Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

”怪我”牀六尺(35)

2019年04月27日 | 畸観綺譚
(35)
ギブスから解放されると、まずは日常生活の影響を調査をしなくてはなりません。1番気になるのは当然ベース演奏への影響。恐る恐る弾いてみると左手の運指は問題なく、まずはひと安心。問題は右手です。チョッパー(スラップ)も恐る恐るやってみますが、こちらも今は衝撃が怖いため、なんだが叩くのもひ弱ながらもおそらく致命的な問題はなさそうです。2フィンガーは右手首に残っているピンにより、いつものポジションとならずバランスも不安定ですが、ベース人生を断たれるほどの大怪我ではないことが分かりました。冒頭のマイク(=スターン)とは天国と地獄の差でありましょう。次に日常や仕事で多用するPCのキーボードタイプですが、左手は全く問題ないものの、右手がどうしてもフラットになりません。小指を下、親指を上にして30度程度傾いたまま、それ以上フラットにならない状態です(=平面に腕を置くと、小指は着地するも親指は浮き上がる状態)。この状態でタイプしようとすると右手小指や薬指ではタイプできますが、親指から中指までは腕全体を使わないとキーにタッチさえできず、ほとんど使えません。おそらく手首に刺さっているピンを抜く手術をすれば問題ないだろうと楽観的に考えますが、後遺症となるリスクもあり、どうしても不安が残ります。

フォアグラ日記

2019年04月20日 | フォアグラ日記
餃子とタンメン 天 (羽田空港第二ターミナル店)
飛行機に乗る機会がとても増えている今日この頃、この羽田空港に限らず「空港でランチを」と思って行ってみるものの、あまりの冴えなさに直面する機会多く、駆け込み搭乗リスクを考慮しても市街で食事を、と完全に見切っているのだが、あの高い価格の割にはフツーという食事しかないというのは如何なものか(これは羽田のみの現象に非ず、全世界の空港でも同じである)。これまで多く食べ歩かされた中で秀逸なのは羽田第二ターミナルにあるこちらのお店。タン餃(”たんぎょー”と読む)というタンメン+餃子というセットが一般的だが、タンメンのみで十分な量。都内の有名タンメン対比ではややスープにコクを欠くものの、なかなかにして美味であり、ここ最近は専ら第二ターミナルではこの店に固定化されている。価格も空港の中にしては800円程度と良心的なのが素晴らしいが、羽田空港らしく一番上に乗っているニンジンが飛行機の形をしているのだが、10回程度食してやっとそれが飛行機であることが判明するほどにその形状が微妙なのだが、このようなサービス精神も微笑ましく好ましい。いつも時間がなく慌ててガッツいて食するせいか、搭乗時はいつも口の中が軽くヤケドしてヒリヒリするというのもこれまた私的に定番。

”怪我”牀六尺(34)

2019年04月13日 | 畸観綺譚
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手術から10日後、J病院での初めての診察です。当日は雨、こちとら両腕骨折により傘を差すのも困難な身です。混雑した電車に乗る恐怖もあり、やむなく自宅からタクシーです。J病院も巨大ですが、なかには患者が溢れかえっており、それ自体が驚愕です。こちらで週一上京してくる大先生に見ていただくのですが、なんとも厄介なギブスをどうにかならないか相談したところ「ちょっと早いが取っちゃいましょうか」と意外にも早くギブスが外れました(記念に持って帰るかと問われるも、丁重に固辞させていただきました)。術後の経過は良いようで、あとは2週間後の再手術を待つのみ。その再手術の内容は、右手首に埋め込まれているL字型のピンを抜くというもので、15分程度で終わるとのこと。ギブスが取れた時は解放感はなかなかのもので、少なくとも指は自由に動くというのは健常時には当たり前ではあるのですが、なんと使い勝手がイイことかと有難味を噛み締めました。気分も高揚、数時間前とは打って変わって帰りは電車と徒歩で帰宅、途中で無性に「烏なんこつ」が食べたくなって買い求めたのは、補修のためにカラダが軟骨成分を欲しているのでしょうか。

”怪我”牀六尺(33)

2019年04月06日 | 畸観綺譚
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ちなみに退院した日のスケジュールは多忙で、帰宅して入浴した後にTホテルでの宴会がありました。これは入院前から計画されていたもので入院により参加も危ぶまれましたが、スプーンとフォークであれば術後6日目でもなんとか自力で食事が出来ることから敢えて参加することに。久々に洋食は非常に美味だったと同時に、他人からはパッと見で普通に食事しているように見えたようで、一週間前の両腕骨折の事実を知っている人からも「全然普通に見える!」と驚嘆のご感想を頂きました。自宅で生活する上での支障は事前想定ほどありませんでしたが、要注意なのは就寝時。腕をどのように置けば痛みが少ないかを改めて研究しながら、隣で寝ている寝相の悪い子供に蹴られないようにする必要があってこれも難儀。保冷剤で腕を冷やしながら寝ようとしますが、これまで寝慣れた病院とはどうしても勝手が違い、帰宅後の初日はあまり安眠できません。