Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2012年06月29日 | フォアグラ日記
かねりん鰻店 (うなぎ/浜松 高塚)
前回と同じく、浜松鰻紀行第二弾。これまた車でないと便の悪い立地ながら、なかなかの盛況ぶり。ここに到達するまでに住宅街をラリーカーが如く爆走するも、結果としてかなり現地まで距離があったのにも関わらず、道中からなんだか鰻蒲焼臭がしてくるという幻臭症状に陥るも、こちらでも前回同様の最も安いお重をオーダー。こちらのメニューにも鰻価格高騰についての価格転嫁ならびにお詫びが記されているも、調べてみれば鰻の稚魚(シラス鰻)価格は前年比で8倍程度に急騰(というか爆騰ですな...)している模様で、まさに”うなぎ登り”な相場展開ながら、卵からの養殖が困難な環境で稚魚が不漁というファンダメンタルズに加えて、スペック的な資金も流入しているようで、鰻もまさにコモディティ化商状か。こちらも食してみるに、また関東風!前回食した関西風鰻「かんたろう」の印象が激烈だったことから、そのような関西風をイメージしていたのだが、典型的なる関東風。またタレもやや辛目のスッキリしたもので、鰻のハシゴで食傷気味か...というのは完全なる杞憂。なかなかに美味であるが、前回のうなぎ藤田とともに、一定以上の水準をクリアしており、あとは個々の味の好みや趣向次第か。こちらもサービス等はさすがによろしく、全く不満無し。

玉肌日記

2012年06月21日 | 玉肌日記
西山温泉(山梨県南巨摩郡都早川町)
過去に訪問の”奈良田温泉”の至近にある温泉。仕事柄なにげにBloombergのニュースパネルを見ていると、当温泉が「世界で最も歴史のある旅館」としてギネスブックに登録されたとのフラッシュが。内容を見るだに、ここの慶雲館という旅館は創業が705年(!)。705年間営業ではなく、創業が705年、営業では1300年以上となるが、西暦705年は慶雲2年ということで、慶雲館?とも思うが、歴史的には大宝律令の大宝年間の次であり、「なんと(710)立派な平城京」(710年平城京遷都)より前なので、飛鳥時代後期の開湯ということでこれまた凄い。しかも場所は南アルプスをU字に回っていかねばならないなかなか便の良くない地にあり、敢てこの地での開湯の必然性を考えさせられるも、その分、湯がイイということなのだと想像。湯は奈良田と同じような軽い硫黄臭のするナトリウム・カルシウム・硫酸塩塩化物泉で、当然、源泉掛け流し。湧出量も豊富で、客室全ての湯が温泉、という状態で、温泉水で歯磨き後のうがいをするのはなんだか違和感があるものの、とても贅沢。温泉施設も立派であり、この秘境な場所にこの施設、そして従業員の多さを考えればこの旅館内だけ別世界(ちなみに至近の南アルプス市までは車で30以上激走しなくてはならない)だが、その分、お客も多く、風呂はなかなかの盛況で、温泉鮮度は低下。もっとも鮮度抜群だったのは部屋のユニットバス(前述のように当然源泉)だったかも知れないというのがちょっと残念。

フォアグラ日記

2012年06月16日 | フォアグラ日記
うなぎ藤田(うなぎ/浜松 遠州上島)
「鰻比率が高い」という、この欄、どうして鰻となるのかは自らでも不明ながら、買ってきた鰻の串を家で食しても雰囲気は出ず、鰻を食するのであればやはり鰻屋で、だからか。というわけで、浜松方面に一泊する予定があったので、往復のランチをともに鰻にするという暴挙を敢行。というのも、鰻は関東風、関西風とあって蒸さない関西風が個人的に好みであって、なかなか関西方面に行く機会も乏しいこと、さらに関西であれば他にも美味なるもの多く、なかなか鰻ともならないこともあって、結果、中部地方に訪問の際には鰻になるというのが実の真相か。東名三方原SA近くの本店、雨の中の訪問だったが、なかなか判りにくい場所にあるとは言え、平日、さらにはランチ時間よりやや早めの時間であるにも関わらず、なかなか盛況。交通の便も良くない場所であろうに、車でやってくるのは地元の方か。フォアグラ的になるのを恐れて最低ランクの「川」をオーダー。メニューには「鰻価格上昇の折、値上げにご理解のほどを」とあるが、2000円程度。あまり待たせずに供されるが、なんと関西風ではなく、関東風。鰻屋業界には関東風か関西風かの別を明記すべし(訪問者のブログ等では記載を確認できるが...)、と是非提言したいところでもあるが、特に関東、関西と微妙な地域である中部圏に於いてはこれを徹底していただき度。というわけで背開きに蒸されており、なかなかに柔らかく、明らかなる関東風ながら、タレはやや甘めで確かに美味。老舗な模様だが、なかなかに接客もよろしい。ちなみにこの店、小豆餅(あずきもち)という住所であり、なかなか地名的に面白し。

ザ スクエア好きですが、なにか?(16)

2012年06月08日 | SideSteps
(江戸っ子オヤジ口調で懐古調に読むと一層雰囲気がでます)
ついに来たね。第1位は「CHANCES」(『R・E・S・O・R・T』収録)だね。このラインはこれまた異様だね。こんなライン見た事無いね。一見は通常のラインで中学生でも弾けそうな単音、リズムのみのラインなんだけど、最後の4拍目に難関があるのよ。ここじゃメンフーを書き込めないので、敢て記号で4拍目の16分音符4つ分を書くと、「x_xx」(xがゴースト、_は休符)ってなるんだけど、このテンポでこのゴーストを入れるのはかなりテクがいるね。しかも二つ目のxと三つ目のxではゴーストながら音質が違っていて、なんだか、コルトレーンとかブレッカーなオルタネイト=フィンガリング、オーバートーンな世界でこれまた失禁。おそらくゴーストをボディサイド(右手)とネックサイド(左手)で出し分けてるんだと思うけど、なかなかあのグルーブを持って弾くのは難しいんだよな。これ聴いて20年以上経つけど、未だに巧く弾く弾き方を模索してるよ。

ザ スクエア好きですが、なにか?(15)

2012年06月02日 | CD批評
(江戸っ子オヤジ口調で懐古調に読むと一層雰囲気がでます)
閑話休題。で「Change Your Mind」なんだけど、なにがスゴいって、リーダーの”まさひろ”(漢字だと正容って書くみたいね)にもゴースト、っていうか空ピックをやらせてしまっているんだよね。小節2と4拍目なんだけど、スネアの入る位置でベース、ギター、ドラムがアクセントつけてんのよ。ちょっとアクセント付け過ぎだろ!ってツッコミ入れたくなるけど、これが曲にマッチしてるんだよね。この2発が無いと全く別の曲だね。敢てギターなんて入れなくていいだろ、とも思うけど、そこは”まさひろ”も考えていて、中間部のギターのみリフを刻むところでは”これ見よがし”にゴーストいれてて、もうこれなんかゴーストの域超えてる弾き方。さらにはライブアレンジではこれに昔懐かしのフェイザーなんてカマしてより強調してるのもあるからね。これは明らかに無意識ながら、潜在的な豊雪からの刷り込みが行われているね。おそろしい伝染効果だよ。欧州債務危機の伝染(contagion)とかインフルエンザ感染の比じゃないね。通常なら感染防止で封殺されるけど、あ....だから豊雪も封殺されちゃったのかね...。