Side Steps' Today

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台北楽器屋事情(1)

2024年08月03日 | 機材マニアック
ニューヨークの楽器屋事情に続いて台湾・台北編。ニューヨークでは東京のお茶の水とは規模こそ違えど、それとなく楽器屋街があったが台北ではみごとに分散。最初の訪問は金螞蟻楽器、日本語訳は「金のアリ楽器店」。「金のアリ」が店名になるほどバリューがあるのか日本的には全くわからないが、台湾のアキバたる忠孝新生駅から徒歩10分程度。外見は田舎の楽器屋(失礼)だが、中のベースコーナーを見て驚愕。かなりのベースが在庫されており、しかも多弦が多い。メーカーは韓国メーカーCort (コルト)が多いが、19,000(9.5万円)~36,000元(18万円)と結構なお値段。圧倒的な在庫はCortだが、衝撃なのはSadowskyとFodera。前者SadowskyはMertolineの5弦で115,300元(57.6万円)、Fodera(美国製=米国製)に至ってはなんと6弦と5弦が常備。6弦が23.1万元(116万円)、5弦で21万元(105万円)でともに「超低特価」とあるが、確かにちょっと安いかもしれない。6弦と5弦の価格スプレッドが11万円しかないのも意外だが、全般的に購買力を失っている円換算ではお安いという感覚は総じて全くなし。他にはWarwickやSpector、MusicManあたりが舶来品ベースで並んでいるが、エフェクタ関連は品数が少ない。BOSSとか日本製のペダルが多いと想像したが、なんと日本製は一つもなし。日本製を買うのなら日本に飛んで買うのかもしれない。小さい、かつなんでも置いてある楽器店のわりには内容が充実している。入店時に他の客はおらず、帳場台にいる店主と目が合うと「你好」と挨拶あり、こちらも返すと同胞と思った(思いの外、你好の発音がよかった?)のか、ベースを見ていると「ベースをお探しなんですね、こちらでよければ試奏してください」(想像での意訳)と中国語で言われ、風呂場によくある高さ20cmほどの小椅子を差し出される。これに座って弾くのか…?と衝撃を受けるも、その後に「店内の写真を撮っていいですか?」と英語で確認すると「あ、コイツ同胞やないんや」という目で「OK」と快諾。

↓店内のベースコーナーはこんな感じ。さらに奥にCort大量陳列コーナーも。