九州全線阿房列車(15)
第3日目
早朝5時に起床。昨日、いや正確には今日寝付いたのは1時頃だから明らかな寝不足。まずは三角線にて0617発(三角ゆき)に乗る。三角(みすみ)は天草の玄関口ながらその先の天草まで鉄道は到達していない。おそらく到達させようという気もない。0550にチェックアウトして小雨混じりの中を駅へ行くが、6時ともなると熊本駅には意外と人が出ている。0617発(三角ゆき)は二両編成ながら乗客は2名のみ。当方は一両を占有する。この付近の汽車はワンマンカー運転は基本だが、それが二両編成の場合、二両目(後ろに連結されている車両)は途中駅でドアが開かない場合が多い。降りる場合には運転士のいる一両目に移動してから降りることになる。これはキセル防止のためと思われるが、逆に二両目はドアが開かないために車内が静かで暖かくて今日のような寒い日には全く好都合。いずれ終点まで行く身としては好んで二両目に乗車し、0617出発。次第に夜が明けるとともにブルーグレーな有明海が見えてくる。1時間ほど乗って0712三角着。ここで折り返し0719発(熊本ゆき)に乗るが、駅前を出てもあるのは港と海浜公園。三角からは1時間に1本の汽車が熊本へ向けて出ている。折り返しの0719に乗り、途中0756宇土(うと)で降りて鹿児島本線0815(八代ゆき)に乗り換え、八代まで南下する。宇土で20分弱の待ち時間があるため、試しに駅を降りてみるがなにもなし。駅前のコンビニにて「うと餅」なるものを販売しており、大いに心揺れるが10個入りはとても食べきれないと断念して駅待合室へ。ちなみにこの辺りの駅自販機にはグリコのセブンティーンアイスが必ず設置されており、この寒い冬場でも絶賛稼働中。
【図】第三日目行程。黒線部分が本日のノルマ。早めに大都会たる小倉についてちょっとはホッとしたい。