九州全線阿房列車(12)
1522延岡着だがこの先が難所。延岡といえば旭化成の企業城下町だが、延岡から大分に抜ける日豊本線は1日10便のみ。しかも「旅名人の九州満喫きっぷ」で乗れる普通列車は2本だけで0610と2007のみ…。残りの8便は全て特急になる。「旅名人の九州満喫きっぷ」では特急は乗れず、特急料金に加えて乗車券まで購入しないと大分まで抜けられない。ここは「宗太郎越え」と言われる鉄道の難所で宗太郎駅は秘境駅で有名。宗太郎越えのために切符(乗車券2530円+特急自由席1250円)を別途購入して延岡駅周辺を見るが、駅舎は異様に立派かつ近代的ながら周囲にはなにもなし。駅が街より後にできた場合には駅は土地の安い郊外にある場合も多い。1543特急にちりん(大分ゆき)に乗るが、静かで非常に快適にてブルジョア感十分。北海道では特急に乗ったが九州ではここだけ、疲れ具合が圧倒的に違うようにも。確かに宗太郎付近は秘境であって人の営みを全く感じない。携帯の電波も相当に怪しい。快適に2時間乗って1741大分着。大分の手前では新日鐵や昭和電工の工場群が右手に見え、煙突からは猛烈な白煙。これまでの食事がラーメンと甘味と冴えない状況が続いていたこともあり、大分で下車すると海鮮丼を目当てに予め見当をつけた店に行くも廃業?という状態にて止むを得ず駅ビルにて大分名物の鳥天とだんご汁の定食。なかなか生モノを食することができない。ここから豊肥本線に乗って熊本に向かうが直行はできず、まずは1905発(豊後竹田ゆき)に乗車。乗者数は多いが大分大学前で結構が降車。大分大は略すと分大(ぶんだい)になる模様。その次の中判田、三重町でほとんどが下車して残るは2名だけで2022豊後竹田着。
【写真】宗太郎駅ホーム。秘境駅を高速で通過するため辛うじて撮影に成功したが駅名表示板は判読できず。