Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

玉肌日記

2020年03月28日 | 玉肌日記
別府温泉 鉄輪温泉(大分県別府市)
およそ10年振りに再訪。これまでは車で東京から遠路遥々という行程だったが、今回は大分空港からレンタカー。空港から向かって改めて気づくのだが、別府は山裾にある街であること。高速道の別府インターは高い位置にあり、そこから明礬温泉、鉄輪温泉と次第に高度を下げていく。この別府インターのような高所から見る別府は壮観で、あちこちに立ち上る白い湯気をみればこれまた温泉感満点。さらには高速道まで温泉の臭気も。今回訪問の温泉は鉄輪温泉の中にある鉄輪銀座通りにあるというが、行ってみれば一方通行のかなり細い路であり、良い意味で昔ながらの温泉街といった雰囲気が強く残っているエリア。前回訪問時は湯の色が淡いブルーであり、これがまた非常に神秘的だったのだが、今回は同じエリアであっても無色透明。聞けばこの付近の宿屋はどこも源泉を所有しているとのこと。ついては源泉によってかなりの差があるのだが、今回の泉質はナトリウム塩化物泉。鉄輪という名のイメージ通り、湯は鉄分味がある。さらに薄い塩分味もあることから出汁のような味で飲泉もできるが、あまり量を飲めるものではない。源泉はほぼ100℃であり、加水しないととても入れないが、近くにある「すじ湯」(すじ=神経痛に効果ありとの由)はその効能を活かすために加水用の水道がなく、自然冷却のみという潔さ。その蒸気を活かした蒸し窯も多く利用されており、湯治客にも人気な様子。これだけ広範囲に温泉が点在し、そのバリエーションも多種多彩といった地域は非常に珍しい。できれば、とても安価な温泉宿(素泊まりが望ましい)に1か月は逗留し、ここ別府にある温泉を片っ端から制覇することを目論んでいるが、はたまた実現するのはいつのことになるか。
※温泉に浮いているのはザボン。ザボンの一種である晩白柚(ばんぺいゆ)という人もいるが、圧倒的に値段がお高い晩白柚が浮いている可能性は極めて低い。

フォアグラ日記

2020年03月21日 | フォアグラ日記

空港だし(だし/高松空港)

高松から帰京すべく、市内からバスにて高松空港へ。バス便は思いの他アクセスよく、30分程度で空港に到着。県外者にとってバス以外の交通は困難なためか、バスはかなりの乗車率にて、失礼ながら高松空港の意外なる需要多し。空港について早速空港内を見回るも、意外に飲食店等が多いが、当然ながらこれみよがしに饂飩屋も複数存在。本日一日朝から饂飩しか食べてこなかった身としてはやや食傷気味ではあったものの、土産物屋の片隅に「空港だし」なる不自然極まりない蛇口を発見!しかも片隅だけに全く周囲に人気(ひとけ)がないのが不安で、地方テレビ局企画の「どっきり」ではないか(実はだしでなく、苦い液体だった等)との疑念から周囲にカメラ等の気配を確認するもそれは無し。恐る恐る近づいて、飲み方を確認するに、壁に設置の紙コップ(これがまたトイレ等についているような無愛想で実用的なもの)を用いて飲むようであり、周囲の掲示物を確認するに、「蛇口をひねればうどんダシ!?」(この!?表記がどっきり企画感を醸成)とか、「うどん出汁提供時間9時~17時(予定)※出汁は無くなり次第終了します」、「このダシは、さぬき製麺からご提供いただいています」とあるが、早速紙コップを取り出して試飲。恐る恐る周囲の気配をきにしながら飲んでみるに、まさに出汁。薄い上品目な味で適度な酸味もあり、立派な出汁であって理性を失えば数杯をガブ飲みしてしまいそうな(そこそこ熱いので正確にはガブ飲みは不能)ものだったが、出発ロビーにあるのがなんとも不思議。到着ロビーにて「出汁にてお出迎え」というのは理解できるか、高松に来たからには相当程度が既に饂飩を食した後とあっては効果も低減すると思われるが、この手の広報はアイデア次第であり、なかなかに好ましい。


