北海道全線阿房列車(2)
この制約の中でJR北海道全線を制覇することを目論むが、ポリシーも重要。特急でガンガン回ればそれは時間短縮にはなるが、景色を眺めるには不都合。よって「特急の使用は必要最低限とし、できるだけ各駅停車を利用する」ことをポリシーとして計画を立案。その計画は順列組合せのパズルのような複雑さになるかと思いきや、あっけなく1時間も経たずに完成したが、そもそも各駅停車のような列車は運行本数が少なく、選択肢自体があまりなく、組合せはかなり限定される。さらに「盲腸線」と言われる、行ったらそのまま帰ってこなくてはならない路線があることに加え、また「景色が見えない日没後には移動しない」ことを前提に、この各停と盲腸線の制約条件を入れればスケジュールは比較的容易に確定する。その一方で、冬の北海道のリスクとしては運休や遅延がある。それによって乗り継ぎができない可能性を考慮し、機動的にその場でスケジュールやコースを変更できるようにする。さらには予備日程の確保をし、フリーきっぷで許される7日間ではなく6日間で回ろうとした結果、このような宿営地になる。初日は夜の航空機で新千歳に入ってそのまま①千歳・泊。その後、②釧路→③旭川→④旭川→⑤苫小牧→⑥函館→⑦札幌、そして新千歳から帰京する具合だが、運休等で宿営地変更のリスクもあるため宿泊さえも当日にオンラインで確保する(よって宿営地もホテル確保が容易な大都市とした)。移動効率を考え、函館イン稚内アウト等のローカル空港を利用することも検討したが、時間の遅い便に対応した上で発着日が多いのは圧倒的に新千歳空港なので、新千歳イン新千歳アウトとする。
【図】北海道の宿泊地をマッピング。万一荒天で足止めを食っても東京に戻れる地方空港があるが、本当の荒天にでもなれば飛行機も飛ばない…。