タイガービーチ温泉(沖縄県国頭郡恩納村)
沖縄は恩納村、タイガービーチにある温泉。夜の58号線を爆走していると中部の海岸線沿いで一際商店や飲食店が煌めくちょっと異様な雰囲気であるのがこの地域だが、ここにも温泉が…。非常に綺麗に整備されたリゾートホテルの中にあり、その温泉にもちょっと眉唾モノだったのだが温泉成分表も掲示されており、ナトリウムー塩化物泉。ちょっと洒落た感じに光量を落としたダークな感じの浴室の中は温水と温泉に浴槽が分かれており、温泉サイドを見てみればたしかに湯は褐色にも見え、ちょっとした塩分味あり。湯温は完全に管理されており40℃の設定で温め、循環風呂にはなっているものの、もともと温泉が非常に少ない沖縄本島では希少なる存在ながらも、沖縄で敢えて温泉に入らなくてもよし、とも。その感覚は当方だけではないのか、温泉は意外に閑散。この湯はナトリウムー塩化物泉、おそらく古代の海水であると思われ、もともと海のレジャーで潮に濡れた体をさらに塩分味のある古代の海水に晒すというカブリも十分にあるのだろう。このために温泉があるのに敢えて温水浴槽に入っている人も多く、地質的にナトリウムー塩化物泉ぐらいしか望めない温泉が沖縄風土的にはあまり必要とされていないことを再認識。一方で白濁の硫黄泉でも湧出していようものなら話は別だろうが、それこそ眉唾モノだろう。敢えてここにて温泉設備に投資にするなら、ここでこそ海岸や海原が見える露天風呂(実際の運用で半露天か)にしていただきたかった。