1977 Live At Sugino Kodo
prism初期のライブ盤。さすがに歴史を感じさせる内容で、Old-prism(個人的カテゴリーでは”Nothin' Unusual”以降がprismでそれ以前を”Old”としている)としては、「Live Alive(Vol.1)」よりは出来、演奏ともにちょっと物足りないのです(まあ発表された77年という時期やこれがデビューライブであること考慮しても当然の結果ではあります)が、聴くになかなかの演奏力。オビやライナーにある内容も納得で、当時、演奏力における実力はNo1だったことは容易に想像できましょう。どうしても”今”との対比で聴いてしまいますが、まず驚くべきは渡辺建(Bass)のフレーズが今と変わらないこと。手クセ-フレーズも当時からあまり変化していないことを見るに、1)その当時から個性が完成されていたのか、2)その当時から発展がないのか、判断に苦しむところであります。ただ、そのフレーズに”Jaco”フレーバー、もしくは”Jaco”そのものがあるところを見るに、これらが根本に相当部分あるのは確かなようであります。その点、多いに変化しているのが和田アキラでありまして、このCDではツインギターの左に定位している方であると思われます(というのも左のギタリストだけが名曲”prism”のメロをきちんと弾いている)が音色/フレーズどちらも現在とは違っており、非常に興味深いものがあります。Old-prismの曲はprismの曲に比べてダイナミックさや構成力に欠けている印象があり、数曲を除いてあまり好きではなかったのですが、この作品を聴いて違う魅力ーそれは単純なフレーズが持つ彩光ーがあることを再認識されられた次第であります。
prism初期のライブ盤。さすがに歴史を感じさせる内容で、Old-prism(個人的カテゴリーでは”Nothin' Unusual”以降がprismでそれ以前を”Old”としている)としては、「Live Alive(Vol.1)」よりは出来、演奏ともにちょっと物足りないのです(まあ発表された77年という時期やこれがデビューライブであること考慮しても当然の結果ではあります)が、聴くになかなかの演奏力。オビやライナーにある内容も納得で、当時、演奏力における実力はNo1だったことは容易に想像できましょう。どうしても”今”との対比で聴いてしまいますが、まず驚くべきは渡辺建(Bass)のフレーズが今と変わらないこと。手クセ-フレーズも当時からあまり変化していないことを見るに、1)その当時から個性が完成されていたのか、2)その当時から発展がないのか、判断に苦しむところであります。ただ、そのフレーズに”Jaco”フレーバー、もしくは”Jaco”そのものがあるところを見るに、これらが根本に相当部分あるのは確かなようであります。その点、多いに変化しているのが和田アキラでありまして、このCDではツインギターの左に定位している方であると思われます(というのも左のギタリストだけが名曲”prism”のメロをきちんと弾いている)が音色/フレーズどちらも現在とは違っており、非常に興味深いものがあります。Old-prismの曲はprismの曲に比べてダイナミックさや構成力に欠けている印象があり、数曲を除いてあまり好きではなかったのですが、この作品を聴いて違う魅力ーそれは単純なフレーズが持つ彩光ーがあることを再認識されられた次第であります。