Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

ラブ!ペダル(1)

2005年06月30日 | 機材マニアック
話は楽器を始めた当初、今から20年前に遡るのでありますが、それまでやっていた楽器とは違ったエレクトリックな楽器に興味を持った要因の一つとして、「コンパクト=エフェクター」(以下ペダル)なるものがあります。これまでに本ブログで投機的なエフェクターについては触れたことがありますが、その独特な「顔」、そして一つ繋ぐだけで音を変化させることのできるエフェクターというのは、非常に興味のつきないもので、この楽器を始めてから20年というもの、興味の欠かさなかったものの一つであります。特にWEB発展とともに海外の製品等も容易に見ることができ、しかも映像付きで音を聴くことさえ出来るというのは非常に便利な世の中になったものです。20年前、エフェクターと言えば足踏みタイプ(ペダル)のものが一般的でしたが、その後、バブル経済の余韻醒めやらぬ90年台からはラックタイプのエフェクターも一般的になり始め、これを期にコンパクト=エフェクターと区別されて呼ばれてきたような気がします。最近ではペダル(pedal)とか、ストンプ(stomp:足踏み)=ボックスとか呼ばれているようですが、ラックマウントのエフェクターが画一的な顔しか持ち合わせない(これは1Uという規格によるものと推察)のに対し、ペダルはその色、形状等は様々(つづく)。
添付写真は「ラプペダル」というメーカーのペダルだが、ラブ感ないな~。

フォアグラ日記

2005年06月29日 | フォアグラ日記
BREEZE OF TOKYO(バー&ダイニング)
ランチで男4で入店。同じく就業者ランチということで値段が1500円。こちらは従来とは違って本当に1500円+税金(しかし後で考えるに今って税込み表示の筈だよな...と)。窓際はちょっと高所恐怖症気味のため、遠慮したいところだが、通されたのはファミレスのようなソファー。ファミレスなら6人掛けのところが4人掛けでかなりゆったり感があり、超高級なファミレスという模様。オーダーするが、前菜と主菜、パン(自由)、デザート、コーヒーというお約束パターンながらも、主菜では「岩井地鶏」というのがあり、迷わずこれにする(ちなみになぜか全員がコレにした)。やや出てくるタイミングに問題はあるものの、味は中々でしかも地鶏は結構なボリューム。通常この手のお店でランチにすると、そのお上品な量では、夕方になると必ず空腹感を覚えるものだが、今回は違う。しかもかかるソースの味もよろしく、これだけの量の鳥を食べると飽きるだろう...という配膳当初の予想を大きく覆す。付け合わせのサツマイモも、酸味の効いた濃厚ソース後には丁度良く、これまでのイメージ、つまりバー(&ダイニング)なので料理はたいした事ないだろうというものをも覆し、中々の好印象。一方で、出てくるパンが冴えず、皆もすすまないところを見ると失敗だったのだろうと想像。デザートは甘いブラマンジェを期待して食すに、豆乳と枝豆?(メニューをしっかり見なかったので味にて想像)が原料な模様で、なんとも言えない野趣のある青臭い後味に一同顔をゆがめるが、健康にはイイだろうという結論で、皆自らを納得させる。

定禅寺ストリートジャズフェス

2005年06月28日 | SideSteps
東北地方の皆様にお知らせです。当SideStepsは今年も定禅寺ストリートジャズフェスに参加することとなりました。
出演は9/11(日)ですが、時間・場所等は未定であります。勿論無料でありますし、新作レコーディング後初めてのライブになる(予定)と思われますので、皆様お誘い合わせの上、ご来場をお待ちしております。詳細は当ブログとSS_HPにて追ってご連絡いたします。

レコーディング日記(23)

