Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(12)

2010年07月30日 | SideSteps
2月13日(土)
激しい咳き込みにて5時前に起床。まだ熱がある模様にて、食卓にて果物を摂取後、バファリンを飲み下し、そのまま再びの雪山用寝袋に入り、さらに布団をかけてから再び就寝。本日は午前10時の集合にて、最悪は9時程度まで寝ることができると踏んで、なんとか熱を下げようとするも、次に目覚めたのが7時半程度であり、非常なる大量発汗。厚着で着込んだ服だけでなく、寝袋さえも濡れており、どうやら熱も下がった模様で、恐るべしバファリン。シャワーを浴び、着替えた後は昨日まったくしていなかった準備を開始。
【写真】録音当日のベース周りの状況。基本的に使用したのは自分のベース2本とチューナー程度。あとはサウンドを含めて完全にお任せ状態(というのも、今回は”任せることに意味がある”)。窓の向こう側の小ブースにはベースアンプのキャビネット部分があり、ドラムに被ることなくアンプからのサウンドを収録するという具合。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(11)

2010年07月27日 | SideSteps
途中の休憩時間には、CDのジャケット案についてデザイナー氏から複数の提案を頂戴していたことから、そのイメージについて議論。最後に当日の参集の打ち合わせを行なって練習散会。ちなみにレコーディングスタジオは麻布の"Azabu O-studio"(http://azabu-o.com/)であり、メンバーの地理的には有利な場所と思料。当日集合が10時であることから、当方は府川氏同伴で車で向かうこととし、府川邸に20分前程度に出向く旨を打ち合わせる。また、この段階において、田村氏新曲の曲名に決定打なく、本人が今週中に熟考することのこと(結果として週央には”Joezenji St.”[定禅寺通り]と決定さる)。練習終了後は毎回が如く、そのまま各自が帰宅。
【写真】毎回、”難航”過程となる曲名決定に疲労困憊なるTリーダー(嘘。この曲を加えた2曲、特にコンテスト対象外の”Joezenji St.”(→初演の場所の名前を曲名とするというパターンの命名で同様の形式なものに”六本木の夜”があるがこちらは定禅寺SJFでなく、今はなき六本木ピットインに出演していた当時に演奏)を入念に練習。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(10)

2010年07月23日 | SideSteps
2月7日(日)
15時~19時の4時間にて、レコーディング対象曲である2曲のみに絞った集中練習。やむにやまれぬ事情がある場合を除き、ライブの1週間後から練習を再開するケースは稀であることから、必要やスケジュールに迫られての練習という状況。本番であるレコーディングの1週間前という直前時期になるも、当初の予定では、この練習時までに井上氏によるアレンジ案等が出て来ており、この練習にて試行錯誤した後に本番を迎えられると想定していたが、この時点でアレンジ案は出て来ておらず、結果としてはSSオリジナルなアレンジで練習(最終的に井上氏からのメールが来たのは、11日木曜祝日であって、レコーディングの2日前だった)。リズム的に不安定になる箇所等を中心に練習。
【写真】練習中もマスク着用の慎重なる氏。今から思えば、この程度の体調管理の慎重さを持って本番に臨めば...と当然ながらの”後悔先に立たず”の典型的事例。ベースでは全くならないが、呼吸量が多いと思われる体力要なドラムでは吸気不足にならないか、他人事ながら端から見ていていてやや不安。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(9)

2010年07月21日 | SideSteps
駅までの道すがらはエピキュラス氏との会話となり、レコーディングでは流れが重要であり、スロースタートな人もファーストテイクが良い人もいろいろあることから、そのピークを巧く録音して作り上げていくと言う話を聞き、レコーディングスタッフはその流れを最重視し、良い演奏を録れるようにその環境作りを行うとのこと。ちなみに昨年の場合には6~7テイク録るも、全体を通して演奏したのは2~3回のみだった、とのこと。SideStepsでは、曲の流れや演奏の流れを重視し、部分的な演奏のパッチワーク的な貼り付けは極力避けていたが、実際のプロの現場ではあまりこのような拘りはなく、逆にパッチワークでも全体としてよいグルーヴの得られる良い演奏となるのならそれも可と考えられている事実には刮目であった。打ち合わせは結局2時間程度を所要し、そのまま現地駅で散会。過度の不安が解消される一方、新たな期待と不安が入り混じるという複雑なる心境。
【写真】エピキュラス氏も写真を撮ったり食事を用意したり、となかなかに多忙、その同氏が撮影する姿を当方が撮影。当方は体調激悪で常にマスク状態だったが、撮影時のみマスクを外して演奏しているポーズのみ撮影し、再びマスク状態。

練習開始

2010年07月19日 | SideSteps
世間では発狂的な暑さが続いており、すでに夏バテ気味ですが、SIDE STEPSも次回のライブ等に向けて活動を開始し、練習を再開しました。
いきなり5時間の練習だったのですが(苦笑、久々の練習ということもあり、なかなか具合が掴めず、アンプのチューブがノイズを発して(真空度が低下しているので早速交換してよ...と)これまた発狂する中、練習していると早速に右手人差し指に血豆が...。
本年も開催という「日経おとなのバンド大賞2010」のチラシ、ならびにポスターを頂戴いたしましたので宣伝としてこちらに掲載しておきます。(これはチラシ)

