映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

愛する映画の舞台を巡る旅Ⅳ ~サンクトペテルブルク(ロシア)その③~

2020-03-10 | 旅行記(海外)

**宮殿の並ぶ街**vol.3

関連映画:『マチルダ 禁断の恋』(2017)

『オネーギンの恋文』(1999)

その②につづき

 昼食後、バスに乗って十数分で、血の上の教会に到着。

 何とも不思議な名前の教会だけれども、1881年にアレクサンドル2世が暗殺された場所に建てられたことから、その名がつけられたもの。完成は1907年というから、割と新しいのね、、、。

 事前に聞いてはいたものの、やっぱり改修中、、、。何とも残念なお姿。しかもメインの屋根の玉ねぎに、、、。

 我々信者でないものにとって、あの屋根は“玉ねぎ”に似ているから、“玉ねぎ”と形容するのだが、本来あの屋根は“炎”の形をしているのだそうだ。ナターシャさんの説明によれば、祈りの込められた神聖なる炎の形としてあの屋根は作られており、決して「玉ねぎではありません」とのこと。

血の上の救世主教会

 

 しかし、この教会の凄いのは、何と言っても内部の総モザイク壁画、、、。いやぁ、もうただただ見上げるばかりでした。

これ全部モザイクです

 

 

 

 

 

 

 

 

 この教会も、共産主義時代は閉鎖されて、第二次大戦時などはジャガイモ倉庫にされていたんだとか。内部もかなりダメージがあったらしい。ソ連崩壊後にかなりの年月をかけて改修し、今は教会としての機能はあまりないらしいが、メジャーな観光寺院になっているということだ。

 共産主義時代のことについては、ナターシャさんは「本当にヒドかった」と度々言っていた。今の若いロシア人は、もうその時代を知らないので、監視社会だったことなどは「ホントにそんなだったの??」という反応らしい。日本人から見たら、今のロシアも相当なもんだという印象だが、共産主義時代とは比べものにならないくらい自由らしい。「頑張っても、皆、同じお給料ですから、頑張る意味がありませんでした」というナターシャさんの言葉が印象的だった。


☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜
 

 血の上の教会を後にし、一行はツアーのお約束、お土産店に連れて行かれる。一通り眺めたけれど、あまり興味もなく、ナターシャさんが、スタバのロシア限定のタンブラーを買いたい人がいたら、スタバに連れて行ってあげるよ~!という声に、当然そちらを選ぶ。お土産店から歩いて1分。

ネフスキー通りにあるスタバ

 

 店内は東京のスタバとほとんど同じイメージだが、建物の特徴としてかなり天井が高いことくらいかな、違いは。いきなり日本人観光客がどやどやと7~8人、広くはない店内に入ってきて、店員さんもちょっと驚いていたが、棚にあるマトリョーシカタンブラー発見!

ロシア限定・マトリョーシカタンブラー 
 

 1,050ルーブルなので、大体2,000円くらいかな。◯天で10,000円近い値段で出品されていたり、アマゾンでも5,000円近くで出ていたりと、調子に乗ってんじゃねぇ!って感じだけど、そこまでしてゲットしたいモノか?? まあ、カワイイけど。

 実は私、ほとんどスタバ行かないし、ましてやマイ・タンブラーなんて、、、って感じなんだけど、何と、この旅行から帰ったら、毎日使っている地下鉄の駅構内に新しくスタバが出来ているではないか!! これって、マイ・タンブラー買ったから使え、ってことか? などとタイムリーな出来事にちょっと驚いたりして。せっかくだから使ってみようかな、と思っているところであります。

 タンブラーを買った後、集合時間までほんの少ししか時間がないけど、サンクトペテルブルクの中心街、ネフスキー通りをちょっとだけツアーのお仲間と歩いてみる。

 

なぜかフレディ(だよね?)のオブジェ、、、

 

百貨店(?)、店頭ディスプレイがカワイイ

 

☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜

 

 お買い物タイムが終わり、神秘のブルーモスクへ。

サンクトペテルブルク・モスク

 “1910年に、ロシアに中央アジアが編入されたことから、ブハラの首長に敬意を表して起工された。8000人以上からなるイスラム教徒社会の利益を尊重した、アレクサンドル3世の時代である。1913年に竣工し、ロシア最大のモスクとなった。収容人数は5000人。2本の 尖塔の高さは49メートル、建物の丸屋根の高さは39メートル。

 このモスクの丸屋根は、サマルカンドのグリ・アミール廟(15世紀に建設)にそっくりである。グリ・アミール廟には、中央アジアの征服者であるティムールの遺骨が収められている”

~ロシアビヨンドより~

 こちらは、中には入らず、外観のみの見学。外観だけでも十分眼福。。。

 

 

 予定が前後し、お次はペトロパブロフスク要塞へ。このネヴァ河が、例年であれば凍るというのだから、この冬がいかに暖かいかがよく分かる。

ネヴァ河沿いの小さな島全体が要塞

 

