Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

ザ スクエア好きですが、なにか?(14)

2012年05月26日 | CD批評
(江戸っ子オヤジ口調で懐古調に読むと一層雰囲気がでます)
第2位、意外に思うかもしれないけど、「Change Your Mind」。もうこの域に達すると、どれもこれもピークに張り付いちゃっている感じで甲乙つけ難いよな。特にアルバムでいうと「脚線美の誘惑」とか「打ち水..」あたりのベースラインの表現力は素晴らしいよ。譜面に落としてもあのニュアンスは表現できないからね。特に「ハンクとクリフ」のAのパターンなんてなかなかあんなニュアンス出ないよ、フツー。このラインも誰が書いたか知らないけど、あのニュアンスは豊雪のものだと思うね。ニュアンスと言えば「黄昏で見えない」のAバックのラインも譜面じゃ表現できないよな。もともと作曲者(松任谷由実!)がこんなニュアンスを含めたラインを指定してくるわけないし、編曲の宏隆もここまで気が回らんでしょ、フツー。そうなると、やはり豊雪なんだよな。ハッキリ言って天才の風格を感じるね。だけど、歴史が教えるところによれば、天才が必ず陽の目を見るとは限らない、というのが人生の摂理だね。「宝曲 ~T-SQUARE plays THE SQUARE~」の2枚目みたいのが出たでしょ。これも”借りて”聴いたんだけど、早くも”出る杭は打たれ”てたね。ここでも豊雪が弾いているみたいなんだけど、早速フェーダー下げられちゃってるんだよね。地下鉄構内とかだと全然ベース聴こえないのよ。渋谷の雑踏でもベース聴こえないね。失禁防止にフェーダー下げてくれてるのかも知れないけど、自己責任だけど聴いて失禁する権利も保障してほしいよな。

ザ スクエア好きですが、なにか?(13)

2012年05月18日 | CD批評
(江戸っ子オヤジ口調で懐古調に読むと一層雰囲気がでます)
このソロでも判るけど、やっぱり豊雪を引き立てるのはなんて言っても長谷部徹なんだよ。ちょっと前に奥様の訃報もあって「あの人は今」的に騒がれたけど、逆に当時は技術が無かっただけ(失礼)に、それなりの良さもあったんだね。これがチャカチャカとバックで刻む「いまどきクン」な小賢しいドラマーだったら、豊雪のゴーストもかき消されてしまうよ。その意味では、徹の(不作為にも?)作った空間が非常に重要だったんだね。ここらからもTスクエアなるものが堕落していく遠因が隠されているように思うよ(ってSSには言われたくねーよという反論も十二分に理解は出来る)。ちなみに、大学時代最後の卒業演奏では、このJSBの当然完コピをしたんだけど、背面弾きの後に歯で弾く場面があるでしょ。あの後に(歯で弾いたのでチューニングが狂ってしまって)フラットしたG弦をその場でチューニングするのがあまりにカッコ良くて、高校生時代には卒倒したんだけど、この完コピが難しくてね。なかなか歯で弾いてもフラットしないんだよね、普通。でも試行錯誤の上で本番は完コピしたのよ。本番前に弦を張り替えて、いつもは弦を手で引っ張ってチューニングを安定させるのだけど、この行程をやや甘めにすることで実現するよ。当時の演奏録音を聴くと、さすがにこの場面ではお客様、サークル員はみんな爆笑してたね。

ザ スクエア好きですが、なにか?(12)

2012年05月10日 | CD批評
(江戸っ子オヤジ口調で懐古調に読むと一層雰囲気がでます)
第3位、ここからはもう甲乙つけ難い水準になっているだけど、「Japanese Soul Brothers」のベースソロ。私事(それを言っちゃこのページ自体が私事なんだけどね...)だけど、この曲は高校時代の最後のライブでも演奏し、大学時代最後のライブでも演奏しているという、まあ、オレにとっては『蛍の光』以上の卒業ソングなんだよね。当時の演奏はデジタルファイルで残っているんだけど、たまに聴いちゃったりすると、今でも赤面するよ。だけど、技術的進歩、さらに豊雪に対する内省がオレのなかで一層深まっていることを痛感するね、「今ならもっと巧く弾ける」と。いってみれば「たけくらべ」みたいなもんよ。大学時代のライブを聴き返すと、MCで「何十バンドもやってきて、大学4年間で初めてのリーダーバンドがザ スクエア」(もう当時はSide Stepsも盛んに活動してたよ)なんて揶揄して言われてたけど、豊雪をリスペクトしている身からすれば当たり前だろ!そりゃ、プリズムとかKEEPとかKENSOとかいろいろ演ったけど、鮭のように産まれた河に帰ってくるっていうのが礼儀ってものよ。このソロは今でも分析しきれないね。いろんなパターンがあるのよ。だけどどうしても豊雪のようなスピード感は出ないんだよね。

ザ スクエア好きですが、なにか?(11)

2012年05月05日 | CD批評
(江戸っ子オヤジ口調で懐古調に読むと一層雰囲気がでます)
第4位は「Jubilee」。前半はシンセベース(しかし、今はあまり聞かなくなったけど、”シンベ”っていう言い方はイヤだね~)で豊雪のプレイなんだけど、あれだけエレキベースが弾けるのに、それに拘らず、楽曲優先でシンセベースも弾いちゃう豊雪もなんだか「できすぎ君」(cドラえもん)みたいで悩殺よ。さらにピアノやギターもでしょ。サラリーマン社会でさえ、他メンバーからも嫉妬買うよな。話がまた飛んじゃうけど、名盤「S・P・O・R・T・S」の名曲「Drop Goal」でパーカス(ッション)をやらされてる豊雪を見た時、「あ、干されてるのかな?」と当時高校生で多感だったオレは思ったけど、この直観も生半可ハズレじゃなかったかもね。なんだか山崎豊子『沈まぬ太陽』な感じだね。恩地元として気概ある生き方を貫いて欲しいね。閑話休題。ゴーストは中間部のサックスソロで出てくるよ。多くのゴーストで構成されているこれは完全に”たけし”のソロを食ってるね。特にチョッパーの王道4弦開放のEのパツイチ系(一発系)だからね。普通の人でも聞いたら腰の辺りがソワソワしちゃうよな。あんまり人前じゃ聴けないよ。『THE SQUARE LIVE』のメドレー中でもやってるけど、恩地元もここまで弾いちゃったら”たけし”に後頭部殴られてもしょうがないよな。