Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

えらいこっちゃ

2021年10月30日 | CD批評
最近の「プチはまり」は爆風スランプ。正確には爆風スランプのベース、江川ほーじんですが…。そもそも爆風スランプとの出逢いは当方中学3の夏、部活の夏合宿。一学年上の先輩・Iさんが周囲にあえて聴かせるようにラジカセで流していた爆風だが、周囲はそのコミックバンド然とした歌詞に注目するも、こちとら耳に入ってくるのは圧倒的にベース。当時の爆風スランプはデビューしたばかりで、その後一段と売れるようになる(そしてその後にライブに乱入される…)のだが、このベースを聴いたときに「こんなバンド(失礼)にこんな凄いベースがいるんだ…」と非常に衝撃を受けました。この衝撃を受けた夏合宿の畳敷の旅館部屋の光景までも鮮明に記憶していますが、当時は誰にも内緒でひとりベースを練習し始めたばかりで、あのチョッパーはサウンド、音づかい、さらにはグルーヴどれをとっても素晴らしく、本当に衝撃的。その曲が「えらいこっちゃ」でありました。江川ほーじんのチョッパー(スラップとかいうよりは明らかにチョッパーという語感がピッタリ)といえば、まさにサムアップダウン奏法。親指をピックのようにしてチョッパーながらズビズビ弾くものですが、個人的にはあまりその荒れたサウンドが好きではなく、さらにアップダウンしなくてもシングルで十分に速く弾けるよ、というのもあり(笑)、多用していませんでした。こう書いていて突如記憶が蘇ったのですが、昔SSが掲示板を運営していた時、ロシア人のファン(確かサンクトペテルブルク在住だった)からDMを頂いた(!)ことがあり、「Youのベースが好きだけど、サムアップダウンをやらないんだね」(もちろん露語でなく英語)とご指摘を受け、「シングルで十分に速く弾けるから」と(今となっては嫌味な)回答をした記憶が…(赤面)。そこで最近になって江川ほーじんをコピーし始めたのですが、ノリノリでアップダウンを駆使していると妙な部分に血豆が発生(苦笑)。まだまだ修行が必要なようで、その後は古典としてのラリー・グラハムやマーク・キングあたりにまたコピーネタが回帰しそうな様相です。スマートなスラップではなく、ちょっと泥臭いチョッパーというのが直近のマイトレンド。
最後に、江川ほーじん氏は2018年に交通事故で受傷され、現在も意識不明の状態が続いていると伝え聞きます。「ダイナマイトベース」の一刻も早い回復を、コピーをしながら…お祈り致します。

玉肌日記インデクス

2021年10月29日 | 玉肌日記

自他の利便のため、これまでの温泉インデクスをまとめました。

以下、地域別のリンクになっております。

玉肌日記インデクス(地域別温泉リスト)

①北海道 ②東北 ③関東 ④中部 ⑤近畿 ⑥中国・四国 ⑦九州・その他


北海道全線阿房列車(25)

2021年10月23日 | 畸観綺譚
北海道全線阿房列車(25)
出発後、1114北一已(きたいちやん)、1119秩父別(ちっぷべつ)と何だか2•26事件関連ネーム(北一輝、秩父宮)のような駅名が続く(駅名のルーツに2•26は全く無関係)。恵比島駅はNHK連続テレビ小説で登場した模様で、明日萌(あしもい)という駅名もついていて混乱させられるが、ふと立派な駅舎をみると窓際に女性の姿。一瞬ドキとするも女性マネキン像。この付近は積雪量多く、みるだけでも1mはある。1207留萌着。折り返し発1218なので11分間の滞在だが、改札を出るに左には巨大な「数の子」の木像。ここ留萌は数の子生産が日本一の街、また夕日が日本一の街なのだそうだ(ゆるキャラはKAZUMOちゃん)。時間がないので駅そばも遠慮し、1218普通で深川へ。留萌といえば、冬の北海道に低気圧が襲来した際にニュースにてライブカメラの映像が伝えられることが多い。そのイメージが強い(そのイメージしかない、とも)のだが、駅前に非常なる積雪はなく、当たり前ながら全く印象が違う。留萌からの帰路の乗客は最後まで3人のみで途中の乗下車客なし。運転席から進みゆく線路を見遣るに、それは一直線に地平線に向かっている。1313深川着後は速やかに1319特急ライラック(札幌行き)で岩見沢へ。留萌線深川での乗り換えは、留萌線を中心にダイヤが組まれているように思うほど接続が良いが、逆に接続が良すぎて時間的遊びがなく、留萌線遅延の際には相当ドキドキだろう。特急を40分ほど乗って1359岩見沢着。

【写真】秩父別駅ホーム。除雪されておらず、大変なことに…。

北海道全線阿房列車(24)

