Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

青い衝撃・ブルーインパルス

2024年06月29日 | 畸観綺譚
川崎市の市制100周年記念イベント「かわさき飛躍祭」でブルーインパルスが飛来。「せっかく来たのに川崎だけじゃ…」(ワタクシの感想です)ということで、川崎だけでなく、都心でも下北沢を中心に半径3キロの円(その円周上にあるのは渋谷駅や代々木公園)を2周飛行。さすがにメインは川崎なので、川崎ではスモーク付きの演技的なこともやったようだが、都心ではスモークなしで単に円を回るだけ。川崎市は西北に長い格好をしており、その南端付近の川崎駅では羽田空港の航路に重なるため飛行はできず、東名高速を中心とする楕円飛行をしているので、川崎市民へのサービスとしてはちょっと苦しい。素朴に「なんで川崎でブルーインパルス?”飛躍祭”だから?」とも思うが、コロナの時でも病院関係者を労うという名目+某政治家の売名行為によって都心に飛来したことがあるので、理由なんてどうでも良し、なんでもあり、なのである。飛来の時間にあわせて近くの開けた場所でカメラを構えるも、ふとスクランブルスクエアを見れば屋上は結構な人だかり。しかもブルーインパルスが飛来する方向にみな人が偏っている!「ああいう手があったか…」と呆然かつ悔やむ間もなくインパルスが飛来。低速で飛ぶのでキチンとジェット音が聞こえるので分かりやすい。スモークは川崎用なのか、それとも前回帰投時に基地近くでスモークを無用に焚いて近隣の車にシミをつけたことの反省(失礼)なのか、都心でのスモークはなし。ただ、6機が整列して飛ぶ姿はカッコイイ…と思わず完全に童心に還る。これまで何度も遠方まで見に行ったが展示飛行は悪天候で見れず、前回同様に都心で見れるとは…(泣。

飛行機受難劇(7)

2024年06月29日 | 畸観綺譚
飛行機受難劇(7)
羽田に着陸する航空機が都心上空を低空で通過するようになったのは2020年3月から。コロナ禍で著しく減便しているとはいえ、15時になると結構な頻度でゴーと飛来が…。いつも見上げる身としては上空からどんな具合なのか見てみたいと常々思っていたが、今回ついに実現。このルートは南風(年間で4割)の時に使用され、北から夕方帰ってくる際にあたる確率として運が良かったが、いつも下から、また今回のように上からも思うのは「これって絶対に堕ちない前提だよね~」ということ。万一都内で堕ちれば、航空機事故の地上被害記録(911米同時テロの地上被害者2500人、事故という観点では96年エア・アフリカ墜落事故の237人)を上回るだろう。都心ルートは2本、新宿→渋谷→品川間ではちょうど山手線を挟んでその①内側と②外側の2ルートがある。これは属国たる横田空域問題があって渋谷付近では①表参道と②NHKの上空がルートなのだが、①内側②外側の同時に2機が並行して同時に飛ぶのも結構みられる。当方が飛んだ際も同様で、同じ高度で並行して飛行する②外側ルート機が肉眼でハッキリと見える。①②の距離は1500m程度でニアミスしないかドキドキする距離感(米国FAAが定義するニアミスは半径150m、高度差60m以内の接近だから十分に余裕はあるが)。当方は①内側ルート飛行にて、ちょっと残念だった(外側ルートが良かった)のだが、当日は離陸後しばらくして「本日当機は都心上空を飛行します」とアナウンスあり、なんだかちょっと誇らしげなトーン。また「そのため到着時刻30分前からベルト装着のアナウンス」ともあり、閉所恐怖症の身として「30分もベルトしているのか…」と思うが、猪苗代湖が横に見える時点でもうベルト装着のアナウンス(到着35分前)。そこから10分もすればツインリング茂木のサーキットがハッキリ見える高さ(高度4200m)で、その後も常磐道に沿って南下を続けて筑波山(標高877m)上空をパス(高度3300m:到着20分前)。到着15分前には三郷ジャンクション上空で大きく右ターン(高度1820m)。到着12分前に再度大きく左ターン(高度1365m)し、眼下には川口駅や戸田競艇場。その後は板橋付近でさらに左ターンをして新宿駅上空を通過(高度980m:到着10分前)。ベルト装着で体を固定されたままでずっと窓方向をみているため、いい加減首が痛くなってくる。表参道上空はちょうど高度800mで通過、渋谷付近では宮益坂やスクランブルスクエア(228m)、日赤がクッキリ(高度680m)で対地速度は300km時。大崎のオフィス群やソニー本社の「SONY」文字までハッキリ見える高さ(高度425m)でそのまま無事に羽田C滑走路に着陸。いやはや「本気(ガチ)の受難劇」がありませんように(祈)。