ロストラの燈台柱

 こちらは、1810年に建てられたもの。敵軍の船首(ロストラ)を柱に飾って勝利を祝う、古代ローマの習慣を模倣したものだって。何とも威容な燈台。上ることは出来ないらしく、下から見上げるだけ。100メートルくらい離れた所にもう1本あり、独特な色合いで、2本が遠くからでもかなり目立っていた。……2本入れて写真撮ったつもりだったのに、、、入っていなかった。自分のカメラセンスのなさに、毎度ガッカリする。

 

ロストラの燈台柱とエルミタージュ

 

☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜

 


 この後、夕食までに少し時間があるからと、ナターシャさんがスーパーマーケットに連れて行ってくれた。あんまし時間がない中、お店の写真を撮り忘れたんだが、とりあえずの戦利品。

ジャムのせチョココーティングクッキー

 @55.78ルーブルで、100円ちょっと。安い~! これ、昔、マクビティからオレンジのが出ていて大好きだったのだが、今はもう売っていない。ヨーロッパではあるみたいで、3年前にワルシャワでもゲットしてきたのだけど、見ると反射的に買ってしまう、、、。ストロベリーはちょっとジャムがキツい味だったけど、オレンジはやっぱし美味しかった! 大切に大切に、1枚ずつ食べています。

 

ロシアと言えば、、、のアリョンカのチョコ!

 ロシアのチョコといえば、この印象的なパッケージのアリョンカ。これ、赤ちゃんの顔だと思っていたんだけど、アリョンカという女の子の名前なのね。しかも、創業者はドイツ人だとか。エカチェリーナ2世といい、ロシアどドイツはやはり深い仲ですな。

 上のは職場で配る用。@231.86ルーブルで、450円くらい、まあまあのお値段。美味しかった!! もっと買ってくれば良かったとちょっと後悔。下のは自分とウチの人(とお土産)用で、激ウマ! @127.29ルーブルで、350円くらい。こっちの方がお得感アリかなぁ? 

 

インスタント・ボルシチ

 お湯を入れるだけでボルシチが味わえる。これもお土産用込みで一杯買ってきた。@17.29ルーブルだから、30円くらい。安っ!! ハッキリ言って、めちゃくちゃ美味しい。箱買いしてくれば良かった、、、。

 

シベリカのクリーム

 皆さんが寄って集って買ったので、ハンドクリームは棚からなくなるという、、、。こちらは、どうやら脚用らしいのだけど、手に塗っている 香りも柔らかくて、ベトつかずサラッとしていて、職場でも使えるかも。このパッケージがカワイイ。286.39ルーブルだから、550円くらいかな。安いと思う。冬用だ、とナターシャさんが言っていたような気がするが、まあ、別にいつ使っても良いでしょ。

 とにかく、外もホテル内も、めっちゃくちゃに乾燥していて、この旅行中、せっせとクリームを手に塗っていたけど、帰ってきたら手の甲などガサガサになっていた。夜寝るときも、鼻の中がカピカピになるので、クリームを塗ったくらい。枕元にも水を置いて、夜中に何度か飲んで、、、という具合。いやぁ、マジであの乾燥っぷりは辛い。湿度計があったら計ってみたかった。10%台だったんじゃないだろうか。

 

☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜

 

 この日のディナーは、“壺焼きシチュー”と聞いていた。

前菜のポテサラ
 

 美味しかったけど、普通にポテサラだった。

 今回のツアーの夕食は、一応、コースっぽかったんだけど、ベトナムのときみたいに、一気に全部出て来ちゃうことはなかったのだが、割とアッサリしていて、前菜のサラダ → メイン → デザート&コーヒー、って感じだった。一人一人にサーブされるので、取り分けたりする必要もなく、気楽で良かった。

 


メインの壺焼きシチュー

 

 蓋になっているのは、パリパリのパイ生地ではなく、どちらかというと、モチッとしたパン生地っぽかった。シチューにパンを浸して食べる、みたいな感じ。こちらも美味しかったけれど、普通にビーフシチューだった。

 

デザート

 イチゴの入っていないミルフィーユみたいな甘~いケーキ。かかっているのは、やっぱし、こけももジャムのソース。冷えていて美味しかった。

 

いただいたのは、こちらのお店。

 

☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜

 

 というわけで、お腹一杯になって宿に戻る。今日は、割と余裕のあるスケジュールだったので、あまり歩き疲れたわけでもなかったけれど、明日はエルミタージュ6時間と、夜はバレエ鑑賞だから、ちゃんと体調を整えておかねば、と思ってTVをつけたら……

 なんと、『インドシナ』を放映しているではないか!! ロシアに興味を持った切っ掛けになったレジス・ヴァルニエ監督作にこんなところでお目にかかるとは! これは何かの縁~?? ロシア語吹き替えだったんだが、元のフランス語が完全に消えていないので、思いっきり音声が二重で聞こえるという、、、。ロシアでは外国映画を放映するとき、こういう風なのかねぇ?