2005年06月28日 | SideSteps
リズムセクションのレコーディングが終了すると、次はギターとキーボードのレコーディングに取りかかることとなるのだが、これは各自自宅でのレコーディングとなるため、ミックスまでの凡そ2ヶ月間はその時間に充てられる。作業ルーチンとしては、ギターとキーボードが各々レコーディング→ミックスしたものをmp3ファイルにて全員に配信→演奏内容についてのコメントをメールで受け取る→必要に応じてリテイク(録り直し)を行う→mp3にて配信、というもので、録音内容については、他メンバーによる赤ペン先生添削を受けることとなる。これまでの作品のレコーディングでは、この添削については、録音内容をMDに落として手渡し、郵送、果てはポスト裏に貼付けという技を駆使して、只でさえ時間の惜しい状況で苦労して受け渡しを行っていたものだが、現在はmp3化して、これを大容量ファイル転送サービス(今回は”宅ふぁいる便”→50MBまで送信可能、他には100MBまで送れる"データ便"もある...ともに無料)でやりとりするという、本当に時間節約的に便利になったものだと感慨無量となる。が、それ以外の時間はバンドの練習等もなく、完全にSSからは離れた状態。自分の演奏もたまには聴き返すことがあるも、あまり聴き込むと耳慣れしてしまう(上述)ことから、あまり聴かないようにする。いや、むしろこれまでの練習中、レコーディング中に散々聴いてきたことによる満腹感もあり、毎度恒例ながら、他の音楽に傾倒してしまうという症状は今回も見られ、逆にこれを良い機会として他の音楽を意欲的に聴くこと(→結果として相当なる散財)とする。加えて、従来のリスニング環境(自宅ではヘッドフォンを使用していた)を変更し、以前より目を付けていたスピーカーの程度の良い中古品を購入したことで、スピーカーで聴く機会が殆どとなり、結果として常に音楽を流している(ちなみに当方はほとんどテレビというものを見ない)生活に。

フォアグラ日記

2005年06月27日 | フォアグラ日記
AUXAMIS TOKYO(フランス料理・ワインバー)
ランチで男3女2で入店。前から”なんて読むのか”良く判らなかったので、存在は知っていたものの、あまり気にならなかった同店、オザミと読む模様(フランス語?...当方自慢ではないが大学では第二外国語は仏語)。就業者ランチなるもので1500円でOKということから勢い込んで行ったが、昼でもちょっと場違いな雰囲気。事前の『JCオカザワの丸ビルを食べる』(ブローカーから貰ったサイン本!...笑)における調査では、”子豚の丸焼き”の店的な紹介がなされており、かなり腰が引けたが、いくらなんでも昼から子豚の丸焼きは出てこないだろう、と想像していけばまさにその通り。格安ランチなので、祖末な扱いを受けるかとも想像したが、ちょっと高級レストランにはない位の対応で、逆に腰が低すぎる。ちょっと似つかぬ「スタンプカード」(10食すれば1食タダとのこと)を貰ったり、雰囲気はちょっと違和感を受けるも、中々の接客ぶり。で、ランチは前菜と主菜、パン(自由)、デザート、コーヒーという内容だが、前菜はスープでも可であり、パンプキン冷製をオーダー。主菜は説明を聞き漏らすも、最後の「一言で言えばハンバークです」という誠に要領を得たご説明でこれに決定するも、美味。以前、渋谷でハマったボール型ハンバーグ(中がレア状態で非常にジューシー)を上品にした感じで、ご満悦。デザートもリストランテ=ヒロ チェントロに比較すると平凡感は否めないものの、不可ではないレベル。1500円にサービス料10%がついたのには、毎度恒例ながらヤラレたものの、これであればスタンプカードが埋まる位は通い詰めても良いか...とも。しかしそんなに通うとまさにフォアグラ肝を覚悟せねばなるまい。

散財日記

2005年06月23日 | CD批評
前回散財日記、お茶の水DUのその2。今回のアタリCDはこれ↓。
●JOSHUA REDMAN ELASTIC BAND 「MOMENTUM」
最近のハマり。この人のCDはどれを購入してもハズれがないのがハマる理由か。今回のようなエレクトリックな作品もそうだが、ストレート・アヘッドなジャズも同様で、演奏が異様に上手い。まだ結構若い筈だが、柔軟性に富んだ内容に感心(だからELASTIC-Bandっていうのね...)。テクニカルな話でいえば、演奏にポルタメントを多用しているのだが、あれってどのようにやっているのだろうか?口(アンブッシュア)だけでは結構限界あるよな~と。バックの演奏も素晴らしく、メンツが違うところを見ると、この程度の上手い人がゴロゴロいるのね、と。しかし、ジョシュア=レッドマンって、サッカー選手のロナウドに似ているな~、と。会社のTVをふと見遣るとサッカーの一場面でそのロナウドという選手が出ていたのだが、それをみた瞬間にジョシュア=レッドマンがサッカーやっているのかと思いました(通常は逆か)。
●MULGREW MILLER 「LIVE AT YOSHI'S Volume Two」
マルグリュ=ミラー(Pf)ってとても良く名前は聞くけれど、完全にサイド=マンと思っていたが、その人のライブ盤。トリオだが、演奏が非常にしっかりしていて、ある意味、模範的なのが非常に好印象。悪く言えば"華もなく毒もなく"という感じだが、華とか毒とかの他CDを聞いた後に聞くのは非常に効果的で、”お口直し”?。