※写真は①内側ルートと同時並行に②外側ルートで飛ぶ機体を撮影

【過去の受難劇】 → 123456


レッグレスト“PERFORMAXE”

2024年06月27日 | 機材マニアック
「興味や関心に基づくおすすめ」によりネットニュースで勝手にピックアップされてきたこの商品、なかなか画期的。使い方はいろいろあるようながら、当方がメリットを感ずるのは「座って練習する時と(本番等で)立って演奏する時の楽器のポジション(位置)の違い」を解消してくれるというもの。普段、家では座って練習をしていますが、それに慣れると立って弾く時にポジション感覚が狂うのが困ります。たとえば12ftが座ると手前に感ずるが立ってひくとヘッド側にズレたように感ずる、結果、音を間違える(もしくは間違えないように神経を使う)というものです。写真のような変形ギターであればなおさらでしょう(ただそんなトリッキーなギターを選んだアナタの自業自得も否めません)。当方、大昔にスタインバーガー(STEINBERGER)を弾いていたのですが、あれも座って弾くのと立って弾くのとではポジション感覚が大いに異なります。当然、練習の時から全て立って練習すればそんな問題は生じませんが、立って練習するのは疲れる…。座ってストラップという方法もありますが、それも長時間では肩や背骨にきます。それ以上に恐怖かつ恥辱なのは家族に影練(かげれん=かげでコソコソ練習すること)が見られること。ただでさえ練習時はヘッドホンを被って練習しているので、背後にある人の気配も全くわからないのですが、音楽に没入しているのを見られるのは非常に恥ずかしいのはワタクシだけ?しかも立って鳩の首運動しながら弾いていたらなおさらです。練習時にふと気配を感じて後ろを振り返ると愚息が無言でジッと練習をみていたことがあり、思わず「ヒッ」と声を上げてしまったのがトラウマであり父親の威厳失墜ですが、これ以降、部屋の電気を消して真っ暗にして練習をするように。譜面も見えないので強制的に暗譜できる副次効果はありますが、そんな時にこのギアがあれば尚更スバラしいと思ったのですが、価格を見て愕然…。36,300円(税込)…。フィギュア(桁)が違っていないか再度見直したほどですが、人為的な超円安とは言えどもちょっとお高く過ぎでないですか? もうゼロが1個少ない価格を想定していたのでショックのあまり導入断念。しかし着眼点はなかなか素晴らしい商品と思料。

Side Steps YouTube 「Go Together」

2024年06月25日 | SideSteps
1997年11月30日の吉祥寺シルバーエレファントでのライブ映像。「Out-And-Out」の収録曲ですが、ライブでの演奏頻度は高くないものの、実は「隠れた名曲」との呼び声高いのがコレ。98年にMuseaから発売されたコンピレーションCD「Le Meilleur Du Rock Progressif Japonais」(仏和訳「日本のプログレッシブロックの概要」)には、Side Stepsを代表する1曲としてこの曲が収録されています。選曲はMusea側で当時はその意図がよく分からなかったのですが、今思えば全くの慧眼でした。このライブは「Out-And-Out」発売記念ライブということで、晴れてこの曲もライブ演奏をしていますが、実際には諸事情でライブ当日にCD発売は間に合わないというハプニングも(笑。しかし、この曲はCDで聴くのとライブを観るのとでは最も違いが分かる曲。というのも、ベースが全編でタッピングにてコードを弾いているのです。イントロからシンセのように聞こえるは全てベースです。なぜこのアレンジになったのか今をもって全く不明ですが、EWIブレスコントローラーを吹くキーボードがベンド等で両手を使えるようにするため?だったのか…。さらにはドラムレス。電子パッドにてパーカッション音色を叩くという具合で、Side Stepsの曲の中ではかなり異色な存在です。そのなかでサラリとはいる2-3クラーベ。思わずラテン・リズムが入るというのはSide Stepsの特徴の一つでもあります。通常の演奏との差分が大きかったためか、もしくは他の曲とのダイナミクスの落差が大きかったためか、曲が終わってもお客さまからの拍手は皆無…。お客さまは皆、拍手のタイミングを逸して呆然としている状態にて、この曲のスゴさが際立ちます(笑。このライブ、映像をよく見ると珍しくも衣装コーディネートがされており、右2名が赤、左2名が黄色。しかも光沢から識別するに長袖コーデュロイ・シャツを着ていますが、全く記憶なし。服はタンスの奥にもありません。きっと同時に調達したものとおもいますが、11月とはいえ、室内で演奏するにはあまりに暑すぎる衣装なのが気になります。さらに赤の衣装は意図せずYMO(共産アカ)に錯覚します(人民服ではありませんが)。

