Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2021年03月27日 | フォアグラ日記
喜楽(ラーメン/渋谷)
休日のランチ時に訪問。いつ行っても猥雑な百軒店(ひゃけんだな)にあり、道ゆくカップルはそのラーメン屋前にできた行列に不可思議な表情を浮かべるのが常だが、コロナ禍であっても数人の行列ができており、店内は満席。事前にオーダーして着席後に間もなくラーメンが供されるというホスピタリティだが、相変わらずのもやし麺をオーダー。いつも違ったメニューをトライしようとするのだが、どうしても思考はもやし麺へと回帰。しかし今回は空腹具合と相談して餃子を追加オーダー。ラーメン自体は相変わらずにネギ油感十分。通常より油感が強く、さらに全般的に赤みがかっている印象があったが、ネギ油の主成分たる焦がしネギのヌルっとした歯触りが懐かしい。麺もアルデンテで固めなのがさらに良し。ラーメン自体は熱々でなく、すぐに食べ始められるとともに、フーフーやると周囲に飛沫が…という繊細なるコロナ対策か?とも。狭い店内ではあるが家族連れも複数あり、街中華(まちちゅうか)の雰囲気十分だが、人気店のため店内がどうしても気忙しい為かラーメン以外をオーダーしたことは過去に1回しかない…。そして追加オーダーした餃子はニンニク感が強めであったものの、意外にノーマルな内容。食べ終わると、外国籍な店員の方(この方もこれまた勤続期間が長い…)が無言でさっとティッシュペーパーのボックスを差し出すあたりも、高級料理店を思わせるようなホスピタリティの良さ。後ろに座っていた方はその美味しさにKOされたのか、もしくは満腹で放心したのか大きなバックを置き忘れ、店員の方がそれを持って慌てて追いかける場面も(置き忘れには大きすぎる荷物だった)…。ただ、やはり、もやし麺による満腹感はこれまた半端でなく、食後に重い腹部を引きずって渋谷の街を軽く散策して帰宅したものの、夕食時になっても空腹感を全く覚えず、ただただ渇水感あるのみ。これまた「いつも」のこと…。

本自炊惹(ほんぢすいじゃく:本地垂迹) (4)

2021年03月20日 | 文芸批評
②カッターマットにこだわりはありませんが、大きい方が雑誌にも対応するため便利。コクヨのA3版のマットを使用しています。③金属定規ですが、通常の定規であるとカッターで次第に切れてしまって直線が出ないことから金属定規を使用します。TAJIMAのカッターガイドを使用していますが、接地面に滑り止めの発泡ゴムが付いており、安定感抜群です。これは非常に重要で定規が滑ったためにカッターで手をザックリ…というのは絶対に回避すべきです。この三種の神器を使って本をバラしていきますが、300ページ程度の本であれば1冊あたり2分ほどで裁断できます。まずは半分量(300pであれば150p)のページ部分にカッターで切り込みを入れ、本を2分割します。2分割したそれぞれの綴じ代を落としますが、金属定規を当ててカッターを引くこと数回。これで綴じ代が落ちます。残りも落とせば裁断は完成。この場合、(綴じ方にもよりますが)糊がハミ出てページが接着してしまっている場合もあるので、7~8mmほど落とします。実際多めに落としてしまっている感覚がありますが、文字さえ切り落とさなければスキャンにて十分に使用に耐えうる範囲です。これを気が向いた時や隙間時間にでも音楽を聴きながら裁断します。くれぐれも指を切り落とさぬよう。「自分でカッターで裁断」方式の利点は、「いつでも裁断できること」と「道具が場所を取らない」こと。ちょっと面倒ではありますが総合評価は最上と思います。「いつでも裁断できること」は意外に重要でありまして、これによって紙の本への抵抗感が一気になくなりました。従来はできるだけ電子書籍を選択し、電子書籍化されていない本はリストに残したまま数年も放置し、「いずれは電子書籍で…」と思っていたのですが、意外にもなかなか電子書籍化されない。読みたい本の4割程度は電子書籍化されず、それは紙の本しかないという感覚で、これまで2年ほど紙の本の購入を完全に見送っていましたが、これから遠慮なく紙の本も購入できる。さらには古本も、という具合です。これが「自分でカッターで裁断」方式の最大の利点かも知れません。

