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久能山東照宮、宮前の商魂

(桜海老掻き揚げそば)

昨日、久能山東照宮に出かけて、さすがに今、旬の場所だけに、新年も10日経っているにも関わらず、参拝客が多くて想像以上に駐車場がいっぱいであった。渋滞の街道から参道に折れて、導かれるままに入った駐車場は、車を3台ずつ直列で駐車させる方法で、それでも満車に近かった。車はロックしないでキーを付けて置くように言われた。

後から判ったことだが、そこは食堂兼土産物店の駐車場で、駐車料金が1,000円だという。高いなあと思う前に、そのお店で食事か買い物を2,000円以上してくれれば、無料になりますと言う。その時は帰りに食事をすればよいかと、納得して参拝を済ませた。

帰りの食事は、自分が桜海老かき揚げそば950円と、女房がとろろ定食1,050円、合わせてかっきり2,000円である。これで駐車料金が浮くと得した気分で帰路へ付いた。帰り道で、あの昼食、二人で2,000円は高かったと思った。

桜海老のかき揚げは、たしかに皿から溢れんばかりに大きくて、さくさくに揚がっていたが、色が黒いのは油を替えていないせいだろう。ちゃんとした料理人が作っているものでもなさそうで、言ってみれば田舎の食堂である。かき揚げの大きさの割りに桜海老がどのくらい入っていたのだろう。タマネギやその他の野菜がすべて桜海老の大きさに刻まれていて、増量の意図が感じられた。まあ正当な値段は700円ぐらいかと思った。2,000円のうち500円ぐらいは割高で、つまりはそれが駐車料金といったところなのであろう。

国宝指定の今がチャンスで、稼ぎ時なのだろうが、商魂が先へ出てはやや嫌味である。

久能は有名な石垣イチゴ発祥の地で、食堂にもたくさんイチゴが売られていた。昔と違って、今はどんなマーケットにも早い季節からイチゴが売られていて、あとで寄ったマーケットで見たイチゴのほうが2割方安いと思った。昔は早い時期のイチゴは珍しいから、よく売れたのかも知れないが、イチゴ狩りも、見慣れた街道の店毎に立つマネキン嬢の誘いにも関わらず、渋滞するマイカーに立寄るものが少ないと思った。おそらく商売にならないのであろう、多くのお店が締めていて、止めたところも多いのだろうと思った。今の季節、食堂に出ていた協定の料金表に寄れば、2,000円で30分食べ放題だという。マーケットで2,000円買えば、二、三人掛かっても30分ではとても食べきれたものではない。

しかし、そんなことが気になるとは、段々と年金生活者らしい発想になっていると自嘲した。
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