Go together

(再訪)フェンダー・フラッグシップ東京(Fender Flagship Tokyo)

2024年06月24日 | 畸観綺譚
最近、サーフィンを始めたので(嘘)オッシュマンズ原宿に行くがかつての場所から移転しており、見てみればフェンダーの隣。ということでオッシュマンズのついでに再訪(失礼)。オープニング記念だったのか、かつて居たドアマンはさっそく廃止された模様でドアは開放。店内のスペーシーな展示は変わらずだが、前回対比ではちょっとベースが増えたような錯覚?あり。ベーシストから強力なクレームがあったのだろうか。まずは前回見逃した3階のカスタムショップへ。前回は扉が閉じられており、閉鎖的かつ特別感な雰囲気たっぷりだったが今回は開放されているものの執事のような警備員が…。恐る恐る「入ってよろしいでしょうか」と確認して入るが、ベースコーナーは最奥。ここら辺にもベースの世間的立ち位置が見て取れるが、こちらにはお高い楽器がズラリ。レリック(使い古し)加工の楽器もあってよろしいが、これは至近で見ると一目で「新品なレリック」(形容矛盾)とわかるもの。ダメージ部分の上からクリア塗装が掛かっている…。しかし最大の衝撃は地下にある自撮りコーナー。前回、華麗にスルーしてしまった地下階にはアコギとカフェがあるのだが、その手前に恐怖の場所は存在する。ちょうど4名の家族連れが次々に撮影をしていたが、ここではギターが置いてあり、それを実際にかけて撮影ができるのだが、ソロ客でもできるようご丁寧なスマホ台がある。今「ストラト推し」な模様で、ギターはサンバースト3Sの典型的ストラト。それを担いでポーズをとってパシャリという具合なのだが、まさにメンタル、そして自我が試される。が、ワタクシにすれば「公開処刑台」に近い内容。強制的に「ここにたったひとりで立たされ、ギターを持たされ、30秒スマフォの前で笑顔でいろ」とやられたら、3秒も持たずに自我が崩壊する絶対の自信がある。こちとらメンタル強くないもので…。観光地にある顔だけ出す写真スポット「顔出しパネル」でも十分良さそうなものだが、モノホン・ギターをあえて用意するのがさすがフェンダー、真骨頂である。ギター(楽器)もファッションの一部なのである。