レコーディング日記(22)

2005年06月22日 | SideSteps
21時。1000本ノック終了と同時にドラム・ベースのレコーディングが遂に完了、相当疲労する。22時には業者がドラム撤収に来ることから、マイキング等を片付け。外で待機していた業者の車に行き、窓をトントンと叩いて、撤収をお願いしたい旨を伝えるも、まだ予定時間の22時前だったことから、車内で談笑中の業者の方は怪しい人に窓をトントン叩かれたか、と非常に驚いたらしく、当方にも瞳孔が急縮小しているのが判るほどの慌てよう、悪い事をしたと反省す。楽器等も撤収準備を完了させるが、当然のことながら準備時間の1/4程度の素早い速さ。残りは、コントロール・ルームにおける全演奏のプレイバックと、レコーダーへの流し込み作業。レコーダーへのSyncは当初懸念されていたが、比較的問題とならず、オプティカル(デジタル)でProToolsと接続して内容を流し込み。ドラム2tr、ベース1tr、ギター2tr、キーボード2tr、クリック1trの計8トラックを一気に流し込むと同時に、簡単なミックス内容をMD×2台、DATに収録。今回アルバムに収録される6曲は(SSにしては)比較的短い曲が多く、トータルの収録時間は40分程度。収録中に業者がドラムを搬出し、コントロールルームでも後片付け。次にココに来て作業するのは6月末のミックスダウン時となる。なお、昨日同様、本日も夕食はなし。当方(岩井)は明日は休暇ながら、他の3人は会社の模様。機材を搬出するとともに車へと積み込む。録音内容の入った外部HDを持ち帰ることとするが、2日で40GB程度使用(試行錯誤したテイク・演奏等のほとんどを含む)。解散は23時30分、帰宅するが、後ろには上月氏の機材車。途中まで後ろにいたかと思えば、途中から居なくなり、そのまま往路を北上。17号に出ると並走する車からこちらを見遣る気配を感じ、ふと横をみれば上月氏の車。高島平通りで氏の車に別れを告げて、そのまま北上して帰着。開放感から深夜のコンビニで買い物する気分も上々、機材等は一切降ろさずに、演奏を聴く事もなく、そのまま入睡す。

散財日記

2005年06月21日 | CD批評
お茶の水DU。たまたま週末の金曜に立ち寄るが、週末への開放感からか、財布の紐も開放的に。第一印象ではあまりめぼしいモノが見当たらないが、良く見てみると「あれも、これも」となってしまい、滞在時間と散財金額が比例関係にあるという、ある意味恐ろしい状況。現状では4枚を購入すると恐怖感が湧いてくる状況に留まっているので、まだ救われている。今回はその1。
●Solveig Slettahjell 「Slow Motion Quintet PIXIEDUST」
女性ボーカル。詳細は知らないがCDはノルウェー産。曲を見ると、オリジナルとスタンダードを演奏しているが、途中にノイズ系と思しき効果音等が入っているのが余計。ややジャケットの写真にも不安感を覚えた(失礼)が、それほど大ハズシしたたわけでも無いか。
●Micheal Landau 「Tales From The Bulge」
オビによれば「幻のアルバムが遂に日本公式リリース」とのことだが、録音年もCD本体からは不明。しかし、故カルロス=ベガ(ドラム)とかのメンツを見ると、またサウンドを聴くと80年代前半の作品ではないかと想像。内容はランドゥ・サウンドを堪能できるもので、ギターのサウンドは多くのギタリストが目指すという素晴らしい音。プレイもさることながら、やはりサウンドで売るギタリストの最右翼であろう。Key加入の曲が少なく、殆どがギターでダブされているので、やや食傷気味、”ゲフ”ともなり、やや疲れるが、ギター好きの人にはよろしいのではないでしょうか?