2021年10月16日 | 畸観綺譚
北海道全線阿房列車(24)
滝川までは意外に発展した街並みを通るため、今晩の宿を確保すべく検索するが、第一候補かつ最安値のホテル名を検索すると「XXXホテル 心霊」という自動的に検索候補が表示されて凍りつく。しかし安さには変えがたく、また苫小牧随一のホテルのようでもあり、そのまま予約。1012滝川着。ここで1052特急ライラック(旭川行き)に乗り換えるまで40分あり、駅前を散策するも何も無し。駅待合所にある「滝川駅のあゆみ」等を熟読するも、アイヌ語ソーラプチにて「ソー=滝」+「ラプチ=並んで懸る、上から落ちる」から滝川と和訳されたとのこと。駅は明治31年(1898年)に開業。1052着の緑色一色の特急ライラックに1駅だけ乗って深川1106着(乗車14分)へ。北海道の鉄道事情に無知な身として、札幌・旭川間は大動脈であり列車頻度も多いと思っていたが、特急中心でかなり本数が少なく意外。またこの区間は雪害の影響を受けやすい地域でもある。最近も岩見沢付近で23時半に列車が立ち往生し、翌朝7時過ぎに救出される事件が起きている。1106深川着後には速やかに反対ホームの留萌線1110留萌行きに乗り換える。留萌線は今回の目玉の一つではあったが、深川発留萌行きは1日に7本しかなく、留萌に行ってすぐ帰ってこれるのはこの一本しかない。留萌行きは当然一両のみ。ホームにも雪が残っていてローカル感十分で俄に興奮。

【写真】深川に停車中の留萌本線の留萌行き。ホームの除雪されておらず、乗り換え時の駆け込み→スリップ転倒には要注意。

北海道全線阿房列車(23)

2021年10月09日 | 畸観綺譚
北海道全線阿房列車(23)
第四日目(火曜日)
ちょうど旅程の折り返しだが、長時間の乗車にも身体的異変は無し。今朝はゆっくり0740富良野行き普通に乗車。朝はゆっくりだが今日は乗り換えが非常に多く、乗り誤ると行程が破綻するため気が抜けない。0740富良野行きは二両編成ながら実質は通学列車であり、沿線での学生の出入りがかなり激しいがそれも美瑛(びえい)くらいまで。美瑛を越えると二両目には乗客なし(ワンマン運転のため一両目に客が集中しがちになる)。美馬牛(びばうし)で0829ー0836とすれ違いの停車をしたのちに0901富良野着。途中、車窓左には大雪山系の雪山が綺麗だが、4割ほどの冠雪か。富良野では慌てて0909快速(滝川行き)に乗り換える。地図上では旭川から富良野に南下した後に滝川まで北上してV字を描く形になる。乗り換えた普通滝川行きは一両のみだが、車内も超閑散にて2名のみ。この後途中の芦別から地元客が1名加わって結局3名のみという寂しさ。しかも富良野を出て程なくかなり長いトンネル(滝里トンネル5595m)に入る。このままトンネルに入ったままどこかに拉致されそうな感覚に陥る。0940芦別着。車窓右手にレンガ色のホテル「アシントン」なるものが見え、一瞬「ワシントン」の誤植かとも思うが、恐らくは芦別(あしべつ)に掛けた粋なお名前。

【写真】第四日目の行程。北海道中心部をクネクネとアップダウンする。

骨伝導ヘッドフォン

2021年10月02日 | 機材マニアック
楽聖ベートーヴェンよろしく、ついに骨伝導ヘッドフォンを導入。用途としては完全に気分による使い分けであり、音楽を聴きたいがスピーカーでもヘッドフォンでもどちらでも聴きたくない、というライトな気分があるため。このために超指向性のスピーカーで一人にしか聴こえないような装置の登場を待望していたがそんな都合よきものはなく、近似効果が得られるのはコレと踏んで購入。振動板があたるのはコメカミ下部、もみあげ、耳たぶの前の部分。感覚は当然スピーカーよりヘッドフォンに近い。1をヘッドフォン、10をスピーカーとすれば3ぐらいに位置する印象。振動板が震えている感覚は肌には直接伝わらないが、振動板を触ってみれば振動しているのがわかる程度。振動板の磁力が強いのか未着装時には振動板同士が軽く磁力でくっつく。骨伝導なので音質がどの程度実現されているのか、が気になっていたが、想定通りローエンドはほぼ期待できない。ミドルレンジが中心だが、こんな感じでチューニングされているヘッドフォンもあるので決して悪くない。スピーカーでいえば小口径のフルレンジで鳴らしている音に近い。ステレオの分離も悪くないが、ヘッドフォンとは違う音場感で目の付近で音像を結ぶというなんとも微妙な感覚。ヘッドフォンといえば難聴が問題になっており、ヘッドフォンでも小音量派の当方にとっても耳の経年劣化とともに音量が上がってきているような気はしているが、骨伝導というのは理論的には大音量でも難聴にはならないのではないか…と色々調べるに、鼓膜や内耳への影響が少ないだけで全くないわけではない様子。なお、当方の購入はAfterShokzの最安クラスで価格は8千円程度。スペック的には20Hz~20kHzと普通のヘッドフォン並みの周波数特性だが、ローエンドは音というよりアタックに近い。しかし、この製品はマルチペアリングにも対応していてコンロトール系は優秀。電池の持ちも2時間充電(端子はUSB–C)で最大6時間と不都合は無し。