【写真】カスタムショップのベース群



フォアグラ日記

2024年06月22日 | フォアグラ日記
魚又(うに月見丼・あわび丼/唐津市)
たまたま佐賀への訪問機会があり、ここぞとばかりに訪問。この店を発見した経緯はなんとも不思議なもので、大西巨人の妻・大西美智子著『大西巨人と六十五年』に、「新婚旅行は汐湯温泉」という記述を発見。九州にそんな温泉あったかな?と思ってGoogleマップで調査するに唐津にあることを発見。虹の松原の東端にあるのだが、そのマップ上になぜか飲食店たる同店がポップアップされており、温泉よりも「あわび丼」の方に目がいってしまったという具合。訪問を画策していたところ思わず予想だにせぬ早さで実現したが、佐賀は本当に素晴らしい。佐賀空港からも福岡空港からも唐津はほぼ当距離ながら、佐賀空港は予約、航空機、空港、レンタカーとすべてがまったく空いていて素晴らしい(チョット心配になるくらい…)。2021年に空港ターミナルが改築されており、エラくお洒落になっている! 佐賀についてまずは向かったのが同店。ちょうど到着=開店時間という素晴らしいマッチングだが、暖簾を出す店主から「ウニ・あわびしかないですけど…」と機先を制されるが「それを食べに来たんです…」と。奥のテーブルに案内されるが、店内はあまり広くなくなかなか年季が入っている。食事後に判明したが特にトイレが実にシブい。想像だが昭和中期の作とみた。店内には「海水温上昇といった自然要因や国外需要の高まりでとくにウニの価格が高騰しており、やむを得ず値上げしました」というディスクレーマー的な貼り紙があちこちに貼ってあるが、確かにメニューを見るとなかなかにお高い値段ながら、ここまで来て食せずにおめおめと帰れるかとオーダー。ウニ・あわび・イクラの三色ともすることができるが、個人的にイクラはあまりkeenでないため敢えて回避して、ウニとあわびの二色丼。この後のスケジュールで予想される飽食の可能性も考慮して小さめのサイズとしたのですぐ完食。このタレをかけよ、というのを聞き損じて食べ進むも、当然ながら圧倒的にタレをかけた方が美味。ウニは当然生だが、あわびは軽く煮てあって柔らかい。開店間も無く満席になったが、他の客が店主に「生のあわび丼はないか」と聞くも、店主曰く「生だと硬くて噛みきれない」とのこと。あわびの刺身を考えればそりゃそうだ、とこちとら納得。

Side Steps YouTube「Valkyrie of Sorrows」

2024年06月16日 | SideSteps
Side Stepsバンド内では通称「VOS(ボス)」と呼ばれるこの曲、既出「Latin’07」「Another Encounter」「Broken Wave」と同じ、2007年3月17日吉祥寺シルバーエレファントでのライブ映像になります。オリジナル盤のVOS(Valkyrie of Sorrows)は自主制作盤「Against the Wave」収録、ライブではドラムソロ等のアレンジを若干変えながら、これまで幾度となく演奏してきました。この曲はギターとベースのユニゾンが多いため、最初のピアノソロ部分ではギター、ベースともに(それを聞かずに)一心不乱にチューニングしているのに注目です(笑。SSでは譜面上でソロパートによく「Battle」と書かれていることが多いのですが、テンポアップした(ように聞こえる)中間部にまさに各楽器のバトルがごとく、アドリブソロ回しが行われます。野暮を承知の上で曲の詳細を解説しますが、この曲ではメトリック・モジュレーションという手法が使われています。メトリック・モジュレーションとは元の楽曲のテンポを変えることなく、別のテンポへ切り替わったように聴かせる、あるいは前後のテンポに関連性を持たせた上でテンポ・チェンジすること。VOSでは曲の前半と後半はゆっくり、中間部がテンポアップしたように聞こえますが、中間部の2拍3連の音価が前後半の1拍の音価に等しくなっている…と思われます(恐らく…多分…笑)。2拍3連も自体もSSでは非常にポピュラーですが、一般的にはそれさえマニアック?なようにも思います。SSでは練習でクリックを鳴らして練習することが多く、それはいつも脳天に刺さる音かつバンド音量以上の大音量(でないと聞こえない)なのですが、この曲ではドラム府川氏がテンポの違うソング・クリックを2つ用意。それを手動で切り替え操作してテンポチェンジしながら曲を練習していた記憶があります。前半テンポA→中間部テンポB→後半テンポAとそれぞれ切り替える瞬間にいつもドラムがどうしても一瞬止まるのですが、その止まり具合も体が覚えてしまいました…さすがにライブ本番では止まることはありません。このようにトリッキーなのは演奏している本人達も同様でありまして、今回の伊東氏による映像編集では演奏者の手元だけでなく、時折みせるちょっとした表情もフォーカスされています。とても良い感じに仕上がっていますと思いますので、ぜひその点も注目してお楽しみください。

