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飛行機受難劇(7)

2024年06月29日 | 畸観綺譚
飛行機受難劇(7)
羽田に着陸する航空機が都心上空を低空で通過するようになったのは2020年3月から。コロナ禍で著しく減便しているとはいえ、15時になると結構な頻度でゴーと飛来が…。いつも見上げる身としては上空からどんな具合なのか見てみたいと常々思っていたが、今回ついに実現。このルートは南風(年間で4割)の時に使用され、北から夕方帰ってくる際にあたる確率として運が良かったが、いつも下から、また今回のように上からも思うのは「これって絶対に堕ちない前提だよね~」ということ。万一都内で堕ちれば、航空機事故の地上被害記録(911米同時テロの地上被害者2500人、事故という観点では96年エア・アフリカ墜落事故の237人)を上回るだろう。都心ルートは2本、新宿→渋谷→品川間ではちょうど山手線を挟んでその①内側と②外側の2ルートがある。これは属国たる横田空域問題があって渋谷付近では①表参道と②NHKの上空がルートなのだが、①内側②外側の同時に2機が並行して同時に飛ぶのも結構みられる。当方が飛んだ際も同様で、同じ高度で並行して飛行する②外側ルート機が肉眼でハッキリと見える。①②の距離は1500m程度でニアミスしないかドキドキする距離感(米国FAAが定義するニアミスは半径150m、高度差60m以内の接近だから十分に余裕はあるが)。当方は①内側ルート飛行にて、ちょっと残念だった(外側ルートが良かった)のだが、当日は離陸後しばらくして「本日当機は都心上空を飛行します」とアナウンスあり、なんだかちょっと誇らしげなトーン。また「そのため到着時刻30分前からベルト装着のアナウンス」ともあり、閉所恐怖症の身として「30分もベルトしているのか…」と思うが、猪苗代湖が横に見える時点でもうベルト装着のアナウンス(到着35分前)。そこから10分もすればツインリング茂木のサーキットがハッキリ見える高さ(高度4200m)で、その後も常磐道に沿って南下を続けて筑波山(標高877m)上空をパス(高度3300m:到着20分前)。到着15分前には三郷ジャンクション上空で大きく右ターン(高度1820m)。到着12分前に再度大きく左ターン(高度1365m)し、眼下には川口駅や戸田競艇場。その後は板橋付近でさらに左ターンをして新宿駅上空を通過(高度980m:到着10分前)。ベルト装着で体を固定されたままでずっと窓方向をみているため、いい加減首が痛くなってくる。表参道上空はちょうど高度800mで通過、渋谷付近では宮益坂やスクランブルスクエア(228m)、日赤がクッキリ(高度680m)で対地速度は300km時。大崎のオフィス群やソニー本社の「SONY」文字までハッキリ見える高さ(高度425m)でそのまま無事に羽田C滑走路に着陸。いやはや「本気(ガチ)の受難劇」がありませんように(祈)。

※写真は①内側ルートと同時並行に②外側ルートで飛ぶ機体を撮影

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