Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

”怪我”牀六尺(32)

2019年03月30日 | 畸観綺譚
(32)
スーパー袋(Uバック)を腕に巻き、水の浸入防止のためにガムテープを巻き、バンザイしながら入浴するのは傍から見ればなんとも滑稽でしょうが、こちとら必死です。洗髪では溺れそうにもなりますが、とっても恐怖なのは髭剃り!普段から手動のT字剃刀を愛用しているのですが、髭剃り慣れない人に剃ってもらうのは、剃る方も怖いし、剃られる方も怖い…。怖い者同士がビクビクしながらやっているのですから、なにか起きたらパニックです。妻も怖くて剃れない…とのことでなんとか自前で時間を要して剃ることになります。さらに恐怖なのは顎下は裂傷を縫合しており、髭剃りで剃ったらその拍子で傷口がパックリ開いてしまうのでは...と考えるとさすがにその付近の剃り残しは止むを得ません。後日、電動剃刀(シェーバー)の必要性を感じ、近くの電器店へと走りました(正確には、転ばず人と接触しないよう慎重に歩いて参りました)。

フォアグラ日記

2019年03月23日 | フォアグラ日記
モジャカレー (カレー/大阪 新大阪)
新大阪駅隣接の駅ビルにある狭小スペースなカレー店。座席もカウンターしか存在しない狭小さだが、キッチンも完全オープン仕様でそのキッチンから発せられる物理的・精神的な熱気でムンムンしており咽(むせ)かえるほど。もっともシンプルなプレーンカレーをオーダーするが、具がほぼ溶け切ったカレーとライスというシンプルな外観が潔いが、味は意外にトラッドであり、あまり想定外の要素はなし。大阪カレーの特徴たる強烈なスパイス感も少ない。ただ、店内の熱気かつカレーの刺激による発汗の相乗効果はすさまじく、真冬の大阪にあってもインドでカレーを食すが如し(実経験はないがおそらくこんな感じであろうと想像)。狭小かつ駅蕎麦ならぬ駅カレーの様相であり、全く落ち着くことなく唯カレーを流し込む。店外にペタペタと張られた雑誌の紹介記事による自己顕示がなんだか大阪的だが、店主は外国の方の様子。

”怪我”牀六尺(31)

2019年03月16日 | 畸観綺譚
(31)
病院からは①普通列車→②新幹線→③普通列聿→④徒歩で自宅に帰宅しますが、混雑が予想されるのは③と④。特に④は日本有数の繁華街を切り抜ける必要があり、かなりな難易度です。考えた末に③はグリーン車、④タクシーとなんとも贄沢な選択で切り抜けることとしました。緩めの長袖シャツを着るとギブスは隠されてほとんど見えないので外見上は健常者ですから、周囲の人が配盧してくれることはほぼ期待できません。一方で配慮を求めるように両腕ギブス丸見えの状態であえて目立つように街中を闊歩する勇気もなく、究極の選択であります。無事に自宅に帰着した後にやりたいこと、それはまずは入浴! 考えれば1週間入浴しなかった経験はこれまでに一度もありません(あったらそれはそれで問題のように思えます)とは言え、哀しいことに独りではどうにもなりませんから、洗ってもらうことにします。

”怪我”牀六尺(30)

2019年03月09日 | 畸観綺譚
(30)
病院にとっては、特に救急車で来た患者はどこの馬の骨とも分からぬ輩ながらも急患で診なくてはならない状況ともなり、病院側が慎重となるのも充分に理解できます。確かに、救急搬入後に大先生から保険証はあるかとか保険に入っていますよね?と聞かれましたのですが(ちなみに当方の答えは両方ともノーであり、大先生は困惑されてました)が、このような事情があるのでしょう。結構な金額になるだけに踏み倒されでもしたら、それはたまったものではありません。さて、退院も救急車で自宅まで連れ帰ってくれるハズもなく、自力でたどり着かなくてはなりません。その際にもっとも恐怖に感じるのは「誰かが不意に腕にぶつかってこないか」ということ。軽い鈍痛はありましたがぶつかられれば激痛に襲われること必至で、こちとら外部からの衝撃にはどうしても慎重になります。電車内、さらには街中でいったい大丈夫なのか、とっても不安です。

”怪我”牀六尺(29)

2019年03月02日 | 畸観綺譚
(29)
ついては、退院のハズでしたが結果としては退院延期となり、あと2泊していくこととなりました(泣。退院準備のつもりでいたことから何だか拍子抜けで、さらに想定外のことだったので人繰りがつかずに今晩は付添もナシという 状況となり、急激に暗雲が立ち込める状況です。その後、2日を徒労しての退院です。前回にスベったので今回も若干の不安はありましたが、今回は問題なく退院できるとのこと。今後は東京のJ医大病院で診察を受けることになります。また入院ではありませんが日帰りにて再手術が必要であり、これもJ病院で行われます。会計を済ませて退院となるのですが、手術をしてほぼ1週間入院ともなれば費用は30万円超となり、現金持ち合わせもなく是非カード払いで!と言いたいところですが、銀行振り込みとのこと。銀行振り込み確認後に診断書等を郵送するという用心さ深さですが、聞けば医療費を踏み倒す患者もいるようなのです。