Side Stepsライブのお知らせ

2010年07月18日 | SideSteps
以下日程にてライブを敢行しますので、皆様お誘い合わせの上、お越し下さいますよう、メンバー一同お待ち申し上げております。

日時:10月2日(土曜日) 18時開場 18時30分開演
場所:吉祥寺シルバーエレファント(シルバーエレファントのHP) 
チケット:2ヶ月前からシルバーエレファントにて電話予約(予約方法とスケジュール)

入場順は1)シルバーエレファントでの予約整理番号順 2)メンバーからの購入分 3)当日券です。前売り2000圓、当日2500圓であることや、毎度多くの方に立ち見いただくことから事前に予約されることをお勧めします。

結成20周年ライブ(!!)ということもあり、皆様のお越しをお待ちしております。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(8)

2010年07月16日 | SideSteps
伊東氏が到着するが、それは打ち合わせ開始1時間半後。最後にCDジャケットのイメージの打ち合わせということで、デザイナー氏がサンプル画を持参しており、これを拝見しながらジャケットイメージの方向感を決定することとするが、8枚程度のアイデアを見せていただいた後に、メンバーのうち3人が「これ!」と言ったのは最初に見た「騙し絵」的幾何学図形が中心に位置しているイメージのものであった。そろそろ打ち合わせも2時間が経過しており、そろそろ終了の時間。今後はレコーディングまでの間に井上氏からのアレンジ案を頂戴してバンドで検討するという作業を進めることとしてお開き。1階のスタジオを再度興味深く皆で見学してから、解散。
【写真】レコーディング中の典型的風景。監督席には井上氏、演奏後にはここからマイクで我々のヘッドフォン宛にダメ出し(苦笑)。しかし口調は思いの他非常に柔らかく、プレッシャはあまり感じず(本当)。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(7)

2010年07月14日 | SideSteps
結局はDAWで作りこんでいく宅録的なイメージを廃して、スタジオでの空気感を録るライブな雰囲気というイメージに辿り着いたものと想像するが、井上氏からは再度楽曲を聞いて、アレンジ的なアイデアを提供くださるとのこと。スタジオワークに慣れている井上氏から、当日に劇的なアレンジ変更があり、それを四苦八苦しながら録音することを一時は想像していたが、そのような過大なる要求は通常のプロのスタジオミュージシャンに対してもなされないとのこと(そりゃそうか...)で、まずは我々も一安心(苦笑。ついては、楽曲2曲分について、譜面と音源を渡すこととするが、伊東氏のオーケストラスコアのような緻密な譜面を見て井上氏は驚愕するとともに「面白い!」を連呼し、苦笑していたのが非常に印象的。
【写真】そのスコアを提示し、進行や拍子(当然のことながら異常なまでに変拍子を多用)を井上氏に説明。横ではアシスタント氏やスタジオでのオペレータ氏も譜面を凝視。譜面という共通言語ながら、譜割や音符の書き方は見慣れたイディオムのようで、井上氏には伊東氏流音符の書き方(特にシンコペーション部)は見慣れなかった模様。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(6)

2010年07月11日 | SideSteps
プレイヤーとしての関心事は”いかによい演奏ができるか”だが、一日10時間として2曲の収録であるから、一曲は5時間、エピキュラス氏も井上氏も「歌がないので比較的楽なスケジュール」という印象とのこと。次に井上氏から雑談の中で「Side Stepsとはどのようなバンドか」という全体感・イメージを作るために「好きなミュージシャンは?」との問い。田村氏は「最近は音楽をあまり聞かないから...」と実も蓋もない回答ながらも、和田アキラの名を挙げ、府川氏はデイブ・ウェックル、当方は音楽として、コンテンポラリ-ジャズやイタリアのプログレッシブロックを挙げるも、井上氏はあまりの統一感の無さにまるでピンと来ていないご様子。伊東氏はまだこちらに向かっている途中ということながらも、当方がチックコリアとミッシェル・カミロと勝手に代弁(ちなみに伊東氏到着後に本人に再確認するに、これにEWIを使うということで本田雅人が加わったのみ、だった)。
【写真】ミキサーサイドからレコーディングスタジオを見遣る。座るはエンジニア赤川新一氏。今回の録音で「エンジニア赤川氏」の名を見た際には、その衝撃で卒倒しそうになるも、個人的にはこの点にもっとも関心、かつ価値を見い出しており、どのようなサウンドになるのか、どの水準になるのか、興味津々。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(5)