レコーディング日記(21)

2005年06月20日 | SideSteps
18時。一旦は全曲が終了して、「全曲終わらなかった...」という最悪な状況は回避されたものの、その安心感も一瞬。あとは通称「1000本ノック」、恐怖の時間がやってくる。ソロや速いパッセージ等の部分でもっと上手く演奏できるのではないかという部分に対して、その部分だけを繰り返しレコーディング。練習では出来ても、レコーディングでは弾けなく・叩けなくなっていること(これを一般的には練習不足という)もあり、この部分をひたすら繰り返して演奏。PCによるHDレコーディングの功罪か、録音箇所の頭出しは瞬間であり、かつ何度演奏しても繰り返し再生で物理的にテープを痛めるという心配もなく、休む暇もなく演奏。1000本ノックの象徴的光景とは、「打球を拾えず、体勢を崩したところへ次の打球が飛んできて顔面を直撃...」というものだが、まさにこれに該当。ベースが一通り打ち込まれると、変わってドラム、そして打ち込まれ終わると再びベース、という繰り返し。コントロールルームからの刺すような視線に加え、音楽の場合は聴覚(というか聞き耳)が痛い。勿論夕食などとる時間はないが、同じフレーズや速いパッセージを連続的に間断なく弾く・叩くので、そこをコントロールする特定の筋肉部位のみが疲労、さらに弾けなくなるという悪循環に陥る。逆にそのような逆境の中、頭の中では冷静に、「このフレーズではここの筋肉を使っているんだ...」と解剖学的(?)見地からの発見もあり、それが集中力を失わせる更なる原因ともなる。その意味では、このような特定の筋肉的疲労や集中力を欠く事無く演奏できるファースト・テイクが一番いい演奏であるということは、納得できようもの。事前にお菓子や飲み物を購入してきており、ストレスという負荷も手伝ってクッキーを上月さんとともに”止まらないよ~”といいながら激食い

フォアグラ日記

2005年06月16日 | フォアグラ日記
パク森カレー(レトルト)
レコーディングが終了し、深夜に帰宅しても食べ物はないだろうと踏んで、近くのコンビニで食料を物色していたところ、(個人的には)昔懐かしいパク森カレー(レトルト)を発見!。「昔懐かしい」というのも、渋谷在勤の時は結構ランチで食べたよな~、と思ったからでありまして、大根の角切りが入っているのがカレーとマッチしていてとても印象的だったのでありました。コンビニにあったレトルトは「角煮カレー」で、個人的には好んで角煮を食べる方ではないのです(脂身が好ましくない)が、是非と思い、購入に至りました。食べてみるに、味はレトルトのせいか、ややスパイス感が減じてはいるものの、パク森カレーを食したことのある人であれば「う~ん、こんな感じ、こんな感じ、言いたい事良く分かるよ~」というものであります。不幸にも未だ食したことのない人にとっても、実像の80~90%は把握できるのではないか、と思われる内容であります。加えて、あの特徴的な大根角切りが入っていることに加え、個人的には懸念だった角煮についても、これはレトルトのせいか、逆にやや形を止めない程度に崩れており、脂身を強く意識する事なしに食することが出来ました。ちなみに、SBフーズ製の模様。

レコーディング日記(20)

