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「文久元年記録帳」を読む 26


庭のデュランタ・タカラヅカ

「文久元年記録帳」の解読を続ける。

一 先達て島田宿、元女様参り候に付、御頼み、松五郎見立仕り候。
私、運勢見立て候所、四十七才より開運仕り候様、申され候。
御礼、弐百文遣わす。
四日、倹飩(けんどん)屋直二郎殿方へ針医参り候に付、松五郎
見立、針弐本打つ。薬買う金、左の通り。
川共薬調散、四服、四日に呑む。一八味地黄丸、弐百文分、
壱巡り呑む。また針医見立、針打つ。
六月十五日、切山村三郎大夫様方にて、払いの物御座候に付、
この頼み、売り方仕り候。十九日帰宅致し候。礼金三分、取り納め仕り候。
七月廿六日、市場町次郎吉殿母、死去致す。香奠
金壱分遣わす。行年八十六歳。九月朔日、三軒家惣藏、死去致す。
香奠金壱朱遣わす。行年廿六歳。

この後、終りに掛けてメモのようなものが続き、意味も不明な部分が多くなる。

九月十五日、改米小売壱升に付、六百文売り。(壱両)、銭七貫文相場。
壱升に付、十八文上げ。廿五日引下げ、六百文売り。
十月二日、梅太夫にて、蛭子(えびす)講五百九十文入用。
白米分小売壱升、五百弐(拾)四文定め。
米売り十(月)切り、五俵壱斗三升弐合、そのや同十俵三升、
同十俵三升、締め廿五俵。十一(月)切り、山太(屋号)五俵弐升三合、
金千(屋号)十俵弐升弐合、丸三(屋号)十俵壱合弐合。
正月切り、十俵壱斗壱升弐合山太(屋号)、十俵壱斗三合同人。
蛭子(えびす)講、十(月)切り取、十一(月)切り。

十一月廿三日濱の家息子、縁談取極め御伝え下さる。伊三郎忰、喜代蔵
廿三才、世話人寿脇様、中人(なこうど)円七様。

(つづく)

********************

午後、駿河古文書会に出席した。今日はAさんの発表当番であった。しばらく御目に掛からなかったが、体調やコロナの関係で出席出来なかったと話された。先輩方が高齢で、出席出来されなられる中で、今後も何とか出席を続けてほしいと思った。

読書:「消えた女 同心亀無剣之介 2」 風野真知雄 著

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