 相変わらず鼻の調子はイマイチのままだったけど、お風呂に入って、薬のんで、早めにベッドに入りました。エルミタージュ&バレエ、楽しみだ~!

 


その④へつづく

 

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 愛する映画の舞台を巡る旅Ⅳ ... | トップ | 愛する映画の舞台を巡る旅Ⅳ ... »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
玉ねぎ! (フキン)
2020-03-11 09:00:39
すねこすりさん、こんにちは♬

そうですか!玉ねぎは炎だったんですね。
始めて知りました!!

それにしても、キンピカ!!笑
しかも、天井見上げてて首が痛くなったんじゃ・・??
でも、うつくしいですね~~。
そして、ボルシチ!!
私も一度本場のボルシチというものを食ってみたい。画像のが旨そう・・・
って、書いてて今、思い出した!!!
20歳過ぎのころ、神戸のロシア料理店で食べた!(マジで今思い出した!!笑)
でも、当時はただ、外国料理を食ってみたくてロシア料理店を選んだだけでなにも考えていなかった。
ロシア料理はなかなかお店がないですね。
東京にはけっこうあったりしますか??

あと、ピロシキは大阪の百貨店でむかし何度か買って帰った思い出があります。
お総菜パンをフライドしてあるあれは美味しくないわけないです!笑

それから「インドシナ」の画像、スル~と見てた時はすねこすりさんの宿泊先のホテルのバイキングの様子かなんかかな・・・❓❔奇麗なおばさんがいるな?!って見てた。笑 ドヌーブやん!!

ロシアは乾燥してそうですもんね。
おまけに飛行機の中がぜったいやばいですよね。

とくに長い時間乗ってるとどんどん自分の顔が老けていきますよね・・・乾燥がほんとヤバイです。
お土産のお菓子、ボルシチのスープの素(クロール!日本でも売ってほしい!!)
美味しそうです♬
返信する
クノール!! (フキン)
2020-03-11 09:03:01
クノールなら、いろんな国のスープの素を
もっと日本のスーパーとかで買えるようになってほしいです。
返信する
Unknown (Lunta)
2020-03-11 10:37:22
クノールのインスタント・ボルシチ、私も去年ウラジオでいっぱい買いました。
ボルシチ、おいしいですよね。
ビーツはたくさん食べると翌朝「ええ~」と一瞬仰天するはめになるんですが(びろうな話ですいません)。
返信する
ハラショ~!! (すねこすり)
2020-03-11 22:04:02
フキンさん、こんばんは~!
そう、炎です。私も初めて知りました。世の中、知らないことばかりです、、、。
ロシア正教は金ピカだってことは映画で何となく見ていましたが、ここまでとは思わず。
首も痛くなりましたが、めまいがしそうでした。
でも、ホントに美しい、というか、荘厳というか。信仰心のないものにとっては、ただただ鑑賞の対象でしかないのですが。
東京、ロシア料理屋さん、結構あります。東京は喰いモン屋には困りません。
神戸のロシア料理店も美味しそうじゃないですか! 
ピロシキは、マジで美味しい。ボルシチもすごい美味しい。ロシア料理、美味しいモノだらけです。
今度はもっと自由度の高いツアーで食い倒れ旅行したいです。
サンクトペテルブルクでドヌーヴに会うとは思っていませんでした。結局最後まで見ちゃいました。
飛行機、私はいつも最初の食事の後にメイク落として、ローション入り化粧水塗って、その後も時々その化粧水を塗っています。それでもパリッパリッ!になりますけど。CAさんたちはどうしてるんでしょうねぇ。今度機会があったら聞いてみようかな。
クノールのボルシチは、インスタントと思えぬ美味しさで感激です。ホント、世界のスープシリーズ、上梓してほしい、、、。嘆願書でも出しましょうか


Luntaさん、こんばんは☆
え、ビーツってそんな効果があるんですか! 知らなかった。
ボルシチ食べたくらいでは、特に何もなかったような、、、。
クノール!! 美味しかったです! あんまり買い物時間がなくて、他の“お料理の素”系のものとか吟味している時間がなかったんですが、ビーフストロガノフの素とか、見付けられず、、、。きっとあったはずなんだけどなぁ。
返信する
ビーツの翌朝 (Lunta)
2020-03-12 12:59:11
中途半端な書き方ですいません。
露骨に書くのもなんなのでぼかしたのですが、つまりすねこすりさんは未経験ということですね。
翌朝は「どっさり」ということではなく、一瞬「流血沙汰か」と思うと言うことで。
ビーツ丸ごとのサラダとか食べると本当にぎょっとしますよ。
返信する
なるほど、、、 (すねこすり)
2020-03-12 21:55:22
Luntaさん、こんばんは。
なるほど、そういうことですか。
ちょっとビーツの色素についてネットで調べてしまいました、、、。
ビーツって、色々と栄養豊富で良い食材なんですね。
私も、たくさん食べて、一度ぎょっとなってみたいです
返信する

コメントを投稿

旅行記(海外)」カテゴリの最新記事