Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

Mooradian 加水分解

2020年04月25日 | 機材マニアック

Mooradian 加水分解

久々に楽器を持ち出す機会あり、ケース(Mooradian)・ポケットにケーブルや譜面等を詰め込んで外出するも、出先で取り出したケーブルや譜面には黒い粉が…。当初はポケットに積年のホコリでも溜まっている程度に思い、帰宅後にポケット内に掃除機を入れて埃の吸引を試みたところ、出るわ出るわ恐ろしいほどの量(写真)。それも黒く、かつ恐ろしいことに何度吸引してもワラワラと出てくることから、これはホコリでないと直感して早速Webで調査。そして「Mooradian 黒い粉」で検索すると見事にヒット!こんな情報も載っているんだ~!と今年最もWebの可能性と万能感を感じた瞬間でしたが、それによれば「ポケット部分のウレタンが加水分解している」と…。確かにポケット蓋部分には嘗てクッション性があったものの今となってはフツーの布状態で、このウレタン=黒い粉となった事実が判明。加水分解という現象はどうにも避けられないようで、特に多湿な日本ではよく発生するとのこと。特に古いスニーカー等で発生するようだが、それで思い出したのは「靴崩壊事件」。他人が履く靴が突然崩壊するのを目撃したことがあるも、あれは加水分解だった…(しかも久々に出して履いた…と本人談)。理論的には全てのウレタンが加水分解してしまえば黒い粉は出てこないことになるが、黒い粉とのお付き合いをもう根絶したい!掃除機で吸っていると心なしか、ウレタンがベトついてきているような気もします。考察の結果、テント補修用テープで内張りすることに。出来る限り掃除機で黒い粉を吸い、吸った後に掃除機を分解清掃(そうでないと黒い粉で家中がヨゴレます…)。その後、補修用テープを全面に内張りし、よく密着・接着させて完成。ひとつまた賢くなりました、が、ウレタン製の水着も同様に崩壊すると思えば、これまた不安…(笑。


フォアグラ日記

2020年04月18日 | フォアグラ日記

サンライン(カレー/高輪)

おそらく、およそ20年ぶりに訪問。こちら英国カレーを謳っており、実際に英国でカレーは食べたことはないもののその特徴は「具無し」。20年前に食べた時も同様だったので、当時からして見ればかなり斬新、今でも十分に斬新であるのだが、家人と訪問しようとしても、「具がないカレーなんて」と過去何度も拒絶の目にあったため、時間の遣り繰りの中からやっと訪問が実現。カレーだけでなく、その店舗内外の様子の記憶もかなり残っていたのだが、実際に訪問してみれば、白を基調とした店の外観やカウンター中心の店内こそ記憶通りだったが、それ以外は全く記憶と相違。そもそも20年前にはS君に連れられて車で訪問し、店の前の駐車場に停めたのたが、そのような駐車場はない上に店舗自体もかなり小さくなったような気が。メニューはこのカレーしかないので、オーダーもメニュー表もなし。座れば黙っていてもカレーが供される仕組みだが、ここのカレーは薬膳カレー的な感覚で、体を温めることが主眼のため水が出ない。また、食べた後もしばらくは水を飲むなとのこと。お味の方だが、カレー自体はかなり流動性が高くてサラサラ。ご飯は開店当時から発芽米とのことだが、20年前の記憶では白米だったような記憶も。カレーは今時にしては辛めではあるものの適度でやや酸味が特徴。大量のニンニクを使用し、肉と野菜を煮込んであるというが、裏ごししているために固形物はなく、またニンニク臭も消している模様。かなり独特なカレーだが、営業も独特で木~土の3日のみ営業。通し営業ではないが、夜は23時まで営業している。なお、20年前の訪問では「体を冷やすなかれ」と言いながら食後に抹茶アイスが出てきたが、今回は季節が冬だったせいか抹茶アイスはなし。


飛行機受難劇(5)

