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道聴塗説 その八 1

(大代川土手のハマダイコンの花)

午前中、給湯漕から洗面所に繋がる給湯管が経年劣化で水漏れして、配管の交換の工事をしてもらった。今の配管はパイプマシーンも使わず、鉄管でもない。太いホースのようなもので、接続に接着剤すら使わないと聞いた。中々想像が出来ないが、縁の下へ入って、割合短時間で工事が終わった。

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今日より「道聴塗説 その八」の解読を始める。

その八
一 問う。聖道並びに他流には、誰にても念仏等の法を示すを、善知識と申す。当流には本刹の御住職を善知識と称して、崇敬仕るは如何なる故ぞや。 
※ 本刹(ほんさつ)- 本寺。本山。

答う。経論の通説は仏法の正理を示す。人を皆な善知識と申せども、当流には別に仔細あり。その故は、念仏の法に系統あり。大経に、錠光如来より処世如来まで、五十三仏を列名して、五十四に、世自在王如来のもとにて、法蔵菩薩(阿弥陀如来)の因願を説き給う。この錠光仏とは然(燃)灯仏の事なり。
※ 経論(きょうろん)- 仏の教えを記した経と、経の注釈書である論。
※ 正理(せいり)- 正しい道理。正しいすじみち。
※ 大経(だいきょう)- 浄土宗・真宗で,「無量寿経」のこと。
※ 錠光如来(じょうこうにょらい)- 燃灯仏ともいう。過去世に出現して、釈迦菩薩(釈尊の前生)に、未来には仏に成ると予言した仏。
※ 世自在王如来(せじざいおうにょらい)- 法蔵菩薩(阿弥陀如来)の師仏とされる如来である。
※ 因願(いんがん)- その願いごとが弘(ひろ)いという意味で、本弘(ほんぐ)誓願、略して弘誓(ぐぜい)、弘願(ぐがん)ともいう。


大集賢護経第四に云う。
※ 大集賢護経(だいじゅうげんごきょう)- 五巻。 隋の闍那崛多 (じゃなくった) 訳。 賢護菩薩に対して、般舟三昧の法を説いたもの。 『般舟三昧経』の異訳の一。
「我れ、往昔を念ずるに、無量、阿僧祇に過ぐ。時に一仏有り。無畏王如来と号し、世に出興し給う。その時に当りて、長者子有り。須達多と名づく。二万人と倶(とも)に、かの仏所に詣(もうで)る。到り已(おわ)りて、かの世尊の足に頂礼して、退きて一面に坐す。
※ 無量、阿僧祇(むりょう、あそうぎ)- 数の単位で、無限に近い大きな単位に、「阿僧祇、那由多、不可思議、無量大数」と続く。
※ 劫(こう)- 仏教などインド哲学の用語で、極めて長い宇宙論的な時間の単位。
※ 無畏(むい)- おそれるところのないこと。特に、仏が法を説くときの何ものをもおそれない態度。
※ 出興し給う(しゅっこうしたまう)- お出ましになる。
※ 長者子(ちょうじゃし)- 広大な土地所有者・商業資本者で、社会的勢力があり、富裕層を代表する立場にあるもの。「子」は、有徳の人。
※ 須達多(すだった)- コーサラ国の舎衛城の富豪・長者。祇園精舎を建立し寄進した。彼はよく孤独な貧者に食物などを施したので、給孤独と呼ばれていた。
※ 世尊(せそん)- ゴータマ・ブッダの尊称。
※ 頂礼(ちょうらい)- 仏教の礼法の一。尊者の前にひれ伏し、頭を地につけ、足元を拝する最敬礼。五体投地。
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