映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

1秒先の彼女(2020年)

2022-04-01 | 【い】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv72553/


以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋もパッとしないアラサー女子。何をするにもワンテンポ早い彼女は、写真撮影では必ず目を瞑ってしまい、映画を見て笑うタイミングも人より早い。

 そんな彼女がある日、思いを寄せるハンサムなダンス講師から、バレンタインのデートに誘われる。

 念願叶ったシャオチーだったが、目が覚めるとなぜかバレンタインの翌日に。約束の1日が消えてしまった……!? 秘密の鍵を握るのは、毎日郵便局に来ていた常にワンテンポ遅いバス運転手のグアタイらしい。

 消えた“1日”を探すシャオチーが、その先に見つけたものとは……。

=====ここまで。

 
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 アカデミー賞、邦画の受賞ニュースも、現地じゃウィルのビンタ騒動で吹っ飛んでしまった様ですね。私はその瞬間の映像しか見ていないので、どの程度のジョーク(?)だったのか知りませんが、手を出した方が悪いになるのは当然でしょう。これでウィルが不問とされたら、鉄拳制裁が正当化されることになってしまう。そのジョークとやらを聞いていた人たちの反応はどーだったんですかね? 笑いが起きていたの? だとしたら、ジョーク自体よりそっちの方が罪が深い気がするわ。イジリって、ホント、悪質。一昔前の日本のバラエティ番組(最近のは見ていないので知らない)にはよくあったけど、ゼンゼン面白くなかったもんね。

 さて、、、。本作は、昨年の公開時に見に行きそびれ、ようやくDVDで見ました。

 ほぼ、事前情報はナシで、何となくビジュアル画像が可愛いな~、という程度で見たいと思ったのだけど、本作はアタリ!でした~。これから本作をご覧になるかも知れないという方々は、事前情報はない方が楽しめると思います。以下、ネタバレしておりますので、よろしくお願いいたします。


◆私のバレンタイン、どこいった……!?

 台湾では、バレンタインが夏、、、というか7月にあるらしい。七夕バレンタインだそうな。2月もやはりバレンタインらしいけれど、七夕バレンタインの方がメインイベントなのだそう。

 色恋に縁のない生活をしていたシャオチーにようやく“恋?”という相手・ウェンセンが現れる。七夕バレンタインを一緒に過ごそうと誘われ、ウキウキのシャオチーがかなり可愛い。

 このウェンセン、いかにも、、な怪しい軽そうな男。シャオチー、男見る目なさそう。デート中の話も「自分は身寄りがなくて、身寄りのない女の子の心臓移植費用を集めているんだけど足りないんだよ、どうしよう、、、」みたいなのだった。詐欺やろ、詐欺!! カネの話が出たら、逃げなさい、シャオチー! しかし、お人よしなシャオチーは、「じゃ、バレンタインの大会で優勝すれば賞金がもらえるよ!一緒に出よう!!」とかってなって、、、。はぁ??

 まあ、でも2人は盛り上がってラブラブっぽくなるので、それはそれでいっか、、、どうせこの後すぐに騙された!!ってなるんでしょ、、、とか思って見ていたら、想像の斜め上を行く展開に……。

 バレンタインの朝、シャオチーが目覚めると、、、、それはバレンタインの翌日の朝だった。。。。。は??なんじゃそら、、、ぽか~~ん。

 この、何でもワンテンポ早いシャオチーが1日を失い、何でもワンテンポ遅いグアタイは1日余分に得る、とかいう理屈は、理にかなっているのかどうか、私にはよー分からん。分からんが、まあ、一応そういう理屈があってのことなのね、ということで、とりあえず納得、良しとすることに(だって、そこで引っ掛かっていたら、置いてけぼりになってしまうんだもん)。

 このグアタイくん、ヤバい男と一途な男のボーダーくんだったのだ。


◆謎の1日を解明せよ。

 この謎の1日の間、シャオチーを含めてほとんどの人は時間が止まっている。時間が止まっている人たちは、動きも止まっている。だから、シャオチーも時間が止まった瞬間の姿のまま、固まっている、、、というわけだ。

 その、固まったシャオチーを、グアタイくん、バスで連れ回し、海辺で抱えてあれこれポーズさせて写真撮りまくり、最後は、シャオチーの自宅まで送り届けてベッドに横たえる、、、。これ、ヤバいでしょ。

 海辺で撮ったシャオチーの写真が現像されて、写真店のウィンドーに飾られているのを、シャオチー自身が見つけたことで、消えたバレンタインの謎が解明されていく、、、というわけ。

 詳細は敢えて書かないけど、実は、シャオチーとグアタイは、幼い頃に出会っていたのだった。私書箱を通じて、手紙のやり取りをしようと約束したのだけど、シャオチーはすぐに忘れてしまっていて、グアタイは律義に送り続けていた、、、。

 ……てなことが一つ一つ紐解かれていき、シャオチーもグアタイのことを思い出して、、、という具合に展開する。

 ラストは、ハッピーエンディングを予感させる終わり方。やはり、恋の話はこうでなくちゃね。

 謎解きのきっかけとして、シャオチーの部屋のクローゼットからオジサンみたいなヤモリが現れて、ある鍵を渡される、、、というエピソードがあるんだけど、これ、ピノキオのこおろぎを思い出してしまった。割と最近『ほんとうのピノッキオ』(2019)を見たからだけど。

 このエピソードに限らず、本作では、妄想だかリアルだかよく分かんないシーンが割とある。シャオチーのお父さんは10年前に失踪しているんだけど、時が止まっているときに、このお父さんは動いていて、グアタイと不思議な会話をする、、、とかね。

 でも、そういうエピソードも全部あちこちで繋がっていて、かなりよく練られたシナリオだと思う。しかも、これみよがしな謎ちりばめ系じゃなく、その辺の好感度も高し。

 ファンタジーというにはちょっとシビアな面もあるけど、シャオチーを演じたリー・ペイユーが可愛くて、見ていてほのぼのする。グアタイはちょっと変なので、好みが分かれるところだけど、ああいうのもアリだと思えれば、本作を楽しめるのでは。

 見て損はない、小粒で可愛いけどちょいピリリ映画です。
  

 

 

 

 

 

 

 


止まっているシーンの撮影はまんま実写で大変だったみたい、、、。

 

 

 

 

 

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2 コメント

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私も観ました!!! (フキン)
2022-04-02 17:04:17
すねこすりさん!!!!
奇遇!!!私も昨夜これ観たんです!!!!

可愛かったですよね♬
ほんとに想像の斜め上を行ってましたね。笑

丸一日の記憶が無くなるなんて・・怖すぎます。笑
しかも、身に覚えがないのに日焼けしてるとか・・汗
主演の女優さん、とっても魅力的でしたよね。
この作品、仮にハリウッドリメイクとかになっても
とぼけたようなこの味は出せないような気がします。
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Unknown (すねこすり)
2022-04-02 21:48:53
フキンさん、こんばんは。
え、昨夜! すごい!! 嬉しい!(^^)!
可愛かった、ホント、可愛かったです。
撮られた記憶のない自分の写真が展示されていたら、怖ろし過ぎますね、、、。
シャオチーを演じた女優さんがすごく魅力的でした。
お父さんのエピソードがちょっと切なくて。
ダンスの先生のお兄さん、ノリノリで面白かったです。惚れるには怪し過ぎですが(^^;
リメイク、アメリカじゃ、、、違いますかね。やるならNYとかかなぁ。
台湾版アメリとか言われているそうですが、確かに、フランスならいけるかも。
……まだ五十嵐ショックを引きずっております(;_;
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