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映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

殺人地帯U・S・A(1961年)

2015-09-20 | 【さ】



 以下、 ぴあフィルムフェスティバルの紹介ページ(http://pff.jp/37th/lineup/fuller04.html)からコピペです。

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 12歳の時に目の前で愛する父を殺されたトム。心に誓った復讐を成し遂げるべく父と同じ暗黒街に足を踏み入れ、記憶に焼き付けた男たちを巧妙な嘘と罠で追い詰めていく。遂に黒幕まで辿り着いたとき・・・・

 フラー自身は嫌いだという「復讐」という設定を用い、売春、賭博、麻薬からなる犯罪組織の構造と、組織撲滅を目指す連邦政府の役人の間を行き来する一匹狼の主人公を通じて、アメリカの暗黒面を浮かび上がらせた野心作。フラーが生まれて初めて観たギャング映画『暗黒街』(27年/ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督)の思い出から着手したと語っている。

~~~~コピペここまで。

 前から興味のあったフラー。DVD化も結構されてきたので見てみたいと思っていたら、こんな企画を見つけてしまい、ソフト化されていないことと、今回の上映が2回だけ、ってことで、何だか見に行かなきゃいけないような気になって行って来ました。

 まあ面白かったけど、私としては、クルーゾーっぽいのを期待していたので、かなり違っていました。


 
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 京橋のフィルムセンターなんて一体何年振りに行ったのやら、、、。京橋界隈も大分変ってしまっていて、びっくり。フィルムセンター内部は以前のままでしたが。行ったら、当日券のための長蛇の列。一応前売りを買っておいたので並ばずに済みました。とはいっても、満員ではなかったですね。結構入ってはいましたが。

 さて、本作です。正直、私の好みではなかったな~。面白いんですよ、それは否定しません。ストーリーは単純だけど、展開がまあまあ早いし、音楽の使い方とか、古さは嫌でも感じますけど、見ていて飽きません。

 でもまあ、サスペンスとしてどうか、というと、見ていてあんまりドキドキしないし、主人公のトム自身が絶体絶命のピンチに陥るところがラスト以外ない、ってのも物足りない感じ。かと言って、展開がめまぐるしく変わって、どんでん返しの連続、ってわけでもなく。

 フラーについて大して知識はないんですが、なんとなく、「クルーゾーみたいなのかな?」という印象を受けていて、私はクルーゾー作品が好きなのもあって、勝手に期待値が上がってしまっていたのですね。しかも、錚々たるビッグネームが影響を受けた、なんて聞けばなおのこと、、、。

 そもそも、私は、映画史について詳しくないし、鑑賞に当たっても大抵はストーリーと人物描写、あとは美術とか音楽とか、そんなところを見ているので、本作の何がそんなに凄いのか、というのはイマイチ分かりませんでした。玄人受けする作品なのかもな~、と思いました。

 なので、いつもどおりのミーハー見地からの感想です。

 冒頭、少年トムがコソ泥を働き、額に怪我をして、それを育ての親である売春パブ(?)のオバサンが手当てして絆創膏を貼ってくれるんだけど、その貼り方が、、、。でっかいガーゼに細いテープ1か所止めで、どう見てもヘン。なんかこれで初っ端から緊張感がキレてしまいました。

 が、その直後、4人の男が1人の男を袋叩きにしているところにトムは出くわしますが、その描き方が、袋叩きにしているところはトムの背後の壁に影絵で写し、トムの表情をアップで撮っていて、これが結構面白いといえば面白いかな。袋叩きにされた男が動かなくなり、見に行くと、それはトムのお父さんだったんですけれど、、、。

 その後、ギャング(?)の仲間入りをして、一方では検察のスパイもして、っていうハードボイルドっぽい雰囲気なんだけれども、そうすると必須なのが美女の存在。というわけで、お約束のように美女登場。彼女は娼婦ですが、トムと相思相愛になるんですね。トムに「あなたの子を産みたい!」なんて言って迫るんですが、トムは「冗談だろ」(正確なセリフ忘れました)みたいに軽くいなしちゃう。でも、その後、復讐を果たしたら今までの自分とは変わって落ち着きたいと思い直したトム、やっぱり結婚したい、と彼女に打ち明け、抱き合うんですけど、、、。その時彼女は「あなたのキスって素敵……(うっとり)」(これもちょっと違うかも、、、)て言うんだけど、ゼンゼン二人はキスしていないし、彼女の体にトムがむしゃぶりついているわけでもなく、ただ、抱き合っているだけ、、、というラブシーン。んん~、なんだかなぁ。時代のせいなのかも知らんが、もうちょっと気の利いた撮り方あったんじゃないの~? と言いたくなる。

 本作だけを見て言うのも何だけど、もしかしてフラー氏、あんまし女性の扱い得意じゃない? と思っちゃいました。女性の撮り方がね、、、。全然キレイじゃないです。

 お客さんの入りは、会場の7~8割くらい、ってとこでしたでしょうか。でも、結構寝ている人が多かったです。私の両隣の男性も爆睡。近くからはイビキも、、、。私は辛うじて眠りませんでしたけれど。

 まあ、まともな感想文を書くのなら、もう1回くらい見ないとダメだと思うし、本作がフラー作品初の私にとっては、フラーの良さはまだ全然理解できていないと思います。なので、これから見に行く方への参考にはならないものです。貴重なフィルムが来ているようなので、興味のある方は是非、足を運ばれてはいかがでしょうか。

 あと、どうでも良いのですが、あそこの椅子って、あんなに座り心地悪かったっけ~? 座面が何か、前下がりになっている気がしました。座っていてすごく疲れます。私の席だけが椅子の調子が悪かったのなら仕方ないのですが、そうでもなさそうな、、、。ま、本当にどーでも良いことなんですけど。





人を呪わば穴二つ、ってやつです。




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