2010年07月08日 | SideSteps
しかし、それ以外については特段「この際だから、こんなことをやってみたい!」というアイデアもなく、基本的にスタジオレコーディングの内容やその限界(特に時間的な制約)についてはある程度自分たちのDAW環境等で理解していたという事情もあり、このようにスレた我々との会話は決して可愛げあるものではなかったのではないかと思料。次にレンタル機材の確認となるが、当方らの場合、必須はDrumsとギターアンプなのだが、今回のキーワードは”空気感を録る”なので、Bassアンプも調達してアンプやキャビネットのサウンドも録っておく事に(個人的には全くイメージできなかったのでアンプはエピキュラス氏に任せてお願いすることとした)。
【写真】演奏位置である手元にはアンプヘッドのみ。EQは基本的にフラットとし、サウンドはエンジニアに完全にお任せ。今回は折角なる一流の布陣、当方の楽器や演奏がどのようなサウンドで録るのかに興味が集中しており、あえてコメントは一切せず(発熱でそういう体調だったこともあるが...苦笑)。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(4)

2010年07月06日 | SideSteps
まずはそれぞれ挨拶をすると、エピキュラス氏の司会で打ち合わせが進行するという次第だが、まずは2日間の使い方について説明があり、初日には録音を行い、翌日はミックスをするとのこと。朝は11時頃に集合し、夜は23時程度までというようだが、スタジオは麻布にあるスタジオの一番大きいスタジオで初日の録音を行い、翌日は別室でミックスする模様で、レコーディング方法についての希望をまずは井上氏からヒアリング。これまでのレコーディング経緯を当方が説明するが、ここ最近のスタジオ盤は、スタジオでドラム録りを行い、これを持ち帰って各自が音を被せていくという方法だったが、今回はスタジオ録音、しかも一日でということなので、個人的には一発録りでも良い旨を表明。先方も折角の機会であることから、これまでとは違った録音のほうが良いのではないか、という方向性となり、アイソレーション(音の相互干渉防止)の行き届いた環境でライブに録音していくこととなる。
【写真】アイソレートされたベースアンプ。このアンプのみ、別の小スタジオに置かれ、他の音のカブりをなくしてマイクで収録。ちなみにマイクはセッティング前であり、正式位置ではない(正式位置は右上の中口径ウーハの正面)。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(3)

2010年07月04日 | SideSteps
一階から入るに、入り口からいきなりスタジオとなっており、井上氏が登場。手前には卓やスピーカー等のミックス環境があり、奥にはグランドピアノ。個人的に目に飛び込んできたのは今となってはビンテージ感十分なPPG Wave2.3。80年代中盤に活躍したと思しき名機ながら、グランドピアノの上は吹きぬけになっており、なんとも優雅なるスタジオで見るものすべてが興味津々なるものばかり。また、お父上であるチェロ奏者井上頼豊氏の写真額も。打ち合わせは螺旋階段を上がった吹き抜け横の2階円卓で行われ、一同が着席し、早速打ち合わせ開始。井上氏のマネージャなる女性がお茶・珈琲を入れてくれるとともに、アシスタントという方も同席。
【写真】レコーディングはもう定番なるProToolsHDによるハードディスクレコーディング。当方もProToolsユーザー、大概内容は知っているも、良くも悪くも”なんとでもなる”何でもできるツール。クラシック奏者も使っている(!!)とのことで、なんとも効率重視なる風潮。

日経おとなのバンド大賞2009 グランプリ曲

2010年07月02日 | SideSteps
日経おとなのバンド大賞2009でグランプリを頂戴いたしましたSide Stepsの「Microcosmos」がListen Japanで聴くことができるようになっている模様です(というのも、当方MACなので試聴が出来ないのです...泣)。またiTune Music Storeでも可能とのこと。是非試聴で結構ですので聴いてみてくださいませ。
PS:しかしジャンルが、「邦楽>ロック」となっています(苦笑。

Side Steps 日経おとなのバンド大賞 '09 レコーディング日記(2)

2010年07月01日 | SideSteps
待ち合わせの駅に到着したのがまさに19時45分であり、駅を出るとそこには府川氏とそれを取り巻く一団が。そもそもこの打ち合わせはエピキュラスS氏がアレンジをしてくださり、氏とメンバー4人の合計5人程度で井上氏スタジオを訪問するというイメージでいたのだが、実際にはメンバー以外には日経新聞氏2名、ヤマハ氏1名、デザイナー氏1名、そしてエピキュラス氏の総勢9名で訪問する様子。あとは当方のみを待っていたようで、府川氏に聞けば、田村氏は直接現地へ、伊東氏は仕事の都合で参加が遅れるとのこと。お待たせした旨を謝罪し、そのまま徒歩で移動。数分も歩くと閑静な住宅街の中にある瀟洒な建物に到着、ここが井上氏のスタジオな模様。
【写真】Azabu O Studioのメインスタジオ。天井はドラム等生楽器用のアンビエンス具合の調整のため、カーテンや反射板が可変になっている。当初は広すぎる?と思っていたが意外にも4人でも適当なる広さ。左には部屋鳴りを収録するアンビエンス用のノイマンのLRマイク。