2005年06月15日 | SideSteps
基本的には従来の作品で用いられたHD(ハードディスク)レコーディングという手法なのだが、それがPC上で展開され、視野の圧倒的に広いPCディスプレイに波形(wave form)として表され、サンプリング音源と同様に波形編集が可能となる。これまで、音として耳でしか判断の出来なかったものが視覚的に映像となって現れてくることから、従来比であまりにも客観的な状況に置かれる。つまり、演奏がズレてしまった箇所等は波形のタイミングで誰がズレているのかが一目瞭然となる。ベースが録音に臨んでいる時に、ズレているかどうかの判定となった時にPCの画面に定規を当てて(笑)、”どの程度ズレているか”を(冗談にも)測定していたこともあり、これが音楽的かどうかは別の議論としても、プレイヤーとしては全くの逃げ場がない状況となる。その一方で、修正も時間をかければかけるほど精巧なものが可能であり、究極では、それが音楽的であるかは別としても、完全にタイミングや音程が一致した”打ち込み”のような生演奏も可能であろう。このようなレコーディング環境については、1)HDレコーダーを選択した時に感触、つまり機能的には全てが同一であり、使用目的別に特化した商品のラインナップになっていること、2)PCソフト事情をみても、機能的に大差はないこと等を考慮すれば、技術的にほぼ限界・飽和状況になっているように思われる。個人的な感想を言えば、これまでのHDレコーディングにおける1作目「Out-and-Out」では、パンチイン・アウトの方法を習得するのが面倒(当時は2週間で録音した!)で、トラックを違えて対処していた(よって細かい単位での修正はきかず、少なくとも数十小節全部録り直しという事態になる)のだが、2作目「Point of View」でパンチイン・アウト技術を習得。ここではインであるA地点とアウトするB地点を予め波形等をみながら設定してオートパイロット状態にして録音する方法であり、これでさえ、10年以上前のカセットMTR(マルチトラックレコーダー)時代とは隔世の感を禁じ得なかったのだが(この時はマニュアルでココ!と思われる場所で"出し入れ”していたことに加えて、失敗は許されず、間違えると録音内容が消失する)、ProToolsにおけるパンチはA-B地点の設定さえ不要で、パンチ部周辺を適当に録って、後で波形を考慮してパンチ部を自由に編集でき、さらにUndo・Redoも実質何回でも可能となっている点にもっとも先進性を感じた。

レコーディング日記(19)

2005年06月14日 | SideSteps
最後の曲である「Because of Silent(Silence?)」であるが、1テイクで決めようと思ったものの、思うように行かず、結局1テイクを録って、もう2テイク目を行こうとするところでランチ。昨日と同じ斜め前にある中華料理「大陸」からの出前だが、昨日のライスに対する不満からご飯モノへの懸念が高まり、敬遠されがちな状況の中、5人でロビーへ降りて食事。ラーメン+半チャーハン2名(府川・岩井)、肉茄子炒め定食(上月氏)、肉野菜炒め定食(伊東)、天津丼(田村)、食事もそこそこに早速スタジオへ戻って「Because of Silent」を2テイク録って一旦、全曲終了。全曲終了するというのは精神的にも重要であり、これにて演奏の最低ラインが確定することを意味する。よってこれ以降の時間は内容の改善のみに充てることができることから、比較的余裕を持って演奏に臨むことができる。昨日の演奏は、家に持ち帰って演奏内容を詳細にチェックできたから良いが、本日の演奏は、演奏直後にプレイバックを1回聴いたのみであったので、もう一度、本日収録3曲のそれぞれの決定テイクを聴いて、修正箇所を明確にしておき、修正のための優先順位を付けることとする。
15時。昨日からの曲順とおりに部分的な修正を行う。ドラムであれば、部分的な録り直し、ベースであれば別トラックにソロやメロディパートを録音していくという作業だが、独りでスタジオに入り、他メンバーがコントロールルームから見守るという作業は、4人全員で演奏するという通常の演奏に比べて非常なる緊張感を演出する。ちなみに、今回はProToolsというシステムを使ってのレコーディングであるが、ここ数年の音楽業界におけるデファクト・スタンダードはこれである。

レコーディング日記(18)

