Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

チロルの旅 11 マルガ・オンブレッタ

2024-09-10 16:58:39 | ヨーロッパ

7月16日 続き

マルモラーダのロープウェイを降りたら、バスにほんのちょっと乗って近くの大きなキャンプ場の駐車場へ。
 
大きなキャンピングカーやテントの並ぶキャンプ場を突っ切り少し行くと
 
アグリツーリズモの建物が見えてきて、今日はここの吾妻屋でランチ。

牛さんと遊びながら待っていると自家製ハムとチーズの盛り合わせが出て来て
  
 
さらにチーズのおかわりと大麦のリゾットに肉団子。チーズは濃厚でうまい。

食事が済んだら材木置き場や小さな川を渡り
  
 
写真ではあまりわからないが結構な坂道をひたすら上がって行く。

途中にはこれまでとはちょっと違った花も見えて
   
 特に変わっていたのはフィソプレクス・フモサというこちら。
英語名は Tufted Horned Rampion と言って、このエリアの固有種なのだそうだ。

 
さらに上がって行くうちにお昼を食べたアグリツーリズモもずっと下になって
 
マルガ・チアペラも遠くに見えてきた。

坂がなだらかな草原に出ると目の前には岩壁がそそり立ち
  
 その麓に何軒かの建物が並んでいる所がマルガ・オンブレッタ。
キャンプ場の標高が1,527m、ここは1,904mある。

正面の白い建物はチーズ屋さん。
  
 
嫁募集中らしい(笑)若いお兄さんの仕切るこちらはヨーグルトが有名ということで
 
蜂蜜&ナッツかベリーのヨーグルトを全員いっぱいづつ。おいしいけれど一椀の量が多くてこれだけでおなかいっぱい。
 
チーズ屋の猫と、我々も汲んだ湧き水を飲みに来た牛に見られながらおいしくいただいた。

 山から下りたらお昼を食べたアグリツーリズモでコーヒーをいただいて一息。
 
この農場には牛の他に豚やアルパカもいた。アルパカの飼育は流行りなのだろうか。

 
帰路もマルモラーダの下、フェダイア湖畔を走り
  
 
観光客でにぎわういくつもの村を通ってホテルに帰還。

このツアーのハイキングも今日で最後ということで、夕食の時にはスパークリングワインでガイドたちと乾杯し、
 
南チロルのスペックという生ハムにリンゴと玉ねぎのスープ
 
子牛肉のブレゼにアップルシュトゥルーデルまで、このホテルの食事は本当においしかった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チロルの旅 10 マルモラーダ

2024-09-07 17:59:07 | ヨーロッパ

7月16日

朝8時にバスで出発。ドロミテ街道を東へ向かう。

 
途中の村々には必ず高い尖塔の教会。
    
緑の牧草地の向こうには垂直に切り立った岩山が続いて見飽きない。

 やがて見えてくる大きな岩の塊がドロミテ山群で一番高いマルモラーダ、3,343m。

1時間半でマルガ・チアペラに到着。
 
標高1,467mのここから3,265mのプンタ・ロッカまでロープウェイがあるのだ。
 
目の前にそびえる岩山の上の駅まで上って行くロープウェイを見て
  我々も乗車。 
 
ぐんぐん上がって2,350m地点で乗り換え、さらにもう一度2,950mで乗り換えて
 
頂上駅に到着。駅を出ると広いテラスがあって
  

周りの山々、山の下のフェダイア湖や、その向こうの切り立った岩山も見えて素晴らしい景色。
気温は14℃だけれど日差しが強くてまったく寒くない。
ガイドによるとここも10日前に来た時は一面ガスで何も見えなかったというから今回は本当に運が良かった。

 一つ下の駅では雪の中に出られるので、テラスからの景色を堪能したらロープウェイでSerauta駅へ。
  
 
雪の上でうれしそうなワンコたち。
 
ハイキング中も犬連れがたくさんいたが、このロープウェイにも何匹も。どの犬もよくしつけられておとなしく、ヨーロッパは流行るとみんな同じになってしまう日本と違って犬種が多くて楽しい。

このSerauta駅の構内にはマリア像を祀った小さな聖堂があって
 
ここにはなんとヨハネ・パウロ二世もいらっしゃったのだとか。

さらにここにはカフェと小さな土産物屋があったので
 
記念にTシャツを一枚お買い上げ。

もう一つ下のCoston d'Antermoja駅でも外に出てみると
 
山頂には雲がかかって見えなくなっていた。
 タイミングよく山頂に行けて良かった、とホクホクしながら下山。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チロルの旅 9 ローゼンガルテン・ハイキング

