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「文久元年記録帳」を読む 27


散歩道のアジサイ その6

真夏の暑さになって、梅雨明けも来週には発表されそうで、今年の夏は長く暑い夏になりそうである。

「文久元年記録帳」の解読を今日で終える。最後はメモのような内容で、意味がよく分からないところがある。

(以下メモらしきもの)

丑六月二日夜、与平サより承り申し候。
これは畳屋与平サ、内方名前覚え。
袋井川原町、山城屋与平頭様、
この内を頼み、かんの薬を買う事。
袋井丸屋と申す薬種屋あり。
かんの妙薬   山わき丸
たんどく妙薬  くつべとうげん様と申す、医者様にあり。

        講仲間
元治二丑五月八日、出会い改め割合、市場町五左衛門殿、諸勘定控え。
一 八貫七拾八文  半七 内壱貫六百文相済。
   下拙(げせつ)は惣勘定相済申し候。
一 八貫七十八文  寅吉
   この内金壱両也  百花にて入用申す。
   引きて、壱貫五百三十文不足。
一 八貫七十八文  小田
   この所へ金弐両、昨年冬出金致す。
   引き締め、四貫九百廿六文、返済に相成る。
一 八貫七十八文  宇七
   内壱貫四百三十六文 半左衛門殿、酒肴代。
   引き締め、六貫六百四十弐文不足。
一 八貫七十八文  音蔵
   内金弐分   去冬取込む。
   引きて、四貫七百七十八文不足。
一 金三両ト壱貫弐百文  横砂衆三人分。
   江戸に庄二郎様売込み。

   米廻文(まわしぶみ)写し
各々様、弥(いよいよ)御安康に御座成さるべく、珎重の
御義存じ奉り候。然れば、今日より、小売米引上げ、
何程(いかほど)売るまじく、御承知置き申し候。左の通り
御名前へ早々御廻し申すべく候。

                       久保半七

少し尻つぼみではあるが、以上で「文久元年記録帳」の解読を終える。

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午後、「駿遠の考古学と歴史」講座に出席した。

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