2005年06月13日 | SideSteps
10時。4曲目の「Edge Trigger」に着手。昨日のようにセッティング等の煩わされることもないことに加え、HD問題が解決したことから、曲間等の待ち時間が少なくなったことで、順調に進む。3テイク制は本日も有効ながら、この曲は2時間程度で終了し、これまでにないペースでの滑り出し。
12時。5曲目の「Beyond the Verge」。今日は調子が良いのか、それとも昨日までの心理的葛藤を早くも克服したのか、この曲はほとんど1テイクで終了。
13時。ついに最後の曲である「Because of Silent」(仮題は”薬局”)。ちなみに、これまで全てが仮題で呼ばれていた田村さんの新曲3曲に全て正式名が付けられており、しかもこれに対する正式発表もなく、エンジニアに渡した構成譜に何気なく正式名が付けられていたのを目敏(めざと)く当方(岩井)が発見し、指摘するも、田村さんは”はにかんだ”表情にて、あまり多くを語らず。「Parallel Reality」についても、印刷された題にスペルミスがあり、それを指摘する(失礼な後輩である)が、これはライブ中(初演が仙台定禅寺なので2004年10月のライブと推測される)に募集した曲名で、実際にお客様がアンケートに記してくれたものを採用したとのこと(曲名を書いて採用されたお客様は是非ご一報ください、粗品を差し上げます...笑)。それとともに、「Because of Silent」も”Silent”は形容詞であり、Silenceが正しいのでは、という議論もあったが、田村さんが言うように”Silent”には名詞もあり、「無声映画」の意。なお、仮題であった(と思っていた)「六本木の夜」については、そのまま仮題が正題になるという、「Latin'98」と同様の路線を踏襲することとなった。

フォアグラ日記

2005年06月10日 | フォアグラ日記
赤津加(居酒屋)
電脳エロスの街、秋葉原の本当の中心にある、非常に古い居酒屋。ここだけが終戦後にタイムスリップした感あり、雇用統計前の戦略会議で何度となく訪れる。ここの”小上がり”を予約しておくのだが、非常に古い木造のせいか、床が傾いており、靴を脱いで上がると、まだ飲んでいないのに、もう酒に酔ったかのようなフラフラ感(→現在ではこの”小上がり”は改装されており、この感覚は味わえない)。空の徳利を転がして実験してみるに、加速度を伴って転がる様をみて、本当に傾いていることを実感する。窓の外より電脳・秋葉原のネオンが午後8時くらいまでは注ぎ込んでおり、この昭和30年代の純和風・居酒屋の内部とのギャップが妙。料理はどれも通常の居酒屋メニューながら、季節の旬のものを多く取り入れており、味はなかなかのもの。中でも”川海老”は”やめられない止まらないカッパ海老せん”の状態。1皿を空にすると、中国籍と思しき店員さんに(ちょっと怒られ気味に)”川海老は?(怒)”と逆に問いつめられ、異様にオーダーが進む、素晴らしいストラテジー(戦略→翌朝、川海老の食べ過ぎで気持ち悪くなる...)。飲み屋であることから、炭水化物セクターに圧倒的なる不足を来すため、これを補うために、付近のラーメン屋を経由してオフィスに戻るというパターンが常態化。なお、当然のことながら、自前のHP等は存在しない。

散財日記

2005年06月09日 | CD批評
久々に北戸田タワー。比較的マニアックなものはすべてDUで調達してしまうことから、最近はご無沙汰だったが、行ってみると相変わらずの冴えない品揃え。というわけで、一般的に売っているものをここで購入することに。
●The Baker Brothers 「in with the out-crowd」
ブレッカーブラザーズと間違って購入してしまいそうな、The Baker Brothers。英ジャム系のバンドと思われるが、ファンキーさを期待して購入するも、内容はやや期待ハズレか。ライブ演奏だから、それなりに冒険をしているかとも思うが、基本的にはパターン系(ループ系とはちょっと違う)の音楽で、もうちょっと聴き込まないと良さが不明か。オビには「心臓破りのファンクビートの連打連打にド派手なインプロぶちかましまくりの阿鼻叫喚アドレナリン噴出へヴィー・ロッキン・ファッキン爆裂グルーブ!」とあり、これにて購入意欲を多いにそそられたが、それほどでも無いか。しかし、このオビ文句、「ファンク→変拍子」「グルーブ→グループ」と変えるだけでSSの宣伝文句で使えるな~と思いました、ちょっと下品ですが(笑)。
●Roy Ayers「Virgin Ubiquity 2 Unreleased recordings 1976-1981」
そもそも寡聞にして「この人だれ?」という感じ(クレジットをみるに、VibeとかVocalがメインな模様だが、マルチプレイヤーか)で、聴いても誰が主人公なのか良く分からない内容ながら、音が時代を反映していて非常に良い。基本的にはクラブ(アクセントは”ブ”に有り)で好まれそうな内容で、ジャズというかフュージョンというか、グルーブというかなんとも形容し難い。1976-1981という年代を見るにかなり最近の人という感じだが、聴き込むとなかなかイケる。