フォアグラ日記

2021年03月13日 | フォアグラ日記
イチビキ(うなぎ/名古屋市中村区)
以前より車窓から見ていて、どうしても気になっていた店を訪問。店頭で鰻を焼いているため、濛々とした煙と香りなのだが、なぜ気になるのかを分析にするに、恐らく①周囲から浮き立ったかなりレトロで年季の入った店の面構え、と②割烹なのにカタカナのイチビキという店名、に違和感があるものと思料。店の前には「整理券」等の表示があり、そんなに流行っている店なのかと衝撃を受けるも、店内に顔を覗かせると整理券なしでもそのままお座敷に。路面から見た以上に店内は趣と風格があり過ぎて圧倒されるが、お店の方は親切気さくで「こちらへどうぞ、ちょっとベドベトするかも知れないけど…」と奥の座敷席へと案内。「ちょっとベドベトするかも知れないけど…」この衝撃フレーズが頭の中をリフレインするも、実際に(おそらく)鰻のタレ成分でベトついていたのはメニューのプラホルダーのみ。ただ、メニューがベトついているのはちょっと順序がおかしい。普通はメニューを見て注文し、食べる時にはメニューを見ないのでベトつかない筈だが、食べる時、もしくは食べた後にメニューを再度見直す客が多いということか。当方は注文後、食べる前に再度メニューを見直したが、そこには店名イチビキの由来(イチビキは味噌やたまり醤油メーカーでそこに奉公に出ていた女将が承諾を得て料理者を開業したとのこと)が書いてあり、やはり店名の由来に気になる方が多いということか。茶漬けで満腹になる櫃まぶしは徹底的に避け、最小の鰻丼をオーダーしたが、やや待って供される鰻丼はまずタレの甘さ(イチビキのたまり醤油を使用)がヒットし、かなり甘めの味付けだが、タレへの潜(くぐ)らせ方が控え目なのか、名古屋メシにありがちな質濃さはなくて意外とアッサリ目。それ以上に鰻が肉厚でかなりシッカリ、関東とは焼き方が違うせいもあるがこんなに肉質が立っている鰻は食したことはなし。

本自炊惹(ほんぢすいじゃく:本地垂迹) (3)

2021年03月06日 | 文芸批評
購入した本をスキャンするには本を解体する必要がありますが、これにも紆余曲折がございました。当初は溜まっていた本を一気に電子化しようと意気込んでいたため、業者に依頼して裁断してもらっていました。本の綴じ代を切り落としてもらうのですが、配送料を含めて1冊あたり50円程度のコストが掛かります。さらに段ボールに詰めて発送する手間も必要です。本が150冊程度入った段ボールを持って階段を降りる時は転落リスクに加えて、腰を大いに痛めるリスクもあり、生命の危機を感じます…。次に検討したのは裁断機を購入することです。まともな裁断機は3万円ほどしますので600冊がブレイクイーブン(3万÷50円)。600冊以上裁断すれば初期投資をリカバリしますが、裁断機はデカい! なにより邪魔ですし、しっかりとした裁断機は重く、置き場所も選びます。またよく調べると裁断機の刃は消耗品で、これもそれなりにお高い。置き場所や替え刃のコストを考えると自ずと購入する気は失せました。ただ、購入せずともレンタルという手もあります。実際にレンタルも検討しましたが、短期間でレンタルして昼夜問わず裁断作業を行ってから返却というのはどう考えても無理でした(細かい計算過程は忘れましたが費用と冊数を計算するとかなり無理な裁断計画になったと記憶)。そして最終結論は「自分でカッターで裁断」です。必要なものは、①カッター、②カッターマット、③金属定規です。全て揃えて2千円くらいでしょうか。ちなみに①カッターは定番のNTカッターL-550、通称「赤ギザ」です。自宅にあったのでこれを流用しますが、カッター刃は通常のモノでは心許ない。ついてはOLFAの特専黒刃(大)LBB10Kに差し替えます(OLFAというメーカー名は「折る刃」に由来しているのは有名なお話)。鋭利なので取り扱いは十分に注意が必要ですが、これは強力です。また、ケチケチせずに、カッターの刃は折ることでキレる刃を用いるのがよろしい。数をこなすとキレなくなる状態が感覚でわかります。キレる状態だと紙に吸い付くように刃が入っていきますが、鈍い刃だとカッターを引く回数も増えます。不必要に力を入れてカッターを引くことにもなり、滑って手を思いっきりザックリ…というのは本当に最悪です。折る刃のコストとリターンを考えれば、頻度多く刃を折っていった方が身のためでもあります。