SideSteps ALIVE3 Valkyrie of Sorrows

玉肌日記

2024年06月15日 | 玉肌日記
光風温泉(青森県つがる市)
車の整備工場が運営している温泉があると聞いて訪問。たしかに光風商会なるダイハツのディーラー・整備工場が運営しており、その駐車場の片隅に温泉が存在する。淡いグリーンの建物に光風温泉と書かれているのだが、その建物自体が整備工場に溶け込んでおり、パッと見では見逃し必至な状況。どこまでが整備工場の駐車場なのか不明な中、温泉側に駐車して早速入浴。300円を温泉の方に払って入浴(ちなみに1度はらえば1日に何回でも入浴OKという寛大さ!)するのだが、男女湯の間にいきなり「陸軍大将の服」が陳列。その唐突さに悶々としながら入浴するも熱い!泉温49.7℃とあり、源泉が直下にあるのか熱い湯がそのまま注がれている。泉質はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉でpH7.7。鹹味(塩味)強く、湯は黄色。タイプとしては同じ青森の日本海側にある不老不死温泉に近い。湯量が豊富なのだろう、カランも温泉なのが素晴らしいが昼間なのになかなかに盛況で入浴者は意外に多い。浴槽は2槽になっているが、片方は熱くて入れず。さらには浴室自体もその熱気で軽いサウナ状態になっている。訪問したのは11月で当然雪もない時期、さらには季節ハズレの暖かさであったのだが、これがもっと寒い時期であったら、訪問自体が困難になるもののもっと温泉自体の有り難さが分かろうか、というもの。入浴後に脱衣場で涼んでいると、壁には「車検1台につき入浴券10枚、新車購入につき入浴券20枚プレゼント!」という掲示も。車検で10枚、新車購入20枚というRV(レラティブ・バリュー)に違和感を感じたが、直観的には車検10枚なら新車100枚程度か。浴後に帰ろうとすると温泉の方に「東京からですか?」と呼び止められてドキとするが、「車が品川ナンバーだったから」とのこと。さすがに自動車整備工場運営の温泉だけあって目の付け所が違うが、確かにダイハツではない怪しい車が入ってきたらそれは目立つかもしれない。そして「ちょっと待ってて」と言われてリンゴを頂戴する。格安で温泉に入れてさらにリンゴも頂いては大変申し訳ないのだが、ありがたく頂戴して帰京後に早速食したが美味。温泉に劣らず人情も暖かい。


玉肌日記インデクス(地域別温泉リスト)

①北海道 ②東北 ③関東 ④中部 ⑤近畿 ⑥中国・四国 ⑦九州・その他



ちょっぴり浮気してしまいました(第6弾)

2024年06月08日 | 機材マニアック
浮気しすぎだろ!とお叱りの声が聞こえてきそうな第6弾…。かなり前から気になっていた上物をウェブで発見し、たまたまの外出ついでに立ち寄って確認。FenderのマスタービルダーであるJason Davisが独立して立ち上げたDavis Custom Guitarのベースの中古が2本。ここ十数年で片手ほどしか見たことのない非常に市場流通量の少ない楽器なので、ここぞとばかりに早速試奏。際立った特徴としてJM(Jazz Master)スタイルでレリック(使い古し)加工バリバリなこと。ペグも黄色はパドルペグ。全般的に木材の鳴りをかなり意識した造りになっていて、ボディはカーブが少なく板をできるだけ残した構造。さらにネックにはナローで低いフレットが打たれておりナットは牛骨、指板はブラリジアンローズウッドにクリア塗装がテラテラでRキツめ。例に漏れず基本的に弦高は高めで、黄色はまだ下がるがサンバーストはほとんど下がらない状態にある。楽器屋で「弦高はこれ以上下がらないですね…」というと、これも例に漏れず商品知識が豊富と思しき店員氏は楽器コンディションが悪いと暗に言われたと思うようで「高くしてよく鳴らす想定の楽器」と反論するが、弦高はシムでもかませばいくらでも上げられる一方で下げるのはなかなか難しく、またベースに限らず楽器は体育会系が如く強くブンブン弾けば鳴るというわけでもなく楽器の柔軟性の問題であるから、知識や経験が露呈するだけだから言わない方が良いのに…と意地悪オジさんは嘆息。弾いて感じるのは5弦(B線)のテンションバランスがとても悪く、思わずハーモニクスでチューニングを確認してしまうほどデロデロ。またPUもフロント単体では使えないほどブーミー。一方でコントロールに特徴があって、バランサーが後ろ、トーンが手前の構成になっていることに加え、2連の下のトーン・リングがとてもスムースに調整できるのが良く、コントロール周りはプレイヤビリティーがよく考慮されている。PUはパッシブでノイズもなく、トーンをフルにすると意外にアクティブとは違った感じだが良いトレブルも出る。ヘッドが4-1で小さい構造のためかバランス良く、ヘッド落ちもなし。ただ弾いているとA線の10ft付近にデッドポイントを感ずる。価格は税込A十万円で衝撃的に十分お高いが、この試奏直後にサンバースト、そして数日後に黄色が売却された様子。たしかに投資としては良いかもしれないが…世の中にはお金持ちが多いことを痛感、そして嘆息。

