【嬉野温泉(佐賀県嬉野市)】
(つづき)そして本題の嬉野(うれしの)温泉。恐らく佐賀の三大温泉地は武雄、古湯、そしてここ嬉野だが、嬉野の温泉街を巡るにオヤジ志向の歓楽街付きで、かなりオールドファッションであって一昔前の熱海を見るよう。嬉野と言えばお茶が有名で、そのイメージから清廉たる勝手な先入観があったのだが、そのギャップは大きく恐らく佐賀三大温泉地の中でもっとも「The 温泉街」化しているものと思料。一応、三大美肌の湯の一角を占めることを自ら標榜しているが、湯はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉や単純温泉で無色透明。ともに中性であって、通常は「美肌の湯=アルカリ泉」が一般的なのだが…。湧出温度が49℃、かたや30℃とバラツキあるも、地域的にあまり熱泉は出ない様子。ミックス泉のようだが、湯がオーバーフローしている浴場床にはなかなかの量の析出物が堆積して文様を作り出しており、唯一温泉感を表現しているとも言える。非常に残念なのは、県の指導なのかこちらに限らず佐賀の温泉はどこも塩素消毒をしていること。小規模の配慮の行き届いた湯槽ではあまり気にならないものの、とくに浴槽規模が大きくなればなるほどに塩素消毒臭が強く、まさにプールに入っているようで全くもって閉口。欲張りすぎない適正な規模感(足るを知る)というものについて考えさせられる。(完)
(つづき)そして本題の嬉野(うれしの)温泉。恐らく佐賀の三大温泉地は武雄、古湯、そしてここ嬉野だが、嬉野の温泉街を巡るにオヤジ志向の歓楽街付きで、かなりオールドファッションであって一昔前の熱海を見るよう。嬉野と言えばお茶が有名で、そのイメージから清廉たる勝手な先入観があったのだが、そのギャップは大きく恐らく佐賀三大温泉地の中でもっとも「The 温泉街」化しているものと思料。一応、三大美肌の湯の一角を占めることを自ら標榜しているが、湯はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉や単純温泉で無色透明。ともに中性であって、通常は「美肌の湯=アルカリ泉」が一般的なのだが…。湧出温度が49℃、かたや30℃とバラツキあるも、地域的にあまり熱泉は出ない様子。ミックス泉のようだが、湯がオーバーフローしている浴場床にはなかなかの量の析出物が堆積して文様を作り出しており、唯一温泉感を表現しているとも言える。非常に残念なのは、県の指導なのかこちらに限らず佐賀の温泉はどこも塩素消毒をしていること。小規模の配慮の行き届いた湯槽ではあまり気にならないものの、とくに浴槽規模が大きくなればなるほどに塩素消毒臭が強く、まさにプールに入っているようで全くもって閉口。欲張りすぎない適正な規模感(足るを知る)というものについて考えさせられる。(完)