Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(100)

2010年03月31日 | SideSteps
選考過程に絡んでいたのか、バランスと一体感を強く感じ、評価ではダントツだったとのこと。社交辞令分も差し引かねばならないが、結構なるお褒めの言葉に恐縮至極。その後は解放されて打ち上げへ、と思うも、今度はレコーディング日程についての打ち合わせ。1月末にライブを控えていることから、自然と2月以降となるが、3月までには完了させたい模様で、日程や希望についてはこちらで相談して後日連絡とす。その後は他出演者と歓談。自然とベース軍団が集まってベース談義となるも、話は尽きず。あちこちで記念撮影が始まるも、我々の参加がかなり後半だったこと、翌日が月曜で(特に遠方から来られて)早めに帰宅した方も多く、次第に閑散となり、来年の再開を期して散会。名残惜しいことに加え、来年参加することは無いと思うと贅沢にもグランプリながら残念という複雑なる心境。完全に撤収モードとなり、機材を搬出するも、外は雨。伊東車をホール正面玄関に寄せて積むも、この後、伊東氏は府川邸→岩井邸→田村邸と機材を降ろしながら帰宅予定とのことで、その機材到着までには家に帰って受領しなくてはならない。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(99)

2010年03月30日 | SideSteps
あまりにインタビュを受けたためか、または緊張で汗だくになったことによるものか、脱水症状になっており、田村氏・伊東氏は給水。壇上に降りてからも撮影やインタビュ。やっと解放されたころにはまだ実感もなく、疲労感。ただ、友人、近親者が殊の外に喜んでくれており、遠方から来てくださった方にも顔向けできるのが幸い。歓談しているのも束の間、会場ではすでに撤収の準備。これからの予定では、審査員や出演者等開催側の立食パーティがあるも、我々は撮影・インタビュ等で撤収が出遅れていただけに急いで撤収。唯でさえ機材が多いことに加え、ホールは座席等完全撤収されることから機材は2階席へ上げよとのことにて、急いで運搬。運搬を終えるとメンバー揃って再度のインタビュを受けるために個室へ。インタビュアは音楽に明るい模様で、SSの音楽からプログレ感を感じたという方で、このコンテスト過程での講評にはなかったワードを久々に聞く。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(98)

2010年03月29日 | SideSteps
なんと、我々Side Stepsであった。バンド名の前にコールされる「エントリー番号...」の次の「な」を聞いた瞬間に「獲った?」という意外感があったが、田村リーダーは「やったー!」と絶叫。録音をしていたので聞いてみれば分かるが、静かに「よし!」と言っていたのが当方であった。完全に潜入カメラマンのフェイントに騙される格好。拍手を受けてステージ上に上がるも、あまり緊張も実感もなし。リーダーがトロフィー、伊東氏が副賞、府川氏がヤマハギターを受領し、なぜか当方がレコーディングの大きなパネル。成り行き上そうなったが、「一番目立つものを...」との声あり(苦笑。軽いパネルだが、大きいことに加え、このころから気疲れとともに演奏の疲弊感。笑顔で、と言われても困難。その後は只管写真を撮られ、インタビュ責め。府川氏ご子息も壇上に上がって撮影ともなるが、インタビュでマイクを向けられた田村氏も涙目、向けるうじき氏もなぜか涙目。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(97)

2010年03月28日 | SideSteps
全くの順当といえるが、「意外とアッサリと決まった」(井上氏)ともなれば期待剥落、歌なしのインストがやはり獲れるわけないよな...と思い、当方お目当てのバンドがグランプリと完全に思い込み、ふと見遣ると、さきほどのリーディングインディケーター(先行指標)たる潜入テレビカメラは客席下手後方を狙っている。実はこの前から、そのカメラの動きを追う当方に気がついたカメラマンがフェイントを咬ましたりして水面下での心理戦/攻防が続いていたのだが...。いよいよグランプリの発表。有り勝ちなるポン出しのイントロが流れ、司会者うじき氏がステージ上をぐるりと見回し、そしてグランプリ獲得バンド名が書いてあるであろう手元に目を落とす。そして発表。「日経おとなのバンド大賞2009、グランプリは!.....。エントリー番号...」。それは...。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(96)

2010年03月27日 | SideSteps
というのも、カメラマンは事前に受賞バンドを知っており、賞を取るバンド方面を事前に撮影しているようで、そのバンドが受賞するとその受賞の瞬間映像を撮っていると思われるのだが、そのカメラが事前に向いている方向に賞あり、と思うと、そのカメラを追うことになる。発表は順に続く。日経シニア賞;ハワイアンパラダイス(東京)、 審査員特別賞(マクドナルド賞);KCジャズオーケストラ(名古屋)、審査員特別賞(大和証券グループ賞);Kurechanz(東京)までは個人的感覚としては非常に順当なものであって、意外感は無し。高額なるミュージックギフト券やマックカードは「貰ったらどう使う?」的な盛り上がりもあり、まさに受賞者は羨望の的なのだが、初応募、初出場、初優勝というのもストーリー的には美しくないということもあり、可能性があるのであれば、準グランプリ程度か、と思うも、準グランプリはなんとKAZAMA BAND(札幌)。
※写真は、曲想より当方が想起した知床峠の風景(2008年初夏訪問)

