Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2012年08月29日 | フォアグラ日記
新垣ぜんざい屋(ぜんざい/沖縄県国頭郡本部町)
あまり小豆やアンコは特に好まないのだが、一方で全く食す事がないわけでもなく、訪問。というのも、一種の市場(マーケット)マニアで市場にはなんとも言えない趣向を感ずる(まあ市場で働いているのだから当然でもある)のだが、その目の前に有名店と聞く同店があることからめざとく訪問。雑誌掲載の有名店についてはあまり出向く趣味ではないが、初訪問地でそれほど大外れをしないためにはそこそこ有名なる店で渋め(これが重要)なところを訪問する手法が打率が良い。で、こちらだが、本部(もとぶ)の市場の前にあり、ぜんざい専門店だが、ぜんざいといえば一般的にHotな内容を想像するに沖縄ではHotである筈もなく、東京でいう”かき氷”、しかもシロップをかけてあるわけでもなく、器に”ぜんざい”なる小豆汁を入れ、その上から氷を盛った内容なのだが、これが意外に繊細で美味(オヤジ=ギャグ的に”ぜんざい”と”せんさい”をかけているわけではないので悪しからず)。これも沖縄料理の既成印象を変える内容。特に美味なのはその小豆で、小豆は沖縄の産ではないはずだが、味付けや煮方が巧いのか、まるで栗のような上品な味。甘さも控え目で、決してドギツくはなく、その量にも関わらず完食かつ魅了さる。

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2012年08月23日 | フォアグラ日記
もずくそば くんなとぅ(そば/沖縄県南城市)
沖縄県初上陸、初ランチはこちら。とはいっても事前に計画を練るわけでもなく、車で島内観光拠点を流すうちに自慢の嗅覚で見つけた同店にフラリと入店。やや遅めの時間であったが、ランチ時にはかなり混雑という同店もこの時間ではそれほどの混雑ではなく、もずくざるソバをオーダー。個人的には沖縄ソバに乗っている豚の三枚肉の角煮があまり好みでは無いということに加え、こんなに暑い日に熱いソバ?という違和感もあって”ざる”としたが、もずくそば、と詠うだけに”もずく”は自慢であり、なんと「食べ放題」ということだが、もずく単体でも確かに美味で東京で食するのと比較すれば歯ごたえ感がやや強し。もずく自体にはそれほど強い味があるわけではなく、ソバに加工してもそれは同じなのだが、微かな奥ゆかしい風味があり、やや沖縄料理の既成印象(=やや大味?)を良い意味で裏切られる内容。

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2012年08月15日 | フォアグラ日記
長崎飯店(中華/渋谷)
 このところ外食する機会がめっきり減り、外食のチャンスには「ここぞ」というところを見極めて行く集中力がついてきているが、そのような中で選択したのがココ。場所は渋谷道玄坂の旧ヤマハ楽器渋谷店付近ながら、記憶を頼りに行くとその場所にはなく、「デフォルトしちゃった?」と思うも、良く探せば発見!かなりディープな路地に面しており、一見やフラッっと入店する客はとても居ないだろうと思わせる風貌で、場末の中華料理店(失礼!)という雰囲気十分。一瞬入店を躊躇うも、自らを鼓舞して入店。店内は奥に深く、訪問時間はやや遅めの昼だったが意外なほどに客が居り(失礼!)、しかも我らの後からも次々と来店しており、さらには意外に若年女性層も多く、噂に違わぬ名店感十分。メニューは決して多彩でなく、厳選感のある10品程度だが、その店名(長崎飯店)なら「ちゃんぽん」「皿うどん」だろうということで両方をオーダー。皿うどんは麺がハードとソフトをチョイス可能だが、バリ堅派を自認する身としては当然ここではハード。当方はメインに「ちゃんぽん」を食したが、一口、「甘い」...。いや、本来の長崎ちゃんぽんなるものはこのように甘いのだ、というのは長崎訪問時にその中華街にて食した時に実感。東京でのちゃんぽんはリンガーハット「長崎ちゃんぽん」のイメージが強いが、オリジナルな長崎ちゃんぽんは意外に甘いのが特徴で、「そうそう、こういう甘さよ」と食の記憶が甦る。麺が極太で汁に絡むも、モチモチ感かつ重量感のあるそれは美味で、当然完食だったが、その後渋谷を散策中には猛烈なる渇水感襲来。

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2012年08月09日 | フォアグラ日記
うな吉(鰻/浜松北区)
「最近ブログみると鰻しか食べていないね...」と言われれば(実際はそうでもないが...)”意地でも鰻を書き続けてやろう”ともなるが、前述”加茂”の翌日に早速ココ”うな吉”を訪問。こちらも浜松西インターから至近だが、加茂対比では店も大きく、くだけた雰囲気で、それは一階右手にあるこちらもオープンな調理場で鰻を焼いているせいか。鰻を炭火焼しているのだが、脂が炭火に当って弾ける”バン”という爆音やその匂い、そして煙のスモーキーな環境で食するのもなかなかワイルドで風情あるも、こちらも当然に関西風。甘いタレは前述”加茂”と比較的似ており、関西風の炭火焼にはこちらの方がマッチし、関東風にある辛目のドライなタレではどうか、と思うが、昨日の”加茂”に劣らずの美味。どちらが美味しい?と同行者で議論になるも、甲乙つけ難し。食していてふと思うも、この関西風の蒲焼きは10円駄菓子であった「蒲焼さん太郎」(赤いパッケージ)のイメージであり、関西風が好みであるのは、過去に好きでかなり食した記憶のある「蒲焼さん太郎」にルーツがあるのではないか、と。思えばそれは「チータラ」のタラ部分(恐らくタラのすり身であろう)を分厚くしたものに蒲焼きのタレが塗ってあるというチープ(失礼)な駄菓子だったが、タレのせいでやや堅くなったバリバリなのが非常に美味だった幼児体験が個人的趣向の起源?と思うと、なんだか侘しい気分に。

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2012年08月01日 | フォアグラ日記
エチオピア(カレー/神保町)
偶然にも神田にて所用あり、その昼休みにちょっくら足を延ばして神保町のエチオピアまで。同店の訪問はこれが初ではなく、少なくとも3回目以上ではあるはずだが、開店後でややランチには早めの時間帯にも関わらず結構なる来客。場所柄、単騎にて本を片手に、という客が多く、カレー屋にしてみれば意外に待たせるそのスタイルには、そのような客の待ち時間対応もシックリ。こちらでは、その辛さを個別にX倍という呼称にて指定するのだが、あまりに辛く、そのスパイス感が判らぬ程になっては本末転倒であることから1倍に設定。当然、他の客が注文する際に指定する”倍率”も聞こえてくるが、当方が耳にした当日の最大”倍率”は「20倍」。今回は5分程度でカレー到着し、食するも、かなりのスパイス感。1倍でも十分にその辛さは堪能できるが、個人的趣向や感応度に違いはあれど、もうちょっと上(3倍?)でも良いか。再訪だけに味は当然美味で、その凋落等は感ずること無し。同店で特異なのはそのカレー本体だけではなく、カレー前に供される小さいジャガイモ+バター(所謂じゃがバター)と食後のアイスクリームであって、「食後のアイスって前回訪問時(かれこれ3年以上前)にあったっけ?」と記憶が全く定かではないのだが、これにてこの価格(1000円以下)であれば全く良心的で、来客が絶えないのも十分に理解。