【過去の浮気遍歴リスト】
第1弾 ROSCOE 6strings
第5弾 Ibanez EHB1506MS その1     その2

秘蔵写真解説(3):YouTube「SideSteps New Album COSMOSPHERE」

2024年06月01日 | SideSteps
12)0347付近
11の続き、今度は井上鑑さんと。レコーディング終了後のショットとはいえ、緊張が継続中なのか、体調激悪の中の録音が終了した安堵からなのか表情にも笑顔なく、直立不動状態…。

13)0402付近
日経紙面等に載る宣材撮影時のもの。田園調布でのスタジオ撮影。田村さん以外は私服だが、注目はその足元。皆が健康サンダル(別名・便所サンダル)を履いているのが妙に哀愁。

14)0423付近
優勝翌年、2010年にゲスト出演した東京フォーラムでの東京地区予選会での撮影。衣装にも統一感なく、気楽な感じが満載…。見えないが、ワタクシが来ているTシャツにはなぜか「CAT POWER」の文字(猫のチカラ?)。

15)0429付近
本アルバム収録時のドラムショット。鏡に映ったものを撮影しているので左右が逆になっているだけで、サウスポーなドラムではない。スネアサウンドもミュートもそうだが、バスドラも表のヘッドを外してマイクを複数いれており、オープンなサウンドを志向。タム系のマイク(MD、通称クジラ)は勝手に動くことを防止するためにガムテにて固定。さらに一般のスタジオで録音したので、コントロールルームもあるはずなく、録音しては音を確認してマイク調整という超効率の悪い(だが廉価な)録音をしていた。

16)0448付近
09年渋谷オンエアでの東京予選会の本番写真。普段とは違った並び順にてやや違和感があるが、今から思えば、いつものように衣装系には全く無頓着すぎて逆に「潔さ」さえ感ずる。結果、特別賞を受賞。そして本選へ進出して優勝となる。

17)0503付近
埼玉の山奥での恐怖のカンヅメ夏合宿の貴重なショット。この猛練習の後、写真3)にあるレコーディングに突入したのだが、あまりに練習をしすぎて腱鞘炎や血豆が乱発する結果となり、治療をしながら練習していた記憶が…。練習をしないのが一番の治療なのだが。もう一つだけ記憶に鮮明なのは、なぜか雨の日に皆、練習で傷んでいたせいもあって、誰もしゃべることなく二段ベットで放心の体にて雨音だけを聴いているという、廃人状態のグレーな風景。しかし、この写真はまだ練習を始めて最初の頃の撮影だったのだろう、英気を感ずる。田村リーダーもギターを抱えた独特の撮影ポージングをする余裕がまだあった。

18)0519付近
マイカル本牧での撮影だが撮影時期は不明。対バンがあったのか、ドラムがもう一台置かれている。このショルキーから想像するに、もしかしてアンコールでやったチックコリア・エレキバンRumbleか?とも思ったが、ワタクシが4弦ベースを弾いていることからRumbleでもなく、Morbit Lot(このYouTubeに上がっているものとは違う演奏)か。

19)0537付近
我らがホームグラウンドたる吉祥寺シルバーエレファントでの撮影。時期は不明だが90年代中盤という相当に古い写真と思われる。ステージ上に巨大なミラーがあり、ドラムを上から見えるという素晴らしい発想のステージだが、府川さんだったかドラマーが言うには「タイコの中心を叩けていないのがお客さまから丸見え…」という透明度のあるステージだった模様。(完)

SideSteps New Album COSMOSPHERE