2020年04月11日 | 時事批評

飛行機受難劇(5)

毎回受難劇に遭遇しているため、今回はどんな受難劇が待っているのか、と搭乗前から早くも身構えてしまう習性に。と、思っていれば、今回も受難劇に遭遇。それは意外であったものの「空港での断水」。航空機でなく、空港ときたか…。「塩分味の強い水が出ている」との通報を受けて空港管理会社が確認し、念のために羽田の国内線ターミナル全館で断水という事態に。数日前から報道されていたが、乗る日には復旧しているだろうと思いきや、数日経過した搭乗当日でも未だに断水状態が継続。しかも当方搭乗の第二ターミナルのみ(余談ながら色々な意味で第二ターミナルは被虐的と思うこと屡々)。ターミナルには飲食店が多くあるが、どれも断水のために営業は休止。唯一盛況なのは弁当店で、この時とばかりに増員して販売意欲も旺盛。保安検査場通過後でも羽田で取り扱う弁当は画一的な内容であり、当方もやむなくゲート前で軽食を購入。滅多に普段見ないが、チェックインカウンター前のシートで既にお弁当を広げている方も相応あり、周囲は弁当臭にてちょっと異様な雰囲気。食事以外への影響といえばトイレだが、事前報道通り、トイレの手洗いは使用不可となるも大量のペットボトルが置かれており、これを用いて手洗い等せよという具合。ちなみに気になるのはトイレの洗浄用水だが、羽田では洗浄用水に別系統の飲料不適な水源を充てているのか、それともトラブルで塩分味の強い水をそのまま使っているのか不明だが、トイレは問題なく流れていて衛生面での問題はなし。ただ、水源が限定的なためか、一部のトイレはトイレ自体が閉鎖されている。ペットボトルで手を洗うというのはなんだか非常に勿体ないと感じる人が多いのか、手洗いの際も最小限の水にて手を洗い、残ったペットボトルの水は使い切ったり、残りを流してしまったりはせずに、次の人のためにキャップをして置いておく、という日本人の美徳は十二分に発揮されており、トラブルの中にも理性あり。


散財日記

2020年04月04日 | CD批評
Bill Evans 「VANS JOINT」
良い中古盤が出るのを待ってついに入手。2008年ドイツ・デュッセル(ドルフ)とケルンでのライブ盤。良い中古盤が出るまでアラートを数年(!)見続けるも、時間の経過とともに中には聴いてもいないのに不思議と購入意欲が減退するCDも多いが、待ち続けていても結局は正価でも入手できない、もしくは異様なプレミアムがついてしまうというものもあり、実に購入タイミングは難しく、本CDも一時は1万5千円程度に急騰していて失禁寸前だったのだが、運よろしく千円アンダーで購入。Bill Evansといえばピアノが圧倒的(と言っては失礼だが)に有名ながら、個人的には圧倒的にサックスのBill Evansでしょ。本CDは①ベースがMark Egan、ドラムはDave Wecklというリズムセクション、②バックにビックバンド編成(内声=Voicingに職人的ヒネリあって密かに楽しめる)あり、というのがポイント。従来、Dave Wecklってストレートすぎてグルーヴィーでないためかあまり好みでなかったが、老齢化するにつれて音楽的になってきていて好ましい。1曲目からかなり派手なソロがあるが、ライブ録音のためか、明らかにEganが音符数足りないでしょ(Eganが途中32分音符のパラディドル中で見失っている感あり)というチャレンジングなソロを展開していてなんとも微笑ましい。聴いている方がハラハラするというのもワザのうち。Mark Eganも写真を見るとペデュラの5弦だが、バルトリーニっぽいファットなサウンドがよろしい。末筆ながら当然Billもよし。昔はブレッカーを意識したフレーズ(とは言ってもその元はコルトレーン?)もあり、かつては「そんなに気負いなさんな」という感じだったが、こちらも錬成されてきている感あり。ライブ盤だが独放送局の技術のためか音良し。