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オバマ米大統領就任式

(バラク・オバマ米大統領の宣誓)


(就任式に集まる民衆、画面の上部に延々と群集が続く)

未明まで起きていて、バラク・オバマ米大統領の就任式をテレビで見た。自分たちが選んだ大統領を一目見ようと集まった200万人の観衆には圧倒された。初めての黒人の大統領だということもあり、その熱気が伝わってくる。このような国のトップを選んだアメリカ国民は、内外に問題が山積しているとはいえ、幸せな国民だと思った。

日本では猫の目のように変わる首相、数年立てば名前すら忘れてしまう。最近の安倍、福田、麻生の3首相も、新春講演会で聞いた3人の講師にとって、揶揄、悪罵の対象でしかなかった。自分たちが選んだとはいえ、日本の国民はつくづく不幸だなぁと思う。

日本は国会に二院制を敷いている。教科書では、良識の府の参議院と民意を反映した衆議院の二院を経ることで、より正しい議決が得られると学んだ。しかし、そんな二院は一度も実現しなかった。現在はねじれ現象で、党利党略が絡むと、どんなに重要で緊急を要する議題も停滞していっこうに結論が出ない。これでは3首相も力を発揮する余地がない。いやになってしまうのも同情できる。

こんな状況をどうすればいいのだろう。自分に何か出来るわけでもないが、色々頭を悩ましてみた。考えた結果、制度を変えるしかないという結論になった。

国会は民意を反映する衆議院だけで十分である。もし参議院を残すなら、議員は選挙で選ばないで、各界からそれぞれ撰ばれた有識者で構成する。議決はあらゆる組織から独立して行ってもらう。衆議院に先立って議論し議決するが、効果を今より小さくする。衆議院は参議院の議決を受けて議論し議決する。参議院の議決を覆すためにはその理由をはっきりと国民に説明しなければならない。

首相の資格に条件を設ける。まず道州制を早期に実現して、首相になるためには必ず一定期間道州の知事の経験を必要とする。議員の中で首相になりたい人は一度は議員から道州知事に転出する必要が出てくる。

国会議員を選ぶとき、我々は立法府の議員としての技量を測ってはいるが、行政府の長としての技量では選んでいない。道州の知事をすれば、行政府の長としての手腕が、道州の小さい範囲ではあるけれども、国民の目に見えるところで試されることになる。失政をした知事はふるい落とされて、資格はあっても首相候補にはなってこないだろう。

首相や大臣は国会議員である必要は無いが、選ばれたら議員から外れる。空席は補欠選挙で埋める。これを続けていけば指定席のような選挙区はなくなると思う。また一度は大臣になどという、低レベルな大臣は、議席がなくなる不安で、大臣を辞退するだろう。一度大臣になったら、戻る議席はないから、もっと真面目に今の職責を務めるようになると思う。

こんな風に制度を変えれば、ずいぶん風通しも良くなり、直接選挙でなくても、もっと責任を持った総理大臣を選ぶことが出来る。もっともまだ思いつきの段階で細部は検討する必要はあるが。
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