ケーブルへのコダワリ(2)

2020年03月14日 | 機材マニアック

ケーブルへのコダワリ(2)

SwitchCraftの#181について、ハウジングが堅牢と書きましたが、使用するケーブルサイズには制約があります。ハウジング側の穴が0.25(インチ=6.35mm=プラグ先端部の直径と略同様の太さ)しかないので、あまりに太いケーブルは使用できません。ちなみに私はある事件を目撃してから太いケーブルを使用できなくなりました…。太いケーブルともなるとそれ自体の柔軟性がなくなってくることから、太さが増すにつれて取り回しが指数級数的に困難になります。それはそれはガス管のような太いケーブルを挿した音質重視なギター君の演奏を見ていた時でありましたが、(それほど激しくもない)演奏中にケーブルが抜けたのです。普通にプラグだけ抜けてくれればまだイイのですが、ギターについているジャックプレートごとボコっと抜けてしまったのです。ギターとジャックがか細い内部配線のみで繋がっているという恐ろしい状態でしたが、一応それでも音が出るというのが何とも哀しいところです。事態に気がつかずに恍惚と演奏している音質重視君は幸せそのものではありますが、見ているこちらはそのか細い配線がキレやしないか冷や汗ものです。文字通り「手に汗握る」演奏でありました。釣りマニアだった小学生のころ、釣った魚がハリを飲み込んでしまい(この時点でマニア失格です)、無理に抜こうとしてテグスを引っ張ると魚の内臓がズルズルと出てきてしまうという恐怖の残酷なトラウマ、それをも思い出しました。閑話休題、ハウジングにピッタリと馴染む太さではベルデン(Belden)のケーブルであれば#9395がピッタリです。難点といえばSwitchCraft#181自体が高価というでしょうか。プラグ本体で1500円程度するので、普通のプラグの5倍以上の価格です。また、当方のようなケーブル自作派はよいですが、買っちゃう派の方にとっては、寡聞ながらこれを使った既製品は見たことがございません。


フォアグラ日記

2020年03月07日 | フォアグラ日記

カレーノトリコ(カレー/神田)

ジャンルがわかりやすい店名のカレー店を訪問。あまり交通の便は優れない場所ではあるものの、かなりな人気にて早速カウンターのみの店内は開店早々に満席状態。店内を見渡せば、いろいろな注意事項が書かれており、なかなかに神経質な店であることは一見してわかるが、この手で試されるのはその店独特のルールをいち早く察知すること。こちらでカレーの辛さを指定できるのだが、メニューには10段階までの表記しかみあたらないものの、他の常連と思しき客は一様に「30」(数値が上がると辛い)と言っており、なぜ30でCAPがついているのか意味不明。隣の初心者と思しきお客もそれに倣って30をコールするも「店主からカードを出してください」→客「カードはもっていません」→店主「初めての方は10までです」との遣り取りあり。たしかにメニューをみればそんな記載がなされているものの、皆メニューを熟読するわけなく、読まない人も相応にいると思料。メニュー上は「あいがけカレー」がイチオシのようだが、あえて普通のカレーで内容はチキン。辛さは中庸の5としたが、周囲が30のコール多いなか、一桁をコールするのは勇気が必要。カレーの世界は「辛いのを食べる人ほどツウ」というちょっと歪んだ価値観が蔓延している。お味の方だが、意外にドライな感じでスパイス感十分でそれが歯間に挟まって難儀なほど。ちなみに5は当方にはあまり辛くなく、数値アップは可能と判明。チキンは小振りながらボンディ・タイプの一旦唐揚げ処理したもので、食後にも」意外に腹持ちよろしく、夜まで空腹感を感じないのはこれまた不可思議。と思っていれば当日は夕食もカレー! しかも前日の残り物たる鳥の唐揚げ入りにて、まさに一日が「カレーノトリコ」状態(注:これはフィクションではありません)。