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(95)

2010年03月26日 | SideSteps
テレビ東京アナウンサー嬢の言ではないが、「少しでも長く楽しめてよかった」という内容で、良い意味で盛り上がりに一役買うミスだったと思料。これが終了すると、いよいよ結果の発表。審査員のコメントから予測すべく、一言も聞き逃さぬよう講評を聞くが、司会者氏「選考は難航したか」の問いに「意外とアッサリと決まった」とは井上氏の弁(ただ、このとき、氏の眼はSS方面を向いていたのが少々気がかりではあった)。これから類推するに圧倒的得票のバンドがあると推測されるも、これはKAZAMA BANDか、もしくはOnce Upon a Time、いやビックバンドKC Jazz オーケストラかというのが当方の読み。ついに各賞発表となるが、出演者席に紛れ込んでいるハンディカメラが気になる。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(94)

2010年03月25日 | SideSteps
リハ時ご指摘の中間部は「これでもか!」というほどのppp(ピアニシモ)で対応、井上氏の表情を伺う。ふとステージ前を見ると出演者が横イチになって踊っているのは驚愕するも、エンディングでハプニング。この曲、最後のコード進行の回しが5回とイレギュラなのだが、この部分でドラム氏がミス!して独り終わらず残るという事態。井上氏も呆然としているが、あの程度の残り方であれば、指摘しなければそのまま終了したものの、そこは元(失礼)音楽家のうじき氏がツッコんだことから、井上氏と打ち合わせ後に再度間奏から演奏開始。放送等では編集してしまえば分からない。最後のリピート回数、鬼門部分では、ボーカル嬢、さらには舞台前のダンシング出演者が手にてカウントするも、当方認識の倍カウント(4小節×5回ではなく、2小節×10回)となっており、一瞬焦るも、終了部分では最も信頼に足る伊東氏を見遣ると「終わりだよ」というアイコンタクトあり、安心して終了。今回は誰もミス無く終了し、安堵。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(93)

2010年03月24日 | SideSteps
ともあれ、セットアップが完了すると、いよいよ本番。当初はステージ袖から壇上に上がるという段取りだったが、それ以上の説明もなく、出演者席で待機せよとのことで不安な気持ちで待つも、司会の紹介でステージ上に一人一人上がっていくという具合。当方もドラム氏の次に壇上にあがってセットアップの確認。スタッフにセットしてもらったことから、念のため、自身でも再確認。井上氏から説明あり、選抜理由は「特になく、雰囲気に合う人」とのことだが、選抜していただいて光栄ながら、6弦ベーシストがサディスティック=ミカバンド?という気も。足元の譜面は暗転時には見えなくなることから、非常なる恐怖感に襲われるも、演奏がスタート。観客に手拍子を求めならがそれを2拍目、4泊目(いわゆる裏拍)としてリフを刻む井上氏に軽い感動を覚えながらも、演奏はスタート。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(92)

2010年03月23日 | SideSteps
最後はいよいよドリームスペシャルバンド(DSB)での出演。その直前は休憩であり、この間に機材をセットアップ。メンバー選出については、観客へはサプライズということで、休憩暗転のステージ上で出演者本人のセットアップも不可で、すべてステージスタッフにセットアップを委ねる。当方の楽器も暗いステージ上でセットアップされるが、見る人が見れば分かる特徴のある6弦であることから奏者はモロバレながら、当方はステージ下でそれを見守る。他楽器がセットアップ完了する中、ベースのみ完了しておらず、どうやら音が出ない状況になっているようだが、こちらでは如何ともし難く、焦れて見守るも、ベース→ペダル間のケーブルがNGとのことで、ステージスタッフが代替を用意してくれたとのこと(ステージ下で返却されたNGのケーブルの断線を確認するもそれらしき部分は見当たらず)。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(91)

2010年03月22日 | SideSteps
いよいよ最後のバンドであるOnce Upon a Time(九州選出)となるが、これも秀美。この手のコンテストに静かな曲は不利と思っていたが、その既成概念を打ち破る内容。なにしろ曲が素晴らしく、コード進行はオーソドックスで先読み可能ながら、先読みとおり、想定済みのコードが来ても鳥肌。ボーカルの雰囲気を含めて感服。コーラスも綺麗であり、SSには歌がないことから、より良く聞こえるのかも知れないが、「やはり歌には訴えるものがある(→オヤジギャクでなし)」とはツレの言。最後には昨年グランプリのBlackBoardによる演奏。東京予選会では、特攻服を着て登場する等オーバーシュート気味だったが、今回は非常にまとも、かつ平穏。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(90)

