映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

光の旅人 K-PAX(2001年)

2016-12-21 | 【ひ】



 ある日、とある駅でひったくりの犯人と間違われた男(ケビン・スペイシー)が、精神病院に運ばれてきた。男はプロートと名乗り、K-PAXという星から来た、と警察官に話したことから病院送りとなった次第。

 プロートを診断することになった医師マーク・パウエル(ジェフ・ブリッジス)は、プロートが宇宙人などとはもちろん信じておらず、カウンセリングを続けるうちに、彼には大きな心的外傷があるに違いないと確信するようになる。パウエルが核心に迫りつつあることが影響してか、プロートは7月27日にK-PAXに帰ると言い出す。時間がないパウエルはプロートの過去を調べ、遂に真相に辿りつくが、、、。

 
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 イアン・ソフトリー監督というと、私にとってはHBC主演の『鳩の翼』が代表作なんだけど、本作の方が有名みたいですね。それはやっぱり、ケビン・スペイシー&ジェフ・ブリッジスというキャストのせいでしょうか。HBCだって、彼らに勝るとも劣らぬ名優なんですけれど、、、。


◆希望が見えない話

 ん~~、正直なところ、あんまし好きじゃないかも、これは。なんでかなぁ、、、と、見終わって数日考えているのですが、まだ分からない。

 見ていて退屈だったんですよねぇ。見ていて訳分からん、って感じではないけど、途中で睡魔に襲われ、、、ううむ、って感じです。

 なんか、最近、こういうの続くなぁ、、、。見終わっても、書きたい感想がまるで浮かんでこない映画。な~んとなく通り過ぎて行ってしまう作品。決してヒドイ作品でもないのに、何にも心に残らない。これって、ホントに虚しい。

 賞賛でも文句でも、書きたいことがワ~~ッて溢れてくると、やっぱり見た甲斐があったなぁ、と思えるんですけれど。

 過去のトラウマから自分を守るために、自らを妄想の世界に閉じ込め、その世界を無理矢理こじ開けられそうになったら、今度は、廃人同然になってリアルに外界を遮断する、、、。こう書くと、希望も未来もないオハナシですよねぇ。でも、脚本次第で、もう少し何とかなったんじゃないのかなぁ、と思ったり。つまり、もう少し、希望を持てる話に出来たのではないか、、、。

 プロートがトラウマから解放されること=希望、なのかと聞かれれば、そう単純なものではないかも知れないけれど、過去の悲惨な体験にその後の人生を過剰に支配されてしまう話は、やはり見ていて気持ちの良いものではありません。


◆どよよ~~ん

 精神病院が舞台になる映画で好きなのは、『まぼろしの市街戦』ですかねぇ。しかも、戦争が背景にあって、本作よりはかなり悲惨な状況なのですが、ある種のおとぎ話に昇華させていて、あれはあれで、見ていてすごく主人公に共感できちゃう映画なんですよね。もちろん、演出も素晴らしいですし。

 本作は、同じ精神病院が舞台でも、どちらかというと、私の苦手な『カッコーの巣の上で』が、通じるものがあるような。記憶のかなたでうろ覚えですが、、、。『カッコー~』は、見ていて辛いし、ジャック・ニコルソンが演じているように見えなくてコワいしで、本作よりもかなりシュール度が高いけれど、主人公の自己防衛本能が強い、という意味では、似ているかも。

 いずれにせよ、ちょっとこういうの(感想が書けない)が続いていて、気持ち的にどよよ~~ん、という感じです。
 






バナナを皮ごと食べるケビン・スペイシー。




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