Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

散財日記 -イタリアプログレの世界(3)-

2013年03月30日 | CD批評
●ムゼオ=ローゼンバッハ「ツァラトゥストラ組曲」ライブ=イン=スタジオ
年間400枚弱のアルバムを聴くペースは衰えていないものの、CD購入の機会は最近乏しく、買うのはレンタルのないレアな、さらに買って置かないとすぐに廃盤となるようなCDのみということになるが、久々に購入したのがコレ。ムゼオの名盤「ツァラトゥストラ組曲」のスタジオライブ盤。2012年10月録音だが、現代のテクノロジーでメロトロンはモデリング=シンセ等の置き換わっているものの、サウンドは基本的に当時のまま。逆に音の洪水的だったバッキングが比較的クリアに整理されていることから、詳細なカウンターラインやバッキングのコード構成等が良く聴き取れる。原盤にある混沌さとはトレードオフの関係ながら、かなり原盤に忠実になっていることから、オリジナル盤にある(良い意味での)混沌や勢いが充分に残る。当然のことながら諸手を挙げて賞賛の内容。mp3ではなく、自宅のピュア=オーディオ装置で大音量で拝聴す。組曲として曲順がオリジナル盤とは変わっているがこれはこれでまた良し。いささか感傷的ともなるが、原盤を聴いたのは1994年。そしてこのライブ=イン=スタジオを聴くのが2013年。原盤発売は1973年。聴いた1994年当時の記憶に残る心象風景は、早朝の日銀通り。出勤は6:30という”奴隷ニー”生活(トレーニー制度からこう揶揄的に呼ばれた)、適正の有無が重要でプロとしてやっていけるかという修行の日々、(メタファーではなく文字通り)夜が明け切らない日銀通りをこれを聴きながら通勤。その後、適正があったのかそのままプロとして20年が経ち、その20年目の節目となる長期休暇にこれを又スタジオライブ盤で聴くというのもなにかの因果か。

フォアグラ日記

2013年03月23日 | フォアグラ日記
うさぎ(拉麺/渋谷神泉)
拉麺激戦区と言われる渋谷の拉麺の実力を試すべく、某ランキングを参考に手当たり次第訪問。なかなかモダンな店内かつ拉麺店としてはなかなかの清潔さ、対応の良さで感心。この辺の土地事情を反映してか、カウンターを含めてあまり人数は入らないが、なかなか小じゃれた店内。当方としては最もシンプルなる拉麺をオーダーするのが定石だが、今回はその誘惑に負けて煮卵付き。変形歪みのなかなか”しゃれおつ”な器で供されるも、のるのは煮卵と炙ったチャーシュー、そしてシナチクと水菜。麺は中太で固めな茹で具合、スープは”げんこつ系”。昔、個人的には好みだったのだが、”げんこつラーメン”なる店があり、チェーンなのか、ここ渋谷でも、またSSが良く出演していたマイカル本牧(出演していたのはマイカルシアター本牧、もう20年前のことです...)でも遭遇したのだが、最近は全く見ず、惜しい思いなのだが、ここにそのDNA継承を見る思い。なお、げんこつラーメンという名称は一般名詞化されてきている模様で、げんこつ=豚大腿骨ベースの醤油味を総称している様子。で、当店だが、ごく微かに柚子の風味を感ずるがなかなかオシャレで今時な味。特徴が無いと言えばそうなるが、インパクト系をなかなか肯定できない当方としては、この水準がコンスタントに食せるのではあれば十分に満足。