2010年03月21日 | SideSteps
このときの写真があるが、他バンド対比でやはりSSは地味に写る。というのも、服装は上に白、下に紺を基調としているのだが、小規模なステージではこれが映えるものの、大きな会場、派手な照明のある会場では派手な衣装の方が上回るとの印象。我々の演奏後は小休憩の後にビックバンド(KC Jazz オーケストラ)から始まる後半戦となるが、後半はドラムレスの比較的アコースティックな演奏が続く。席に戻るとレコーティングを止め、演奏はどうだったのかを聴きたい衝動に駆られ、リーダー等からもリクエストあるもこれを押しとどめて観戦。伊東氏は鍵盤の音色パッチにセットミスがあった模様で、途中で演奏が崩れたことを仕切りに悔やんでおり、一生とのトラウマになるかも、とのこと。演奏の出来不出来は水物ながら、観客や審査員に届いた内容はどの程度のものかは全く判断不能であり、どちらかといえば、なにがしかの賞獲得の可能性は低減したとの漠然たる印象。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(89)

2010年03月20日 | SideSteps
ステージに出てセッティングを行うも、短時間で完了し、ペダルのツマミ確認、チューニングを行う。ふと客席を見遣るも、当方家族席に友人が独り増員しており、手を振っているので、こちらもステージ上から軽く会釈。観客は全員で500人程度であろうか。一番セッティングに時間を要する伊東氏がやや手間どるも、ステージスタッフの援助もあって、セット完了。ラインの導通も確認すると、司会者氏の曲名紹介の後にいきなりノーカウントでドラムフィルから入って演奏開始。演奏中は集中のあまりか、余り記憶もないが、ふと眼を開いたときにカメラが接近していた記憶のみ。演奏はあっというまに終了し、そのままベースを持ったままに司会者方面へ。これからインタビュを受けるのだが、基本的には事前打ち合わせ内容についての質問なのであらかじめ想定できるも、うじき氏のツッコミはまさにアドリブであって、それをアドリブにて返す。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(88)

2010年03月19日 | SideSteps
そのデジャブも、思えば89年大学学園祭の前日深夜、会場教室横の小ホールにて、シーケンサーにあわせて練習していた新入生の当方横に、それまであまり見知らぬ先輩、田村氏(当時4年生)が登場。それぞれがヘッドフォンをして、某曲を一緒に演奏した記憶がかすかに蘇るも、これが当方がSSに参加するキッカケとなったとは結成後に聞いた話。当方らの次の出演順となるKC Jazz オーケストラの面々が入ってくると、トコロテン方式に押し出されるが如く、本番への緊張高まる。誘導係に呼ばれ、いよいよ本番。ステージでは6番目のKrechanzが演奏中。ペダルとベースを用意し、ステージを見守るも、アッという間に終了。この時点で緊張はピークアウトしており、急激に減退。通常ライブのようにメンバーと握手を交わすも、誰か不明ながら猛烈なる手汗。

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(87)

2010年03月18日 | SideSteps
本番開始後には司会者うじき氏によるバンド紹介にて、彼が各出演者テーブルを回って紹介をしながら一言ずつイジるという具合なのだが、HRなバンドでは派手!とか遠方から出演のバンドには「北海道!」、シニアなバンドには「お元気!」等、各バンドの性質について振れるのだが、あまりに地味、かつこれといった特徴のないSSについてはコメントに窮したようで、リハ時のコメントそのまま「まだ録音している!」(まあ本質を突いているとも言えなくはない)。そのまま舞台袖2階にある控え室へ。控え室では前の出番となるKurechanzの面々が準備中でその中を失礼しながら奥に陣取って練習を開始。すると田村氏も横に座って練習を開始するも、まもなく、「(曲の)頭から行くぞ」と生音によるギター/ベースのデュオでの”Microcosmos”。演奏中に、この光景、なんだかデジャブに思われる...。
※写真は、リハにおける、うじき氏後頭部からのショット

日経おとなのバンド大賞2009 奮戦記(86)

2010年03月17日 | SideSteps
リハ時にはなかったが、本番当日になるとクレーンカメラまで用意されており、その物々しさに圧倒されるも、動き回るテレビカメラはどうしても気になる。ここでの注目はKAZAMA BANDであった。当方、スカパー視聴不能(チューナー等以前の問題で、73年製テレビにはビデオ入力なし)な環境であって、伊東氏等とは違って事前チェックは不能なのだが、リハで初めて聴いた際には、その曲想、演奏能力ともに強敵との印象。特に曲は「知床の風」というものだったが、昨年初夏に車で一周した北海道の風景、特に知床半島の羅臼、ウトロ、そして知床峠の情景そのもの。テクニカルに分析すれば6/8拍子がそのような”風”感を演出するのかもしれないが、コード進行さらにテンション感含め、巧者なる印象。そろそろ控え室にて準備する段階となり、机上に置いたデジタルレコーダーにてレコーディング開始。