2024-09-05 16:35:44 | ヨーロッパ

7月15日

朝、早くに目を覚まして部屋の前のテラスに出てみると、遠くの切り立った崖が朝日に照らされて赤く染まっている。
 
ドロミテらしい独特の姿が印象的。

ホテルの朝食はちょっとゆっくりで7時半スタート。
 
フルーツがいっぱいで、パンが好きなドイツ系なのがうれしい。

朝食が済んだら徒歩でホテルを出発。
 
5分ほどのところにロープウェイ乗り場がある。

今日歩くのはローゼンガルテンと呼ばれる岩山の周り。
 
ロープウェイで上がったら岩壁の下を右に歩き、ぐるっと回って反対側へ降りる予定。

 
ヴェルシュノーフェンの村を眼下に見ながら上がり、途中で一回乗り換え。
 
垂直に切り立った岩壁がグングン近づいてきて、終点は壁の中に入って行く。
 
この駅の上にはレストランなどがあるが、すぐに外へ出てハイキング開始。
 道はよく整備されて歩きやすく

今日も最高の天気!谷の向こうに見える岩山はラテマール山群だ。

 道の脇は花がいっぱいで、しばらく歩くとガイドがエーデルワイスを見つけてくれた。
 
一つ見つけると周りにいくつも見つかるが、10日前に同じコースを歩いた時にはまだまったく咲いていなかったとか。

途中には何日か前の雨で流れた所などもあり、おじさんが手で修復していたりする。
  
 
こんな崖の箇所もあるが、怖いような所はなく
  
  
今日はまさにフラワーハイキング。

というわけで本日見つけたエーデルワイス以外の花はこちら ↓
 

 
歩くにしたがってラテマール山群が正面に見えてきて
 
途中にも何か所かチェアリフトがあり、下に村が見える。

 やがて道の先、突き出た岩が見えてきて
 
岩の上には大きな鷲の銅像がある。孤高の鷲、かっこいい。

この鷲の岩から山を回りこんで東面へ。
 
すると山小屋が2つ見えてきて、本日は右のマリノ・パオレ・リバ小屋でお昼。
 
イタリア側に来たらソーセージとザワークラウトではなくなって、自分はポレンタとビーフの煮込みを選択。パスタもあったが、食べた人によるとおいしくなかったらしい(笑)。

お昼の後は下り坂。
 
途中の花畑で面白い花を発見。
 この地味な濃赤の花、鼻を近づけるとチョコレートのような香りがする。
ニグリテラ・ニグラといって、英語名はBlack Vanilla Orchid。ワレモコウのようだが、これでもランの一種なのだそうだ。

どんどん山道を下って
  
 
ハイキングの終点、チアンペディエのゴンドラ乗り場に到着。

ここのロープウェイは数十人乗れる大型。
  
 
下りた先のヴィーゴと言う村はいかにもリゾートらしく観光客でいっぱい。
運動後のジェラートを食べたら路線バスに30分乗ってヴェルシュノーフェンのホテルに帰還。
今日も天気に恵まれて実に気持ちのいいハイキングだった。

そして今夜もホテルのレストランでサラダに続いて
  
グリースノッカルというはんぺんのような団子の入ったスープにラザニア、
 
メインは豚肉のローストとローカルチーズ盛り合わせの二択だったので、これは友人と半分づつシェア。
 デザートのクレームブリュレまで大満足。

今日はたくさん歩いたからたくさん食べていいのだ。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チロルの旅 8 メラーノ~ヴェルシュノーフェン

2024-09-02 14:55:42 | ヨーロッパ

7月14日 続き

国境から2時間ほどでメラーノという町に入り、まずは高台にあるチェアリフト乗り場へ。
  
 
 眼下に町が一望でき、緑の競馬場も見える。
チェアリフトに乗って下へ下りて行くと
 
すぐ横にブドウ畑が広がり、教会の尖塔も見えてくる。

下りた先は街の中心地。
 
石畳の道の両脇にいかにもヨーロッパらしい建物が並ぶが、標高300mほどのここまで下りてくると気温は30℃近い上に日差しがきつくて暑い!