玉肌日記

2013年03月16日 | 玉肌日記
奥塩原新湯温泉(栃木県那須塩原市)
ここ数年来初という大雪の中を奥塩原へ。温泉街までは行けるだろうと踏んだが、予想外の積雪。当方車、ローダウンのため、パフォーマンスタイヤ用のチェーンを履いても立ち往生するリスクを考え、早々に自車を損切りして乗り捨て、公共交通機関にて到着。「奥」でない通常の塩原温泉には鉄筋大規模ホテルも点在することから、そのあまりの俗さに興味は湧き得ないのだが、この山中にある奥塩原温泉にはここだけでなく他にも優秀なる温泉が点在しており、都心からも比較的近いこともあってかなり穴場的スポットであることは間違いない一方、聞けば、震災以降は風評被害のため客足は減少しているとのこと。前回3年ほど前にも来ているが、白濁の硫黄泉は、その湯のトロみさえ感じさせるような木目細かさが相変わらずに素晴らしい。当然ながら硫黄臭もたっぷり身体に付着し、浴後はその硫黄成分のためか肌が軋(きし)む状態。ph2.6でかなりの酸性ながら、あまり目に滲みる感もなし。希釈しなくとも源泉が近いこともあって高温浴となるため、短時間の入浴となるも、浴後はグッタリとした疲労感もあり。最近は加齢による身体への影響を見聞すること多く、当方は幸いにもそのような症状はまだ出ていないものの、ここで1週間程度は読書でもしながら湯治でもしていたい気分。
と、その後、塩原から帰京するに、日光を中心に大きな地震発生とのこと。奥鬼怒温泉郷では雪崩で4軒の宿が孤立状態と聞いたが、なんだか行く先で地震が起きるという不吉な状況へ。

玉肌日記

2013年03月09日 | 玉肌日記
箱根強羅温泉(神奈川県足柄下郡箱根町)
突如思い立って温泉へ。首都圏ではそんな時に便利なのが箱根なのだが、その箱根、かなり大きく揺れる。というのも、訪問時に1時間程度の間、建物がガタガタというほどの大きな揺れが5回程度発生。慌ててテレビをつけるも全く速報や報道はなく、かなり短時間で終息することから東京では全く問題になっていないと判断。「ダンプカーでも近く通った?」(ちなみに街道からも離れており、大型車の入る道ではないのだが...)と身勝手に解釈していたのだが、帰京して調べてみればこのところ群発地震が発生しているとのこと。訪問月の20日までに1700回を超える地震を観測している(!)とのことで、震源は1キロ~5キロ以下という浅い場所という。まったくそのような報道なノーケアだったので、万一噴火でもして温泉が消失するリスクも考慮すれば、もっと有り難みをもって入浴したのだが、そのような火山性な活動が活発な中でも温泉はこれまで通りにこんこんと湧出。源泉量のみを調整することで温度調整しているという源泉掛け流しの温泉で大湧谷からの引泉、つまり人造の大湧谷温泉なのだが、この大湧谷から仙石原にかけてが震源地というから、これまた一層有り難し。火山付近に良泉ありとの噂に違わず、肝心の温泉は白濁の硫黄泉。臭いもキツく、やや黄色がかった白濁なのだが、最近温泉に久しい欲求不満が原因なのか、毛穴がそれを吸収しまくったせいで1週間ほど自身の体臭は硫黄臭。

私的 昨今音楽事情(9)

2013年03月02日 | 時事批評
iPod160GBの愛用者であることは最初に書いたとおりなのですが、現状ではこれに満杯に入っているだけでなく、オーバーフローしている状況です。購入したのは数年前、購入後早々に160GB(正確には160GBフルには使用できない)に達したのですが、達する前までは「イッパイになったら溢れた分はどうなるんだろう」と素朴な疑問でありました。程なく満杯となって溢れたのですが、特段の設定を変えなくともiPod側では支障もなく、使えると思っていたのですが、次第に怪しい挙動が。溢れる分が多くなるにつれて、「ある筈のアルバムがない!」とか「アルバムに1曲しか入っていない!」となるのです。この溢れた分の処理、つまり、どの曲やアルバムをiPod内に残すのか(=どの曲、アルバムを消すのか)は適当にiTunesによってなされます。基本的には不稼働な曲、アルバムから消されているようにも思えるながらも、そのような曲に限って突然聞きたくなるもの。入ってたよな、と思って検索すると全く出てこず、ガックリした経験が次第に多くなります。アルバムごと丸々消去されているのはまだ諦めも付くのですが、アルバムの中で1曲だけを残して消えており、さらにその1曲がこれまた堕曲(音楽業界でいうところの”捨て曲”)...ともなると、これまた発狂ものです。