Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2017年01月28日 | フォアグラ日記
あんかけスパ
名古屋めしシリーズの第一弾。最近はなぜか名古屋に行く機会が多く、2016年の後半だけでもはや4回の訪名。当然ながら名古屋めしに接する機会も増えようものだが、周囲が名古屋へ行ったら是非と一押しなのがこの「あんかけスパ」。恐らく、名古屋めしの中では最もプレーンで在名以外の一般ピーポーにも受け入れられる素地があるという直観が推奨理由と思われるのだが、その直観通り、プレーン。有名なる屋号は数店舗あるようだが、今回は名駅至近のチャオなる店へ。昼前だからか意外なる閑散な客の入りだが、食後には長蛇の列に。恐るべし。オーダーはプレーンな「ミラネーズ」なるものだが、オールドファッションな赤皮のソーセージの蛸細工のようなものが大量にのっている内容。麺の量は3種類から選択可能だが、そもそもS(このSはsmallのSではなく、スナックのS)で200g、R(レギュラー)で330g、J(ジャンボ)は480gと殺人的な量だが、これに惑わされてはならじ。そもそもSで200gというのも結構暴力的で、何気なくRをオーダーしたが、結構なる量で当然満腹。そもそもg表示が乾麺状態なのか茹で揚げ量なのか明確な表示がないので不明なのだが、乾麺状態が想像できないほどの「もったり」(注意:もっちり、ではない)とした麺はなんとも形容し難い初体験の食感。この不可思議さに「これは何なんだろう」と悩みながら箸(正確にはフォーク)を進めるに、最後には大量の蛸足ソーセージのみ残って愕然とするという具合で、記憶に強く刻まれるのは麺の食感。食感で確認しようとする幼児の原始本能を、40半ばにして改めて強く刺激。

玉肌日記

2017年01月21日 | 玉肌日記
【草津温泉(群馬県吾妻郡草津町)】
再訪。これまで何度か訪問をしてきたが、今回は温泉に入るためだけでなく早めに到着して周辺探索。というのも毎回この付近を走行するに、町内から六合(くに)に抜ける292号沿いに「重監房資料館」なる看板があり、それがハンセン病療養施設である栗生(くりう)楽泉園近くであったことから何事かと思っていた次第だが、今回は意を決して訪問。よくみてみれば看板が指し示す方向は路面がダートであって何だか来訪者を拒むようにも感じたが、その奥にあるのは立派なる資料館と整備された駐車場。記名をして入館するに、まずは30分程度の講義を聞かねばならないようだが省略していただき、「この映像をみなければ展示の意味が判らない」と言われて10分程度のビデオ鑑賞。つまりはハンセン病者を対象とした懲罰施設だが、劣悪な環境で昭和13年からの9年間で反抗的とされた93人収監、うち23人が亡くなったとのこと。中には建物実物大の再現模型があるが、暖房設備のない建物で粗食にて草津の厳冬を過ごすのは至難で、なんだかドンヨリと暗い気分で帰路へ。温泉街はそれとはうってかわって活況だが、その活況たる湯畑には行かずにやや外れた温泉場で入浴するも、相変わらずビシッとタイトにくる浴感。強酸性の湯はその酸の中で黴菌は活きられないと知るとなんだか非常なる清潔感があり、頭まで含めてジャバジャバと洗うも、過去に眼鏡着用して散々だったことから今回は裸眼、結果、横山やすし状態にて入浴。

フォアグラ日記

2017年01月14日 | フォアグラ日記
欧風カレーGAVIAL(ガヴィアル)
神保町カレー屋巡り「その5」。神保町至近のビル2階にある同店、欧風カレーとも銘打たれると、なんだか高級カレーの印象ながら、まさにその通りにてカレーが1000円以上という価格帯はおそらく”高級”に分類されると思われるが、高級でありながらも、結構な客の入り。チーズカレーなるものを発見し、これをオーダーするも、カレー中に”とろけるチーズ”のようなシート状のチーズが入っているという内容。チーズが入っているから、というわけではないが、味覚のファーストタッチは甘く、上品な辛さがその後に続くというのは、インディアンカレーのような方向性だが、そこまで露骨には非ず。最初はスパイスと思しき粉っぽさを感ずるも、チーズのためかクリーミー感もあり、あまり気にならない。チーズに加え、マッシュルームと鶉の茹でタマゴが入っているのみで、カレーのみをメインで賞味するが、意外に良心的な量であり、全てを使い切ろうとするとかなりに汁ダク気味。カレー以外には、かなり大きめな茹でジャガイモが添付されており、これで結構満腹にさせられてしまうのだが、途中の息抜き(?)にはピッタリ。欧風カレーは決して嫌いではないが、この付近のカレー激戦ぶりを見るに、コストパフォーマンス悪く、食後も此の点のみが気に掛かる。

玉肌日記

2017年01月07日 | 玉肌日記
【やいづ黒潮温泉(静岡県焼津市)】
とある事情により、焼津へ。焼津といえば漁港、マグロのイメージながらまさにその通りにて、温泉に向かう商店街には大漁旗屋さん(旗専門店?)や魚河岸シャツなる衣服を売る店も見られ、その雰囲気は充分。従来の経験則によれば海の近くにある温泉で良いものは少ないことから、あまり期待感を持たずに訪問するも期待値が低かったこともあるのだろうか、意外に良し。温泉成分表によれば混合泉ではあるものの、泉質はカルシウム・ナトリウム―塩化物泉。塩分味が強いものの海水ほどではなくて適度でミネラル的な苦みが強い。海水を熱しただけというような塩分の強い温泉は浴後がよろしくなく、あまり好みではない。やや黄色がかって混濁しているが、そのためになかなか温泉感があって充分に満足する内容。源泉が47℃程度であることから時には加熱が必要で循環加熱だが、充分に温泉として許容できる。源泉の位置をみるにやや離れているが、温泉を配管しているか運搬しているのであろうか。目の前は港でなんともミスマッチな感じはするが、非常に風の強い場所と聞く当地で港をみながら半露天の温泉に入ってボンヤリ港を眺めるのもなかなか良し。それ以上によろしいのは魚介系の料理だが、漁師風の食べ方が混じる内容でこれまた素晴らしい。マグロも良いのだが、こちらではカツオが美味なる印象。温泉と食のバランスがとれた場所はなかなかに少ないのだが、ここは希少なる場所で再訪の予感が充分。ちなみに沖合に停泊中の大型漁船にヘリを搭載したものあり、用途を聞くに船からヘリを飛ばして魚群探知機で調査をし、魚群を確認してから船で向かうんだそうな...。