今日はこの町中でお昼。チロル料理が続いたからとガイドが気を利かせてピザ屋に案内してくれたが
 
カラフルなサラダはともかく、ピザはかなり残念。イタリアならどこでもピザがおいしいわけではない。

昼食の後は小一時間の自由散策タイム。
  
街の中心なのでお店はたくさんあるものの、この日は日曜のためみんな閉まっているのが残念。

適当に歩いて行くとリフトから見えた教会の前に出た。
    
教会名の聖ニコラスはこの街の守護聖人、壁には旅人を守ってくれる聖クリストファーの絵も見える。
 
   
 
公園のキオスクでジェラートを買ったらタイムアップ。
集合してバスに戻るべくパッサー川を渡る。
 
 河辺には水に足を浸けて涼む人たち。
この時は知らなかったがこの奥には大きなテルメ施設があって、この町は温泉保養地として有名なのだとか。
オーストリア領時代、シシーこと王妃エリザベートも来ていたらしい。

町を出たら南へ向かい、ボルザーノからは東の山の中へ入って行く。
 
この辺りでは道路標識や地名もドイツ語とイタリア語の併記だ。

1時間ほどで今日から3泊するヴェルシュノーフェンの町に到着。町のイタリア語名はノヴァ・レヴァンテとまったく違ってまぎらわしい。

 
ホテルは街の真ん中、細いが幹線道路に面した所。周りには観光客向けの店が揃っていて便利。
 
部屋は広くて、外には小さな庭付きのテラスまであるが、西日が入って標高1,200mでも暑い。

そこで夕食までの時間、早速村の探索へ。
ホテルのすぐ周りはいかにも観光客向けの店ばかりだが、少し先の急坂を上るとその先は元々の地元民エリアらしい。
  
 
バス停の向かいのかわいい建物も1階は小さなスーパー。
  
これまたかわいらしい教会の中は意外にモダンだが、外の噴水(?)の動物はモルモットだろうか。

夕食は宿のレストランで、メニューは宿泊客全員同じらしい。しかしこのレストランが侮れなくて
  サラダはたっぷりのビュッフェ。
 
この日は白ワインスープから始まってトマトのリゾット、
 
仔牛のローストにチョコレート・ムースまで、これまでで一番おいしい。
やっぱりチロルはチロルでもイタリアは一味違うのか。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チロルの旅 7 墺・伊国境越え

2024-08-30 15:46:46 | ヨーロッパ

7月14日

朝食後にホテルをチェックアウト。
 ここまでは大型タクシー2台を使っていたが、ここからはミニバス1台で移動する。

ウムハウゼンを出た車は小さな村をいくつも通り過ぎながらエッツタール谷を南へ下って行く。
谷のどん詰まり近く、オーバーグルグルからは山を登って行って
 
ホッホグルグルの有料道路料金所でトイレ休憩。立派な建物があるのはモーターサイクル博物館。というのもこの道はツーリングで大人気だからだそう。

  
 目の前には3,000m越えの山々の東面がそびえ
 
眼下はエッツタール谷。右手がやって来た方向、左手が谷の突き当り。

 この料金所を過ぎてしばらく行った所で道端に車を停め、ここから歩いて国境を越えることになった。
 川べりを歩いて行くと
 
牛さんたちがのんびりしている。

しかしこの川べりはぬかるんでいて歩きにくい。そこで道路の反対側の山を上って行くことになるが
 
えっ、ここを上がるの?という斜面に実は道がついている。アルペンローゼが山肌を赤く染め、

その他の花々は小さく地面にへばりついて、イワカガミも見えた。

しばらく上って行くと眼下のワインディングロードがよく見えてきた。
  
 
車やバイク好きならなるほどこの道は楽しかろう。

我々の終点は山の上の山小屋。
 
下の道からずっと上って、1時間半でやっと到着。

ここがオーストリアとイタリアの国境になっていて、ピラミッドも片側はドイツ語、もう片側はイタリア語。
  
 
雪渓も残るここで記念写真を撮ったが、風の吹く標高2,509mの峠は気温が8℃。寒い!

峠のすぐ下には立派なレストハウスがあって、駐車場にはバイク野郎がいっぱい。
  
ここで車に乗り込み
 この後はイタリア側の山道をグングン下りて行く。

下りて行くにしたがって緑が鮮やかになり、かわいらしい山小屋風の家がたくさん見えてくるが
  
  
イタリアに入ったとはいえホテルや店の標記はドイツ語、あちこちに見える旗は紅白に鷲の紋章のチロルの旗。
頻繁に国境争いのあったこの南チロルという地域、第一次世界大戦後からはイタリア領になっているが、地元民の意識はイタリア人というよりチロル人らしい。

山道を下ると気温は上がり
 
周りはリンゴ畑とブドウ畑だらけになった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする