像は良いにせよ、音声があるのですから職場等で間違っても見ないようにしましょう。僕も会社のPCはメールがくると(周囲が異常にうるさいため)爆音でチャイムがなるように設定しているので、絶対に回避。家で鑑賞しましたが、まずはデニチェンとガッドを堪能しました。デニチャンは「想像とおり」でしたが、ガッドの映像はかなりヤバいです。なにかイケナイものが血中に廻(めぐ)っていないとあんな演奏はできないという感じです。ちなみに、これに味をしめてベースバージョンの http://www.bassistworld.com/ なんてのもあるかな~と思って行ってみると、さすがにこれはありませんでした(泣)。こんなサイトがありましたら、ご一報いただければ幸いであります。
http://www.drummerworld.com/
このサイトは秀逸です。URLの通り、ドラム奏者いわゆるドラマーの内容なのですが、人気ドラマーが発売している教則VTRや演奏VTRのサンプルをタダで見ることができるのです。サンプルとはいってもちゃんと1フレーズ、1分程度の映像が1プレイヤーについて複数ありますから、僕のように滅多にライブにはいかず、CDでのみいろいろなプレイヤーに接している”想像リスナー”にはかなり興味深いものであります。加えて、今は亡きドラマー(下記にて紹介したバディリッチ等)も動く映像でみることができますから、面白い。しかもカバーしているドラマーは幅広く、一朝一夕に全部をみることのできないくらいの内容なのであります。僕もすべてを見終わってはおりません。勿論ではありますがVTRは音声+映像なので、映像は良いにせよ、音声があるのですから職場等で間違っても見ないようにしましょう。僕も会社のPCはメールがくると(周囲が異常にうるさいため)爆音でチャイムがなるように設定しているので、絶対に回避。家で鑑賞しましたが、まずはデニチェンとガッドを堪能しました。デニチャンは「想像とおり」でしたが、ガッドの映像はかなりヤバいです。なにかイケナイものが血中に廻(めぐ)っていないとあんな演奏はできないという感じです。ちなみに、これに味をしめてベースバージョンの http://www.bassistworld.com/ なんてのもあるかな~と思って行ってみると、さすがにこれはありませんでした(泣)。こんなサイトがありましたら、ご一報いただければ幸いであります。